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基本給とは手当を除く給与のこと|手取りとの違いや平均額も紹介!

企業選びをする際、多くの人にとって給与は非常に重要な指標だと思います。しかし、給与には基本給、固定給、手取りなど様々な表現があり、混乱してしまいますよね。

そこで本記事では、基本給の定義と、手取りや固定給との違いについて詳しく解説します。ぜひ参考にしてください。

基本給とは給与のベースとなる金額のこと

基本給は、給与の土台となる部分で、手当やインセンティブを含まない賃金です。

基本給は一定期間労働した対価として、毎月一定の金額が支給されるもの。手取りは基本給だけではなく、各種手当が加わった総支給額から社会保険料や税金を差し引いた額となります。

基本給の決定方法は企業によって異なるものです。

仕事の内容や能力、成果に基づく仕事給型、年齢や勤続年数などの属人的要素に基づく属人給型、これらを組み合わせた総合給型があります。

基本給の決まり方3つ

基本給の理解は、就職活動において重要です。ここでは、基本給の3種類の決定方法を初心者にもわかりやすく解説します。

  1. 属人給型
  2. 仕事給型
  3. ミックス型

①属人給型

属人給型では、基本給は学歴や年齢、勤続年数など、個人の属性に基づいて決定されます。仕事の内容や成果は基本給に影響しません。

属人給型は、従業員が年を重ねるごとに自動的に給与が増えるため、将来の収入が予測しやすいメリットがあります。

しかし、個々の努力や成果が直接給与に反映されないため、モチベーションの維持が課題となることも。

日本で長らく採用されてきた給与体系ですが、近年では適用範囲を見直す動きも見られます。

②仕事給型

仕事給型の基本給は、個人の職務遂行能力や業績、成果に基づいて決定されます。学歴や年齢、勤続年数は考慮されず、実力主義の考え方に基づいているのです。

仕事給型は、努力や成果が直接給与に反映されるため、従業員のモチベーション向上に繋がります。欧米の企業で広く採用され、日本でも成果を重視する企業文化の中で導入が進んでいますよ。

ただし、業績が不安定な場合、給与が大きく変動する可能性があります。収入の安定性を求める人には不向きかもしれません。

③ミックス型

ミックス型は、属人給型と仕事給型の要素を組み合わせた基本給の決定方式です。学歴や年齢、勤続年数を基本としながらも、個人の実力や実績を加味して給与が決定されます。

このバランスの取れたアプローチは、日本の多くの企業で採用されており、従業員にとっては安定と成果の両方を考慮した給与体系となっているのです。

ミックス型は、個々の努力がある程度給与に反映される一方で、年齢や勤続年数による安定した収入増も期待できるため、多くの従業員にとって魅力的な選択肢となっています

基本給が低いことにより起こる影響3つ

基本給の低さは、従業員のモチベーションや生活水準に直接影響を及ぼします。ここでは、基本給が低いことで生じる具体的な影響を3つを紹介。

  1. 手当額が低くなる
  2. 退職金が少なくなる
  3. ボーナスが少なくなる

①手当額が低くなる

基本給が低いと、その上に積み重なる手当てもまた低く抑えられがちです。

例えば、時間外労働の割増賃金は基本給を基に計算されるため、基本給が低いと割増賃金も相対的に少なくなります

また、家族手当や住宅手当なども基本給に連動している場合が多く、結果として生活を支えるための資金が不足する可能性があります

このように、基本給の低さは直接的に手取り額に影響し、生活の質を下げる原因にもなりかねません。

②退職金が少なくなる

退職金の計算には基本給が大きく関わっています。多くの企業では、退職金の額を決定する際に基本給の平均値や総額を用いるため、基本給が低いと退職金も少なくなる傾向にあるのです

退職金は長年の勤務に対する報酬であり、老後の生活資金としても重要な役割を果たします。

したがって、基本給が低いと将来の安定にも不安を感じることになり、キャリアプランにも影響を与えるでしょう。

③ボーナスが少なくなる

ボーナスの額は、基本給に基づいて計算されることが一般的です。そのため、基本給が低いとボーナスもまた少なくなります

ボーナスは年間収入に占める割合が大きいため、その減少は家計に大きな打撃を与えることも。

特に、教育費や住宅ローンの返済など、大きな出費が見込まれる時期にボーナスが少ないと、経済的なプレッシャーが増大し、精神的なストレスにもつながるでしょう

基本給の平均額を紹介!

