セールスポイントを伝える際の例文を紹介|見つけ方・ポイントも解説
面接時にセールスポイントを聞かれてどのように答えるか迷ったり、そもそもセールスポイントについてよく知らないといった悩みがある人は多いのではないでしょうか。
本記事では、セールスポイントの見つけ方や聞かれたときの答え方について解説します。
自分を採用するメリットを企業に伝えられる重要な質問になりますので、本記事を参考に準備しておきましょう。
セールスポイントとは何か

セールスポイントは長所や強みとは違います。この違いをしっかり把握していないと面接の際に、的外れな回答をしてしまう可能性がありますので注意しましょう。
長所との違い
自分のセールスポイントを考えるときに、長所と区別がつかなくなっている人も多いのではないでしょうか。長所とは自分の性格においての良い面について指すことです。
セールスポイントは入社後、企業にどのような貢献ができるのか、自分が持っているスキルや資格をもとに客観的に相手に説明することを指します。
セールスポイントを上手に伝えることで、採用側もあなたを採用した後にどのような活躍ができるのかイメージしやすくなるでしょう。
強みとの違い
強みとセールスポイントも似ていると感じる人もいるでしょうが、実際は違います。
強みは自分が持っているスキルやできることを指すのに対して、セールスポイントは自分が採用されることで企業にどのようなメリットがあるのか提示することを指します。
例えば、経理に関する企業を受けるとして、経理に関する知識や資格を取得しているのであれば、それは強みでもありセールスポイントとも言えます。
もし自分が強みと思っていることでも、企業の欲している人材の特徴と離れていてはセールスポイントとは言えないので注意しましょう。
セールスポイントの例

セールスポイントでアピールできるポイントは、主に以下の3つがあります。
①資格・スキル
セールスポイントの説明で使える資格やスキルは、主に以下のようなものがあります。
- 語学力
- パソコンスキル
- バイト経験で培ったスキル
- リーダーシップ
例えば、学生時代に英語学習に力を入れていた人であれば、海外展開をしている企業の面接を受ける際にセールスポイントとして大いに役立つでしょう。
英語ができる度合いにもよりますが、仕事での会話ができるのであれば、よりアピールできます。
②性格
セールスポイントで説明できる性格は、主に以下のようなものがあります。
- コミュニケーション能力
- 周りを見ている能力
- 判断力
- 協調性がある
コミュニケーション能力などは、備わっているものだと考えてしまい、資格やスキルと比較するとセールスポイントからはずしがちです。
しかし、面接では受験者の人となりを重視する企業も多いため、自分の性格面について触れることで企業としてもあなたという人を理解しやすくなります。
③人柄
セールスポイントで説明できる人柄は、主に以下のようなものがあります。
- 笑顔を絶やさない
- 愛嬌がある
- 体力がある
- ポジティブである
人柄についてセールスポイントで触れると、面接官も受験者が企業に合っている人材なのか判断しやすくなります。
例えば、飲食店の接客などを志望する場合、笑顔を絶やさない人であれば接客もスムーズにこなせるのではないかとイメージしてくれるでしょう。
セールスポイントを伝える際の例文3選

セールスポイントに使用できるアピールポイントの例文を3つ紹介します。なかなか思いつかない人は、ぜひ以下のものを参考にしてみてください。
①資格・スキル
私は英語で海外の人とコミュニケーションを取れます。学生時代に留学経験があり、1年間アメリカに住んでいました。もともと英語は得意だったのですが、日常会話をスムーズにできるわけではありませんでした。ですが、アメリカでの生活を続けるうちに勉強の甲斐もあり、日常会話はもちろん、ビジネスシーンでのコミュニケーションや専門的な会話も問題なくこなせるようになりました。現在も留学時代に関わった仲間と英語で会話する機会は多いため、英語の勉強は続けております。御社でも海外留学で磨いた英語スキルを、海外企業との商談で活かしたいと考えています。 |
英語が話せるといったセールスポイントに、留学体験の説明を付け加えている点がポイントです。
英会話はどの程度できるかを相手に伝えることがとても重要であり、今回の例文では、アメリカでの生活でビジネスシーンでのコミュニケーションも問題なくとれることを説明できています。
そのため、海外企業との商談でも活躍できることをイメージしてもらいやすくなります。
②性格
私は、初対面の人とでも打ち解けやすいです。大学入学を機に私は地元を離れたのですがそのときに、高校までの友人とは離れてしまい大学入学時は頼れる人がいませんでした。ですが私は、学科のオリエンテーションやゼミでの顔合わせなどを利用して1人ずつコミュニケーションをとり、打ち解けられました。そのときに1番大事にしていたことは、会話のリズムを相手に合わせることです。初めて話す場合は相手も緊張しますので、できるだけリズムを合わせることで話を続けられるように努めます。その成果もあって、多くの人と話せて大学でも友人ができました。営業でも自社の商品を売ることはとても大事ですが、相手のペースに合わせて話を続けられるようになることも重要だと考えています。御社に入社後も初めてのお客様と自分のコミュニケーションスキルで打ち解け、関わりを深めていきたいと考えています。 |
どのようにして相手と打ち解けやすくなったのか、学生時代のエピソードに絡めて説明している点がポイントです。
自分の性格を活かし、営業でも力を発揮できることを伝えられるようにつなげています。
③人柄
私は、結果が出るまで挑戦し続けられる忍耐力があります。学生時代は簿記検定や英語検定などたくさんの試験を受けてきました。私は勉強が得意だったわけではないので、結果が出るまでは人一倍時間がかかったと思っています。最初は試験に合格できないことも多かったですが、勉強を積み重ねていくうちに結果もついてくるようになりました。成果が出るのと同時に、勉強のおかげで忍耐力がついたと実感しています。塾講師に通う生徒の中には、学生時代の私のように成果が出るまで時間のかかる生徒もいます。その際に講師側も生徒に根気強く教え続けられる忍耐力は必要ですので、学生時代のような成果が出るまで頑張れる力は必要だと考えています。 |
例文③は、結果が出るまで我慢して挑戦を続けられるといった人柄の場合の回答例です。
忍耐力が身につくまでの過程を、学生時代のエピソードを絡めつつ説明できていて、講師の仕事にも必要なことであり学生時代の経験を活かせることを説明できている点がポイントです。
セールスポイントの見つけ方3選

