就職活動の選考では、GD(グループディスカッション)が行われることも珍しくありません。そのため「GDでは何が評価されるの?どのように立ち回ればGDを勝ち抜けるの?」と悩みますよね。
そこで本記事では、GDのコツ・評価基準を詳しく解説します。GDの流れや頻出のお題も紹介しているので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね!
GDの5つの評価基準を知ろう

まず、GDの5つの評価基準を紹介します。
- 協調性
- 発言力
- 積極性
- 論理的な思考力
- 展開力
①協調性
GDでは、協調性が評価されます。理由は、円滑なコミュニケーションと共同作業がGDの成功につながるためです。
協調性は、メンバーがお互いを尊重し、協力して目標に向かって進むことを指します。具体的には、他者の意見やニーズを理解し、柔軟性を持ちながら意見を調整できることです。
協調性を高めるには、コミュニケーションスキルの向上とリーダーシップの分担が不可欠です。また、メンバー全員が公平に参加し、適切なフィードバックを提供することも重要となります。
②発言力
GDにおいては、発言力も重要な評価項目です。なぜなら、発言力は円滑なコミュニケーションや意見交換を促進する重要な力と言えるからです。
発言力は、自分の意見を明確かつ説得力をもって表現できているかによって評価されます。
発言力のアピールには、グループの中で主体的に意見を述べ、議論に積極的に参加できるかをアピールすることが重要です。
発言力の評価を高めるためには、まず熟慮された意見やアイディアを持ち、それを明確かつ具体的に表現しましょう。
③積極性
GDにおいて積極性は評価の重要な評価基準とされます。なぜなら、積極的な参加者が協力し合い、アイデアを共有することで、意見交換が活発化し、よりよい議論となるからです。
積極性は、書記やまとめ役といった役割を果たすことや、率先して発言することなどでアピールできます。
評価を高めるためには、他者の意見を尊重し、協力的な態度を持つことが不可欠です。また、適切なタイミングで発言し、議論に建設的な貢献をすることが求められます。
④論理的な思考力
GDでは論理的な思考力も重要な評価項目です。なぜなら、議題に関する合理的な主張や意見を提示することで、討論の質が向上し、効果的な解決策が生まれやすくなるからです。
論理的な思考力は、論点の矛盾を見抜き、欠けている点を補完する能力を指します。また、独創的で的を得た発言ができるかも論理的思考力のひとつです。
論理的な思考力をアピールする際には、参加者が自らの意見を明確にし、他のメンバーの主張と照らし合わせながら合理的な根拠を提示することが求められます。
⑤展開力
GDにおいて、展開力も重要な評価基準となります。展開力とは、行き詰まったり焦点が曖昧な状況において、的確で明快な発言やアイディアを提示できる能力を指します。
展開力が重要な理由は、GDは協力と洞察を促進し、議題に対する多様な視点を明らかにする場であるからです。展開力があるか否かが、議論の質を左右するのです。
展開力を高めるためには、他メンバーの発言に敏感に反応し、有効な質問を投げかけることを心がけるとよいでしょう。
GDの流れを4段階に分けて説明

次に、GDの流れを4段階に分けて紹介します。
- 役割・時間配分を決める
- 議題を明確にする
- 意見を出し合い、まとめる
- 結論・発表の準備
①役割・時間配分を決める
GDでは、まず司会、タイムキーパー、書記の3つの役割を決定します。
司会は進行をまとめ、タイムキーパーは時間を厳守し、書記は議論の要点を記録する役割です。これらの役割を最初に決めることで、より円滑な進行が期待できます。
役割・時間配分を決める際には、制限時間内に意見をまとめ、結論を出すことが重要です。これにより、議論が活発かつ有意義なものになりるでしょう。
②議題を明確にする
次に、議題を明確にします。GDにおいて議題を明確にする際のポイントは、広範なトピックから焦点を絞り、的確な討論を促すことです。
議題を明確にするためには、5W2Hを極めることが重要です。つまり何について、いつ、どこで、なぜ、どのように、いくらの範囲で話し合うかた重要となります。
これにより、参加者は共通の理解を得やすくなり、効果的な意見交換が可能となります。
③意見を出し合い、まとめる
次に、全員が積極的に意見を出し合います。その際、相手の意見を尊重し、異なる視点からの提案も歓迎しましょう。
意見がある程度で揃ったら、出た意見を整理し共通点や相違点を把握します。全体のまとまりを考えながら、主題から逸れていないか確認しましょう。
そして、グループ全体が納得できる形でまとめを出し、結論を導きます。これにより、協力とリーダーシップが発揮され、効果的かつ建設的なディスカッションが実現されます。
④結論・発表の準備
最後に、結論を出し、発表の準備をします。まず、グループ全員が納得する意見を確認し、一致した結論を導きます。その際、主張や理由を明確にし、議論の流れを整理しましょう。
結論は簡潔かつ明快にまとめ、聴衆が理解しやすい形で伝えることが重要です。発表の際には、適切なフローで情報を提示し、聴衆にわかりやすい説明を心がけましょう。
こうした準備を通じて、グループのまとまりと説得力を高め、効果的なプレゼンテーションを実現します。
GDを勝ち抜くコツ4つ

