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一般常識問題の数学は対策をすれば大丈夫!出題範囲や対策方法を解説

就活の一般常識に関する問題のなかでも、数学が一番不安な人もいるのではないでしょうか。また、対策方法がわからず何から始めれば良いのか悩んでいる人もいるでしょう。

そこで本記事では、一般常識問題そのものの解説をはじめ、時事問題も含めた対策方法を紹介します。さらに、数学の例題を掲載しているので、ぜひ解いてみてください。

就活の一般常識問題を簡単に説明

就活における一般常識問題では、社会人が求められる学力や知識が出題されます。企業によってレベルは異なりますが、小学~高校程度の内容がほとんどです。

一般常識問題は各企業が独自に作成しています。出題形式はパターン化されている場合が多いですが、企業の出題パターンはリサーチしておくと安心です。

数学・国語・英語などの基礎的な学力のほか、時事問題や教養に関する問題なども出題されるため、対策は怠らないようにしましょう。

一般常識問題の出題範囲と難易度を紹介

一般常識を問うからと言ってまったく対策をしていないと、思うように得点が取れない可能性があります。

ここでは、出題範囲を以下の2点に分類して、おおまかな内容とその難易度をまとめました

  1. 中高の範囲の5教科
  2. 時事問題

まずは出題範囲を把握しましょう。

中高の範囲の5教科

学力に関連する問題は、小中高の範囲内です。国語・数学(算数)・英語・社会・理科の5教科に分類できます。

一般常識問題において、5教科では以下の内容が対象です。

国語漢字の読み書き、文法、文章の意味理解など
数学四則演算、代数、幾何学、文章問題など
英語文法、語彙など
社会歴史、地理、政治、経済など
※政治・経済は時事問題として出題されやすい
理解生物学、化学、物理学など

難易度は高くありませんが、「国語が苦手」「数学はあまり勉強していない」など苦手分野がある人は復習が必須となります。

時事問題

一般常識問題における時事問題は、メディアに取り上げられている政治・経済に関する話題を中心とした内容で出題されます。

企業によっては、文学や芸術など教養に関する問題が含まれていることも。文豪や作品名など幅広い一般教養は、問題集での対策がおすすめです。

時事問題の場合、IT・エネルギー・技術革命など業界に欠かせない話題は、専門用語も把握しておきましょう。専門性がある話題への理解は、企業研究にもつながりますよ。

数学の一般常識問題の例題5つ

ここでは、一般常識問題の数学でよく出題される5つの分野を紹介します。

  1. 確率
  2. 組み合わせ
  3. 割合
  4. 濃度
  5. 単位変換

各分野の例題や解答のポイントなどを解説しているので、数学に不安を感じている人は一度解いてみましょう。

①確率

1から6までの標準的な6面のサイコロがあります。このサイコロを1回振るとき、2以下の目が出る確率は何ですか?

A.1/2
B.1/4
C.1/3
D.1/6

こちらの解答は、C.1/3です。この問題では、1と2(2以下の目)が出る確率を求めます。使う公式は、確率=それが起こる場合/全体です。

1の目が出る確率は1/6、2の目が出る確率も1/6です。したがって、(1/6)+(1/6)=2/6=1/3と導けます。

または、1の目と2の目はサイコロ6面のうちの1/3であると考えても解答を導けます。

②組み合わせ

あなたは学校のクラス委員会を組織する役割を持っています。
クラスには10人の生徒がおり、クラス委員会は3人の生徒からなる小さなグループを作成する必要があります。
異なる組み合わせのクラス委員会は何通り作成できるでしょうか?

A.10通り
B.120通り
C.3通り
D.30通り

この解答は、B.120通りです。組み合わせの数は、n個からr個を選ぶ組み合わせの数 = nCr = n! / (r!(n – r)!)を用います。

ここで、nは選択肢の総数、rは選ぶ要素の数、nCrは組み合わせの数、!は階乗を表します。この場合、n = 10(10人の生徒がいます)、r = 3(3人の生徒を選びます)とします。

nCr = 10! / (3!(10 – 3)!) nCr = 10! / (3! × 7!) nCr = (10 × 9 × 8) / (3 × 2 × 1) = 120

したがって、異なる組み合わせのクラス委員会は、120通り作成できます。

③割合

あなたは衣料品店で服を購入することになりました。選んだ服の元値は5000円です。店内で行われている割引キャンペーンにより、30%の割引が適用されます。
さらに、購入する服に対して10%の追加割引クーポンを持っています。
あなたはいくら払えばよいのでしょうか。

A.3150円
B.3000円
C.4500円
D.3500円

正答は、A.3150円です。

まず、元値から30%の割引を計算します。使用する公式は、割引額 = 元値 × (1 – 割引率)です。この公式を利用し、まずはキャンペーン適用後の金額を求めます。

割引額 = 元値 × (1 – 割引率) = 5000円 × (1 – 0.30) = 3500円

次に、追加割引クーポンを適用します。これは元の割引後の価格に対して10%の割引です。

追加割引後の価格 = 割引後の価格 × (1 – 追加割引率) = 3500円 × 0.90 = 3150円

したがって、最終的な支払い額は3150円です。元値からの30%割引と、その後の10%追加割引を適用して、最終的な価格を計算しました。

④濃度

400gの砂糖水に砂糖が30g溶けている場合、この砂糖水の濃度は何%ですか?

