就活を進める中で、業務内容・事業内容・職務内容という言葉の違いがわからない人も多いのではないでしょうか?
この言葉の違いを知らないと、履歴書や面接で正しい回答ができない可能性があるので要注意です。
本記事では、業務内容・事業内容・職務内容の意味について、具体的な例や就活でのポイントを解説していますので、正しく就活を進める参考にしてくださいね。
就活でよく聞く「業務内容」とは?言葉の意味を解説

業務内容とは、企業の部署ごとの仕事内容のことです。
企業は利益を出し、円滑に運営するために様々な部署に振り分け、社員はその部署の役割を果たすために仕事をしています。
具体的には、営業部や広報部、経理部や研究企画といった部門に分かれており、企業や業種によって独自の部署を設けている場合もあり様々です。
新卒で入社すると、選考段階で部署が決まっているケースと、入社後までに部署が決まるケースがあります。
そのため、自分の志望している企業にどのような業務内容があるのかをざっくりと把握しておく必要があります。
「業務内容」と「事業内容」や「職務内容」の違い
前述の通り、業務内容は部署ごとの仕事内容です。
その一方で、事業内容は企業として行う仕事の内容を指し、職務内容とは、個人が取り組んでいる仕事を指します。
事業内容は企業のホームページで取り組んでいる内容を理解することができます。この事業内容によって、企業は利益を生み出し運営しています。
一方、職務内容は会社や部署の目標を達成するために、個人に割り振られた業務内容を指します。
事業内容や業務内容を知っていても、具体的に日々どのような仕事をするのかイメージが難しいこともあるでしょう。
就活の時点で職務内容まで知ることで、入社後の日々が具体的にイメージできるようになりますよ。
各部署における「業務内容」の具体的な3つの例

就活では、各部署における業務内容の理解は非常に重要です。
企業はどのような業務で運営しているのかを知り、自分の適正やキャリアについて考えておきましょう。
ここでは、会社の中でもメジャーな部署3つについて解説します。
- 営業部
- 人事部
- 企画部
①営業部
営業部は、自社の商品やサービスを販売することが主な仕事です。
営業ではアポイント取得から始まり、商談・見積・受注・納品まで担当し、顧客の窓口になります。
営業方法は企業によって異なり、個人向けか法人向けか、新規営業かルート営業、内勤営業があり、営業方法は様々です。販売員も営業部とされていることもあります。
一口に営業職といっても、営業方法によって職務内容が異なるため、志望企業の業務内容を把握し、適正やビジョンと照らし合わせてくださいね。
②人事部
人事部は、主に採用活動や入社・退社の手続きなど企業の「人」に関する仕事をする部門です。
人事部と言えば、主に採用活動を思い浮かべる人が多いのでは無いでしょうか。
しかし人事部の仕事は採用だけでなく、社内手続きや社員評価・社員教育・人事管理を行っています。
人事部は人を適正に配置することで、会社の利益を最大化することを目的としています。
また、人事部は採用活動で多くの学生と接点があるため企業の顔ともなる部署であることから、別部署で経験を積んだ人が人事部に抜擢されるケースが多くあります。
③企画部
企画部は、商品やサービスの企画・立案を行う部署です。企業によっては、マーケティングや商品開発の業務も企画部に含まれる企業もあります。
会社で商品やサービスが決まるには、営業部やマーケティング部と連携して市場調査をした後にコンセプト設計を行います。
企画した商品は上層部の承認を得て、無事に商品化がされるまでの指揮を取るまで担当することもあり、社内外の様々な立場の人との調整が必要になります。
業務内容と職務内容のどちらも理解を深めると、入社後のミスマッチが起こりにくくなりますよ。
就活で業務内容の理解が重要視される3つの理由

