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食品メーカーの職種を徹底解説|メーカーの分類や有名企業も紹介

食品メーカーを志望している就活生は多くいますよね。しかし、具体的な仕事内容やメーカーの分類についてはあまりよく知らない人もいると思います。

本記事では、食品メーカーの職種やメーカーの分類について詳しく解説します

有名企業も紹介しているので、ぜひ最後までお読みください。

食品メーカーとは食品を製造・販売する企業

食品メーカーとは、第一次産業や商社から食材を仕入れて、研究・加工し消費者に販売する企業です。原材料の調達から製品の開発、生産、販売に至るまでの一連のプロセスを担っています。

食品メーカーの役割は単に食品を生産するだけでなく、安全で健康的な食生活を支える重要な存在です。

また、食品メーカーは、新しい食文化の創造や食習慣の変化に応じた製品開発を行い、消費者の多様なニーズに応えています。

食品業界は、常に変化し続ける市場環境の中で、革新的な製品を生み出し続けることが求められているのです。

食品メーカーの仕事内容6選

食品メーカーの仕事は多岐にわたり、私たちの生活に密接に関わっています。まずは、食品メーカーでの主な6つの仕事内容を解説します。

  1. リサーチ
  2. 商品開発
  3. 調達
  4. 製造
  5. 物流
  6. 営業

①リサーチ

リサーチの役割は、市場のニーズを正確に把握し、それに基づいた商品開発を行うことにあります。

市場調査は、消費者の嗜好やライフスタイルの変化を捉え、新しい商品アイデアを生み出すための重要なプロセスです。

また、競合他社の動向を分析することも重要で、市場における自社のポジションを理解し、戦略を練る上で不可欠です。

単に情報を収集するだけでなく、その情報をどのように商品開発に活かすかが鍵となります。

②商品開発

商品開発は、リサーチで得た市場のニーズを具体的な商品に変換する仕事です。

食品メーカーでは、新しい味の開発、既存商品の改良、パッケージデザインの革新など、多方面にわたる工夫が求められます。

また、商品開発には試作品の作成とテストが不可欠です。実際に消費者に受け入れられるかどうかの検証が行われます。

商品開発では、時には多くの試行錯誤が必要となり、商品が市場に出るまでには長い時間がかかることもありますが、この厳密なプロセスを経ることで、質の高い商品が生まれるのです。

③調達

調達は、商品製造に必要な原材料を適切な品質とコストで確保する業務です。食品メーカーにとって、原材料の品質は最終製品の品質を左右するため、非常に重要です。

調達部門は、原材料の供給元との関係構築や価格交渉、品質管理などを行います。また、環境保護や持続可能な開発を考慮した調達も重要視されており、エシカルな調達が求められることもあるでしょう。

調達の効率化はコスト削減に直結し、結果として消費者に手頃な価格で高品質な商品を提供することに繋がります。

④製造

製造の役割は、品質と効率を最大限に高めることです。製造部門は、商品の生産ラインを管理し、安全で衛生的な環境での食品製造を担います。

製造の過程では、原材料の選定から製品のパッケージングまで、細部にわたる注意が必要です。また、製造プロセスの改善や新技術の導入により、生産効率の向上を図ることも重要な任務です。

製造部門は、コストを抑えながらも、一貫して高品質な商品を提供するための鍵を握っています。

⑤物流

物流部門の主な役割は、製造された商品を効率的かつ迅速に消費者や販売店に届けることです。物流では、在庫管理、輸送手段の選定、配送ルートの最適化などが求められます。

特に食品メーカーでは、商品の鮮度を保つための温度管理や、賞味期限に応じた迅速な配送が重要です。また、物流コストの削減は、製品の価格競争力を高める上で欠かせない要素です。

物流部門は、製品の品質を維持しつつ、コスト効率の良い配送システムを構築することで、企業の競争力を支えます。

⑥営業

営業部門の役割は、製品を市場に広め、売上を生み出すことです。営業担当者は、顧客との関係構築、新規顧客の開拓、製品のプレゼンテーション、販売戦略の立案などを行います。

