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地方公務員中級の仕事について紹介!給与や試験についても解説

公務員にはさまざまな種類があり、中でも「地方中級公務員」としての活躍を目指している方もいるのではないでしょうか。

そのため本記事では、地方中級公務員と初級や上級との違い、試験、待遇などについて詳しく解説します。

中級公務員を目指している方は、ぜひともご参考にしてください。

地方公務員の中級とは?初級や上級との違い

地方公務員の「初級」「中級」「上級」は、地方公務員試験の試験区分です。区分ごとに受験資格が異なり、中級は「短大・専門卒」程度の方が受験します

各区分のイメージは、以下の通りです。

  • 初級:高卒程度
  • 中級:短大・専門卒程度
  • 上級:大卒程度

上記はあくまでもイメージであり、高卒の方が中級を受けたり、短大卒の方が初級を受けることなどさまざまなパターンがあります。

上級は一般企業の総合職、中級・初級は一般職のイメージに近いでしょう。中級職の仕事では、窓口業務のようなルーティンワークが中心です。

ただし近年では、徐々に上記のような区別がなくなってきているとも言われています。

地方中級公務員の職種・仕事内容

ここでは、地方中級公務員の職種や仕事内容を解説します。地方中級公務員の職種・仕事内容は、主に以下の3つです。

  1. 事務系
  2. 技術系
  3. 資格免許系

同じ地方中級公務員でも、職場によって仕事内容は大きく異なります

①事務系

地方公務員の仕事内容の中で多くの方がイメージするものは、事務系だと言えるでしょう。

市区町村の役所に行った時に対応してくれる窓口職員の方たちは、「一般行政職」と呼ばれる事務職の代表例です。

また、警察や公立学校にて事務を行っている方も、「警察事務」や「学校事務」と呼ばれる事務系の職員になります。

警察や学校で事務を専門に行っている方々は、警察官や教員とは別に自治体より派遣された地方公務員なのです。

②技術系

地方中級公務員の職種には、技術系のものもあります。農林や土木、建築、電気、機械などの専門スキルを身につけた人が、技術系の仕事を担うのです。

技術系の職業の多くには、資格の取得が求められます。それだけに、専門知識・資格を持った地方中級公務員は重宝されやすいと言えるでしょう。

採用枠は決して多くないことから、技術系の地方中級公務員として活躍したい場合は採用に関する情報を逐次収集しておくことが大切です。

③資格免許系

最後の紹介するのが、資格免許系の地方中級公務員職です。以下のような職種が、資格免許系の職員に該当します。

  • 図書館司書
  • 栄養士
  • 臨床検査技師
  • 診療放射線技師
  • 教諭 など

資格免許の取得が必要な職種であり、短大や大学、高等専門学校などで学びながら目指すことが多いと言えるでしょう。

資格試験を突破したうえで各組織の採用試験に合格する必要があることから、比較的難度が高いと考えられます。

地方中級公務員の給与や福利厚生

ここでは以下の通り、地方中級公務員の給与や福利厚生など待遇面に関して整理・解説します。

  1. 給与・福利厚生の例
  2. 上級公務員並の出世も可能

地方中級公務員としての就職を考えているなら、ぜひともチェックしておきましょう。

①給与・福利厚生の例

地方中級公務員の給与や福利厚生について知っていただくために、福岡県や東京都、そして東京23区の職員の事例を紹介します。

各職員の2類試験(中級)合格者の初任給は、おおむね以下の通りです。

  • 福岡県(本庁):約184,000円
  • 東京都職員:約195,000円
  • 東京23区職員:約298,900円

また、各職員に対する福利厚生としては、以下が挙げられます。

福利厚生制度の例
福岡県職員産前産後休暇
出産補助休暇
父親育児休暇
育児時間
子育て支援休暇 など
東京都職員妊娠出産休暇
出産支援休暇
育児参加休暇
介護休暇
短期の介護休暇 など
東京都23区職員妊娠出産休暇
育児休暇
各区・組合独自の福利厚生事業 など

出典:福岡県「福岡県職員募集」・東京都職員サイト「勤務条件」・東京23区「勤務条件・福利厚生

②上級公務員並の出世も可能!

中級公務員は、頑張り次第で上級公務員並みに出世することも十分にできます

確かに、上級・中級・初級の区分別に、出世スピードの差があることは否めないでしょう。とにかく出世を求めるなら、上級職としての就職が理想的です。

しかし一方で、初級職員が上級職員並みに出世するケースもあります。中級職として就職したとしても、出世の可能性がないワケでは決してないのです。

就職した後の頑張りにかかっていることから、前向きに業務に取り組んでいくことが重要でしょう。

地方公務員試験中級の試験内容や難易度

ここでは、地方公務員試験中級の試験内容や難易度について、以下の流れで紹介します。

  1. 受験資格
  2. 倍率
  3. 試験内容

中級試験の突破を目指している方であれば、ぜひともここでチェックしてください。

①受験資格

地方中級公務員試験の受験資格は、東京都や福岡県の例を参考にすると以下の通りです。

受験資格
福岡県(2023年度)平成10年4月2日から平成16年4月1日までに生まれた者
東京都(2022年度)平成9年4月2日~平成15年4月1日生まれの人
出典:福岡県「職員採用試験案内」・東京都「2類採用試験

上記を確認すると、一般的にはその年の19~25歳までの人材を対象としていることが分かります。

つまり、高校や大学を卒業した後でも、一定期間までであれば就職のチャンスがあるのです。

ただし、職種によっては別途求められる免許・資格の取得が必要なこともあります。

②倍率

地方中級公務員試験の倍率は、福岡県や東京都の数値を参考にすると以下の通りです。

採用予定数(合計)申込者数申込倍率
福岡県(2023年度)37人316人8.5倍
東京都(2023年度)20人203人10.2倍
出典:福岡県「福岡県職員採用試験の受験申込状況及び試験実施結果」・東京都「令和5年度東京都職員2類、3類採用試験及び障害者を対象とする3類採用選考の申込状況について

もちろん上記は国内にいくつも存在する自治体の中の2例ですが、中級地方公務員の倍率は決して低いわけではないと言えるでしょう。

③試験内容

地方中級公務員の就職試験の内容は、自治体によって異なります。しかし基本的には、以下のような構成になることが多いと言えるでしょう。

  1. 教養試験(・専門試験・作文試験)
  2. 個別面接

いずれの自治体においても、面接が重視されることは多いと言えます。

また、受験する自治体によっては教養試験に加えて専門試験が課されることもあるため、注意が必要です。

応募予定の自治体のホームページをよく確認し、情報をしっかりと集めておくことが求められます。

地方中級公務員は安定していてやりがいのある魅力的な仕事!

地方中級公務員には、事務系や技術系、資格免許系の職種などがあります

いずれの仕事も公務員である以上、安定しておりやりがいがある魅力的な仕事だと言えるでしょう。

中級公務員を目指している方は、ぜひとも本記事を参考に対策を練ってくださいね。

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若林

この記事を書いた人

若林

青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。

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