履歴書の作成では細かいルールがたくさんあります。とくにその中でも、数字の記載に関するルールをよく知らない人も多いのではないでしょうか。
本記事では、場面ごとに算用数字と漢数字のどちらを使用するのか解説します。
ルールに従って履歴書の記載ができていないと、あまり良い印象を持たれない可能性もあります。本記事を参考にして正しく書き進めていきましょう。
履歴書は算用数字が基本
履歴書の記入には数字を使用する場面がたくさんあります。基本的なルールとしては、横書きは算用数字を、縦書きは漢数字を使用します。
販売されている履歴書は、横書き用のものが多い傾向があるので、横書きのルールに従いましょう。ただし、例外もありますので一概に横書きだからといって算用数字だけを使用するのはNGです。
例えば、地名や人の名前などの固有名詞は漢数字で記載します。
履歴書の算用数字と漢数字の使い分け方3つ
履歴書に数字を記載する場合は、算用数字と漢数字を使い分けなくてはなりません。以下を参考にして、数字を記載するときは使い分けましょう。
①【算用数字】年号の数字
年号を記載するときは、算用数字を使用します。このとき、和暦でも算用数字を使用します。書き方の例としては、「令和2年」や「令和3年」と記載します。
ただし、年号が変わって1年目の時は「令和1年」ではなく「令和元年」などと記載しましょう。
また年号の表記において重要なのは、同じ履歴書内で和暦と西暦を混合させないようにすることです。基本的に、和暦を使用するなら和暦で、西暦を使用するなら西暦で最後まで年号を記載します。
②【漢数字】固有名詞に含まれる数字
固有名詞に数字が含まれている場合は、漢数字を使用しましょう。固有名詞とは地名や建物の名前、人の名前のことを指します。
数字が含まれる固有名詞の例としては、「六本木」や「麻布十番」などがあります。固有名詞を使用する際に、「六本木」を「6本木」とする必要はありません。
履歴書が縦書きでも横書きでも、固有名詞に対して漢数字を使用する決まりに変わりはありません。
もし履歴書で固有名詞を使用する機会が訪れた場合は、算用数字を使用せず、決まりにのっとり漢数字で表記しましょう。
③【漢数字】熟語に含まれる数字
熟語を使用する場合も、固有名詞を使用するときと同様に漢数字を利用しましょう。数字が含まれている熟語の例としては、「一言一句」や「一期一会」、「唯一無二」などがあります。
もし、数字が含まれている熟語を使用することがあっても、漢数字を算用数字にする必要はありません。普段どおり熟語の数字部分は漢数字で記載しましょう。
履歴書の封筒における数字の書き方マナー3つ
封筒に数字を記載するときは、履歴書に記載するときのルールと若干異なります。例外もあるため、しっかりと解説の内容を把握しておきましょう。
①郵便番号は算用数字を用いる
封筒に郵便番号を記載するときは、算用数字を使用します。履歴書を企業に送るときは、封筒に入れて送るのが一般的です。
もちろん、相手先に封筒で履歴書を送るときには郵便番号を記載しなければいけません。
郵便番号の記載欄があらかじめある封筒を使用する場合は、横書きに記載するようになっていますので、算用数字を使用しましょう。
また、郵便番号を記載する四角がない場合であっても、郵便番号は横書きが基本ですので、算用数字で問題ありません。
②住所は漢数字を用いる
住所の数字は漢数字を使用します。ただし、郵便番号と違い住所の数字は、算用数字と漢数字のどちらを使用するか明確に決められているわけではありません。
基本的に住所は縦書きの方が多いため、漢数字を用いるのが一般的です。例えば、住所の数字を漢数字で記載して読みにくくなってしまう場合は、算用数字を使用して記載する場合もあります。
とくに番地の記載で「一二」と縦書きで記載して見にくいと判断したのであれば、「12」と記載しても間違いではありません。
③0は「〇」と書く
住所を縦書きで記載するときに、0を使用する場合は「〇」と書きましょう。基本的に縦書きの場合は漢数字を使用すると解説しました。
0を漢数字で記載すると零を使用するのではないかと考える人もいるかもしれませんが、そうではありません。
例えば、「102」は「一〇二」と記載します。もし、「〇」を使用することで読みにくいと感じるのであれば、算用数字を使用するのも1つの手です。
履歴書の数字に関してよくある3つの質問
最後に履歴書の数字を記載するときによくある質問について解説します。
Q.1｜履歴書をパソコンで作る時は半角・全角どちらが正解？
結論、半角と全角のどちらを使用しても問題はありません。
ただし、どちらかに統一して記載するようにしましょう。例えば、全角で数字を記載し始めたのであれば、数字は全角で最後まで記載しましょう。
統一されていないと、読み手からすると読みにくい履歴書になってしまい、良いイメージを持ってもらえません。
基本的にパソコンを使用して履歴書を作成する場合、数字は半角にする人が多いです。作成し終わったら数字が全て統一されてるかよく確認しましょう。
Q.2｜履歴書に書く住所の数字にふりがなはふる？
履歴書の住所の数字にふりがなをふらなくても問題ありません。ただし、履歴書によっては住所を記載する欄の上に、ふりがなを記載する欄があります。
基本的にふりがなをふるのであれば、市区町村までの記入で大丈夫です。注意点としてはふりがなをふるときは、履歴書の記入欄に合わせるようにしましょう。
例えば、履歴書に「フリガナ」とある場合は、カタカナでふりがなを記載してください。
Q.3｜封筒に書く2桁の漢数字はどう表記する？
封筒に2桁の数字を漢数字で記載する場合は、数字部分だけを漢字で記載しましょう。例えば、「123」は百二十三ではなく「一二三」と記載してください。
もし、漢数字を使用することで見にくくなってしまう場合は、縦書きであっても算用数字を使用して構いません。住所は郵便番号ほど、ルールが厳しくありません。
相手に読みにくいと感じさせないようにするのが重要です。臨機応変に対応しましょう。
履歴書では数字の使い分けを意識しよう
履歴書の数字の記入には細かなルールがあるため、書き慣れない人からすると間違えてしまうこともあるでしょう。
しかし、履歴書の書き方でミスしてしまうと、送り先の人にも良いイメージを持ってもらいにくくなってしまうこともあります。
初めて履歴書を書く人やまだ慣れていない人は、ぜひ本記事を参考にして正しく記載していきましょう。
この記事を書いた人
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。
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