就職活動は複数企業を同時並行で行うことが多く、選考が進むにつれ、各社の選考スケジュールがバラバラになってしまいます。
そのため、「第一志望の合否を早く知りたい」「連絡が遅くてモヤモヤする」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、面接結果が遅い場合の問い合わせ方法や注意点を解説します。合否の連絡を待っている人は、ぜひ本記事を参考にしてくださいね。
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期日を過ぎた場合は面接結果を問い合わせてもOK

面接の結果を待つ時間は、いつも以上に長く感じるものです。結論から言うと、2週間以上連絡がない場合は、面接結果を企業に問い合わせても問題ありません。
また、担当者から「○日までに結果を連絡します」と言われている場合、期日の翌日以降であれば連絡を取っても問題ないでしょう。
面接が終わってすぐや、言われた期日よりも早く問い合わせてしまうと、催促している印象を与えるので注意してください。採用担当者の都合も考えたタイミングで連絡しましょう。
面接の結果を問い合わせる前に確認しておくべき3つのこと

面接時に提示された期日を過ぎたり、面接から2週間以上経っていると結果を問い合わせたくなる人もいるでしょう。
しかし、企業に確認する前に自分の確認ミスを疑うのが先です。
ここからは、面接の結果を問い合わせる前に確認しておくべき3つのことを解説します。
- 迷惑メールフォルダを確認する
- 留守電や着信履歴を確認する
- 事情により連絡が遅れている可能性も考慮する
①迷惑メールフォルダを確認する
連絡が届いていないと思ったら、まず最初に迷惑メールフォルダを確認しましょう。
これまでは問題なく連絡が取れていても、誤って迷惑メールフォルダに振り分けられていたり、企業が個別でメールを送っている可能性があります。
また、受信メールに自動のフォルダ分けを設定している方は、別のフォルダに入っていることもあるかもしれません。
メインとして使っているメールフォルダだけではなく、全てのメールフォルダに目を通しましょう。
②留守電や着信履歴を確認する
面接の結果はメールや求人サイトのメッセージで届いているとは限りません。採用担当者から電話で連絡が来ている可能性もあるため、留守電や着信履歴も確認してください。
会社の番号からではなく、担当者の携帯電話から電話が掛かってくることもあります。知らない番号からの着信であっても、留守番電話のメッセージを再生し、内容を確認しましょう。
もし着信があった場合は、メッセージが残されていなくても、念のために応募先企業の営業時間内に折り返しすると安心です。
③事情により連絡が遅れている可能性も考慮する
採用にはいろんな人が関わっており、採用担当者1人の判断で選考が進む訳ではありません。事情があって連絡に時間が掛かっている可能性もあるため、必要以上に気にしないようにしましょう。
連絡が遅くなる主な理由は下記の通りです。
- 選考に時間を要している
- 合格者から順番に連絡している
- 採用担当者が多忙である
- 社内で意見が割れている
結果が気になる気持ちは分かりますが、期日が提示されている場合は期日まで、期日が設定されていない場合は2週間程度気長に待つ姿勢も大切です。
面接結果が来ないときに考えられる原因3つ
面接結果の連絡が遅れている場合、不安な気持ちになるのは当然ですが、採用担当者側には様々な事情があり、必ずしもネガティブな理由とは限りません。
ここでは、結果が遅くなる典型的な理由と、その背景にある企業側の状況について解説していきます。
- 応募者多数で選考に時間がかかっている
- 社内の事情で遅れてしまっている
- 合格者から優先して連絡をしている
①応募者多数で選考に時間がかかっている
応募者が多数の場合、企業側は全ての候補者を公平に評価するため、選考プロセスに予想以上の時間を要することがあります。
特に大手企業や人気企業の場合、数百人規模の応募があることも珍しくありません。
また、複数の面接官のスケジュール調整や、部門間での評価のすり合わせなども必要となり、結果通知までの期間が長引く要因となっています。
このような状況では、企業は慎重に比較検討を行い、最適な人材を見極めようとしているため、結果が遅くなることは必ずしもネガティブな意味を持つわけではないと知っておきましょう。
②社内の事情で遅れてしまっている
企業の採用プロセスは、複数の社内関係者の承認や調整が必要なため、予定よりも時間がかかることがあります。
特に、事業部門の責任者や人事部門、経営層など、多くの決裁者が関わる場合は、一人でも不在や多忙だと結果通知が遅れる原因となります。
また、採用予定数に対して最適な人材を慎重に選考している場合や、他の候補者の面接日程との兼ね合いで調整が必要な場合もあるでしょう。
このような遅延は必ずしもネガティブな意味を持つわけではなく、むしろ企業が慎重に採用を進めている証とも言えます。
③合格者から優先して連絡をしている
多くの企業では、採用の意思決定後、まず合格者への連絡を優先して行う傾向があります。これは、優秀な人材を確保するために素早い対応が必要だからです。
特に人気企業や競合他社との採用競争が激しい場合、合格者が他社の内定を受けて辞退してしまうリスクを避けるため、合格者への連絡を急ぐことが一般的です。
そのため、不合格の通知は後回しにされることが多く、結果として連絡が遅くなるケースがあります。
また、合格者の返答待ちの状態で、採用枠に余裕が出るかどうかを見極めている可能性もあり、このような場合、次点候補として検討されている応募者への連絡は必然的に遅くなります。
面接結果の問い合わせについて【注意点3つ】

