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公務員試験のエントリーシートの書き方|志望動機・自己PRの例も紹介

エントリーシートは、公務員試験で重視されるポイントの1つです。

しかし、どのような内容でまとめるべきか迷ってしまい、なかなかシートの記入欄を埋められない時もありますよね。

そこで、本記事ではエントリーシートの具体的な書き方について紹介します。

面接官に好印象を与え、書類選考を通過するための参考にしてみてください。

公務員試験のエントリーシートに必要な内容3つ

まずは、エントリーシートを作成する上で必要となる要素を3つを紹介します。

  1. 履歴書
  2. 志望動機
  3. 自己PR

どのようなことが求められるのか把握した上で、準備を整えていきましょう。

①履歴書

履歴書とは、学業の経歴や会社で活かせるスキルなどの基本情報を記入する欄のことを指します。

例えば、名前、住所、年齢、学歴などを記載するのが一般的。資格や免許を保有している場合は、その旨も履歴書の中に含めます。

ここで重要となるのが、誤りのない情報を記載することです。また、自治体が指定する形式に合わせるようにしましょう。

注意点の欄にどのような形式で記載するのか示されている場合があるため、忘れずに必ずチェックするようにしてください。

②志望動機

志望動機では、公務員を目指すことになった理由を記載します。志望動機は、自治体を問わず必ず問われる項目になるため、しっかりと考えた上で記入することが大切です。

また、書類選考通過後の面接では、シートに記載された志望動機をベースに話が進むことが多い点にも注意しましょう。

どのような志望動機を記載したのか忘れてしまうと、面接の受け答えに矛盾が生じる可能性があります。

今後、面接を受ける上で重要なポイントになることを意識し、適切な志望動機を考えるようにしてください。

③自己PR

自己PRは、自分の特徴や強みを伝える項目です。自治体によって内容は異なりますが、基本的には「大学の専攻」「強みと短所」「今まで注力してきたこと」などを聞かれる場合が多いでしょう。

特に「強みと短所」は、どの自治体でも出される可能性が高いと言われています。

短文レベルから長文レベルまで、文章の長さは自治体によって異なりますが、必ず聞かれる内容として意識しておくことが重要です。

また、志望動機と同様に、面接で自己PRの内容を聞かれることもよくあるため、ブレが生じないように注意して記入してください。

【公務員試験用】志望動機の書き方のポイント

続いては、志望動機を記入する上で意識したいポイントを紹介します。

  1. 公務員を選んだ理由を書く
  2. 情熱をアピールする経験を書く
  3. なぜ民間企業ではないのかを書く

基本的な内容を把握し、好印象を与えられるように工夫していきましょう。

①公務員を選んだ理由を書く

最初に、公務員を選択した理由を書きます。待遇や安定性に魅力を感じて公務員を選ぶ人も多いですが、労働条件を全面的に押し出すとマイナス評価に繋がる可能性があるでしょう。

「待遇や安定性を重視するのであれば、民間企業でも良いのでは?」と思われるリスクが考えられます。

そのため、労働条件ではなく、公務員の業務に魅力を感じていることをアピールするのがポイントです。

志望動機がうまく思い浮かばない時は、まず公務員の働き方や特徴を学ぶところから始めてみてください。

②情熱をアピールする経験を書く

公務員として働く際の情熱をアピールできる経験を書くことも大切です。

公務員は、営利目的ではなく各地域に住む住民のために働く存在。そのため「人のためになる仕事をしたい」という情熱を持っていることを印象づけるようにしましょう。

例えば「学生時代に地域で開催されたボランティアを経験したことから、人のためになる仕事に興味を持つようになった」など、営利目的以外の経験を含めると高評価を得られる可能性が高まります。

③なぜ民間企業ではないのかを書く

民間企業ではなく、公務員を選んだ理由は必ずと言って良いほど聞かれる項目です。

民間企業と公務員には働く目的や業務内容など、さまざまな面に違いがあるため、両者の相違点を踏まえておくようにしましょう

例えば「民間企業のように営利目的で働くのではなく、公務員として地域の人のために誠心誠意尽くしたいと考えている」といったように両者の違いをはっきりとさせるのがポイントです。

ただし、民間企業をけなすような言葉は低評価に繋がるため、あくまでも相違点を述べるまでに留めるようにしてください。

【公務員試験用】自己PRの書き方のポイント

ここでは、自己PRを記入する際に意識したいポイントを紹介します。

  1. 強みと公務員の接点を書く
  2. 志望動機と一貫性を保つ
  3. 自分の経験を具体的に書く

どういった点を意識すれば好印象を与えられるのかチェックし、記載内容を考えていきましょう。

①強みと公務員の接点を書く

高評価を得るためには、自分の強みと公務員の仕事の接点を書くことが重要です。

自分の強みと仕事をリンクさせて記載すれば、公務員として役に立つ人材だとアピールできます

例えば、公務員は地域住民の話に耳を傾ける必要があるため、協調性が大きな強みになるでしょう。

また、地域住民のために最後まで仕事をやり遂げる責任感や、業務上でクレームが発生しても落ち着いて対処できる冷静さといった強みも好印象を与えられます。

②志望動機と一貫性を保つ

志望動機との一貫性を意識することも自己PRを考える上で欠かせないポイントです。

志望動機を絡めることで相手を納得させる力が強まり、高い評価を得られる可能性も高まります

例えば、志望動機で「地域活性化のため、商工観光関連の仕事に携わりたいと考えている」と記載した場合、自己PRでは地域イベントを企画するための発想力を自分の強みとしてアピールすると効果的です。

