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【例文】自己PRと強みの違いとは|それぞれポイントや注意点を解説

自己分析で必ずと言っていいほど出てくる「自分の強み」。一方、面接では欠かせない自己PRとの違いがわからず、内容を区別すべきか悩んでいる人もいるのではないでしょうか。

そこで本記事では、自己PRと強みの違いを解説例文をまとめました。ぜひ本記事を参考に、自分をアピールできるPR文を考えてみてくださいね。

自己PRと強みの違いとは

自己PRは企業に対して貢献できること、強みはスキル・能力を指しています。

  • 自分の能力やスキルを業務でどのように活かしていくのか
  • 自分を採用することで企業にどんなメリットがあるのか

など、入社後のビジョンを織り交ぜることで、企業に「この学生を採用しよう」と思われる内容を考えましょう。

明確な違いは無く、自己PRや強みのどちらかひとつを問われる場合がほとんどです。どちらを問われた場合でも、企業にどのような貢献ができるのかを具体的に伝えてくださいね。

自己PR・強みの例文をそれぞれ3つずつ紹介!

ここでは自己PRと強み、それぞれの例文を紹介します。

  1. 【自己PR①】主体性
  2. 【強み①】主体性
  3. 【自己PR②】協調性
  4. 【強み②】協調性
  5. 【自己PR③】コミュニケーション力
  6. 【強み③】コミュニケーション力

各例文には、考える際のポイントを解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

【自己PR①】主体性

私は、主体性を持って問題解決のために動くことができる点が強みです。

私は、大学1年生のころからカフェでアルバイトをしており、当初はロスの多さが問題となっていました。

客数に波がありながら、仕込みの量が一定になってしまっていたことが原因であると考え、まずは曜日ごとの平均客数を割り出したうえで、フードやドリンクの出数を確認しました。

そして、天候や周囲でのイベント開催による地域の人通りの増加なども考慮し、なるべく柔軟に対応できるような想定で、発注や仕込みのマニュアルを作成しました。

その結果ロスを60%減らすことに成功し、お店の利益拡大にも貢献できたと自負しております。

貴社に入社後も、問題が発生した際には、徹底した原因の分析と解決策提案を主体的に行い、円滑な業務に貢献したいです。

主体性はほとんどの企業が就活生に求めている力です。他の学生と差別化するためには、自ら進んで行ったことだけではなく、主体的な行動によってどのような結果になったのかも伝えましょう。

【強み①】主体性

私の最大の強みは、主体性です。
この強みを身につけたきっかけは、イベント運営のサークルで、企画・運営チームリーダーを務めたことです。

規模が大きいため、企画・運営チームだけでも100人ほどのメンバーが所属しています。
メンバーの意欲を考慮しながら小チームに分け、複数の企画を同時に動かすため、チーム内でも齟齬が生じトラブルは日常茶飯事でした。

このままではチーム全体のモチベーション低下につながると考え、各小チームのリーダーを中心に進捗状況やその他メンバーの様子を共有してもらうミーティングを定期的に行いました。そして、人数が多い中でも必ず仕事を担当できるようにしつつ、トラブルの原因の早期発見に努めました。

その結果、サークルの全体ミーティング出席率80%以上を保ちながら、無事に企画運営を成功させることができました。

私は、この経験から培った主体性や行動力に自信があります。入社後は、営業職として、顧客ニーズや課題をしっかりと捉え、最適な提案を行う人材として活躍する所存です。

主体性はエピソードによっては、「協調性に欠けている」「自己中心的だ」と捉えられる可能性もあります。主体性をアピールポイントにする場合は、チームワークも意識して考えてみましょう。

【自己PR②】協調性

私は、積極的なコミュニケーションと意見調整を通じてチーム内での協力を促し、共通の目標達成に貢献できる点が長所であると考えています。

大学では学生自治会に所属し、学内のイベントやプロジェクトの計画・運営に積極的に参加していました。しかし、異なる立場や背景をもつメンバーと活動するなか、アイデアの対立や誤解が生じる場面も多く見られました。

そこで、私は自身をチームの潤滑油と考え、争いごとや誤解が生じないよう、打ち合わせに積極的に参加し、異なる立場であるメンバーの仲介に努めました。
それ以降、鋭い言葉は減り、明るい雰囲気のまま会議が進行し、円滑なコミュニケーションが行われるようになりました。

この経験を通じて、協力と共感の大切さを体得し、チームでの成功に向かって積極的に貢献できる自信を持っています。

チームワークを大切にする社風である貴社においても、私の強みを発揮できると考えております。チームの一員として自分がすべきことは何かを常に問いながら、円滑な業務に貢献したいです。

