介護職を志している方は多いのではないでしょうか。ですが、介護業界の面接で何を質問されるのか見当がつかず、不安に感じている方もいるかもしれません。
そこで本記事では、介護職の面接でよく聞かれる質問や志望動機の答え方を紹介します。面接を通過するポイントも解説するため、ぜひ参考にしてください。
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介護職の面接で守るべきマナー3つ

介護職の面接で守るべきマナーは、基本的には他の業界と同じです。介護職の面接では、以下の3つのマナーを守りましょう。
- 清潔感のある服装で臨む
- 面接官の目を見て話す
- 笑顔でハキハキと受け答えする
①清潔感のある服装で臨む
介護職の面接は、清潔感のある服装で臨みましょう。とくに指定がない場合は、スーツで行くのがマナーです。
男性は濃紺やークグレーなどのダーク系のスーツに、白のワイシャツが基本となります。女性も同じくダーク系のスーツに、白かパステル調のブラウスがおすすめです。
介護事業所によっては「私服可」「カジュアルな服装で」という場合もありますが、カジュアルすぎる服装は避けましょう。迷ったらスーツで行ったほうが無難です。
②面接官の目を見て話す
介護職の面接では、面接官の目を見て話すことを意識しましょう。
面接中に下を向いたまま話すと、どこか自信のない印象を与えてしまいます。また、周囲をキョロキョロしながら話すと、落ち着きがない人物だと誤解されかねません。
相手の目を見ると緊張する方は、相手の鼻やでおでこあたりを見るのがおすすめです。相手からすると、しっかりと自分の目を見て話しているように感じるでしょう。
③笑顔でハキハキと受け答えする
介護職の面接では、笑顔でハキハキと受け答えをすることを意識しましょう。笑顔でハキハキと話すほうが、前向きで明るい印象を持たれやすいからです。
小声でボソボソと受け答えをすると、面接官が聞き取りにくいだけでなく、暗い印象を持たれる可能性があります。
笑すぎるとふざけた印象を持たれるリスクもあるため、あくまでも自然な笑顔を心掛けましょう。
介護職の面接の流れ

面接のおおまかな流れを把握しておくと、面接当日に冷静に行動しやすくなります。介護職の面接の流れは以下の4ステップです。
- 面接会場に到着
- 入室
- 面接開始
- 面接終了
①面接会場に到着
面接の10分前には面接会場に到着しておくと良いでしょう。面接会場に到着したら、建物に入る前に携帯電話の電源を切っておきます。
コートなどの上着は脱いで腕にかけ、バッグは手に持って建物に入ります。受付で自分の名前と要件を名乗ると、待機室などに案内されるはずです。
待機中は私語や携帯電話を見ることは控え、姿勢を正して静かに順番を待ちます。
オンライン面接の場合は、送られているリンクを確認し、準備したうえで待機しましょう。
②入室
担当者に入室を促されたら、ドアを3回ノックします。面接官から「どうぞ」を言われてから、「失礼いたします」と声をかけて入室しましょう。
椅子の横まで移動したら、名前を伝えて「よろしくお願いいたします」と挨拶します。面接官から着席を促されたら、カバンを椅子の横に置いて着席しましょう。
先に自身が入室している場合は、面接官が入室してきたら起立します。面接官の挨拶へ返答し、促されたら着席しましょう。
③面接開始
いよいよ面接開始となります。面接中は笑顔を心掛け、ハキハキと丁寧な言葉遣いで受け答えをしましょう。
質問内容やタイミングは介護事業所によって異なりますが、最初に自己紹介を求められ、そのあとで5つ前後の質問をされるケースが多いようです。
面接では早く回答することを求められているわけではないため、落ち着いて丁寧に回答しましょう。
質問が聞き取れなかったり、質問内容が分からない場合は、「申し訳ございませんが、聞き返しても問題ありません。
④面接終了
面接は30分~1時間程度で終了します。面接が終了したら、椅子から立ち上がり「本日はありがとうございました」と言いながら一礼します。
ドアの前まで移動したら、面接官の方を向き直して「失礼いたしました」一礼し、ドアを開けて退室しましょう。ドアを閉める際は、音を立てないように注意してください。
介護職の面接でよく聞かれる質問一覧

