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大学で部活に入ると就職は有利?面接でアピールすべきポイントを解説

就職活動の面接では、学生時代の部活について質問される事があります。部活で頑張ったことや学んだことをアピールできれば、選考で有利になるでしょう。

しかし「大学の部活動について面接でどのようにアピールすればいいの?そもそも部活に入っていると就活で有利になるの?」と悩みますよね。

そこで本記事では、大学時代の部活動を面接で効果的にアピールする方法を解説します。例文や部活に入っていない場合の対処法も紹介しているので、ぜひ最後まで読んでみてください。

面接官が部活経験について質問する2つの意図

そもそも、なぜ面接官は部活経験について質問するのでしょうか?ここでは、その意図を2つ紹介します。

  1. 人間性を理解するため
  2. 成長過程を知るため

①人間性を理解するため

面接官が部活経験について質問する意図の1つは、学生の人間性を理解することです。部活は協力やリーダーシップ、責任感などを培う場であり、その経験は性格や働き方に影響を与えます。

また、どの部活を選んだかや、ポジション・役割はその人の性格や適性を表す指標にもなりますね。

質問を通じて、学生が協力し挑戦に果敢に取り組む姿勢や、仕事へのコミットメントを見極め、適応力や協調性などの人間的な資質を評価するのです。

➁成長過程を知るため

成長過程を知ることも、面接官が部活経験について質問する意図のひとつです。部活動の経験は、学生の成長過程を理解する材料になります。

なぜなら、部活動は協力やリーダーシップ、困難に対処する力を培う場であり、これらの経験が個人の成長に深く関与しているからです。

質問を通じて、面接官は学生の協力スキル、困難にどう立ち向かうか、リーダーシップの有無などを洞察し、職務遂行における適性や柔軟性を判断しているのです。

大学で部活に入ると就職で有利と言われる理由3つ

次に、大学で部活に入ると就職で有利と言われる理由を紹介します。

  1. 忍耐力が備わっていると思われる
  2. 臨機応変に対応する力がつく
  3. 上下関係を学ぶことができる

①忍耐力が備わっていると思われる

大学で部活に参加することが就職に有利な理由のひとつとして、忍耐力が備わっているととらえられることが挙げられます。

キツい練習や複雑な人間関係を克服し、部活と学業を両立させることは、忙しい状況や課題にも屈せずに挑む姿勢を示します。

部活動を通じて培った忍耐力は、仕事に真摯に向き合い、困難を克服するための貴重なスキルとなり、企業が求める積極性や協調性をアピールする手段となります。

➁臨機応変に対応する力がつく

大学の部活動への参加は就職に有利な理由は、臨機応変に対応する力がつくからです。

学年や役職が変わる中で、異なる役割において求められる能力も変化します。これにより、柔軟性と臨機応変な対応力が磨かれ、新しい環境に素早く適応する能力が身につくのです。

部活は単なるスポーツや趣味以上に、組織内での連携やリーダーシップの経験を通じて、変化に対する敏捷性が育まれます。

これが、変化するビジネス環境において成功するために不可欠な資質となり、企業はそのような適応力を持つ学生を重視するのです。

③上下関係を学ぶことができる

大学で部活に参加することは就職に有利とされる理由は、部活動を通じて上下関係を学ぶ機会が得られるからです。

部活ではメンバー間で協力し、リーダーシップやフォロワーシップが養われます。これにより、社内での円滑なコミュニケーションや協力関係の築き方が身につくのです。

上下関係を理解し、適切に行動できるスキルは、職場での円滑な人間関係の構築につながり、他者と協力して仕事を進める能力をアピールできます。

また、マナーやルールを尊重し、協調性を大切にする態度は、就業環境での信頼性を高め、積極的に仕事に取り組む姿勢がアピールポイントとなります。

就職活動で部活経験をアピールするときの4つのポイント

次に、就職活動で部活経験をアピールするときのポイントを紹介します。

  1. 経験を客観的に振り返る
  2. 結果だけを伝えない
  3. 嘘をつかない・話を盛らない
  4. 専門用語は使わない

①経験を客観的に振り返る

部活経験をアピールする際、経験を客観的に振り返ることが重要です。なぜなら、貢献や苦労した出来事を挙げ、失敗や小さな成功も含めた全体像を描くことで、自身の成長をアピールできるからです。