このように、志望する仕事と自分の強みにどういった関連性があるのか考えながら具体的なPR内容を決めるようにしてください。

③自分の経験を具体的に書く

自己PRを記載する際には、過去の経験を交えるようにします

ただ「私の強みは協調性です」と答えても説得力に欠けるため「本当に協調性が強みなのか?」と疑われる可能性があるでしょう。

具体的な経験を書いておけば根拠が明確になり、相手を納得させられます。また、自分の視点だけでなく第三者の視点を交えるのもポイントです。

「◯◯の経験を通じて、恩師から協調性を評価してもらえた」といったように、他の人からも自分の強みを認められていることをアピールしてみてください。

【公務員試験用】エントリーシートを書く時の注意点4つ

ここからは、意識しておきたい注意点を4つ紹介します。

  1. 面接の質問を想定して書く
  2. 結論から先に書く
  3. 丁寧な文字で書く
  4. 空欄は作らない

具体的な注意点を確認し、ミスがないように気をつけていきましょう。

①面接の質問を想定して書く

面接では、シートに記入した内容をベースに質問が出されます。そのため、深掘りされても問題なく答えられることだけを書くようにしてください。

例えば「大学のボランティアで地域住民と接した経験から、公務員として人のために役立つ仕事をしたいと思った」とした場合、実際にボランティアに参加した回数が1回のみだと根拠不足になります。

面接でボランティアの参加回数や内容について深掘りされた際にボロが出て、マイナス評価を受ける可能性が高まるでしょう。

できるだけ自信を持って答えられる内容を中心に記載し、面接の準備も整えておくことが大切です。

②結論から先に書く

志望動機や自己PRでは、先に結論から書き、伝えたい内容を明確にする必要があります。

面接官は、毎日何百人単位のエントリーシートに目を通すことになるため、結論から始めれば「記載内容が理解しやすい」と評価され、好印象を残せるでしょう。

逆に、経験やエピソードから始めると「結局、何を伝えたいのか分からない」と低評価を受けるリスクがあります。

伝えるべき結論を最初に記載した後に、具体的なエピソードを書くようにしてください。

③丁寧な文字で書く

相手が読みやすく、丁寧な文字を書くことも評価を得るために欠かせないポイントです。

「文字を書くのが苦手だから、綺麗に仕上げる自信がない」と感じる人も多いかもしれませんが、たとえ美文字を書くのが難しくても丁寧に書くように意識すれば問題ありません

数々のエントリーシートを見てきた面接官は、記載された文字が丁寧に書かれたものであるか否かすぐに分かります。

意識を集中し、できるだけ丁寧な文字を心がけるようにしてください。

④空欄は作らない

シートを記入する際には、空欄を作らず、全ての質問に答えてください。空欄があると、面接官から「志望度が低い」と判断され、書類審査を通過できない可能性が高まります。

ただし、空欄を埋めようとして文字数を無理に稼ごうとしたり、大きな文字を書いたりするのも避けましょう。空欄を誤魔化そうとしていることは、すぐに分かってしまいます。

もし、空欄を埋めるほどの内容が思い浮かばないのであれば、自己分析をやり直したり、公務員に関する研究を深めたりして対策を取ることが重要です。

【公務員試験用】エントリーシートの例文

最後に、具体的な例文を2つ紹介します。

  • 公務員の志望動機例文
  • 公務員の自己PR例文

記載内容に迷った時は、例文を参考にすると自分なりの回答を導き出しやすくなります。例文を元に、好印象を与えられる内容を考えてみましょう。

公務員の志望動機例文

志望する自治体が行っている業務を把握した上で、志望理由を明確にすることが重要です。また、根拠となる経験も含めて、熱意をしっかりアピールすれば、高い評価を得られる可能性が高まるでしょう。

私は、空き家問題解消と地域起こしに携わりたいと考え、貴所を志望いたしました。

私は小学生の頃から◯◯町に住み、地域への愛着を強く感じているため、地元での就職を決めました。しかし、現在の◯◯町は、私の幼少期と比べると空き家が増えたように感じております。

実際に◯◯町の過去5年間のデータを確認したところ、人口が減少傾向にあり、空き家も増えていることから、積極的な地域起こし活動が必要だと考えております。

私は大学で地域政策について学んでおり、空き家問題と町づくりに関する論文も作成した経験があります。

就職後は移住者の誘致活動や地域イベントの開催などを通じて◯◯町の魅力を広く知ってもらい、空き家問題解消や地域活性化に貢献したいと考え、志望させていただきました。

公務員の自己PR例文

自己PRを書く際には、各自治体が求める人材を研究しておく必要があります。自治体業務に必要な能力や要素に合致する強みをアピールすれば、好印象を与えられるでしょう。

私の強みは、協調性です。仲間と連携し、目標を達成することを重視しています。

私は在学中、ファーストフード店のアルバイトでチームリーダーを任されました。しかし、同年代の学生アルバイトが多いこともあり、人間関係のトラブルが問題視されることも少なくありませんでした。

そこで私は、月1回のミーティングと半年に1回の食事会を企画し、コミュニケーションの促進を図ることにしました。

その結果、チーム内で仲間意識が生まれてトラブルが減り、社員スタッフからは「お客様へのサービスの質が上がった」と評価されました。

私が志望する空き家問題解消と地域起こしに関する業務では、職員と地域住民との連携が欠かせません。

アルバイト先で培った協調性を武器に、周りの人と協力しながら目標達成に邁進したいと考えております。

公務員試験はエントリーシート対策を万全にしよう

書類選考を通過し、面接に進むためには、エントリーシート対策を万全にしておく必要があります

エントリーシートの内容は、今後の面接でも聞かれることが多いので、自信を持って答えられる項目に絞って記載しましょう。

今回ご紹介したポイントや例文を参考に、好印象を与えられる記載内容を考えてみてください。

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若林

この記事を書いた人

若林

青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。

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