基本給は業種や職種、雇用形態によって変わります。厚生労働省の統計によると、2021年の平均基本給は、男性は約34万円、女性は約25万円となっていますよ。

年齢別に見ると、20代前半の平均基本給は男女ともに約21万円です。

しかし、20代後半では男性は約25万円、女性は約24万円。30代前半では男性は約29万円、女性は25万円。

30代後半では男性は約33万円、女性は26万円と、年齢が上がるにつれて男女差が大きくなります

これらの数字は、将来のキャリアプランを考える上で重要な指標となりますよ。

参照元:https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2021/dl/13.pdf

基本給と紛らわしい給与名の違い

基本給以外にも、手取りや月給など、給与を表す言葉がいくつかありますよね。ここでは、基本給と紛らわしい4つの給与名について解説します。

  1. 月給
  2. 手取り
  3. 額面
  4. 固定給

①月給

月給とは、従業員が毎月受け取る給与のことで、基本給に加えて残業代や各種手当が含まれることが一般的です。

基本給は、会社が従業員の労働に対して支払う固定の賃金であり、一定期間内の労働に対して支給される額が決まっています。

しかし月給は、基本給に時間外労働や休日労働の手当が加わります。

さらには交通費や家族手当などの固定的な手当も組み入れられるため、基本給とは異なり、実際に受け取る金額が変動する場合も。

給与明細を確認する際には、基本給と月給がどのように算出されているかを理解しておきましょう。

②手取り

手取りは、給与から税金や社会保険料などを差し引いた後の実際に受け取れる金額のことです。

基本給は給与の計算の出発点であり、そこに各種手当が加算された総支給額から、税金や社会保険料などの法定控除がされた金額が手取り額となります。

この手取り額は、毎月の生活に直結するため、自身の経済状況をより正確に理解するためには、基本給の額だけでなく、手取り額を把握することが重要です。

特に年末調整や税金の確定申告の際には、手取り額の把握が必要不可欠となります。

③額面

額面とは、給与明細に記載される総支給額のことを指し、基本給、各種手当、ボーナスなどが合算された金額です。

基本給はあくまで賃金の基礎部分を構成するもので、額面はそれに加えて労働者が実際に労働の対価として得られる総額を意味します。

額面は、実際に手にする手取り額とは異なり、税金や社会保険料が差し引かれる前の金額であります。そのため、自分の給与がどのように構成されているかを把握しましょう。

④固定給

固定給は、一定の勤務時間に対して支払われる、変動しない給与のことです。

基本給はその一部分を構成する要素であり、固定給は基本給に加えて、住宅手当や役職手当などの固定された金額を含むことがあります。

固定給と基本給の大きな違いは、固定給が勤務形態に基づく総額を意味し、基本給はその一部分に過ぎない点です​。

就活で基本給以外に見るべきこと3つ

基本給だけで志望企業を決めてしまうと、入社後に仕事内容などに相違が出て後悔するかもしれません。ここでは、企業選びの際に基本給以外に見るべき3つのポイントを解説します。

  1. 仕事内容
  2. 社風
  3. 働き方

①仕事内容

1つ目は仕事内容です。仕事内容を理解することは、やりがいやキャリア形成に直接影響します。

特に、自身の専門性を活かせるか、成長の機会があるかを把握することは重要です。

仕事の範囲が明確で、スキルアップが見込める環境は、長期的なキャリアパスを考える上で欠かせません。

また、仕事の成果が評価されやすい環境かどうかも、将来の給与アップにつながるため、事前に確認すべき点です。

②社風

企業文化や社風も働く上で非常に重要です。企業文化は日々の仕事の満足度に大きく寄与します。

オープンで意見が言いやすい雰囲気か、上下関係が厳しいのかは、自身が働きやすい環境かどうかを判断する際のバロメーターとなりますよ。

チームワークを重視する社風かどうかや、社員の多様性をどの程度尊重しているかも重要です。

自分が価値を置くものが反映されているかどうかを把握するためには、面接時の質問や、現場の社員の声を聞くことが有効です。

③働き方

また、働き方も重要です。柔軟な働き方を提供している企業は、ワークライフバランスを大切にする人にとって魅力的と言えます。

在宅勤務の可否、フレックスタイムの導入、有給休暇の取得しやすさなど、働き方の選択肢が豊富な場所は、長期的に働き続けることを考えた際に重要な要素です。

また、長時間労働が常態化していないか、休日出勤の頻度なども確認しておきましょう。自分の生活スタイルや価値観に合った働き方ができるかどうかは、仕事の充実感に直結します。

基本給について理解して就活に活かそう!

基本給は給与の中核をなす部分であり、時間外手当やボーナス、退職金などにも影響を及ぼします。就職活動では、単に手取り額だけでなく、基本給を含めた給与構造を理解することが大切

また、働き方が変わると手当が減少することもあるため、基本給の安定性も考慮に入れた上で、企業選びを行いましょう。

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若林

この記事を書いた人

若林

青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。

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