次に、GDを勝ち抜くコツを4つ紹介します。
- GD開始前に雑談をする
- 課題の原因分析をする
- 根拠をもとにした発言をする
- メンバー全員の意見を聞く
①GD開始前に雑談をする
GDの開始前には、雑談しておくことをおすすめします。なぜなら、緊張を和らげるために効果的だからです。
初対面の仲間との軽い会話は、参加者同士の距離を縮め、緊張感を減少させます。これにより、リラックスした雰囲気でGDに臨むことができ、思考やコミュニケーションがより自然にできるでしょう。
雑談の際のポイントとしては、相手の興味や経験に共感しやすいトピックを選ぶことが大切です。また、謙虚でオープンな態度を持ち、相手の発言に興味を示しましょう。
②課題の原因分析をする
課題の原因分析は、GDで成功する鍵です。まず、課題の根本的原因を考えましょう。原因がはっきりしないと、効果的な対策が取れません。また、討論の焦点も定まりません。
具体的なポイントとしては、主観的ではなく客観的なデータを基にし、事実を確認することが重要です。
関係者の意見を聞く際には、適切なフィードバックを引き出すために質問を工夫し、深堀りすることが大切です。
③根拠をもとにした発言をする
根拠をもとにした発言は、GDにおいて成功するための重要な要素です。
なぜなら、論理的思考に基づいた発言は評価ポイントであり、的確な意見を持っていることを示す一因となるからです。
他メンバーとのコミュニケーションにおいても、根拠を示すことで信頼性が向上し、議論の基盤となります。
根拠をもとにした発言をする際には、まず自身の意見や主張に対する理由を整理し、それを分かりやすく伝えることが重要です。
④メンバー全員の意見を聞く
GDでは、メンバー全員の意見を聞くことも重要です。なぜなら、それぞれが異なる視点やアイディアを持っているためです。
異なるバックグラウンドや経験から得られる情報は、グループ全体の視野を広げ、よりクリエイティブかつ効果的な解決策を導き出す助けとなります。
メンバーの声を聞く際に重要なのは、協調性を重んじることです。一人だけが目立とうとするのではなく、皆が平等に発言でき、尊重し合う雰囲気を作りましょう。
GDで頻出の4つのお題

最後に、GDで頻出のお題を紹介します。
- 課題解決型
- 抽象型
- 討論型
- 選択型(順位付け)
①課題解決型
課題解決型は、様々なテーマに対してグループが協力し、現状の課題に対する具体的な解決策を見つけ、それを結論づける出題パターンです。
この形式は、グループメンバーのコミュニケーションや協力を重視します。評価の際には、提案された解決案の適切さや実現可能性、グループ内の協力関係の質が注目されます。
課題解決型で高評価を得るためには、自分の意見をはっきりと述べ、かつ他のメンバーのアイデアにも敬意を払いながら、協力的かつ建設的に意見交換を進めることが重要です。
②抽象型
抽象型は、具体的な情報や詳細な事例に依存せず、概念やアイディアに焦点を当てるスタイルを指します。
抽象型のGDでは、参加者の洞察力や論理的思考能力が重視されます。具体的な情報が限定される中で、概念を深め、論理的な主張を展開することが求められます。
高評価を得るためにはグループ内での協力が重要です。最初に明確な方向性を定め、参加者が意見を交換し合いながら深堀りしていくことを意識しましょう。
③討論型
討論型は、最初から特定の立場を取り、相手を説得することが求められる形式です。評価は主に論理展開の妥当性と説得力に焦点が当てられます。
論点を明確にし、データや事例を用いて論理的かつ具体的に議論することが重要です。相手の立場や反論にも敏感に対応し、自らの立場を強化するために論理的な裏付けを提供することが求められます。
高評価を得るためには、感情的な言葉遣いや偏見を避けつつ、客観的な情報を利用し、論理的な議論を展開することが求められるでしょう。
④選択型(順位付け)
選択型(順位付け)は、メンバーが与えられたテーマや課題に対して順位をつけるプロセスです。参加者は、異なる選択肢やアイデアに順位をつけ、一定の優先順位を作り上げます。
選択型(順位付け)のGDでは、与えられた情報を適切に分析し、順位づけする際の根拠を明確に説明することが重要です。
高評価を得るためのポイントは、正解が一意に定まらない場合でも、メンバーとの効果的なコミュニケーションが鍵となります。意見を尊重し合い、集団での合意形成を目指す姿勢を持ちましょう。
GDのコツを押さえて就活に臨もう
本記事では、就活のGD(グループディスカッション)について解説しました。
GDで高評価を得るためには、可能であれば何かしらの役割を担い、周りの意見を聞きながら適切に発言することが求められます。
また、GDには種類があり、それぞれ求められることや攻略法が異なるため、どの形式が来てもいいように準備しておくことが重要です。
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。