SPIの受験方式のひとつである、テストセンター。試験の特性を理解した上で対策し、高得点を獲得できれば、選考を有利に進められます。
しかし「SPIのテストセンターはどんな受験形式なの?どのように勉強すれば高得点が取れるの?」と悩みますよね。
そこで本記事では、SPIテストセンターの対策方法、受験する際のコツや勉強方法までを解説します。ぜひ最後まで読んで参考にしてみてくださいね!
テストセンターとはSPIの受験形式のひとつ

前提として、テストセンターはSPIの受験形式のひとつです。詳しく解説します。
- SPIの4つの受験形式
- テストセンターの科目構成は4パターンある
①SPIの4つの受験形式
SPIの受験形式は、テストセンター・インハウスCBT・WEBテスティング・ペーパーテスティングの4つがあります。
テストセンターでは、専用施設でコンピュータを使用し試験を受けます。インハウスCBTは企業内でのコンピュータベースの試験で、社内で管理されます。
WEBテスティングはオンラインで、自宅や適切な環境で試験を受ける形式です。ペーパーテスティングは紙ベースで行われ、筆記用具を用いて解答します。
このように、試験形式は企業の指定や受験者の都合に合わせて選択できるため、柔軟性があると言えます。
②テストセンターの科目構成は4パターンある
テストセンターの科目構成には、下記の4パターンがあります。
- 性格+能力:基本的な性格評価と業務に必要な能力を測定する
- 性格+能力+英語:英語能力も加味され、グローバルな業務に対応する力を評価する
- 性格+能力+構造把握:業務内容の理解力が追加され、組織全体の構造を把握するスキルが求められる
- 性格+能力+英語+構造把握:包括的なアプローチが取られ、豊かなスキルセットを持つ個人を対象にしています。
そのパターンを採用するかは、企業によります。複数の企業の選考を受けるのであれば、どのパターンにも対応できるように対策することが求められます。
テストセンターの3つの特徴

次に、テストセンターの特徴を3つ詳しく紹介します。
- 回答の正誤で問題が変化する
- 問題ごとに時間制限が設けられている
- 受験結果を他の企業に提出できる
それでは、1つずつ見ていきましょう。
①回答の正誤で問題が変化する
テストセンターの大きな特徴は、前問の回答の正誤で問題が変化することです。前問が正解していたら、次の問題の難易度が上がるようにできています。
これにより、受験者の実力に合わせて適切な難易度の問題が出題され、公平で効果的な評価が可能となります。
また、学生の実力をより精密に測定し、個々の適性や理解度を的確に評価できるのです。
②問題ごとに時間制限が設けられている
テストセンターで受けるSPI試験では、問題ごとに制限時間が設けられています。テストの最中には、画面下にテストの経過時間が色分けで表示されています。
緑色は標準的な解答時間、黄色は少し遅れている状態、オレンジ色はかなり遅れている状態、赤色は制限時間です。表示が赤色になると、回答途中でも自動的に次の問題に進んでしまいます。
このように、テストセンターでは時間制限があるため、テストセンターに特化した時間配分が必要です。
③受験結果を他の企業に提出できる
テストセンターの受験結果は、他の企業に提出できます。つまり一度SPIテストを受験すれば、その結果を他の企業にも使いまわせるということです。
そのため、満足できる得点を取れれば、再度テストを受ける必要がありません。結果的に、スケジュールの調整や移動の負担を軽減できます。
就職活動でSPIに時間を割きたくない人は、早い段階で対策を始め、高得点を取っておくとよいでしょう。
テストセンターで受験する際のコツと対策

