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教育学部でも一般企業への就職は可能|主な就職先や就活事情も紹介

教育学部から学校の先生になるのではなく、一般企業を目指す人は珍しくありません。ですが、いざ一般企業を目指そうとしても「本当に就職できるの?」と悩んでしまう人もいるでしょう。

そこで、本記事では教育学部ならではの就活事情や主な就職先、一般企業を目指す際のポイントまでくわしく解説します。ぜひ、これからの就活の参考にしてみてくださいね。

教育学部も一般企業への就職は可能!

結論から述べますと、教育学部でも一般企業への就職は可能です。教育学部へ進学すると、就職先は教師や教育関係だと思われがちですが、実は一般企業への就職も多く見られます。

教育学部では、教師になるための知識だけはなく、教育とはどうあるべきかという考え方や姿勢も学ぶのです。学んだことは教育現場だけでなく、さまざまな場所で応用できます。

一般企業へ就職をしたいのであれば、教育学部ならではの強みを最大限に活かしましょう。

教育学部の就活事情3つ

在学生にとって、気になるのが近年の就活事情です。教育学部の就活はどのような形になっているのでしょうか。

ここでは、教育学部ならではの就活事情を3つ紹介します。就活を進める上でぜひ参考にしてみてください。

  1. 一般企業への就職は不利ではない
  2. 大学によって就職先が大きく変わる
  3. 就活と教育実習が被ることがある

①一般企業への就職は不利ではない

教育学部は教員になるのでは?という考え方がありますが、結論、教育学部だからという理由で、他の人と比べて就活が圧倒的に不利になることはないので安心してください。

在学中に学べるのは教員になるための知識だけではなく、ビジネスシーンで使える人材育成といった幅広い内容も含まれます。

教員を目指す人は多いですが、学んだことを最大限に活かせば、一般企業の就活も有利に進められるでしょう。

②大学によって就職先が大きく変わる

就職先は大学によって大きく異なります。大半の学生が一般企業に就職する大学もあれば、半数以上が教育現場へ就職する大学など多種多様です。

このため、大学によっては一般企業への就活が難しくなる可能性があります。一般企業への就職を考えている人は、大学選びの時点でよく考えておきましょう

また、一般企業を目指す場合はなぜ教育現場を選ばなかったのか、ネガティブではない理由が必要です。

③就活と教育実習が被ることがある

教育学部は、教育実習の参加を義務付けているケースが多く見られます。教育実習は5月から6月にかけて行われるのが一般的です。

この時期の教育実習は、就活のスケジュールと被る可能性があるので、注意してください。

一般企業へ就活をする場合、教育実習とかぶらないように、きちんと計画を立てる必要があります。

もしスケジュールがかぶってしまう場合は、選考の段階で希望先の会社に事情を説明してください。採用担当者に迷惑をかけないように、なるべく早めに事情を伝えるのが大切です。

教育学部の主な就職先4つ

教育学部の学生が一般企業へ就職するケースは多いですが、では実際にどんな就職先があるのでしょうか。

ここでは、教育学部の学生が就職する主な業種を4つ紹介します。就活の参考にしてみてください。

  1. 公務員
  2. 教育業界
  3. 金融業界
  4. 出版業界

①公務員

就職先として人気なのが、教員や地方公務員、国家公務員などです。

教員は学生時代に学んだことが多く活かせる現場なので、教育学部にとって有利な就職先と言えます。

国家公務員は、特に文部科学省や教育委員会が人気の就職先です。子供たちを現場で教育するのではなく、業界自体に影響を与える存在となり、教育現場を根本から支えていきます。

公務員は安定性があるので、教育学部の学生以外からも高い人気がある業種です。他の学生と差をつけて就活を有利に進めることが重要となります。

②教育業界

公務員以外の教育業界に就職する学生も多いです。公務員以外の教育業界の一例として、塾や語学スクールが挙げられます。

学校の教員は、授業だけでなくさまざまな業務を兼任しているのでかなりの激務ですが、塾や語学スクールの先生は授業に集中できるのが特徴です。

また、教育業界の一般企業に就職すれば、キャリアを積んだ後は営業や企画など別のポジションに移ることができます。一般企業はキャリアの幅が広いのがメリットと言えるでしょう。

③金融業界

教育学部の進学先として、意外と人気が高いのが金融業界です。公務員の仕事は安定性がありますが、金融業界も同様に安定性の高い仕事として、多くの学生から人気を集めています。

給料が高いメガバンクも人気ですが、地方銀行に就職すれば異動の可能性が少なく、同じ場所で仕事が続けられるため、そちらの魅力に惹かれて選ぶ人も多いですね。

また、地方銀行はメガバンクに比べて就活のハードルが低いので、教育学部の学生以外にも人気があります。他の就活生と差をつけた志望動機が必要です。

④出版業界

子供向けの教材や本を出している出版業界は、教育学部の学生から人気がある業種です。

特に、教育関係の本は、教育学部で学んだ内容がフルで活かせます。学生時代に得た経験や知識を教材として出版することで、間接的に教育の現場に関われるのです。

また、出版業界も教育業界と同様に、キャリアを積めば他の部署や職種への展望が期待できます

教育学部の強みを活かして幅広い活躍をしたい人にとって、出版業界はおすすめの就職先と言えるでしょう。

教育学部が一般企業に就職する時のポイント3つ

教育学部の就活生が一般企業に就職する際、以下の3つのポイントを押さえておくといいでしょう。

教育学部は他の学部と異なる点が多数あるので、このポイントを押さえて就活を有利に進めてください。

  1. 予定の重複に気を付ける
  2. 志望動機をより明確にする
  3. 教員を否定する発言は控える

①予定の重複に気を付ける

教育学部の就活生は、予定の重複に特に気を付けましょう

教育学部の中には、実際に学校に赴く教育実習を義務付けているところがあります。教育実習期間中はどうしても多忙になるので、並行して就活を進めるためにも時間管理には気を付けましょう。

