一般的な履歴書には、特技・趣味を記入する欄があります。ですが、「特技や趣味がない」「何を書いたら良いのか分からない」と悩んでいる方もいるでしょう。
そこで本記事では、履歴書の特技・趣味欄の書き方を解説します。アレンジして使用できる例文も紹介するため、就活中の方はぜひ参考にしてください。
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履歴書の特技・趣味欄で採用者が評価するポイント
採用担当者は、履歴書の趣味・特技欄からその応募者の人柄を見極めたいと思っています。
応募者の緊張をやわらげるために、面接前半で「アイスブレイク」として使う場合も。
特技・趣味といわれると身構えてしまう方もいるでしょう。しかし、特技・趣味のジャンルや技能レベルが評価に影響することはほとんどありません。
ただし、会話のきっかけとして使用されるケースもあるため適当に書くのはNGです。嘘や空欄は避け、本当に得意なこと・好きなことを記入しましょう。
履歴書の特技・趣味欄の正しい書き方と例文

履歴書の特技・趣味欄にルールやテンプレートはありませんが、いくつかのポイントはあります。履歴書の特技・趣味欄の正しい書き方のポイント5つと例文を紹介します。
- 簡潔に書く
- 嘘や空欄は避ける
- ネガティブな趣味・特技は避ける
- 記載する趣味や特技は絞る
- 補足説明も書く
- 例文
①簡潔に書く
履歴書の特技・趣味欄は、採用担当者が一目で分かるように簡潔に書きます。文章と箇条書き、どちらを用いても問題ありません。
趣味・特技が複数ある場合は、箇条書きを用いるほうがすっきりとまとまります。
箇条書きを用いる場合は、カッコ書きなどで詳細を記載すると分かりやすいでしょう。たとえば、「料理(週に1度料理教室に通っています)」などです。
②嘘や空欄は避ける
履歴書の特技・趣味欄に悩んでも、嘘を書いたり空欄のままにしたりするのはNGです。
履歴書に記載した特技・趣味は面接で質問されるケースがあり、回答できないと嘘がバレてしまいます。質問された際に困らないように、本当の特技・趣味を書きましょう。
趣味・特技がない場合も、空欄のまま出すとやる気がないと判断されます。「特になし」と記載するのも避けましょう。
③ネガティブな趣味・特技は避ける
履歴書にネガティブな趣味・特技を書くのはNGです。具体的には以下のような趣味・特技が挙げられます。
- ギャンブル
- 暴力や犯罪につながりかねないもの
- 反社会的勢力との関わりを連想させるようなもの
- 宗教的なもの
- 政治的なもの
これらの趣味・特技は印象を悪くするだけで、履歴書に記載するメリットはありません。履歴書に限らず、面接中にも触れないように注意してください。
履歴書に書かないほうが良い特技・趣味については、記事後半でくわしく解説します。
④記載する趣味や特技は絞る
履歴書に記載する趣味や特技は、ある程度数を絞ることをおすすめします。
履歴書に多くの特技・趣味を記載すると、ごちゃごちゃして読みにくく、採用担当者を困らせる可能性があります。
履歴書の趣味・特技は「多ければ多いほど良い」と考える方もいるでしょう。ですが、趣味・特技の多さは評価には直接影響しません。
仮に多くの趣味・特技がある場合も、2~3個程度に抑えることをおすすめします。
⑤補足説明も書く
先ほども少し触れたように、趣味・特技を羅列するだけでなく、カッコ書きなどで補足説明を書くことをおすすめしますよ。
採用担当者は趣味・特技から、応募者の人柄を知りたいと思っています。趣味・特技を羅列するだけでは、その人の人柄までは見えてきません。
「大学でサークルに所属している」「週に○回のペースで楽しんでいる」などの具体的なエピソードを添えることで、採用担当者が人柄をイメージしやすくなります。
⑥例文
【箇条書きの場合】 フットサル(週に1度のペースで仲間たちとフットサルを楽しんでいます) 【文章の場合】 私の趣味はフットサルです。私は中学から高校までサッカー部に所属していました。しばらくサッカーから離れていましたが、高校時代の仲間から誘われてフットサルを始めました。最近は、週に1度のペースでフットサルを楽しんでいます。 |
履歴書の特技・趣味欄に「フットサル」と記載する場合の例文です。
「週に1度のペースでフットサルをしている」という補足説明を書くことで説得力が出て、採用担当者がイメージしやすくなります。
前者のようにカッコ書きで補足説明を書いても、後者のようにすべて文章で書いても問題ありません。
履歴書の特技・趣味欄を有効に使うコツ3つ