協力的なだけでは、協調性をアピールする経験談としては印象に薄くなってしまいます。言われたことができる人物ではなく、チームに必要な役割を理解できる人物としてアピールしましょう。

【強み②】協調性

私の強みは、共通の目標を達成するためにコミュニケーションを欠かさず行動する協調性です。

現在のアルバイト先では、売上目標達成が全社員とアルバイトスタッフに共通の使命となっています。売上目標は単独で達成できるものではなく、全員の協力が不可欠です。

私は新人トレーニングを担当していたため、新人のモチベーションを下げないよう、定期的に不安や疑問がないかを確認しました。また、その他のスタッフと新人を交えた交流会を企画し、仲を深めるとともに、「チームである」という意識の向上に努めました。

その結果、アルバイト全員が他人事ではなく自分事として目標を捉え、より仕事に励むようになりました。

御社においても、私の協調性とコミュニケーションスキルを活かしたいと考えております。営業チームの一員として、他のメンバーを巻きこみ、高め合えるチーム作りに貢献したいです。

協調性のある人は、他者との関係を築くのが得意な場合がよく見られます。ぜひチームワーク力を活かしたエピソードで好印象を与えましょう。

【自己PR③】コミュニケーション力

私は、異なるバックグラウンドや価値観を持つ人々とも積極的にコミュニケーションを取れる点が長所であると考えます。

大学時代は、地域住民の健康づくりプロジェクトに参加し、高齢化社会における健康寿命の向上に貢献する使命感を持って活動していました。

一時は、地域住民の参加人数が減少する状況に直面することもありました。
年代は違いますが、彼らの声に耳を傾け、共感することを大事にコミュニケーションをとった結果、プロジェクトへの参加者が30人ほど増え、プロジェクトが終了した今でも地域の公民館で月に1度の集会が行われています。

また、地域でお会いした際には「〇〇ちゃん」と親しくお話してくださるようになり、私の強みを発揮できたことを実感しています。

御社では、このコミュニケーション力を活かし、お客様一人ひとりとの信頼関係構築に貢献したいと考えております。そして、必ず御社との契約に結び付ける人材として、利益拡大に向け全力を尽くす所存です。

コミュニケーション力は、技術を求められる専門職でも欠かせないスキルだと言われています。面接官の印象に残るためにも、具体的なエピソードで他者と差別化しましょう。

【強み③】コミュニケーション力

私の最大の強みは、コミュニケーション力です。他者の意見や視点を尊重し、対話を通じて協力し、共感し合う能力を大切にしています。

高校時代の合唱部での経験が、コミュニケーション力を身につけたきっかけです。当時副部長だった私は、全国大会への出場を目標として提示し、練習の充実を図りました。
しかし、私の一方的なアプローチは部員に受け入れられず、士気を下げる結果となりました。

相互的なコミュニケーションの視点を疎かにしていたことが原因だと痛感し、部員の声を尊重するためにアンケートを行い、部員全員の意見を可視化しました。
部員の希望や疑問などを把握できたことで、一人ひとりに合わせた声掛けができ、部全体のモチベーションアップに繋げることもできました。

この経験を通じて、他者の意見を聞き、協力し、共感することの重要性を学びました。
私は御社においても、お客様とのコミュニケーションはもちろん、チーム内でのコミュニケーションも大切に、チーム全体のパフォーマンス向上に貢献できればと考えております。

強みは生まれ持ったスキルではなく、例文のように過去の反省によって強みが身につくこともあります。現在の自分をアピールするためには、過去の経験が土台となっていることも思い出してくださいね。

【自己PR・強み】決める際のポイントを解説

自己PRや強みを考える際には、次の2つのポイントを意識しましょう。

  • 自己分析の結果に沿って決定する
  • 企業が求める人物像と一致するものにする

詳しく解説しているので、チェックポイントとして活用してみてください。

自己分析の結果に沿って決定する

アピールする内容は、自己分析のあとに決めましょう。「自分は〇〇な性格だ」と思っていても、自己分析をしてみると、無自覚が強みが見つかるかもしれません。

自己PRで主張する内容は「多分できる」ではなく、過去の経験に基づき「私は〇〇ができます」と断言できるものにします。

ごまかしてしまうと後々矛盾が生じるおそれがあるので、現在の自分を正直にアピールすることが大切です。

自己分析の結果をもとにアピールしたい内容が決まったあとは、それをどのように業務で活かせるのか考えてみましょう

企業が求める人物像と一致するものにする

あなた自身は業務の役に立つと思った強みも、企業が求めていないものだと採用が遠ざかってしまう恐れがあります。自己PRする内容は、企業が求める人物像とマッチするものを考えましょう。