営業担当者は、商品の特徴や利点を理解し、それを顧客に伝える能力が求められます。また、市場の動向を把握し、顧客のニーズに合わせた提案を行うことも重要です。

営業部門は、企業の顔として市場と直接接するため、企業イメージの向上にも大きく貢献します。

食品メーカーの主な職種5選

食品メーカーには様々な職種があります。ここでは、食品メーカーの主な5つの職種を紹介します。

  1. 商品企画
  2. 営業・販売
  3. 管理部門
  4. 研究開発
  5. 商品生産・品質管理

①商品企画

商品企画職は、市場のニーズを捉え、新しい商品を生み出す重要な役割を担います。

市場調査や消費者の嗜好の分析を行い、それに基づいて新商品のアイデアを考案するのが仕事です。

商品企画部門では、時代の流れや季節に応じた消費者の好みの変化を敏感に察知し、それを商品に反映させる必要があります。

マーケティング部門との連携も重要で、市場のトレンドを正確に把握し、成功する商品を生み出すための戦略を練ることが不可欠です。

②営業・販売

営業・販売職は、製品を市場に広め、売上を生み出すための重要な役割を果たします。

営業職は、小売店やスーパーマーケット、レストランなどのバイヤーに対して、自社製品の魅力を伝え、取引を促進することが主な仕事です。

また、販売促進のためのキャンペーンの企画や、商品の陳列方法の提案なども行います。営業職はただ商品を売るだけでなく、顧客のニーズを理解し、応える提案をすることが求められます。

例えば、健康志向の高まりを受けて、栄養価の高い商品を提案するなど、市場のニーズに合わせた営業戦略が重要です。

③管理部門

管理部門は、食品メーカーの経営を支える職種です。

経営企画では、会社の長期的な戦略を立案し、事業の方向性を定めます。総務や人事では、社内の環境整備や人材の採用・育成を行い、社員が働きやすい職場環境を作ります。

経理や財務では、会社の財務状況を管理し、健全な経営を維持するための計画を立てるのが仕事です。また、法務部門では、企業活動に伴う法的問題の解決や予防を行います。

管理部門は、直接的には製品の生産や販売に関わらないものの、企業運営の基盤を支える重要な職種です。

④研究開発

研究開発部門は、新しい製品の開発や既存製品の改良を行う部門です。食品メーカーにおいて、研究開発は非常に重要な役割を担い、競争力の源泉となります。

研究開発部門では、食品の安全性や品質、栄養価などを考慮しながら、新しい製品の開発を行います。また、消費者の健康や環境への影響を考慮した製品開発も重要です。

研究開発部門では、科学的な知識や技術が求められ、食品科学、栄養学、化学などの専門知識を持つ人材が活躍します。

⑤商品生産・品質管理

商品生産・品質管理部門は、製品の生産プロセスを管理し、製品の品質を保証する役割です。

生産管理では、製品の生産計画を立て、効率的な生産体制を構築します。品質管理では、製品の安全性と品質を確保するために、原材料の検査や製品の品質チェックを行います。

食品メーカーにとって、製品の品質は消費者の信頼を得るために最も重要な要素の1つです。

そのため、品質管理は非常に厳格に行われ、製品が安全で高品質であることを保証するための様々な基準や手順が設けられています。

食品メーカーの分類8選

食品メーカーは多岐にわたる分類があり、各カテゴリーには独自の特徴と代表的な企業が存在します。ここでは、食品メーカーの8つの分類とそれぞれの代表企業について解説します。

  1. 酒類・飲料
  2. 乳製品
  3. 調味料
  4. 乾燥麺
  5. レトルト冷凍食品
  6. 菓子
  7. 食肉・水産加工食品
  8. 製粉・製油

