学内企業説明会とは、大学で実施される企業についての説明会を指す言葉です。
しかし、参加する際のマナーなどがよくわからず、悩んでしまう方もいるでしょう。
本記事では、説明会に参加する利点・参加時のマナー・おすすめの質問例について解説します。避けるべき質問例も紹介するので、貴重な機会を活かしたい方はぜひ参考にしてみてください。
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学内企業説明会とは?

学内企業説明会とは、企業が集まって説明を行うイベントのうち、大学内で行われるものを指す言葉です。
通常の説明会とは異なり、大学に通っている大学生が対象となり、学校内で実施される分参加しやすいといった特徴があります。
就活の情報サイトが開催するイベントの場合は自分から情報を得てエントリーし、指定の場所に移動する必要がありますが、学内の説明会であれば慣れ親しんでいる大学の中で参加できるのが利点です。
また、複数の会社が一度に参加するため、会社ごとの情報を比較しながら検討できるといった魅力も。続いて、下記2点について詳しく解説していきます。
企業説明会は主に3種類ある
就職活動における企業説明会は主に3つの形式に分類されます。
1つ目は、個別企業説明会です。企業が単独で開催し、自社の詳細な情報を時間をかけて説明します。企業の雰囲気を直接感じられる半面、1社ずつ参加する必要があり、時間的な負担が大きくなります。
2つ目は、合同企業説明会です。複数の企業が一堂に会し、学生が効率的に企業と接点を持てる形式となっています。多くの企業と出会える反面、1社あたりの説明時間が限られ、深い理解を得にくい面もあります。
最後に、学内企業説明会があります。大学が厳選した企業を学内に招き、在学生限定で実施される説明会です。
学内企業説明会は情報収集に最適な場
学内企業説明会は、就職活動において効果的な情報収集の場となります。大学側が企業を選定しているため、業界や規模のバランスが考慮されていて、さまざまな業界・企業の情報が手に入ります。
また、企業の説明時間が十分に確保されています。一般的な合同企業説明会と比べ、じっくりと企業研究が進められるでしょう。
さらに、OB・OGの体験談を通じて、入社後の具体的なキャリアパスも把握しやすい環境となっているのも特徴ですね。
キャリアセンターによるサポートも充実しています。企業研究の方法から質問の仕方まで、実践的なアドバイスを得られます。
学内開催ならではの手厚いバックアップ体制が、効率的な情報収集を後押ししているのです。
学内企業説明会に参加するメリット3つ

説明会に参加することで得られるメリットを確認すれば、機会を活かす方法を探りやすくなります。メリットは、以下の3つです。
- 効率よく情報収集ができる
- 優秀な学生をターゲットにできる
- OBOG訪問がしやすくなる
①効率よく情報収集ができる
学内のイベントとなっているため、効率よく情報収集ができるのが利点です。説明会が行われる場所が自身の生活の移動範囲内である分、遠方まで足を運ぶ負担がなく、参加のハードルも低いといった特色があります。
一度に複数の会社の説明を聞けるため、1社1社説明会に参加していくよりも時間効率が良いのもポイントです。情報を比較しながら収集でき、分析が進みやすいといったメリットもあります。
②優秀な学生をターゲットにできる
企業は優秀な学生をターゲットにするために学内のイベントに参加しているため、好印象を残せれば就活においても有利に働くのがポイントです。どんな質問をするかしっかりと準備しておくことで、興味がある企業に対して強い印象を残せます。
顔を合わせる機会が多いほど、企業が自身のことを認識してくれるため、学内の説明会には積極的に参加するようにしましょう。大学に対して好感を抱いている企業が参加することが多いのも特徴です。
③OBOG訪問がしやすくなる