面接結果が来ない際は、企業に問い合わせても問題ありません。
ただし、面接結果についての前提を把握してから連絡することが重要です。
ここからは、面接結果の問い合わせに関して注意点を3つ紹介します。応募先企業に失礼にならないようポイントを押さえましょう。
- 不合格だと連絡しない企業もある
- 結果の連絡方法について事前に確認しておく
- 合否の結果ではなく、いつ連絡がもらえるかを聞く
①不合格だと連絡しない企業もある
応募者が多い企業の場合、不合格の人には連絡しない、「サイレントお祈り」の可能性があります。新卒採用では何千何万人と応募があるため、手間を省くために用いられる手法です。
この場合は、応募の段階や面接の際に「合格の方のみご連絡いたします」や「不合格の場合はご連絡いたしませんのでご了承ください」と伝えられていることがほとんどです。
面接の前に募集要項を隅々まで見直すようにしましょう。
②結果の連絡方法について事前に確認しておく
面接結果の連絡方法は、面接の最後に言われることや求人情報に書いてあることもありますが、説明がなければ面接の当日に確認しておきましょう。面接の逆質問の時間に聞くのも一つの手です。
連絡方法は電話・メール・手紙などどの手段なのか、期日はいつまでか、不合格でも連絡があるのかを確認しておくと「連絡がない…」と悩むこともなくなります。
ただし、聞き方によっては失礼にあたる場合もあるので注意が必要です。「本日の選考結果はどのようにいただけますでしょうか?」と尋ねるようにしましょう。
③合否の結果ではなく、いつ連絡がもらえるかを聞く
問い合わせる際は、面接の結果ではなく、いつまでに合否の連絡があるのか期日を確認しましょう。面接自体の合否をメールや電話で聞くのは控えてください。
「○月○日に実施された面接につきまして、いつ頃結果のご連絡をいただけますでしょうか?」という形でお伺いするとスマートです。
採用担当者もできるだけ早く合否の連絡ができるように努めているはずです。連絡が来ていないということは、まだ結果が出ていないのだと心得ましょう。
面接結果をメールで問い合わせる際の例文
【件名】○月○日の新卒採用 一次面接結果についてのお伺い(○○大学 山田太郎) 【本文】 株式会社〇〇 人事部 〇〇様 いつもお世話になっております。 私、20XX年新卒採用に応募しております〇〇大学の山田太郎と申します。 先日はお忙しいところ面接の機会を設けていただき、ありがとうございました。 ○月○日に受けさせていただいた一次面接につきまして、 選考結果はいつ頃ご連絡をいただけるのか教えていただくことは可能でしょうか。 ご多忙のところ大変恐縮ではございますが、 お手隙の際にご連絡いただけると幸いです。 お手数をお掛けいたしますが、何卒よろしくお願いいたします。 ――――――――――――――― 山田太郎 〇〇大学〇〇学部〇〇学科3年 Mail:〜〜〜@〜〜〜.ne.jp 携帯電話:080-1234-5678 ――――――――――――――― |
面接結果を問い合わせるメールの例文は上記の通りです。最初に面接のお礼を伝え、その後に合否の連絡がもらえる期日を尋ねましょう。
また、メールの送信時間は、応募先企業の営業時間内になるよう注意してください。
面接結果が来ない場合の問い合わせについてよくある質問
面接後、結果通知の遅れに不安を感じることは自然なことです。
ここでは最後に、面接結果の問い合わせのタイミングや方法、企業側の視点から見た適切な対応について、よくある疑問にお答えしていきます。
- 面接結果待ちの間に辞退してしまってもいい?
- サイレントお祈りは違法ではない?
- 面接結果が遅い場合は不採用ということですか?
①面接結果待ちの間に辞退してしまってもいい?
面接結果待ちの期間中であっても、他社への就職活動は継続して行うことは一般的であり、より良い条件の企業から内定を得た場合は辞退することも可能です。
ただし、辞退する際は速やかに連絡を入れ、丁寧な対応を心がけることが重要でしょう。
具体的な辞退の手順としては、まず電話で担当者に連絡を入れ、その後メールで正式な辞退の意思を伝えるのがベストプラクティスとされています。
辞退理由は簡潔に説明し、面接の機会をいただいたことへの感謝の意も忘れずに伝えましょう。
②サイレントお祈りは違法ではない?
サイレントお祈りは、企業の採用活動における法的な義務違反には該当しません。採用の自由は憲法で保障された権利であり、企業には採用結果を通知する法的な義務はないためです。
ただし、厚生労働省は企業に対して、応募者への採用結果の通知を推奨しています。これは、労働市場の健全性や応募者の就職活動の効率化の観点から望ましいとされているためです。
特に新卒採用においては、「採用選考に関する指針」により、面接選考を受けた学生に対して、選考結果を通知することが努力義務として定められています。
とはいえ、これはあくまでも努力義務であり、法的な強制力はありません。そのため、企業がサイレントお祈りを行ったとしても、違法行為として訴えることはできないのが現状です。
③面接結果が遅い場合は不採用ということですか?
面接結果が遅いからといって、必ずしも不採用というわけではありません。
企業の採用プロセスには様々な要因が絡み合っており、結果通知が遅れる理由は複数考えられます。
たとえば、応募者が多数いる場合は全員の面接を終えてから比較検討を行うため時間がかかることがあります。
また、採用の最終決定権を持つ役員の予定が合わない、他部署との調整に時間を要している、採用枠の見直しが行われているなど、企業内部の事情で遅れることも少なくありません。
面接結果を問い合わせる際にはマナーにも気をつけよう!

面接から2週間以上経っている、または指定された期日を過ぎても連絡がない場合は、マナーを守った上で応募先企業に連絡しましょう。
採用担当者も理由があって、選考結果の連絡ができない状況にあるはずです。問い合わせる際は、丁寧な連絡を心掛けましょう。
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。