また、面接官に伝えやすいようにエピソードを構成し、具体的なシーンやチームワークの例を示すと良いでしょう。

経験から得たリーダーシップや協力能力、問題解決力を強調し、これらが仕事にどう活かせるかも考えると効果的です。

➁結果だけを伝えない

部活経験をアピールする際、結果だけを伝えず、結果に至る過程も伝えましょう。なぜなら、面接官は過程や考え方を知りたいからです。

「大会で優勝した」などの実績はアピールポイントになり得ますが、過剰にアピールすることは避けるべきです。

その上で、具体的な目標設定や直面した課題、そしてその克服に向けた努力や工夫をアピールしましょう。これにより、企業はあなたの問題解決能力や成長意欲を評価しやすくなります

③嘘をつかない・話を盛らない

就職活動で部活経験をアピールする際、嘘をついたり話を盛ったりしないことが重要です。

なぜなら、嘘が発覚した場合、信頼性が損なわれたり矛盾が生まれたりする可能性があるからです。

そもそも、面接官は実績の有無や大きさではなく、人間性や価値観、強み、成長、問題に向き合う姿勢などを総合的に知りたいのです。実績がないからといって印象が下がることはほとんどありません

正直なアプローチは、部活経験を通じて得た経験や成果を的確に伝え、自身の成長や価値観を強調することで、求められる人物像を的確にアピールできるでしょう。

④専門用語は使わない

部活経験をアピールする際、専門用語は避け、シンプルな言葉で伝えることが重要です。専門用語の多様は面接官を困惑させる恐れがあります。

あなたにとっては知っていて当然でも、一般的には知られていない可能性があります

専門用語は使わず、具体的な活動内容や経験から学んだ協力やリーダーシップのスキルをわかりやすい言葉でアピールしましょう。

【系統別】部活動経験をアピールする例文4つ

次に、部活動経験をアピールする例文を系統別に紹介します。

  1. 【体育会系】の部活動
  2. 【文化系】の部活動

【体育会系】の部活動

まず、体育会系の部活動をアピールする例文を紹介します。他の体育会系部活でも活かせる部分があるので参考にしてみてください。

①野球部

私が野球部の部活動で学んだことは、メンバーとの協力や信頼関係の大切さです。

私は野球部でキャプテンとしてチームを率いて練習を重ね、最終的に地域大会で優勝を果たしました。これは、日々の厳しい練習やメンバーとの密な連携があったからこそだと考えています。

私のチームは、個人の能力は高いものの、チームとしてまとまりがない事が課題でした。そこで私は、メンバーの特性を理解し、連携が取れる効果的なトレーニングを考えました。トレーニングの種類も短期間でいくつか変え、最も効果があると判断したものを採用していました。

チームメンバーからもトレーニングに関しての相談や意見が徐々に出てくるようになり、効果のあるトレーニング方法もそのときどきで変えられるようになりました。この経験から、メンバーと協力して個々の強みを最大限に引き出すことで、全体の力を最大化できることを理解しました。

これらの経験を活かし、入社後はチームワークを大切にし、組織全体を発展させたいと考えています。

この例文では、野球部の活動を通して協力することや信頼関係を築くことの重要性を学んだとアピールしています。

具体的な課題を挙げ、それを克服する過程を紹介している点がポイントです。

➁アメフト部

私がアメフト部の部活動で学んだことは、リーダーシップの大切さです。キャプテンとして、メンバーを結束させ、勝利に導くことができました。

直面した課題は、個々の力を引き出背ていないことでした。そこで、コミュニケーションや協力プレーの重要性を理解し、個別に指導しました。それが、試合での成功に結びついたと考えています。

また、継続的なトレーニングと分析を通じて、失敗から学びながら改善しました。結果、部全体のモチベーションを維持し、勝利を重ねることができたのです。

また、リーダーシップの重要性だけでなく、柔軟性や計画性も大切であるということも学びました。これらのスキルは、入社後においても、チームワークを促進し、変化に適応する力として活かせると考えてます。

この例文では、アメフト部の活動を通してリーダーシップを学んだとアピールしています。なぜリーダーシップが重要かを説明し、入社後にどう活かせるかをアピールしています。

