モットーに関する質問は、面接で聞かれることの多い質問の1つです。しかし「どうやって答えるべきか分からない」と感じ、適切な回答を導き出せない場合もありますよね。
そこで、本記事ではモットーに関する質問への対策や例文などを紹介します。
企業側の意図を汲み取り、好印象を与えられる回答を考えていきましょう。
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就活でモットーが聞かれる2つの理由

モットーとは、自分が持つ信念のことを指します。
ここでは、モットーについて聞かれる理由を確認しましょう。質問の意図を把握し、適切な回答ができるように準備を整えてみてください。
- 人柄や価値観の判断材料にするため
- 仕事に対する姿勢を知るため
①人柄や価値観の判断材料にするため
面接では、学生の人柄や価値観を知ることを目的とした質問が出されることが多く、モットーに関する質問についても同様です。
モットーを選んだ理由や大切にしている理由を通して、その人の人柄や価値観を把握しようとしていると考えられるでしょう。
回答によって「他の社員と協力しながら仕事ができる人柄である」「企業が求める人材と合致する価値観を持っている」といったことを確認できれば、好評価を得られる可能性が高まります。
そのため、質問に答える際には企業が求める人物像も意識しながら回答することが大切です。
②仕事に対する姿勢を知るため
仕事に対する姿勢を知ることも質問の意図として挙げられます。学生の持つ信念が会社の方針に合っているか確認しているのだと考えられるでしょう。
例えば、企業の方針が「大躍進ではなく地道に業績向上を目指す」ということであれば「真面目にコツコツ頑張ることがモットーです」と答えることで評価が上がる可能性があります。
逆に、企業の方針とは異なるモットーである場合は、評価が下がるリスクがあるので注意してください。
企業研究の際に企業の方針についても確認し、回答内容を準備しておくと安心です。
就活で役立つモットーの選び方3つ!

ここでは、回答に適したモットーを選ぶためのポイントを紹介します。どのような点を意識すれば良いのか確認し、好印象を与えられる回答を考えていきましょう。
- 自分らしさを活かそう
- 企業理念に沿ったモットーを考えよう
- 積極性をアピールしよう
①自分らしさを活かそう
最初に、自分にふさわしいモットーを考えることが重要です。自分に合わないモットーを無理に考えたとしても、他の回答との矛盾が生じ「本心を答えていない」と思われる可能性があります。
自分らしさを引き出すためには、徹底した自己分析が欠かせません。「自分のことは分析しなくても分かっている」と思いがちですが、自分のことだからこそ把握できていない部分も少なくありません。
「人生の中で最も重要視していることは何か」「何を成し遂げたいのか」といったことを意識しながら自己分析をしてみましょう。
②企業理念に沿ったモットーを考えよう
前述の通り、面接官は企業の理念に合致した人材であるかを確認するためにモットーに関する質問を出しています。
理念から大きく外れるような回答をすると「この学生は自社とマッチしない」と判断されるリスクがあるでしょう。
自己分析によって自分にふさわしいモットーを見つけることも大切ですが、企業に貢献できる人材であるとアピールすることも意識しながら回答を考えてみてください。
「自分らしさ」と「企業が求める人材」のバランスが取れた回答を準備しておくと好印象を与えられます。
③積極性をアピールしよう
仕事に対する積極性をアピールすることも、回答の際に意識しておきたいポイントの1つです。
面接官は「企業の業績に貢献するために頑張りたい」「どんどん経験を積んでキャリアアップしていきたい」など、積極性を備えた学生を高く評価する傾向があります。
そのため、モットーを答える際に仕事への熱意や前向きな姿勢を見せると、自己PRに繋げられるでしょう。
逆に、非積極的な姿勢を見せると評価が下がる可能性があるため、できるだけ積極性を感じさせる回答を考えてみてください。
面接でモットーを答えるときの3つのコツ

続いては、回答の際に意識しておきたいコツを紹介します。それぞれのコツを押さえて、スムーズに回答ができるようにしていきましょう。
- 選んだモットーを大事にしている理由を明確にする
- モットーと具体的なエピソードを伝える
- 仕事においてどのように活かすのか伝える
①選んだモットーを大事にしている理由を明確にする
面接官は、モットーそのものではなく、モットーを選んだ理由を重視しています。なぜなら、理由からその人の人柄や価値観を確認できるからです。
そのため、理由を明確にしながら質問に答えるようにしてみてください。「私のモットーは◯◯です。理由は〜」といったように繋げると、相手に理解してもらいやすくなります。
逆に、理由が明確でないと「この人の人柄がよくわからない」「本当に大切にしているモットーなのか?」と混乱させてしまう可能性があるため、しっかりとした理由を考えておくようにしましょう。
②モットーと具体的なエピソードを伝える
具体的なエピソードを交えることも回答の際に意識しておきたいコツです。
モットーを大事にするようになった経緯や、モットーに従って得られた成果について答えることで、話に説得力を与えられます。
説得力が増せば、自分自身の人柄や価値観も相手にきちんと伝えられるようになるため、具体的なエピソードは必ず含めるようにしましょう。
一方で、エピソードが曖昧だと「本心から回答している内容なのだろうか?」と面接官に疑われる可能性があるため注意してください。
③仕事においてどのように活かすのか伝える
面接の回答では、随所に自己PRを散りばめることが大切です。そのため、自分のモットーが業務に役立つこともアピールするようにしてみてください。
例えば、クリエイティブ系の仕事なら「自分が持つ創意工夫というモットーを活かし、新たな企画を提案していきたい」といったように、入社後の業務に絡めながら回答すると好印象を与えられます。
逆に、仕事の役に立たないモットーだと「企業が求める人材と合致しない」と思われる恐れがあるため気を付けましょう。
就活で使えるモットーの例文2つ!