次に、テストセンターで受験する際のコツと対策を紹介します。
- パソコンにあらかじめ慣れておく
- 新聞などで長文に慣れておく
- 筆算のスピードをあげておく
それでは、1つずつ解説していきます。
①パソコンにあらかじめ慣れておく
SPIのテストセンターで高得点を取るためには、パソコン操作に慣れておくことが重要です。なぜなら、テストセンターではパソコンを使用して回答を行うからです。
テストセンターでは、タイピング速度が求められるケースもあります。制限時間がシビアなので、パソコン操作が遅いと時間内に解ききれない可能性もあるのです。
答えがわかっているにも関わらず、タイピングに時間を取られることは避けておきたいところ。普段パソコンをあまり使わない人は、タイピングゲームなどを活用しつつ、操作に慣れておきましょう。
②新聞などで長文に慣れておく
SPIのテストセンターで高得点を取るためには、新聞などで長文に慣れておくことが重要です。なぜなら、テストセンターでは長文読解の問題が出題されるからです。
普段から長文に触れておくことで、問題文を読むスピードが早くでき、回答を素早く行えます。テストセンターは時間との勝負であるため、大きなアドバンテージとなるでしょう。
まずは新聞やネットの記事をたくさん読んでみましょう。その際、読んだ文章を要約したり、あなたなりの意見を持つなどの練習をすることで、さらに効果的に長文読解できますよ。
③筆算のスピードをあげておく
テストセンターでは、筆算のスピードをあげておくことが重要です。なぜなら、前述した通りテストセンターでは、問題ごとに制限時間が設けられているからです。
優しい問題は着実に解きつつスピードを上げ、難しい問題は丁寧に解いていきましょう。
筆算のスピードを上げるためには、普段電卓を使っている計算を筆算でやってみたり、日常見かける数字(スーパーの商品価格や車のナンバーなど)を筆算してみることも効果的ですよ。
テストセンターの勉強法3選

最後に、テストセンターの効果的な勉強法を3つ紹介します。
- 言語問題の対策に時間を割きすぎない
- 非言語の推論はたくさんの問題を解く
- 推論以外は1〜2冊の問題集を繰り返し解く
1つずつ見ていきましょう。
①言語問題の対策に時間を割きすぎない
SPIテストセンターの勉強では、言語問題の対策に時間を割きすぎないことが重要です。なぜなら、非言語問題に焦点を当てることで、点数の伸びが大きいからです。
非言語問題は論理的思考や数学的能力が求められるため、効果的な対策が点数向上につながりやすい傾向にあります。
時間配分をバランス良くし、言語問題に取り組む一方で、非言語問題にも適切な時間を割くことで、総合的な点数アップが期待できるのです。
②非言語の推論はたくさんの問題を解く
SPIテストセンターの非言語分野では、推論の対策に時間をかけ、たくさんの問題を解くことが重要です。なぜなら、推論の問題は難易度が高く、対策しなければ解く事が難しいからです。
目安として参考書三冊分の問題を解くことで、様々な形式や難易度に対処でき、自信をつけられます。
また、繰り返し解くことで認知力が向上し、時間配分や優先順位の決定力も向上します。
③推論以外は1〜2冊の問題集を繰り返し解く
SPIテストセンターの勉強法では、推論以外の科目において1〜2冊の問題集を繰り返し解くことが重要です。これは、問題の傾向を理解し、出題形式に慣れるためです。
同じ問題を繰り返し解くことで、特定の問題パターンや、出題スタイルを把握しやすくなります。定期的な反復により、解答スピードや正確性が向上し、試験本番での自信を築けます。
また、過去の問題を通じて自身の弱点を洗い出し、効果的な対策を講じられますよ。
対策をしっかり行えばテストセンターも怖くない!
本記事では、SPIテストセンターの対策方法、受験する際のコツや勉強方法を紹介しました。
テストセンターは、特定の会場に赴いてテストを受ける形式のことです。科目構成は4パターンあり、企業によって異なります。
テストセンターでのSPI試験で高得点を取るためには、試験について理解を深め、対策することが重要です。対策をしっかり行い、万全の状態でテストセンターの試験に臨みましょう!
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。