Webテストの対策をしたいけど、たくさん種類があって何から始めればいいのか困っている就活生も多いのではないでしょうか…?
本記事では、Webテストの種類や見分け方・対策について詳しく解説します。Webテストの受験方式についても解説しているので、ぜひ最後まで読んで参考にしてみてくださいね。
就活のWebサイトについて特徴解説

Webテストは、就活における企業の選考過程で重要な役割を果たしてます。ここでは、Webテストの概要を解説します。
- Webテストとは就活で利用されるオンラインテスト
- テストは主に能力・性格検査の2種類
- 自宅または専用会場で受験
①Webテストとは就活で利用されるオンラインテスト
Webテストは、就活時に企業が応募者の能力や性格を測定するためのテストです。多くの企業が採用活動の効率化を図るために導入しています。
企業はWebテストを通じて、応募者の能力や性格を把握し、選考過程での応募者の絞り込みに役立てているのです。また、Webテストの結果は、採用後の配属先決定にも影響を与えることがあります。
またWebテストは、主にパソコンを使用してオンラインで行われ、ペーパーテストに代わる形で普及していますよ。
②テストは主に能力・性格検査の2種類
Webテストには主に「能力検査」と「性格検査」の2種類があります。
能力検査では、応募者の学力を測定するために言語分野や非言語分野、場合によっては英語の問題が出題されます。問題は中学校や高校レベルの内容で、適切な対策をすれば解答可能です。
一方、性格検査では、応募者のパーソナリティや行動特性、社会適合性などを測定します。性格検査は、300問程度の問題に対して迅速に回答することで、応募者の性格を評価するものとなっていますよ。
③自宅または専用会場で受験
Webテストの受験方法は、自宅でのオンライン受験と、テストセンター(専用会場)での受験の2つがあります。
自宅での受験は、応募者が自分のパソコンを使用して行う方法で、時間や場所を選ばずに受験可能。
一方、テストセンターでの受験は、企業が指定する専用会場で行われ、特定の日時に予約して受験します。
テストセンターでの受験は、1度良いスコアを取れば、その結果を他の企業の選考にも使い回せるメリットがありますよ。
就活の主なWebテスト5選

Webテストにも様々な種類があり、それぞれ特徴が異なります。ここでは、5種類の主要なWebテストの特徴を解説します。
- SPI
- 玉手箱
- GAB
- CAB
- TG-WEB
①SPI
SPIは、リクルート社が提供する適性検査で、中小企業から大手企業まで幅広く実施されている最も主流な検査です。
SPIは、言語理解と非言語理解の能力を測定し、性格適性も評価します。オプション検査として英語能力検査、構造把握検査が出題されることもあります。
SPIは、1問ごとの制限時間が設けられており、IRT方式により正解するごとに問題の難易度が上がるのが特徴です。また出題範囲が実施方式ごとに異なります。
対策としては、基礎的な学力を問う問題が多いため、中学校から高校レベルの学習内容の復習が効果的でしょう。また、時間配分に注意し、効率的な解答方法を身につけることが重要ですよ。
②玉手箱
玉手箱は、SHL社が提供する適性検査で、SPIに次いで実施企業が多い検査です。金融業界でよく実施されます。
玉手箱は、言語理解・計数理解・英語・性格適性を測定します。また、1つの問題形式に1問しか出題されず、問題数に対して制限時間が短いのが特徴。
対策としては、問題形式に慣れることが重要で、特に四則演算や図表読み取りなどの問題に焦点を当てた練習が効果的です。
また、問題の後半に行くほど難易度が上がるため、前半の問題を素早く解く必要があるでしょう。
③GAB
GABは、日本SHL社が提供する適性検査です。実施している企業は少なく、主に商社や証券会社などで採用されています。
GABでは、言語理解と計数理解の能力検査と性格検査が主に出題されます。
GABの特徴は、問題の難易度が高く、問題数に対して制限時間が短いことです。対策としては、短時間で図表や長文を読み解く能力を鍛えることが重要です。
また、英語の出題もあるため、英語の読解力も同時に高める必要があります。
④CAB
CABはIT業界特化の適性検査で、コンピュータ職種の適性を判断するために使用されています。
CABは、暗算・法則性・命令表・暗号・性格適性が主に出題されます。論理思考力を問うような出題傾向があり、問題数に対して制限時間が長いことが特徴です。
対策としては、IT業界に関連する知識や技術的な問題に慣れ、さらに論理的思考力や問題解決能力を高めるための練習も効果的でしょう。
⑤TG-WEB
TG-WEBは、金融や外資系コンサルタントの採用でよく使用される適性検査ですが、取り入れている企業はあまり多くありません。
TG-WEBは、言語理解・計数理解・英語理解・性格適性を測定し、応募者の総合的な能力を評価します。従来型と新型がありますが、どちらも問題数に対して制限時間が短く、難易度が高いことが特徴です。
対策としては、特に言語理解と計数理解の問題に焦点を当てた練習が効果的です。また、性格適性に関しては、自己分析を深め、自身の性格や価値観を理解することが役立ちますよ。
就活のWebテストの見分け方

