公務員の建築職に興味がある就活生も多いのではないでしょうか。しかし、建築職の特徴や仕事内容についてはあまり知らない人もいると思います。
本記事では、公務員の建築職として働く方法、その仕事内容について詳しく解説します。ぜひ参考にしてください。
公務員の建築職として働くには
公務員としての建築職に就くためには、建築士の資格は必須ではありません。しかし、公務員試験を受験して合格することは必須です。
公務員試験は、数的処理や文章理解、社会科学などの一般教養と、法律や経済学などの専門科目から成り立っています。
国家公務員として働く場合は、さらに製図などの追加科目もあります。試験は難易度が高いため、十分な対策と努力が必要です。
公務員の中で建築職の採用が多いのは地方公務員ですが、国家公務員として国土交通省などで働く人もいます。人口が多い大都市では、建物や施設の需要が高いため、採用人数も多くなる傾向にあります。
公務員の建築職の仕事内容の例を紹介!
公務員の建築職は、公共の建築物や都市計画の実施など、多岐にわたる業務を担当します。以下が、公務員の建築職の主な仕事内容です。
- 設計の外部委託
- 入札
- 予算計画
- 都市計画の遂行
建築物の設計や施工、工事管理は、多くの場合、外部の専門業者に委託されます。しかし、事業の計画立案や予算作成などの事前の段階や、施工中の現場チェックなどの監督業務は建築職の仕事です。
建設や改修に関する業務を外部に委託する際、公平な選定のための入札が行われます。この入札の手続きや選定のプロセスを進めるのも建築職の仕事です。
また、都市の発展や住民の生活環境を良好に保つための都市計画を策定し、その実施を監督するのも建築職の重要な業務です。
公務員の建築職のメリット3つ
公務員としての建築職には、多くの魅力があります。ここでは公務員の建築職の主なメリットを3つ紹介します。
- 安定した収入が得られる
- 充実した福利厚生が受けられる
- リストラの可能性が低い
①安定した収入が得られる
公務員としての建築職は、収入の面で非常に安定しています。民間の建築企業と比較すると、公務員の給与は税金から支払われるため、経済の変動による影響を受けにくいのが特徴です。
また、公務員の給与体系は勤務年数や役職に基づいて決定されるため、収入が予測しやすく、生活設計も立てやすいのです。
さらに、公務員としての待遇は、基本給だけでなく、扶養手当や地域手当、住宅手当などのさまざまな手当が加わることから、総収入としては非常に魅力的と言えます。
②充実した福利厚生が受けられる
福利厚生が非常に充実している点も大きなメリットとして挙げられます。公務員としての福利厚生は、民間企業と比較しても非常に手厚く、1年目から20日の有給休暇が取得可能です。
さらには健康診断、退職金制度、育児・介護休暇など、従業員の生活をサポートするさまざまな制度が整っているのも嬉しいポイント。
建築業界は激務のイメージが強いですが、公務員としての建築職は比較的ワークライフバランスが取りやすいと言われています。
③リストラの可能性が低い
公務員なので、リストラのリスクが非常に低いのも大きな魅力です。
民間企業では、経営状況や業績によっては雇用の不安定さを感じることもあるかと思いますが、公務員は国や自治体が背景にあるため、雇用が安定しています。
公務員の場合、特定のノルマを達成できなかったり、業績が下がったからといって解雇されることはほとんどありません。
公務員の建築職のデメリット2つ
しかし、建築職も良いことばかりではありません。ここでは公務員の建築職になる上で考慮すべきデメリットを2つ紹介します。
- 給与水準が上がりにくい
- 1つのスキルを追求できない
①給与水準が上がりにくい
公務員の建築職の給与は、勤続年数によって決定されることが多いため、自身のスキルや成果が直接給与に反映されにくいと言われています。
民間の建築企業では、実績や成果に応じて給与が変動することがありますが、公務員の場合は変動が少ないのが特徴です。
そのため、スキルのある人や特定の成果を上げた人が過小評価されることもあり、給与水準の上がりにくさに不満を持つ人もいるかもしれません。
②1つのスキルを追求できない
公務員は、3~5年に一度の異動が行われることが一般的です。これにより、多様な業務経験を積める反面、特定のスキルを深く追求することが難しくなります。
例えば、民間の建築企業では、設計や施工など特定の業務に特化して経験を積めますが、公務員の場合は異動により業務内容が頻繁に変わるため1つのスキルを磨くのが難しいのです。
異動が多い公務員の環境は、将来的に転職を考えた際のスキルの獲得やキャリア形成に影響を与える可能性があります。
公務員の建築職の特色を理解して試験に挑もう!
公務員の建築職は、収入の安定や充実した福利厚生などのメリットがありますが、給与が上がりにくい、スキルアップが難しいなどのデメリットも存在します。
公務員の建築職の特色を理解した上で、試験対策を進めましょう。頑張ってください。
この記事を書いた人
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。