「採用されたい」と思って企業が求める人材を演じても、入社後にギャップを感じて早期離職につながる可能性があります。

複数の強みを書き出してみると企業が求める人物像とマッチする部分が見つかるでしょう。できるだけ等身大の自分で、企業との相性を探ってくださいね。

【自己PR・強み】伝える際のポイントを3つ解説

面接時の自己PRは時間に限りがあるため、あらかじめ伝えたい内容をまとめておく必要があります。そこで、ここでは伝える際のポイントをまとめました。

  1. 最初にアピールしたい強みを伝える
  2. 根拠となるエピソードを述べる
  3. 仕事への活かし方を伝える

面接だけではなく、履歴書やESに書く際にも有効なポイントなので把握しておきましょう。

①最初にアピールしたい強みを伝える

まずは、冒頭で主張したい強みを伝えることが重要です。最初に話しておくことで、その後に述べるエピソードのどこに注目すればよいのかを面接官がイメージできます。

「私の強みは〇〇です」と簡潔な伝え方で問題ありません。むしろ、「大学では~をしました」と経験談から述べてしまうと、主題が見えず面接官に何も伝わらないので注意してください。

面接では、自己PRに限らずまずは質問に対する回答を言い、その後に根拠となるエピソードを話しましょう。

②根拠となるエピソードを述べる

アピールポイントが説得力を増すためには、根拠となるエピソードが欠かせません。アピールしたい強みが活かせる内容にしましょう。

自己PRの場合は強みが発揮できたエピソードを、強みの場合は強みがつくられた経験がおすすめです。

エピソードだけを語るよりも、その経験によって自分はどう感じたのか・どんな変化があったのか、周囲のリアクション、具体的な数字などを盛り込むと、印象に残る内容になりますよ。

③仕事への活かし方を伝える

最後に、アピールした強みを、業務でどのように活かそうと考えているのか伝えましょう。「営業職にて~」など、具体的な職種を挙げてもよいですね。

インターンシップやOB・OG訪問に参加した人は、ぜひその経験を参考にして、どんな活かし方ができるのか考えてください。

大手企業を中心に、多くの企業では新卒社員に何を求めるのかをHPでまとめています。企業研究で得た情報も活用し、入社後のビジョンを通して意欲をアピールしましょう。

自己PRと強みの両方を聞かれた場合の対処法

まれに、自己PRと強みの両方を聞かれる場合があります。両方を聞かれたときは、別のエピソードを語るようにしましょう。

強みに対するエピソードは、強みがつくられた経験が向いています。意識するようになったきっかけや、自信を持てるようになった経験もおすすめです。

一方、自己PRに関するエピソードは、強みが発揮できたエピソードを選びましょう。発揮した経験だけではなく、その結果まで伝えることであなたの自信が示せますよ。

自己PRや強みを話す際の注意点2つ

自己PRや強みを考える際には、次の2つの注意点に気をつけましょう

  • 自己PR・強み・長所に矛盾が生まれないようにする
  • 昔過ぎるエピソードを使用しない

注意点の解説や改善案をまとめているので、悩んだときには確認してみてください。

自己PR・強み・長所に矛盾が生まれないようにする

履歴書・ESに書いている内容と話している内容に矛盾が生じてしまうと、「どれかが嘘なのだろうか」と疑われるおそれがあります。

例えば、自己PRや強みでは「積極的に行動します」と答えているのに、長所として「物事をよく考え慎重に決断します」とアピールすると矛盾を感じさせます。

就活時は、応募企業によってアピールしたいポイントを変えるよりも、どの企業でも売り込みたい自分の強みをひとつ明確な軸にしましょう。

昔すぎるエピソードを使用しない

根拠とするエピソードは大学時代のものが無難です。中学・高校時代のエピソードだと、現在とは考え方が変化している可能性が考えられます。

現在も継続していることや、現在の自分になるきっかけとなったエピソードであれば、中学・高校時代のものでも好印象を与えることができます。

エピソードは、必ず現在の自分につながる内容にしましょう。企業側が見ているのは現在のあなたなのを忘れないでくださいね。

自己PRと強みに明確な違いはない!

本記事では、自己PRと強みに明確な違いはないことを解説しました。面接でアピールする際には、伝え方も工夫してみましょう。

ぜひ本記事の例文を参考に、自身の強みを最大限アピールできる内容を考えてみてください。

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若林

この記事を書いた人

若林

青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。

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