就活におけるWebテストは多種多様です。適切な対策を行うためにも、どのテストか見分ける必要があります。ここでは、Webテストの3つの見分け方を紹介します。
- 口コミを見る
- URLを確認する
- OG・OB訪問で情報集め
①口コミを見る
Webテストの種類を見分ける一番簡単な方法は、口コミサイトを利用することです。多くの企業は毎年同じ形式のWebテストを実施しており、先輩たちの口コミは貴重な情報源となります。
ただし、様々な影響でテスト形式が変更されることもあるため、最新情報を確認することが重要です。
また、インターンシップ選考と本選考で異なるテストを課す企業も存在するため、その点も注意が必要です。
②URLを確認する
Webテストの種類を見分けるもう1つの方法は、企業から案内されたWebテストのURLを確認することです。URLには特定のパターンが存在し、それによってテストの種類を判断できます。
例えば、「arorua」を含むURLならSPI、「e-exam」「nsvs」「tsvs」を含むURLなら玉手箱・GAB・CAB、「c-personal」「e-gitest」を含むURLならTG-WEBとなります。
URLで見分ける方法は、特に自宅受験型のWebテストに有効で、事前にどのような形式のテストを受けるのかを把握可能です。
③OG・OB訪問で情報集め
OG・OB訪問を通じて情報を集める方法もあります。実際に企業の選考過程を経験した先輩たちは、Webテストの具体的な内容や対策方法についての貴重な情報を持っています。
また、企業によっては選考過程で使用するWebテストの種類を変更することがあるため、最新の情報を得られるのも大きなメリットです。
先輩たちのアドバイスを参考にして、効果的な対策を行いましょう。
就活のWebテストの受験方式

Webテストには様々な受験方式があります。ここでは、Webテストの3つの受験方式の特徴と注意点を解説します。
- 自宅受験
- テストセンター受験
- 企業受験
①自宅受験
自宅でのWebテスト受験は、応募者が自分のパソコンを使用して行います。自宅受験の利点は、自分の好きな時間に慣れ親しんだ環境で受験できることです。
しかし、自宅受験にはいくつかの注意点があります。まず、パソコンの動作環境を事前に確認し、必要なソフトウェアがインストールされているかをチェックする必要があります。
また、インターネット接続が安定しているかも重要です。締切直前に受験すると、アクセス集中によるトラブルのリスクが高まるため、余裕を持って受験するをお勧めしますよ。
②テストセンター受験
テストセンターでの受験は、指定された場所に出向き、用意されたパソコンでテストを行う方式です。
テストセンター受験のメリットは、受験環境が整備されており、パソコンやネットワークのトラブルによるリスクが低いこと。
テストセンターでは、主に言語・非言語のテストを受けますが、事前に性格検査を済ませておく必要があります。
また、テストセンターでの受験は、スコアを他の企業にも使い回せるため、複数の企業に応募する場合に効率的ですよ。
③企業受験
一部の企業では、応募者に対して自社の施設でWebテストを受けさせる場合があります。
企業受験の特徴は、企業が直接受験環境を提供するため、テストの進行や環境に関して企業の方針が色濃く反映される点です。
企業受験では、企業が重視する能力や性格をより直接的に評価できます。しかし、企業受験方式を採用している企業はあまり多くありません。昨今は自宅受験やテストセンター受験が主流となっていますよ。
就活のWebテストの対策方法

何の準備もなくWebテストを受けてしまうと、選考に通らない可能性があります。そのため、事前の対策が必要です。ここでは、効果的なWebテスト対策を3つ紹介します。
- 事前に勉強が必要
- 検査ごとに対策を立てる
- 模擬試験を受験する
①事前に勉強が必要
Webテストの能力検査は意外と難しいため、事前に勉強が必要です。参考書や学習アプリを活用して効率よく勉強しましょう。
SPIや玉手箱などのテスト形式に特化した参考書は、出題傾向や解答のコツを理解するのに役立ちます。問題の種類や解答方法を詳しく解説しており、実際のテストに近い形式で練習できます。
また、学習アプリを利用することで、通勤時間や休憩時間などの隙間時間を活用して効率的に学習を進められますよ。アプリは様々なレベルの問題があり、自分の学習進度に合わせてカスタマイズ可能です。
繰り返し問題を解くことで、問題パターンを把握し、速度と正確性を高めることが重要です。
②検査ごとに対策を立てる
また、能力検査・性格検査それぞれに対策を立てることも重要です。
能力検査では、言語理解や数学的思考力が問われます。基本的な学力を確認し、特に苦手とする分野を重点的に勉強することが大切です。
例えば、数学が苦手な場合は、基本的な計算問題や確率問題に焦点を当てて学習します。言語分野では、長文読解や語彙力を強化するために、日頃から新聞や雑誌を読む習慣をつけると良いでしょう。
一方、性格検査では、自己分析を深め、自分の性格や価値観を理解することが重要です。企業が求める人材像を考慮しつつ、正直かつ一貫性のある回答を心がけることが求められますよ。
③模擬試験を受験する
実際のテスト環境を想定した模擬試験を受験することも重要です。模擬試験を受けることで、時間配分や問題への取り組み方を実践的に学べます。また、本番のプレッシャーに慣れることも大切となりますよ。
模擬試験を通じて、自分の弱点を把握し、それを克服するための学習計画を立てましょう。結果を分析して、どのような問題タイプが苦手かを特定し、その部分を集中的に強化すると効果的です。
実際のテストと同じような環境で練習することで、本番でのパフォーマンスも向上しますよ。
就活のWebテストの注意点