A.30%
B.50%
C.7.5%
D.15%

この解答は、C.7.5%が正解です。

この問題では、砂糖水の濃度を濃度(%) = (溶質の質量 / 溶液全体の質量) × 100で計算します。質量パーセントは、溶質(砂糖)の質量を溶液全体の質量で表す方法です。

この場合、砂糖の質量は30g、砂糖水の質量は400gです。

濃度(%) = (30g / 400g) × 100 = 7.5%

したがって、この砂糖水の濃度は約7.5% w/wです。砂糖の質量が砂糖水全体の質量の約7.5%を占めています。

⑤単位変換

37時間を〇秒に変換してください。

A.133,200秒
B.3,600秒
C.216,000秒
D.86,400秒

正解は、A.133,200秒です。37時間を秒に変換するために、次の計算を行います。

1時間 = 60分、1分 = 60秒

1時間は60分 × 60秒 = 3600秒です。

37時間は次のように計算できます。

37時間 × 3600秒/時間 = 133,200秒

したがって、37時間は133,200秒に等しいです。

SPIと一般常識問題の相違点2つ

就活選考時の筆記テストとしてよく挙げられるのが、一般常識問題とSPIです。この2種類には次の相違点があります

  1. 作成者が異なる
  2. 専門性が異なる

各内容を詳しく解説しているので、この2つが混同している人は確認してみてください。

①作成者が異なる

一般常識問題は各企業で用意しています。一方、SPIはリクルートマネジメントソリューションズが独自に開発した適性検査です。

SPIの内容は、国語に似た言語分野と数学に似た非言語分野、性格検査が含まれています。仕事や業務への適性が検査の対象です。

一般常識問題は企業が作成するため、企業が応募者に求めるスキルや知識に関連する分野を選択して出題しています。

②専門性が異なる

SPIは、学生の基本的なスキルや言語理解能力のテストが主な目的です。出題形式は独特ですが、特定の専門性は必要としていません。

一般常識問題は、とくに時事問題で知識の有無が問われます。志望する業界や職種に関心を持っているのか、最新の情報も収集しているのかを評価するためです。

就活では、面接やグループディスカッションで自分の意見を伝える場面もあります。知識を得るだけではなく、自分の考えをまとめておきましょう。

数学の一般常識問題の3つの対策方法

数学が苦手な人は、次の3つの方法で一般常識問題の対策をしてみましょう

  1. 参考書やネットの問題を繰り返し演習する
  2. 数学の公式を暗記する
  3. 分からない範囲をあぶりだす

具体的な方法を紹介しているので、対策の参考にしてください。

①参考書やネットの問題を繰り返し演習する

一般常識問題全体に共通する対策として、参考書やネットで無料公開されている問題で演習を重ね、出題傾向や時間配分に慣れる方法が挙げられます。

一般常識問題は、1分野あたり30~40分程度が試験時間です。限られた時間内により多くの解答をするために、瞬発的に答えなくてはいけません。

じっくり考えれば答えられる内容がほとんどですが、1問につき1分以内に解かないと全て解答できないおそれがあります。まずは1冊の参考書を繰り返し解いてみましょう

②数学の公式を暗記する

数学の場合、公式や法則を覚えていないと時間内の解答が難しいです。中高の範囲で定着していないと感じている部分を中心に、復習を進めましょう。

とくに、例文として挙げている確率や割合は数学の一般常識問題ではよく出題されます。また、簡単な計算が必要な問題もあるため、最低限の計算ができなくてはいけません。

計算・確率・割合が苦手な人は法則を丸暗記するのではなく、教科書や参考書を振り返り、理解し直しましょう。

③分からない範囲をあぶりだす

出題範囲が広いため、すべて復習して対策しようとすると小学・中学程度から見直す必要が出てしまいます。そのため、まずは模試を解き、間違えた分野を重点的に演習するのがおすすめです。

模試は、一般常識問題を作成している企業や出版社の提供、ネット上の無料版などで受けられます

数学が苦手だと感じている人は、数学の模試を複数受け、とくに成績が低い範囲の復習をおこなってみてください。なお、最初の受験は出題形式に慣れず低い点数になる可能性もあります。

時事問題の2つの対策方法

時事問題はほとんどの企業が出題しているため、対策が必須です。対策方法としては、次の2つが挙げられます

  1. 日ごろからニュースを見る
  2. 問題集で対策をする

どちらも実践しやすい方法なので、ぜひ参考にしてみてください。

①日ごろからニュースを見る

時事問題は、普段からニュースを見ることが大切です。ニュースを見る手段は、テレビ・新聞・ニュースアプリなどがあります。

時事問題は、話題性の高いものや業界に関連するトピックが取り上げられるため、幅広い分野に関心を持って情報収集しましょう。

ニュースアプリを使用すれば、移動中などのすき間時間を有効活用できます。政治や経済、国際問題を中心にニュースに関心を持ってみてくださいね。

②問題集で対策をする

時事問題を集めた問題集で演習してみると、不足している知識が明確になります。年度ごとで出版されているので、最新のものを選びましょう。

年数や国名、地域名を覚えたり、出来事全体の流れを把握する必要があったりと、時事問題も分野によって対策が異なります。

時事問題は、聞き慣れない専門用語が出ることもあるので、わからない部分は徹底的に調べておきましょう。

対策して数学の一般常識問題の苦手意識をなくそう!

一般常識問題の数学は小学~高校程度の内容なので、復習や演習を繰り返して苦手意識を無くすことが大切です。

本記事を参考に、数学をはじめ苦手分野をしっかり復習して、一般常識問題で満足のいく結果を残せるようにしましょう。

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若林

この記事を書いた人

若林

青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。

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