介護職の面接でよく聞かれる質問は以下の5つです。回答方法とともに見ていきましょう。
- 介護職の志望動機
- 自分の強み
- 入社後どのような業務をしたいか
- キャリアビジョン
- ストレス耐性など介護職の適性
- 逆質問
①介護職の志望動機
介護職の志望動機は、介護職の面接で必ず聞かれる質問といっても過言ではありません。とくに初めて介護職に就く場合は高確率で質問されるでしょう。
「何となく」「興味があったから」などの曖昧な志望動機はNGです。数ある職種の中から、なぜ介護職を選んだのか具体的に回答する必要があります。
介護職を志すきっかけとなった具体的なエピソードを添えると、志望動機に説得力が生まれます。
②自分の強み
介護職の面接では、「あなた自身の強みは何だと思いますか」という質問をされることがあります。
この場合は、介護職に関連する強みを伝えると良いでしょう。介護関連の保有資格、大学で学んだこと、介護経験などをアピールするのが理想的です。
介護に関する強みがない場合は、「コミュニケーション能力」や「協調性」など介護職で有利になりそうな長所を伝えても問題ありません。
③入社後どのような業務をしたいか
入社後どのような業務をしたいか、もよく聞かれる質問の1つです。
やりたくない仕事を任せても、モチベーションが続かず辞めてしまう可能性があるため、事前に希望を聞くことでお互いのミスマッチを防ぐ目的があります。
「何でもやります」という回答は一見熱意があるように聞こえますが、どこの介護事業所でも通用する回答なので、面接官の心に響かない可能性も。
志望業務を具体的に回答したほうが熱意が伝わりやすいでしょう。
④キャリアビジョン
目的意識を持って働ける人物なのかを確認するために、キャリアビジョンを質問されるケースもあります。
3年後・5年後・10年後などに、どのような介護士になっていたいのかを具体的に回答しましょう。
回答のポイントは、そのキャリアビジョンが志望する介護事業所で実現できるかどうかです。
志望する介護事業所では実現できないキャリアビジョンを回答すると、選考に影響する可能性があります。
⑤ストレス耐性など介護職の適性
ストレス耐性など介護職の適性に関する質問をされるケースもあります。
ストレス耐性が低い方は、強いストレスを感じるとメンタルヘルスの不調になりやすい傾向があるためです。
また、人間関係を円滑に構築できるか、早期離職のリスクがあるかなどを見極める目的もあります。
介護職はハードでストレスを感じる機会が多いため、他業種の面接と比較するとストレス耐性を質問される確率が高くなりますよ。
⑥逆質問
「何か質問はありますか」と言われたら、必ず逆質問をしましょう。
逆質問をしないと、入社への意欲や熱意がないと判断される可能性があります。
ただし、企業の公式ホームページや資料を見れば分かる内容は避けてください。例えば、「企業理念は何ですか」などの質問です。
事前に企業理念を確認したうえで、「企業理念に共感させていただきました。実際の介護現場ではどのようなことを意識されていますか」であれば問題ありません。
【回答例】介護職の面接での志望動機の答え方

介護業界に限らず、就活の面接では高確率で志望動機を質問されます。介護職の面接での志望動機の例文は以下の通りです。
私が介護職を志した理由は、介護サービスを通じて地域に貢献したいためです。 私が高校2年生の時、同居している祖母が脳梗塞で倒れ、介護が必要な状態となりました。家族で話し合った結果、私の母親が仕事を辞めて自宅介護をすることになりました。 私も時間があるときに母親の手助けをしていましたが、次第に介護について専門的に学びたいという思いが芽生えました。大学時代では福祉を専攻し、社会福祉士の資格も取得しました。 私が貴社を志望した理由は、地域に根ざしたデイサービスで働きたいと思ったからです。祖母の介護経験や大学で学んだことを活かし、社会福祉士として地域に貢献していきたいと思っております。 |
介護職を志すきっかけとなったエピソードや、自分自身の強みを盛り込んだ例文です。その介護事業所を選んだ理由もしっかりとアピールできています。
介護職の面接の通過率を上げるポイント3つ

就活の面接に対して、苦手意識を持っている方もいるでしょう。介護職の面接の通過率を上げるポイントは以下の3つです。
- 結論ファーストで話す
- 志望動機やキャリアビジョンは具体性高く話す
- 介護職の適性の高さをアピールする
①結論ファーストで話す
面接官からの質問には、常に結論ファーストで話すことを意識しましょう。遠回りな言い回しをすると、面接官に伝えたいことが伝わらない可能性があります。
例えば、介護職の志望動機が「人の役に立ちたい」だとします。最初に人の役に立ちたい理由やエピソードを長々と話してしまうと、何が言いたいのかがよく分かりません。
最初にはっきりと「私が介護職を志した理由は、人の役に立ちたいからです。」と伝えた後、その理由や具体的なエピソードを付け足すと良いでしょう。
②志望動機やキャリアビジョンは具体性高く話す
2つ目のポイントは、志望動機やキャリアビジョンは具体性高く話すことです。抽象的な志望動機やキャリアビジョンでは、面接官に熱意や意欲が伝わりません。
例えば、介護職の志望動機が「人の役に立ちたい」の場合、それだけで終わってしまうと不十分です。
人の役に立てる仕事は他にも多くあるため、なぜ介護職を選んだのか具体的なエピソードや考えを盛り込みましょう。
③介護職の適性の高さをアピールする
3つ目のポイントは、介護職の適性の高さをアピールすることです。
面接官は、その人物が介護職に向いているか、長く活躍してくれそうかを見極めたいと思っています。
そこで「ストレスに強い」「観察能力がある」「判断力が早い」など、介護職の適性の高さをアピールしましょう。
介護職の適性をただアピールするだけでなく、具体的なエピソードを添えるとより説得力が出ます。
ポイントを押さえて介護職の面接通過を目指そう

介護職の面接で聞かれる質問は、おおまかに決まっているため、事前に準備することで対策できます。また、面接の流れや守るべきマナーも把握しおきましょう。
本記事で解説したポイントをしっかりと押さえれば、介護職の面接通過率は上がりますよ。
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。