ここからは、回答を考える際に役立つ例文を紹介します。
具体的な回答を考えるのが難しいときは、例文を参考にしながら自分なりの答えを導き出してみましょう。事前に準備を整えておけば、本番は緊張せずに答えられるはずです。
- 七転び八起き
- 初志貫徹
①「七転び八起き」(400)
私のモットーは「七転び八起き」です。たとえ失敗したとしても挫けず、目標に向かって邁進し続けることを大切にしています。 このようなモットーを持つことになったきっかけは、高校時代に所属していたバレー部での経験です。リーダーとして出場した試合中、重要な局面で私がミスをして、失点に繋がってしまいました。 当時は大きく落ち込みましたが、ミスから学ぶべきこともたくさんあると考え、自分の弱点を分析しながら練習に打ち込むことにしました。 その結果、次の試合ではチーム最高得点を出すまでに成長を遂げ、全国大会出場への切符も獲得できました。 社会人として働く際にも、失敗してしまうことはたくさんあると思います。しかし、その失敗を失敗のまま終わらせず、克服しながら前進を続けることで目標を達成していきたいと考えております。 |
七転び八起きとは、失敗を繰り返しても諦めず、目標に向かって努力を続けることを表します。
仕事でどのようなことがあっても、奮起できる精神力があることをアピールしたい場合に最適です。
②「初志貫徹」
私のモットーは初志貫徹です。最初に決めた目標からブレず、どのような場面に接したとしても達成することを重視しています。 私は高校時代の交換留学をきっかけに、国際的に活躍できる人間になりたいと考え、英語の勉強を続けてきました。 大学入学後は遊びの誘惑もたくさんありましたが、英語を勉強する時間はしっかりと確保し、現在は英検準1級、TOEIC850点を獲得しています。 また、アルバイトで貯めた資金をもとに半年間の留学を経験したり、国際交流サークルに入ったりして、積極的にさまざまな国の人と交流を深めてまいりました。 会社説明会にて、御社は◯◯部門の国際展開を目指しているとお聞きしました。私は、初志貫徹のモットーを胸に、グローバルな活躍ができる人材として御社に貢献していきたいと考えております。 |
初志貫徹とは、最初に定めた目標を諦めることなく、最後まで達成に向かって進んでいくことを指します。
何が起きてもブレることなく前進できる粘り強さをアピールしたい場合に良いでしょう。
就活で避けた方がいいモットーの例3つ

最後に、避けた方がいいモットーについて紹介します。回答方法によっては思わぬ低評価に繋がることもあるため、注意しながら適切な答えを考えていきましょう。
- 政治的・宗教的な内容を含むもの
- 特にないという回答
- 仕事に活かしづらいもの
①政治的・宗教的な内容を含むもの
面接に限らず、仕事の場面では政治や宗教に関わる内容について触れないことが大切です。
政治や宗教は、人の根源的な考え方に通じる部分が大きいため、場合によっては面接官と意見が対立する恐れがあります。
また、むやみに特定の政治団体や宗教団体を称賛することで、相手に違和感を与える可能性もあるので注意が必要です。
回答を考える際は、政治や宗教的な内容を避け、自分の経験から生み出されたものだけを含めるように意識してみてください。
②特にないという回答
「特にない」という回答は相手に対して失礼な印象を与えるため、絶対に避けるべきだと考えられています。
全ての質問には企業側の意図があり、答えなくても良い質問は1つも存在しません。回答しないと「やる気がない」と判断され、選考から漏れるリスクが高まります。
たとえ、今まで明確なモットーを持っていなかったとしても、就活を機に自分なりの信念を探ってみましょう。
事前に回答を考えておけば、本番で質問されてもスムーズに答えられるようになります。
③仕事に活かしづらいもの
仕事の役に立たないようなモットーも避けた方が無難です。
企業側は「会社で活躍できる人材であるか」ということを確認するために質問をしているため、仕事に活かしづらいモットーを答えても意味がないでしょう。
例えば、どんなに忙しくても必ず休みを取ることを意味する「隣は火事でも先ず一服」をモットーに掲げた場合は、「やる気のない学生だ」と思われる可能性が高まります。
入社後に頑張って仕事を続けていく姿勢や、業績に貢献できる能力を備えていることをアピールできるようにするのがポイントです。
モットーを聞かれても大丈夫!準備して面接に臨もう

企業側は、学生の人柄や価値観を確認し、企業が求める人材であるか判断するためにモットーに関する質問を出しています。
好印象を与えるには、企業に貢献できる人材であることをアピールする回答内容を意識することが重要です。
しっかり準備を整え、万全の状態で面接に臨んでみてください。
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。