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オワハラの意味を解説!実際の事例やオワハラされた時の対処法も紹介

近年、オワハラが問題になっていますが、具体的にどんなオワハラがあるのか知らない人も多いのではないでしょうか。

本記事では、オワハラの種類や事例について解説します

オワハラへの対処法も紹介しているので、ぜひ最後までお読みください。

「オワハラ」とは「就活終われハラスメント」の略

オワハラとは、「就活終われハラスメント」の略称で、企業が就職活動中の学生に対して、他社の選考を辞退するよう圧力をかける行為を指します。

オワハラは、2015年に「ユーキャン新語・流行語大賞」にノミネートされ、広く知れ渡りました。文部科学省によると、約32.9%の学校が学生からオワハラに関する相談を受けていると報告されています。

オワハラの背景には、企業側の人材確保の難しさや、学生側の不適切な内定辞退などがあります。オワハラは、学生にとって大きなストレスとなり、企業側にもリスクが伴う行為です。

オワハラを受けた場合、大学のキャリアセンターなどに相談することが推奨されます。

オワハラの4つのタイプと具体的な事例を紹介

オワハラにもいくつか種類があります。ここでは、オワハラの4つのタイプと具体的な事例を紹介します。

  1. 交渉型
  2. 束縛型
  3. 脅迫型
  4. 同情型

①交渉型

交渉型オワハラは、内定を確約する代わりに、他社の選考辞退を強要する行為です。

具体的な例としては、他社の面接や説明会への不参加を確約させて、内定承諾書にサインさせるケースが挙げられます。

内定を得るためには、他社の選考機会を放棄しなければならない状況は、学生のキャリア選択の自由を奪うものです。

また、交渉型オワハラは、学生が自分の意志で決断するように見せかけながら、実際には企業側の意向を強く押し付ける形となります。

②束縛型

束縛型オワハラは、内定者の時間や活動を過度に制限することによって、他社の選考活動への参加を妨げる行為です。

例えば、企業が内定者向けの研修や集まりを頻繁に実施したり、大手企業の解禁日や就活イベントの日に内定者を集合させるケースがこれに当たります。

束縛型オワハラは、学生が自由に就職活動を行う権利を侵害するものであり、学生の将来に対する重要な決断を不当に制限することになります。

③脅迫型

脅迫型オワハラは、内定辞退を検討している学生に対して、直接的な脅迫や圧力をかける行為です。

具体的には、内定辞退をすると損害賠償を請求する、または「あなたの出身大学からは今後採用しない」などの脅迫が含まれます。

脅迫型オワハラは、学生に極端な精神的圧力をかけるものであり、学生の選択肢を不当に制限する行為です。学生に対して大きなストレスを与えるだけでなく、法的な問題を引き起こす可能性もあります。

④同情型

同情型オワハラは、企業が内定者に対して過度なフォローやサポートを行い、感謝や義務感を植え付けることです。

例えば、先輩社員との高級レストランでの食事会を開催したり、頻繁に役員や社員との食事会を行うケースが該当します。

同情型オワハラは、直接的な圧力は少ないものの、学生が企業に対して心理的な負担を感じることになります。企業は学生に対して恩を売ることで、彼らの意志決定を影響下に置こうとしているのです。

これにより、学生は自分のキャリア選択を自由に行うことが難しくなり、企業に対して無意識のうちに義務感を感じるようになります。

企業がオワハラをするようになった3つの要因

近年、オワハラが増加している背景には様々な問題があります。ここでは、オワハラが増加した3つの要因を解説します。

  1. 選考解禁時期の違い
  2. 学生の不適切な内定辞退
  3. 企業の人材確保難

①選考解禁時期の違い

選考解禁時期の変更は、オワハラの増加に大きく寄与しています

以前は経団連加盟企業の採用選考開始時期が6月でしたが、政府の要請により8月に遅延したことで、経団連に加盟していない中堅・ベンチャー企業が先行して優秀な学生を確保する動きが活発化しました。

その結果、学生が大手企業に内定して辞退されることを防ぐために、中堅・ベンチャー企業がオワハラをするケースが増えています。

大手企業が選考を開始する前に内定を出し、学生に就活終了を迫ることで、優秀な人材を確保しようとするのです。

②学生の不適切な内定辞退

学生の不適切な内定辞退もオワハラの原因の1つです。

就活市場が学生の売り手市場であることをいいことに、複数の内定をキープし、入社間近になってから辞退する非常識な就活生が増えました。

これにより、企業は追加募集を行う必要が出てきて、コストが増大します。その結果、企業が内定者に対して強い姿勢で就活終了を迫るケースが増えたのです。

③企業の人材確保難

企業が直面する人材確保の難しさも、オワハラの一因です。特に優秀な学生は多くの企業から内定を受けるため、企業側は内定辞退を防ぐために必死になります。

この過程で、他社の選考辞退を強要するなどのオワハラ行為に及ぶことが増えたのです。

企業は、再度の追加募集にかかるコストや時間を考慮し、既に内定を出した学生を確実に確保しようとする傾向が強まっています。

実際にオワハラをされた際の対策3選

オワハラされた際の具体的な対策を3つ紹介します。対策を知っておけば、いざオワハラに直面しても冷静に対処できます。

  1. 就職支援センターやハローワークに相談する
  2. 無視して就活を進める
  3. 志望度合いによっては辞退する

①就職支援センターやハローワークに相談する

オワハラに遭遇した場合、まず考えるべきは専門家や公的機関への相談です。

大学の就職支援センターやハローワークは、オワハラに関するアドバイスや対処法を提供し、学生の権利を守るための具体的な手順を教えてくれます。

また、必要に応じて法的なアドバイスやサポートも受けられるため、安心して相談できます。

②無視して就活を進める

オワハラに対するもう1つの対策は、単純に無視することです。企業からの圧力や要求に屈せず、自分の就職活動を続けることが重要です。

他社の選考を続ける権利は就活生にあり、企業側にそれを妨げる権利はありません。自分のキャリアにとって最善の選択をするためには、圧力に屈しない強い意志が必要です。

ただし、無視して就活を進める場合は、企業との関係が悪化する可能性もあるため、慎重に判断することが求められます。

③志望度合いによっては辞退する

オワハラを受けた企業に対しては、内定を辞退する選択肢もあります

特に、その企業が自分のキャリアにとって最適ではないと感じた場合や、オワハラによって企業の印象が悪化した場合は、辞退を考えることが賢明です。

内定辞退は就活生の権利であり、企業側にそれを強制する権利はありません。自分のキャリアを最優先に考え、適切な判断を下すことが重要です。

大切なのは本当にその企業で働きたいかどうか

就職活動において最も重要なのは、自分が本当にその企業で働きたいと思っているかどうかです。オワハラによって無理やり入社を決めてしまうと、後悔する可能性があります。

自分のキャリアにとって最適な選択をするためには、企業の魅力や自分の適性をしっかりと見極めることが必要です。

また、オワハラに遭遇した場合は、自分の意志をしっかりと持ち、適切な対応を取りましょう。

自分のキャリアは自分で決めるものであり、企業側の圧力に屈することなく、自分の将来について考えることが重要です。

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若林

このメディアの監修者

若林

青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。

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