セールスポイントの見つけ方は主に3つあります。思うように見つけられない人は、以下を試して見てください。
①自己分析でアピールポイントを見つける
セールスポイントを面接で話すには、自分でアピールできる部分を探す必要があります。セールスポイントの例でも解説しましたが、資格・スキルや性格、人柄とアピールポイントは幅広いです。
もし、探すのが難しいと感じた場合は、自分が今までに経験してきたことや所持している資格などを片っ端から紙に書き起こしてみましょう。
例えば、学生時代にしていたアルバイトで自分は接客が他の仕事よりできたことから、接客についてアピールできる可能性が出てきます。
②企業分析からアピールできる部分を見つける
企業が必要としている人材の特徴を分析することで、自分がアピールできる部分を探しやすくなります。
セールスポイントは長所や強みと違い、企業目線で考えなければいけません。そのため、自分だけでなく企業の分析もする必要があります。
企業分析をすれば、求められている人物像をもとに自分のアピールできるポイントを探せるので、無駄なく準備を進められます。
③他己分析で根拠を得る
自分と近しい人に自分のアピールできそうなポイントを聞くのも有効な見つけ方です。1人で自分のアピールポイントを探しても、客観的に分析できず良い案が出ないこともあります。
家族や親しい友人などであれば、自分が気づかなかったことも教えてくれるかもしれません。
何より、客観的な意見をもらえるので思い込みの案で準備を進めてしまうリスクも減らせます。もし、良い案が思いつかなかった場合は他己分析してみましょう。
セールスポイントを伝える際の3つのポイント

セールスポイントを相手に伝える際に重要なポイントが3つあります。面接で話すときは、ぜひ以下を参考にして見てください。
①簡潔にまとめる
伝えたいセールスポイントは簡単にまとめましょう。セールスポイントは面接の中でも重要な内容です。
結論がどこかわからないと、自分が伝えたいことを正確に伝えられない可能性があります。
そのため、自分が何を言いたいのか相手にわかりやすいように、簡単にまとめましょう。
例えば、言いたいことを最初に持ってきたり、話す内容を1つに絞るとわかりやすく説明できます。
②企業に合う言い換えを考える
セールスポイントを話す際は、企業にあった言い換えをすると面接官の印象に残りやすいです。
例えば「コミュニケーション能力があります」だけだとありきたりすぎて、面接官の記憶に残らない可能性があります。
もしコミュニケーション能力の高さをアピールしたいのであれば「相手が困っていることを聞き出し必要な商品を提案できます」など、コミュニケーション能力から発展させてアピールすると良いでしょう。
③根拠になるエピソードを取り入れる
セールスポイントの説明にエピソードを加えることで、より具体的な説明ができます。
例えばコミュニケーション能力についてアピールしたいのであれば、チームで取り組んだ課題解決に取り組んだことやアルバイトでの接客経験などの実体験をもとに考えてみるといいでしょう。
何も他の人が語れない特別な体験談を見つける必要はありません。
具体的にエピソードを話し、そのエピソードから企業でどのような活躍ができるのか相手に伝えることを重視しましょう。
セールスポイントを見つけてアピールにつなげよう

面接の中でセールスポイントを聞かれた際は、自分が企業に入社することの価値を説明する絶好の機会です。本記事を参考に、必ず下準備をしてから面接に臨むようにしましょう。
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。