Webテストを受ける際には、いくつか気をつけなければいけないポイントがあります。ここでは、Webテストの主な注意点を3つ紹介します。
- テスト環境の確認
- 制限時間に注意
- 時間に余裕を持って提出
①テスト環境の確認
自宅でWebテストを受ける場合、安定したインターネット環境が必要です。テスト中の接続トラブルは致命的なので、事前にネットワークの安定性を確認しましょう。
また、使用するパソコンの動作環境もチェックが必要です。ブラウザの互換性やJavaScriptの設定など、テストの要件に合わせて準備を整えてください。
共通会場や企業での受験の場合、必要な持ち物を事前に確認しましょう。筆記用具や身分証明書など、テストに必要なアイテムを忘れずに持参することが重要です。
また、会場の場所や時間についても、前日までに確認しておくと安心です。
②制限時間に注意
Webテストでは、各問題の制限時間に注意が必要です。テスト形式ごとに制限時間は異なります。また、テストによっては、問題ごとに制限時間が設定されている場合も。
そのため時間配分を意識し、効率的に問題を解くことが求められます。
特に、言語分野や非言語分野の問題では、時間内に解答を完了させる必要があるため、事前の練習で時間管理のスキルを養うことが大切ですよ。
③時間に余裕を持って提出
自宅受験の場合、時間に余裕を持って提出することが大切です。締切直前はアクセスが集中しやすいため注意しましょう。
インターネットの接続問題や予期せぬトラブルが発生する可能性も考慮して、余裕を持ったスケジュールでテストに臨むことが重要です。
また、テスト終了前には、解答内容を再確認し、提出漏れがないかチェックすることも忘れずに行いましょう。
就活のWebテストにまつわるQ&A

初めてWebテストを受ける人は、色んな疑問や不安があることでしょう。ここでは、よくあるWebテストに関する3つの疑問に答えていきます。
- いつから勉強を始めるべき?
- 忙しくて勉強する時間がない時は?
- 友達と協力して解いても良い?
①いつから勉強を始めるべき?
Webテストの準備は、早ければ早いほど良いです。理想的には、大学3年生の夏前から勉強を開始することをおすすめします。
なぜなら、3年生の3月以降になると就活が本格化し、エントリーシートの作成や企業研究に忙しくなり、テスト勉強に十分な時間を割けなくなるからです。
また、夏のインターンシップの選考でWebテストが実施されることもあります。早めに準備を始めることで、他の就活活動に集中できるようになりますよ。
②忙しくて勉強する時間がない時は?
就活はとにかくやることが多くて忙しいと思います。そのため、効率的に勉強する必要があります。具体的には、企業の出題傾向を把握し、苦手分野を中心に勉強しましょう。
また、スキマ時間を利用して勉強することも効果的です。例えば、通学中や休憩時間に問題集を解いたり、アプリを使って短時間で集中的に学習するなどの方法があります。
短時間でも毎日コンスタントに勉強することで、徐々に力をつけられます。
③友達と協力して解いても良い?
Webテストは個人の能力を測るテストです。友達と一緒に勉強することは問題ありませんが、友達と協力して解くことは不正行為にあたるため絶対にやめてください。
不正が発覚した場合は、内定取り消しなどのリスクがあります。
そのため、Webテストは必ず自力で解きましょう。自宅受験でも不正行為は厳禁ですよ。
就活のWebテストは対策を立てて受けよう

Webテストは、多くの企業が採用過程で参考する重要な検査です。Webテストで高いスコアを出すには、計画的な対策が不可欠です。
まず、テストの種類や内容を理解し、それに合わせた勉強計画を立てましょう。能力検査では、言語理解や数的処理能力が問われるため、これらの分野を重点的に勉強することが重要です。
また、性格検査では自己分析を深め、自分の性格や価値観を正確に理解することが求められます。Webテストの結果が全てではありませんが、少なからず選考に影響を与えます。しっかりと準備をして、自信を持ってテストに臨みましょう。
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。