①酒類・飲料

酒類・飲料メーカーは、ビール、ワイン、日本酒、ソフトドリンクなど、幅広い商品を扱っており、味の多様性や健康志向の製品開発に注力しています。

代表的な企業としては、サントリー、伊藤園、カゴメ、キリン、アサヒビール、サッポロビールなどが挙げられます。

酒類・飲料メーカーは、品質の高さと革新的な商品開発で知られており、国内外で高い評価を受けているのです。

また、環境への配慮や持続可能な生産方法も、業界の重要なトレンドとなっています。

②乳製品

乳製品メーカーは、健康と栄養に対する意識の高まりにより、成長を続けています

牛乳、ヨーグルト、チーズなど、日常生活に欠かせない商品が多く、消費者の健康志向に応える形で機能性や特定の栄養素を強化した製品が増えているのが特徴です。

ヤクルト、森永乳業、雪印メグミルクなどの主要企業が、品質の高さと革新的な製品開発で市場をリードしています。

③調味料

調味料メーカーは、しょうゆ、みそ、酢などの調味料から、最新のフレーバーや健康志向の製品まで、幅広い商品を扱っているのが特徴です。

キッコーマンやヤマサ醤油、味の素、キューピーなどの企業は、伝統的な製法を守りつつ、新しい味の開発にも力を入れています。

また、海外市場への進出も積極的で、日本の調味料が世界中で愛されるようになっています。

④乾燥麺

乾燥麺は、手軽さと保存の利便性が特徴です。インスタントラーメンをはじめとする乾燥麺は、忙しい現代人の生活に欠かせない食品となっています。

日清食品や東洋水産などの企業は、味の多様性や健康に配慮した製品開発に力を入れています。また、パッケージの環境負荷を減らすなど、持続可能な生産活動にも注力している企業です。

海外市場への展開も積極的で、世界中で愛される日本の食文化を代表する製品となっています。

⑤レトルト冷凍食品

レトルト冷凍食品は、保存性と利便性を重視して開発されています。レトルト技術により、長期保存が可能であり、冷凍技術を組み合わせることで、素材の風味や栄養を保持できるのです。

また、冷凍食品は、野菜や魚介類、肉類など、さまざまな食材を新鮮な状態で保存し、必要な時にすぐに調理できる利点がありますよ。

日本ハム、味の素、ニチレイ、ハウス食品、SB食品などが代表的な企業です。

⑥菓子

菓子メーカーは、子供から大人まで幅広い層に愛される企業です。菓子の種類は非常に多岐にわたり、チョコレート、キャンディ、ビスケット、ケーキなど、多様な製品が存在します。

菓子メーカーは、季節や流行に応じた新商品の開発に力を入れており、消費者の好奇心を刺激することで市場を活性化させています。

また、健康志向の高まりを受けて、低カロリーや糖質制限など、健康に配慮した商品の開発も進んでいる傾向です。

代表的な企業には、江崎グリコ、カルビー、森永製菓、ロッテ、明治、ブルボンなどがあります。

⑦食肉・水産加工食品

食肉・水産加工食品メーカーは、新鮮な肉や魚を加工し、様々な形で消費者に提供しています。

例えば、ハムやソーセージ、魚の燻製や干物などがありますが、これらの製品は、保存性を高めるための加工技術が重要であり、品質の維持が大きな課題です。

また、健康志向の高まりを受けて、低脂肪や高タンパク質など、栄養バランスに配慮した製品の開発も進んでいます。

代表的な企業としては、マルハニチロ、日本水産、伊藤ハム、日本ハム、ニッスイなどが挙げられます。

⑧製粉・製油

製粉・製油メーカーは、私たちの日常生活に欠かせない基本的な食材を提供している会社です。

製粉メーカーでは、小麦や米などの穀物を粉に加工し、パンや麺類、お菓子などの原料として使用されます。

一方、製油業界は、大豆や菜種などから油を抽出し、調理油やドレッシング、マーガリンなどに加工されます。

日清オイリオ、J-オイルミルズ、日清製粉、ミツカン、理研ビタミン、日本食研などが代表的な企業です。

食品メーカーの企業と職種は多岐にわたる

食品メーカーの企業は、大手から中小企業まで幅広く存在し、それぞれが特色ある製品を市場に提供しています。

職種も多岐にわたり、製品開発、品質管理、生産技術、マーケティング、営業、物流など、様々な分野で専門性を発揮できます。

食品メーカーでのキャリアは多様であり、自分の興味や専門性に合わせた職種を選ぶことが可能です。

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若林

この記事を書いた人

若林

青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。

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