OBOG訪問をするきっかけを掴みやすくなるのも、学内の説明会に出席するメリットです。
学内の説明会に参加する企業は、毎年同じ大学の生徒から新卒採用を行っているケースが多いため、OBやOGが社員として働いている可能性が高くなります。
OBOG訪問をすれば、実際に会社で働いている方の考えを聞けるため、就活で高評価を得るための情報収集が可能です。OBOG訪問をしたことを伝えれば、志望度の高さを強調できるといった利点もあります。
企業が学内企業説明会に参加する4つの理由
企業が学内企業説明会に参加する背景には、採用活動を効率的に進めたいという狙いがあります。
参加する理由は主に下記の4つがあり、それぞれの企業が自社の採用戦略に合わせて学内企業説明会を活用しています。
それぞれの理由について詳しく見ていきましょう。
①知名度向上と自社ブランドの浸透を図れる
学内企業説明会は、企業にとって自社の魅力を学生に直接伝える絶好の機会となります。
なぜなら一般的な合同企業説明会と比べ、参加企業数が限られているからです。企業の数が少ないぶん、じっくりと企業説明を行なえるわけですね。
特に中小企業やベンチャー企業にとって、学生への認知度向上は採用活動の重要な課題となっています。
学内企業説明会を通じて、企業理念や事業内容を丁寧に説明することで、自社のブランド価値を高めたい、というのが企業の狙いの1つなのです。
②OB・OGの同行で学生との距離を縮められる
大抵の学内企業説明会には大学のOB・OGが同行しています。これは、企業側が学生との接点を作ろうとしているからです。
また、OB・OGが実際の仕事内容や社風について語ることで、企業の魅力をより具体的に伝えられるのです。
学生にとっても、同じ大学出身の先輩から話を聞けることは、将来の自分をイメージしやすくなるポイントとなるでしょう。
さらに、OB・OGの経験談を通じて、入社後のキャリアパスや成長機会についても具体的なイメージを持ってもらえる利点があります。
③大学のキャリアセンターと関係構築ができる
企業は学内企業説明会を通じて、大学のキャリアセンターとの関係を深めることができます。キャリアセンターと良好な関係を築くことで、継続的な採用活動の実施が可能になるのです。
さらに、キャリアセンターからの企業情報の発信や、推薦枠の確保など、様々なメリットを得られる可能性も広がります。
長期的な視点で見ると、大学との太いパイプラインを構築できる点は企業にとって大きな魅力となるでしょう。
定期的な採用実績を積み重ねることで、大学側からより強い信頼を得られ、採用活動の効率化にもつながります。
④優秀な学生を早期に確保できる
学内企業説明会は、企業が優秀な学生と早期に接点を持てる場となります。一般的な企業説明会と比べ、参加学生の質が安定している点も企業側にとって大きなメリットです。
また、大学側が選考した企業のみが参加できる形式となっているため、学生からの信頼度が高いのも嬉しいポイントですね。
実際に、学内企業説明会をきっかけに内定に至るケースも多くあります。
早期から優秀な学生と接点を持つことで、採用活動の成功率を高められる点も、企業が学内企業説明会を重視する理由となっています。
学内企業説明会に参加する時のマナー2つ

説明会に参加する際のマナーを把握していれば、企業に対して失礼な印象を与えないように対策可能です。チェックしておくべきマナーは、2つあります。
- 基本的にスーツで参加する
- 積極的に質問する
①基本的にスーツで参加する
企業が出席するイベントにおいては、基本的にスーツで参加するのがマナーです。本格的なビジネススーツを持っていない場合も、ある程度ビジネスマナーが守れるスーツをチョイスした方が誠実な印象に近づきます。
スーツが手元にない場合は、私服でもカジュアルすぎない格好に仕上げるように配慮しましょう。華美な印象になるアクセサリーは外し、靴下は黒無地を選ぶなど、服装には気を配ることが大切です。
②積極的に質問する
積極的に質問できるよう、事前に準備しておくことも大切です。
複数の企業が大学まで足を運んでくれるのは貴重なため、機会を上手に活かせるように聞きたいことをリストアップしておきましょう。質問の練習をしておけば、緊張しても積極的な姿勢を貫きやすくなります。
また、企業の印象に残るような質問ができれば、自身の顔を覚えてもらいやすくなり、好印象を維持して就活に臨めるのがメリットです。
説明会でするべき質問例については次の項目で説明するので、ぜひ参考にしてみてください。
学内企業説明会ですべき質問例4つ