教育実習は主に5月から6月にかけて行われます。就活は5月から本選考に入ったり、場合によっては内定を出す直前まで進んでいる場合もあり、とても重要な時期です。

会社によって選考スケジュールは異なるので、予定が重複しないようにしっかりスケジュール立てをしてください。

②志望動機をより明確にする

教育学部の学生が一般企業を志望する場合、なぜ教育現場ではなく一般企業に進もうとしたのか、志望動機を他の就活生より明確にしておく必要があります

なんとなく目指したという理由は厳禁で、採用担当者を納得させられる強い志望動機が必要です。

また、教育学部での学びをどうやって志望先の会社で活かすのか、将来の具体的な展望も併せて考えておきましょう。志望動機をはっきり答えられないと、選考試験が不利になってしまいます。

③教員を否定する発言は控える

教育学部の就活生は、面接の中で教育の現場を目指さなかった理由を聞かれる可能性が高いです。このとき、教員を否定する発言はしないよう気を付けてください

教育実習を経て、イメージと違ったり自分に合わないと感じることもあるでしょう。

この経験をきっかけに一般企業を目指す学生は多いですが、教育実習で得たネガティブなイメージをそのまま伝えると、選考試験に悪影響を及ぼす可能性も。

教員の仕事を肯定しつつ、一般企業を目指した明確な志望動機を作ってください。

教育学部が面接で受けやすい質問への回答例

就活を進めて行く中で、避けて通れないのが面接です。

ここでは、教育学部の就活生が面接で受けやすい質問の回答例を紹介します。面接対策の参考にしてみてください。

  1. なぜ教育学部にしたのか
  2. なぜ教員にならなかったのか
  3. 教育学部で学んだことを会社でどう生かすか

①なぜ教育学部にしたのか

教育学部を志望した理由は、父が中学の教員をしていて、幼いころから教育現場というものに興味を持っていたからです。

学校の先生というのはとても忙しく、父の帰りはいつも遅かった記憶があります。しかし、進路に悩んでいる学生に対して、親身になって一緒に解決しようと頑張っている父の姿はとても頼りがいがあり、小さいころから私の憧れでした。

いつか私も、父のように子供たちから頼られる先生になりたいと思うようになったのが、教育学部を目指すようになったきっかけです。

教育学部を目指した具体的なエピソードを交えると、説得力のある内容になります。相手が想像しやすいエピソードトークでまとめましょう。

ただし、エピソードトークは長くなりすぎないよう、気を付ける必要があります。わかりやすくコンパクトにまとめるようにしましょう。

②なぜ教員にならなかったのか

教員だった伯母に憧れ教育学部を目指しましたが、実際に教育学部へ進学し教育について詳しく学んでいく中で、教員以外にもさまざまな道があることを知りました。

私は、大学受験に悩む生徒に寄り添う伯母の姿を見てあこがれを抱いて、いつか私も子供たちを支える立場になりたいと思っていました。しかし、大学受験をサポートする現場は学校に留まらないと知り、御社を志望させていただいた次第です。

教員は今でも素晴らしい仕事だと思っています。ですが今は、より勉学に集中したサポートをしたいと強く願っており、そのためにも御社の事業に参加させていただきたいと考えております。

教員を目指さなかった理由を述べる場合、マイナスな理由にならないよう注意が必要です。

教員という仕事を尊重しつつも、なぜ一般企業を志望したのかという明確な志望動機が必要となります。

③教育学部で学んだことを会社でどう生かすか

私は教育学部で、子供たちがポジティブに勉強に取り組む方法について学びました。実際に教育実習で学んだことを実践して、教育学部で得た知識は現場で活かせるのだと実感しました。

教育教材の開発や販売をおこなっている御社では、この経験と知識を教材作りに活かせると考えています。また、教育学部で学んだ子供たちとの接し方は、仕事で関わる様々な人たちとのコミュニケーションに活かせると思います。

教育学部で学んだ知識と経験をフルで活かし、周りの人と円滑なコミュニケーションを取っていくことで、よりよい教材作りに貢献していきたいです。

教育学部ならではの学んだこと、経験したことを交えた回答をしましょう。

就活を有利に進めるには、他の学生といかに差をつけるかがポイントとなります。教育学部ならではの強みや特徴を活かしてください。

また、将来の展望は具体的なイメージができる内容にすると、説得力が増します。実現可能な展望を考えておきましょう

教育学部の就職事情を知って就活に生かそう!

教育学部だからといって、他の学部と比べて一般企業への就活が不利になることはありません。ただし、一般企業を目指した明確な志望動機がないと、選考試験は不利になってしまうでしょう。

教育学部ならではの強みを最大限に活かし、就活を有利に進めてください。

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若林

この記事を書いた人

若林

青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。

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