「ご苦労様です」
何気なく使われている敬語ですが、正しく理解できている人は意外と少ない。
意味を知らずに採用担当者へ使ってしまった場合、悪い印象を与えてしまうケースも…。
そこで今回は、就活生が間違いやすい敬語「ご苦労様です」について解説していきます。
採用担当者に「ご苦労様です」はNG!

まずはじめに、就活生が採用担当者に「ご苦労様です」と話すのは失礼に当たるということを押さえておきましょう。
「ご苦労様です」は目上の人が目下の人に使う言葉だからです。
敬語はビジネスマナーの基本。
正しい敬語を使える人は、採用担当者からの印象や好感度UPが期待できます。
企業の説明会や面接のとき、適切な敬語を使いこなせるように、知識や理解を深めていきましょう。
「ご苦労様です」はどういう意味なの?

「それじゃご苦労様にはどんな意味があるの?」
「どんなときに使えばいいの?」
このように、疑問に感じている人も多いはずです。
次は、意味や使い方についてご紹介していきます。
苦労をねぎらう言葉
「ご苦労様です」には、苦労や頑張りなどをねぎらう意味があります。
さらに「ねぎらう」とは、苦労や尽力に対して、感謝の気持ちを表す意味があります。
このことから「ご苦労様です」は、相手の苦労や頑張りに「ありがとう」や「頑張ったね」と、感謝の気持ちを伝えることができる敬語と言えます。
目上の人には使わない
ただし、「ご苦労様です」を使う相手には、注意する必要があります。
上記で述べた「相手」の中に、目上の人は含まれないからです。
「ご苦労様です」は立場が同等以下の人に対して使う敬語なので、就活生が採用担当者への挨拶に使う敬語には不適切です。

失礼だなと思われないように、企業の説明会や面接ではTPOをわきまえて「こんにちは」など、通常の挨拶で留めておくようにしましょう。
「お疲れ様です」はどうなの?

ところで、「ご苦労様です」とよく似ている言葉に「お疲れ様です」がありますが、採用担当者へ使う敬語として適切でしょうか?
実は、「お疲れ様です」は目上の人への苦労をねぎらう意味があるので、専門学校や大学、バイトなど、先輩や先生に言う敬語としてはOKです。
また、社会人になったときにも、社内の人に「お疲れ様です」と言う分には問題ありませんが、社外の人には使わないのが通常です。
就活生はまだ会社に属していないため、採用担当者には「こんにちは」や「本日はありがとうございました」などを使うといいでしょう。
挨拶に合わせて軽く会釈をすると、採用担当者の印象UPにも期待できるでしょう。

まとめ
今回は間違いやすい敬語のひとつ「ご苦労様です」について解説しました。
採用担当者への挨拶は大切ですが、間違った敬語を使った場合、かえって失礼なケースもあります。
敬語の意味を理解し、正しい使い方を学んで、ビジネスマナーの向上に役立てていきましょう。
このメディアの監修者
くずうまま
#千葉県出身 #元金融窓口担当 #今は在宅フリーランス #子育て #子供3人 #花 #ガーデニング好き #ハンギングバスケットマスター