履歴書の趣味・特技が選考に影響を及ぼすことはほとんどありません。ですが。内容によってはプラス評価となる可能性があります。
履歴書の特技・趣味欄を有効に使うコツは以下の3つです。
- 自分らしさを出す
- 受ける企業に関係のあるものを選ぶ
- 成果を数字で表す
①自分らしさを出す
他の応募者とかぶらないような特技・趣味を書くと、自分らしさをアピールできます。履歴書の特技・趣味欄は、経歴やスキル以外をアピールできる貴重なスペースです。
履歴書に書く特技・趣味は、スポーツ系や料理などに集中しやすく、どうしても他の応募者とかぶる可能性があります。
他の応募者とかぶっても問題はありませんが、個性的な特技・趣味を書くことで採用担当者の目に留まるかもしれません。
②受ける企業に関係のあるものを選ぶ
受ける企業に関係のある特技・趣味を選ぶと、採用担当者の印象に残りやすくなります。
たとえば、旅行会社を受ける際は「旅行」、介護業事業所を受ける際には「ボランティア活動」などを書くと良いでしょう。
趣味にボランティア活動を挙げる際は、どのくらいの頻度でどのようなボランティアを行っているのか具体的なエピソードを添えると効果的です。
ただし、好印象を残そうとして嘘を書くのは控えましょう。受ける企業に関係のある特技・趣味を書くと、面接時に詳しく質問される可能性があるためです。
③成果を数字で表す
履歴書に特技・趣味を書く場合は、成果を数字で表すと説得力が出ます。
たとえば、特技・趣味に英会話を選んだ場合、「英検準1級を持っています」「TOEICの点数が790点です」など具体的な数字で表しましょう。
とくに受ける企業に関係のある特技・趣味を選んだ際は、実績や成果も交えて書くと効果的です。ただし、実績や成果がない場合は無理に書く必要はありません。
履歴書に書く趣味・特技と例文7選

履歴書の趣味・特技7つとそれぞれの例文を紹介します。アレンジして使用できるため、ぜひ参考にしてください。
- 料理
- 筋トレ
- 絵を描くこと
- 歌うこと
- 旅行
- 読書
- 映画鑑賞
①料理
【箇条書きの場合】 料理(普段から料理をしていて得意料理は肉じゃがです) 【文章の場合】 私の趣味・特技は、料理です。実家にいた頃は包丁すら握ったことがありませんでしたが、一人暮らしをするようになり必要に迫られて料理を始めました。 今ではすっかりと料理の楽しさに目覚め、もっと上達したいという思いから料理教室に通っています。得意料理は肉じゃがです。 |
②筋トレ
【箇条書きの場合】 筋トレ(週に3回のペースでジムに通っています) 【文章の場合】 私の趣味は、筋トレです。約1年前にダイエット目的でスポーツジムに入会し、週に3回のペースでジムに通っています。 トレーナーの方から指導を受けるうちに筋トレ楽しさを知り、日々変わっていく自分の体を見るのが楽しみとなりました。今度も趣味として筋トレを続けていくつもりです。 |
③絵を描くこと
【箇条書きの場合】 絵を描くこと(○○展に入選経験あり) 【文章の場合】 私の趣味は、絵を描くことです。高校時代は美術部に所属しており、油絵で○○展に入選経験があります。 高校卒業後はしばらく絵から離れていましたが、昨年、高校時代の恩師と再会したことをきっかけにまた油絵を描き始めました。これからも趣味として油絵を楽しんでいきたいと思っています。 |
④歌うこと
【箇条書きの場合】 歌うこと(合唱コンクールで入賞経験があります) 【文章の場合】 私の趣味は、歌を歌うことです。子どもの頃から歌うことが好きで、小中学生の頃は地元の児童合唱団に所属していました。 大学では合唱サークルに所属しており、ソプラノパートを担当しています。先日、県内の合唱コンクールで初入賞を果たしました。 |
⑤旅行
【箇条書きの場合】 旅行(これまでに28都道府県を訪れたことがあります) 【文章の場合】 私の趣味は、旅行です。幼少期は年に1~2度は必ず家族旅行をしていたこともあり、物心がついたときから旅行が好きでした。 大学に進学してからは1人旅をするようになり、休日を利用して様々な都道府県に足を運んでいます。1人で訪れた都道府県は28都道府県です。 27都道府県制覇を目指して、今度も1人旅を続けていきたいと思っています。 |
⑥読書
【箇条書きの場合】 読書(年間150冊以上の読了を目標としています) 【文章の場合】 私の趣味は、読書です。主にミステリーや恋愛小説を好み、新刊が出ると作者を問わずに手を伸ばします。特に好きな作家は○○○○や△△△△です。 年間150冊以上を目標として、今日までにおよそ1,500冊を読破しています。 |
⑦映画鑑賞
【箇条書きの場合】 映画鑑賞(週に2本は映画を鑑賞します。歴史を描いた作品が好きです。) 【文章の場合】 私の趣味は、映画鑑賞です。動画配信サービスを利用して、週に最低2本は映画を鑑賞しています。 邦画・洋画問わずに観賞しますが、特に歴史を描いた作品に惹かれます。映画を通して歴史的事実を学べるためです。 |
履歴書に書かない方が良い特技・趣味3つ