【文化系】の部活動

次に、文化系の部活動をアピールする例文です。基本的な構造や気を付けるべき点は体育会系の例文と変わりません

①吹奏楽部・軽音部

私が吹奏楽の部活動で学んだことは、チームワークの重要性です。私は、未経験のところから吹奏楽の活動を高校、大学合わせて7年続け、その間に演奏のコンクールで金賞を受賞しました。

これは、日々の共同作業や意見の統合によるものでした。直面した課題は個々の演奏技術の差異やスケジュールの制約でしたが、協力とコミュニケーションにより効果的な解決しました。

チーム全体で努力したことにより、課題を克服し、結果として団結力ある演奏チームを築き上げました。

入社後も、チームワークを大切にし、柔軟な対応やチームプレイができると考えています。

この例文では、軽音部の活動を通してチームワークの重要性を学んだとアピールしています。なぜチームワークが大切かを気付いたのかを示していることがポイントです。

➁写真部

私が写真部の部活動で学んだことは、コミュニケーションの重要性です。単なるシャッターチャンスではなく、メンバーとの円滑な連携が素晴らしい作品を生む土壌となりました。

特に、卒業アルバムの制作では、達成感と結束力が際立ちました。制作における主な課題は、個々のアイデアの統一と進行管理でした。

そこで、私は毎週のチームミーティングを設け、アイデアを擦り合わせたり進捗を確認し合うなどの作業を随時おこなうことにしました。結果、見事なアルバムが完成したのです。この経験から、コミュニケーションが成果に直結することを痛感しました。

入社後は、コミュニケーション能力を駆使し、プロジェクトを成功に導きたいと考えています。

この例文では、写真部の活動を通してコミュニケーションの重要性をアピールしています。

工夫した結果成功を収めたことを取り上げ、コミュニケーションによって課題が解決したことをアピールしています。

部活動を辞めた/入らなかった場合でも問題ない

みなさんの中には、部活動を辞めてしまった人や、そもそも部活動に入らなかった人もいるでしょう。結論として、部活を辞めた、あるいは入らなかった場合でも問題ありません。その理由を解説します。

  1. 「やっていたこと」の就活への影響は低い
  2. 重視されるのは「なにを学んだか」
  3. 部活を辞めてもやっていなくても問題ない

①「やっていたこと」の就活への影響は低い

就職活動において「やっていたこと」の重要性は低いと言えます。なぜなら、やっていたことよりも考え方や価値観が重要だからです。

確かに、部活動での成果自体がアピールになることはあるでしょう。しかし、やっていたことそのものが就活に影響をあたえる可能性は低いのです。

部活動をやめてしまったり、そもそも入っていなかったりした場合でも、アピールするチャンスはいくらでもあるため、落胆せずアピールできることを模索しましょう。

➁重視されるのは「なにを学んだか」

就職活動の面接では、「何を経験していたか」より「何を学んだか」が重要です。そのため、部活動をやっていなくても問題ありません。

また、途中でやめてしまった場合でも、辞めたことではなく、あなたが何を考えてやめるという決断に至ったかが重要なのです。

部活動に限らず、経験から何を学んだか、どのように課題を見つけ、克服したかを積極的にアピールすることで、部活動の経験に乏しくてもアピールできます

③部活を辞めてもやっていなくても問題ない

もし部活動を途中で辞めてしまった場合でも、面接でマイナスになることは少ないでしょう。なぜなら、部活動をやめる自体、悪いことではないからです。

たとえば、部活動をやめた理由として「他にやりたいことができた」などのポジティブな理由であることも考えられます。

部活を辞めてしまった場合や入らなかった場合でも、理由を素直に回答しましょう。部活動の経験がなければ、部活動以外の経験をアピールすれば問題ないのです

就職活動では「部活動でなにを学んだか」をアピールしよう

本記事では、大学時代の部活動を面接で効果的にアピールする方法について、例文とあわせて紹介しました。

記事内で紹介した紹介した通り、面接では部活動での実績よりも、部活動を通して何を学び、どのように課題を克服したかが重要視されます。

まずは部活動での経験を洗い出し、学んだことや達成したことをまとめてみましょう

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若林

この記事を書いた人

若林

青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。

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