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測量士はどんな職業?仕事内容や必要な資格・将来性を解説

測量士とは、土地の形や位置を正確に測る仕事を担当する職業です。しかし、必要な資格は何か、将来性があるのかなどがわからず、目指すべきか悩んでしまう人もいるでしょう。

本記事では、具体的な仕事内容・測量士補との違い・資格を取得する方法・将来性について解説します。

職業の特徴を知りたい方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

測量士とは土地の位置や面積を測量する仕事

測量士とは、土地の位置や面積を正確に測量する仕事を担当する職業です。工事や地図の作成時に必要になる仕事で、土地以外に建物の大きさや場所を測る機会もあります。

小さなミスが最終的に大きな欠陥につながるため、責任を持って測量する必要がある職業でもあります。

測り直しも行いながら、丁寧にチェックを行い、より正しい位置がどこになるのか、決定する役割も担当します。掘削作業の中で、高さの基準になる場所を示す仕事などもあるのが特徴です。

測量士の主な仕事内容3選

測量士の仕事内容を確認すれば、どのような業務に携わるのか具体的に想像しやすくなります。主な業務内容は、以下の3つです。

  1. 外業
  2. 内業
  3. 測量事務所の分野

①外業

外業は、建築現場などに赴いて、計画書の指示に従って測量を行う仕事を指します。河川や路線、用地、造成などさまざまな種類の測量を任せられるのが特徴です。

まだ開発が進んでいない場所で作業をする機会もあるため、実際の作業時間よりも行き帰りの移動にかかる時間の方が長くなる場合もあります。

工事や調査に必要な測量を、チームで分担しながら遂行していくことも多いため、協調性も問われるのが特徴です。

②内業

内業は、事務所の中で進める業務を指す言葉です。測量を始める前に必要な計画書を作成したり、データからわかることをもとに図面を作成したりする仕事を担当します。

また、作業に必要な機器の数を確認して期限までに調達したり、予算を決めて範囲内に収まっているか管理したりする業務も含まれるのが特徴です。

内勤だけ担当する場合は、CADオペレーターと呼ばれることもあります。決められた期日までにしっかりと仕事を終わらせることが求められやすいです。

③測量事務所の分野

事務所によって担当する分野が異なり、公共測量と民間測量に分かれるのがポイントです。

公共測量は、自治体や県、時には国から依頼を受けて行いますが、民間測量は開発会社や建築会社から依頼を受けるのが違いとなっています。

そのため、自身が携わりたい仕事の方向性が決まっている場合は、希望した仕事の依頼が受けられる事務所を選ぶ必要かあるのが特徴です。

事務所が請け負う仕事によって、必要になるスキルが変わってくることもあります。

測量士と測量士補の違い

測量士と測量士補の違いは、測量計画を作成できるかどうかです。測量士補は測量計画を自身で立てられないため、測量士が作成した計画に従って業務を進める必要があります。

また、業務の担当範囲が狭い分、試験難易度が低くなっているのが特徴です。

国土交通省によると、2023年の試験では、測量士が10.3%の合格率であるのに対し、測量士補は32.2%の合格率となっています(参照:国土地理院公式サイト)。

測量士資格を取得する2つの方法

資格を取得する方法を確認すれば、仕事を担当するためにどんな準備が必要になるのかイメージしやすくなります。

日本測量協会によると、資格を取る方法は以下の2つです(参考:日本測量協会公式サイト)。

  1. 大学等教育機関で測量科目を修め、実務経験を積む
  2. 資格試験に合格する

①大学等教育機関で測量科目を修め、実務経験を積む

1つ目の方法は、大学などの認定された教育期間で測量科目を修め、指定期間実務経験を積むことです。

大学で学んだ場合は1年、短大や高専で学んだ場合は3年以上実務経験を積む必要があります。

また、一旦測量士補として資格を取得してから測量士になるルートもあるのがポイントです。

国土交通大臣によって認められた養成施設に入り、1年知識や技能を身につけて測量士補となり、2年以上実務経験をすることでも測量士になれます。

②資格試験に合格する

2つ目の方法は、国土地理院が実施している試験に合格することです。

試験を受けるには、国土地理院の地方測量部や、都道府県の土木関係の部局、日本測量協会の本部や支部で願書をもらい、期限までに国土地理院に提出する必要があります。

また試験対策として、専門の参考書や通信講座、練習用のセミナーなどがあるのも特徴です。サービスを利用することで、試験に向けて効率よく勉強をしやすくなります。

測量士の需要は低下している?将来性を解説

測量士の需要が低下しているのでは、と感じる人もいますが、実際の需要は低下していません

景気が低迷したことで工事が減少したり、AIによって仕事の代替が起こったりはしていますが、測量士自体の需要は現在もあります。

ただし、「土地家屋調査士」や「行政書士」など登記手続きが可能になる資格もあわせて取得することで、独立開業がしやすくなるのがポイントです。

仕事に適した資格を追加で取得すれば、キャリアアップや安定した収入が望みやすくなります。

測量士は誰でも挑戦できてやりがいのある仕事!

測量士は受験資格がないため、誰でも挑戦しやすくやりがいも感じられる仕事です。

インフラやカーナビの地図機能など、人々の生活にも欠かせない仕事に携われるといった魅力があります。

測量士になる方法や仕事内容を正しく理解して、自身が目指したいキャリアを決めましょう。

若林

このメディアの監修者

若林

青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。

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