履歴書の趣味・特技が選考に影響を及ぼすことはほぼないといっても、常識を疑われるものに関しては例外となります。履歴書に書かない方が良い特技・趣味は以下の3つです。
- 公序良俗に反するもの
- ギャンブル性のあるもの
- 宗教色が強いもの
①公序良俗に反するもの
履歴書に書かない方が良い特技・趣味の1つ目は、公序良俗に反するものです。
公序良俗とは、「公の秩序又は善良の風俗」を略したものです。具体的には、以下のような行為が該当します。
- 犯罪行為
- 暴力行為
- 人権を侵害する行為
- 倫理に反する行為
- 正義に反する行為 など
上記のような行為を連想させる特技・趣味は、就活に限らず公の場で話すと人柄や常識を疑われます。履歴書への記載は控えましょう。
②ギャンブル性のあるもの
履歴書に書かない方が良い特技・趣味の2つ目は、パチンコや競馬などのギャンブル性のあるものです。
パチンコや競馬などは合法なため、公序良俗に反する特技・趣味には該当しません。ですが、あまり良いイメージを持たない採用担当者が多いようです。
少なくとも好印象を持つ採用担当者は少ないため、わざわざ履歴書に書くメリットはないといえるでしょう。
ただし、応募企業の事業に関連性がある場合は、記載することで好感を持たれる可能性があります。
③宗教色が強いもの
履歴書に書かない方が良い特技・趣味の3つ目は、宗教色が強いものです。たとえば、趣味として「特定の宗教の集会に参加している」などを挙げることが該当します。
宗教色が強い発言をすることは、就活に限らずビジネスの場においてマナー違反とされています。
宗教色が強い特技・趣味を挙げることで、特技思想が偏っているイメージを与えたり、同僚を勧誘するのではないかと危惧されたりするためです。
同様に政治色が強い特技・趣味も避けたほうが無難でしょう。
履歴書に書く特技・趣味が無い場合の対処法4つ

履歴書に書ける特技・趣味が何もなく、悩んでいる方もいるのではないでしょうか。履歴書に書く特技・趣味がない場合の対処法は以下の4つです。
- 過去の成功体験を思い出す
- 日常で時間を費やしていることを探す
- 身近な人に聞く
- 人から褒められたことを思い出す
①過去の成功体験を思い出す
履歴書に書ける特技・趣味が思い浮かばないときは、過去の成功体験を思い出してみましょう。
過去の成功体験を思い出すことで、実際にどのように行動を起こして、最終的にどのような成果が得られたのかを自己分析できます。そこから特技や趣味を導き出せる可能性があります。
今までの人生の中で、成功体験が1つもない方はあまりいないのではないでしょうか。成功体験がない場合は、「比較的うまくいった」程度の体験でも構いません。
②日常で時間を費やしていることを探す
日常で時間を費やしていることを探すことで、自分では自覚していなかった特技・趣味が見つかるかもしれません。
たとえば、掃除に時間を費やすことが多い方は「整理整頓」を特技としてしまうのもありでしょう。
掃除は生きていくうえで当たり前にすること、と思い込んでいるかもしれません。ですが、中には掃除をほとんどしない方やしても上手くこなせない方もいます。
当たり前だと思ってやっていることも、他人からすると立派な特技であるケースが少なくありませんよ。
③身近な人に聞く
身近な人に「私の特技・趣味って何だと思う?」と質問することで、自分の特技・趣味を認識できる可能性があります。
先ほども解説したように、自分自身では当たり前にして行動が他人からすると特技・趣味に該当することも。
自分自身で考えるよりも、人に聞いたほうが客観的に分析してもらえるでしょう。
ただし、あまり親しくない人物に聞いても意味がないため、家族や友人など身近な人に質問することをおすすめします。
④人から褒められたことを思い出す
人から褒められたことを思い出すことで、自分の特技・趣味を認識できる可能性もあります。
人が褒めてくれたということは、他の人よりも秀でている可能性が高いためです。
たとえば、一緒に細かい作業をしていた友人に「手先が器用だね」「集中力がすごい」と褒められたとします。友人の言葉から、「細かい作業が得意」という特技が導き出されました。
履歴書の趣味・特技の欄には、「細かい作業(プラモデル作りなど、何時間も集中して進められます)」などと記載できます。
履歴書の特技・趣味欄の書き方を抑えて就活に生かそう!
履歴書の特技・趣味欄が選考に影響を及ぼす可能性は低いものの、公序良俗に反するものやギャンブル性のあるものなどを書くのはNGです。
また、特技・趣味の内容によってはプラス評価となる可能性もあるため、ぜひ工夫して書いてみましょう。
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。