就活では、業務内容をどの程度理解しているかは非常に重要視されるポイントです。
ここでは、就活において業務内容への理解が重要視されている理由について詳しく解説していきます。
- 志望動機に説得力を持たせるため
- 入社後のミスマッチを防ぐため
- 入社後でのビジョンの解像度をあげるため
理解度からその企業への志望度を見られる場合も多くありますので、しっかり確認していきましょう。
①志望動機に説得力を持たせるため
業務内容への理解を深めると、志望動機に説得力を持たせられます。
業務内容を理解していると志望動機に具体性が出るため、企業側としても入社意欲が高いと感じられます。
企業側も何百人という学生の志望動機を見ているため、業務内容をよく理解していない学生の志望動機はすぐに見抜かれてしまいます。
業務内容をしっかりと理解し、その内容で自分はどのような点で貢献できるのか、適正があると感じているのかを相手に分かりやすいように述べられると良いでしょう。
②入社後のミスマッチを防ぐため
業務内容が理解できていないと、入社後のミスマッチが起きる可能性が高まります。
入社後のミスマッチは、社員もモチベーションが上がらず辛いだけでなく、社員の早期離職に繋がるため、企業側としても損失になります。
そのため、業務内容の理解が足りずミスマッチが起きそうな学生はリスクと感じる場合があります。
例えば、出版社だから編集の仕事ができるのだろうとイメージしていたが、「営業に配属され向いていないから辞めたい」という事態を招かないためにも、業務内容への理解が求められます。
③入社後でのビジョンの解像度をあげるため
入社後にどのような業務を経験し、将来的にはどの部署で働きたいかといったビジョンの解像度も、就活では非常に重要視されています。
就活生の中には「将来のことなんてわからない」と思う人もいるかもしれませんが、業務内容を理解し、その企業で将来どのような役割になりたいかを自分なりに考える力も見られています。
企業の中では、新人は営業や販売を経験してから、希望部署に移動するという会社もあります。
それらの可能性も踏まえた上で、自分にどのような選択肢があるのかを理解しておきましょう。
就活で企業の業務内容を理解する方法4選

ここまで、就活で業務内容を理解する必要性をご紹介しましたが、実際に業務内容の理解はどのように深めれば良いのでしょうか?
ここからは、企業ごとに業務内容を理解する方法を4つご紹介しますので、気になる企業を調べてみてくださいね。
- 企業の採用ホームページ
- 説明会
- インターン
- OB/OG訪問
①企業の採用ホームページ
採用ホームページを用意している企業は多くあります。
採用ホームページでは、学生に興味を持ってもらうために、分かりやすく採用情報や事業、業務内容の紹介がされています。
また、企業理念や価値観が丁寧に説明されている場合は、その価値観に自分が共感できるかを確認しましょう。
さらに、社員インタビューが掲載されている場合は、自分のキャリアプランを考える際の参考になります。
採用ホームページの確認は、企業を理解する上で必須になるため、しっかりと目を通し自分なりの考えを持っておきましょう。
②説明会
企業説明会では、より企業の雰囲気や重視しているポイントを知ることができるため、気になる企業の説明会には積極的に参加するようにしましょう。
説明会では様々な部署の社員が登壇し、日頃行っている業務ややりがいについて聞ける機会でもあります。
社員の講演の中で特に魅力に思った点や共感できた点は必ずメモし、志望動機に組み込めると良いでしょう。
また説明会では、質疑応答の時間が設けられていることが多く、社員とコミュニケーションを取るチャンスです。
あらかじめホームページなどで情報収集をしておき、質問事項をまとめておくと安心ですね。
③インターン
インターンも企業の業務内容を理解するのに非常に効果的です。
インターンには、短期のものから長期のものまで様々です。
短期のインターンでは、模擬体験やワークショップを行うことが多く、企業がどのような狙いでプログラムを組んでいるかを知ることができます。
長期インターンでは、実際に業務の一部を任せてもらえることから、より入社後の生活が想像できます。
インターンでは、社員が学生のどこを評価するかによって、企業の価値観や求める人材を知ることができる貴重な機会と言えるでしょう。
④OB/OG訪問
最も現場の声を聞くことができる手段はOB・OG訪問でしょう。
企業主催のイベントでは、あまりリアルな業務の話をしないことも多くあります。
しかしOB・OG訪問では、赤裸々な本音を聞ける可能性が高まります。
訪問したOB・OGのリアルな職務内容を聞き、それまでの企業で得た知識とギャップがあるかを確認することで、入社後のミスマッチを防げます。
OB・OG訪問では、良い点だけではなく働く中での苦労や、難しいと感じる点などマイナスポイントも聞くようにしましょう。
業務内容への理解を深めて志望動機に繋げよう

業務内容の理解は選考で重要になるだけでなく、入社後のミスマッチを防ぐ点でも、就活に必要不可欠です。
業務内容を理解し納得した上で、自分の適正と絡めて志望動機に繋げられると、面接でも説得力を持たせられますよ。
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。