質問内容として適したものは何か知っていれば、機会を上手に活用できるように準備できます。具体的な質問例は、以下の4つです。
- 質問①仕事のやりがい
- 質問②業務内で大変だったこと
- 質問③採用したい学生の特徴
- 質問④業界の動向
質問①仕事のやりがい
仕事のやりがいについて聞けば、熱意ややる気があることを強調できます。仕事内容については自分で調べられますが、やりがいは実際に仕事に従事している方から聞くことで具体的なエピソードを得やすいのが特徴です。
面接やエントリーシートで企業に就職したいと感じたきっかけについて聞かれた際に、説得力のある回答ができるようになるといったメリットもあります。
社員の方がやりがいについて話したことが強く印象に残ったことや、聞いた時自分はどう感じたのかについて述べやすくなるのが利点です。
質問②業務内で大変だったこと
業務をする中で大変だったことについて聞けば、仕事でつまずきやすいポイントや忙しくなる時期について情報を集めやすくなります。
自身が企業で働くことになった場合、どう対策するかについても考えるきっかけとなり、面接で多忙さについて問われた時に回答しやすくなるのが利点です。
また企業によっては、大変だと感じたが成果が得られた時により大きな達成感を得られる、といったように良い点も含めて回答する場合もあります。
仕事のデメリットだけでなくメリットについての回答も引き出しやすいのがポイントです。
質問③採用したい学生の特徴

採用したいと感じる学生の特徴は何かを直接聞けば、自身の特徴と照らし合わせて就活対策ができます。
企業によっては公式サイトで求めるスキルや姿勢を表記していることもありますが、実際に企業の採用担当者の口からどんな学生を求めているかを説明してもらえば、より具体的な話を引き出せるのがポイントです。
複数の企業から求める条件について回答してもらうことで、会社ごとの社風や重視するポイントの違いを把握できるといった利点もあります。
質問④業界の動向
業界の動向について質問すれば、実際に業界で事業を展開している会社の視点からの意見を聞けるのがメリットです。
業界の分析は、自身でネットなどを駆使して進めることも可能ですが、企業側から直接意見をもらうことで、現場に則した分析を進めやすくなります。
業界への理解を深めるきっかけ作りにもなり、就活で説得力のある回答をしやすくなるのも利点です。自身が興味を持っている会社と同じ業界に属する企業が説明会に参加している場合は、積極的に質問をしましょう。
学内企業説明会のNG質問例2つ

NGな質問例についてもあわせて確認しておけば、悪印象を残してしまわないように気を付けられます。避けるべき質問例は、以下の2つです。
- NG質問①福利厚生
- NG質問②公式HPでわかること
NG質問①福利厚生
福利厚生についての質問は、仕事へのやる気よりも生活を重視している学生だと捉えられてしまうため、避けるようにしましょう。
仕事を選ぶ上で社員を支えてくれる制度が整備されていることは重要なポイントになりますが、企業に直接聞いてしまうと不躾な印象になります。
企業側からマナーを守れない生徒である、と認識された場合、該当企業に対する就活が不利になるリスクもあるため、福利厚生については自身で調べましょう。
NG質問②公式HPでわかること
公式HPで調べればわかることについて質問してしまうと、情報収集が足りていないと思われるため注意が必要です。
情報を正確に集められない人材は、仕事においても重要な情報を見落としやすいのでは、と懸念を抱かれやすくなります。
説明会に参加する前に、出席する企業の公式サイトは目を通しておき、質問リストに似通った内容がないかどうか確認しましょう。せっかくの機会を、不必要な質問で無駄にしないように対策ができます。
学内企業説明会には積極的に参加しよう
学内で実施される企業説明会には積極的に参加しましょう。学内の説明会への参加は、移動の手間が少なく、学生に興味がある企業に対して好印象を与えるきっかけになる、といった利点があります。
事前に出席する際のマナーや好ましい質問例をチェックしておき、自身が掴める機会を有効に活用しましょう。
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。