公務員は給与が安定していて福利厚生も充実しているため、人気の職業です。
そのため、公務員になりたい高校生も多いのではないでしょうか。なかには大学に行かずに高卒で公務員になりたい人もいますよね。
そこで本記事では、高卒でもなれる公務員の種類と、高卒で公務員になるメリット・デメリットを解説します。ぜひ参考にしてください。
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高卒でも公務員になれる

多くの人が大学卒業後に公務員を目指すイメージがありますが、実は高卒でも試験に合格すれば公務員になれるのです。ここでは、公務員の受験資格や倍率について解説します。
- 受験資格は試験の種類によって異なる
- 年齢制限がある
- 倍率は3倍程度
受験資格は試験の種類によって異なる
公務員試験にはさまざまな種類があり、それぞれの試験には異なる受験資格が設定されています。
例えば、国家公務員試験や地方公務員試験など、試験の種類や職種によっては、高卒者でも受験が可能なものも多くあります。
しかし、一部の専門的な職種や上級職の試験には、大学卒業や専門学校卒業などの資格が必要です。
受験を希望する場合は、事前に試験の種類や受験資格をしっかりと確認し、自分の条件に合った試験を選びましょう。
年齢制限がある
公務員試験には、年齢制限が設けられている場合が多いため注意してください。特に、警察官や消防士などの職種では、体力や適性を求められるため、上限年齢が設定されています。
しかし、一般的な職種やデスクワーク中心の職種では、年齢制限が緩やかです。試験を受験する際は、自分の年齢や希望する職種の年齢制限を確認することが必要です。
倍率は3倍程度
公務員試験の倍率は、試験の種類や職種によって異なりますが、一般的には3~4倍程度と言われています。
しかし、人気の職種や都市部の試験では、倍率が高くなることも。一方、地方の試験や特定の職種では、倍率が低い場合もあります。
試験を受験する際は、自分の希望する職種や地域の倍率を確認し、適切な対策を立てることが重要です。
以下に、2022年度の国家公務員採用一般職試験の応募者数・合格者数・倍率を表にまとめました。参考にしてください。
応募者数 | 合格者数 | 倍率 | |
事務 | 9,416 | 2,341 | 4.0 |
技術 | 1,285 | 774 | 1.7 |
農業土木 | 291 | 161 | 1.8 |
林業 | 199 | 57 | 3.5 |
高卒でなれる公務員の種類を紹介

高卒でも試験に合格すれば公務員になれますが、全ての職種になれるわけではありません。ここでは、高卒でもなれる公務員の種類を紹介します。
- 地方公務員
- 国家公務員
①地方公務員
地方公務員とは、都道府県や市町村などの地方自治体で働く公務員のことです。高卒者が挑戦できる代表的な職種としては、以下の4つが挙げられます。
- 都道府県庁職員
- 市区町村役所職員
- 警察官
- 消防士
都道府県庁職員や市区町村役所職員は、行政サービスの提供や地域の計画・開発に関わる業務を担当します。
警察官は、治安の維持や犯罪の予防・摘発を行い、市民の安全を守るのが仕事です。消防士は、火災や災害時の救助活動を中心に、市民の命を守るための活動を行います。
以上の職種は、高卒の資格で応募が可能で、地域社会に貢献するための多様なキャリアパスが広がっています。
②国家公務員
国家公務員とは、中央官庁での業務を担当する公務員のことです。高卒者が挑戦できる代表的な職種としては、以下の5つが挙げられます。
- 国家公務員一般職
- 税務職員
- 刑務官
- 裁判所職員一般職
- 防衛大学校
国家公務員一般職は、各省庁での業務や政策の策定、行政サービスの提供など幅広い業務を行い、税務職員は、税金の徴収や税制の運用に関する業務を担当します。
刑務官は、刑務所での受刑者の管理やリハビリテーション支援が仕事です。裁判所職員一般職は、裁判所の運営や裁判のサポート業務を行います。
防衛大学校では、自衛隊の将来のリーダーを育成する教育機関としての役割を果たします。
高卒で公務員になる3つのメリット

最近は高卒で公務員を目指す方々が増えています。その背景には、ここから紹介する高卒で公務員になる3つのメリットがあると言えるでしょう。
- 試験の難易度が低い
- 信頼される職種につける
- 学費がかからない
①試験の難易度が低い
まず第一に試験の難易度が低いことが挙げられます。高卒者向けの公務員試験は高卒者が持つ基礎的な知識をベースにした試験内容となっているため、大卒者向けの試験に比べて難易度が低いのです。
具体的には、高校で学んだ範囲の知識を問う問題が中心となります。そのため、高校の復習をしっかりと行うだけで十分合格を目指せるでしょう。
また、試験対策としての参考書や予備校も多数存在し、しっかりとしたサポートを受けられます。
②信頼される職種につける
社会的に信頼されている職種にいち早く就けることも大きなメリットと言えます。
公務員は、国や地方自治体の仕事を担当する職種であり、その役割は非常に重要です。また、公平で公正なサービスを提供するための職種として、多くの人々から信頼されています。
特に、警察官や消防士などの緊急時の対応を担当する職種は、市民の安全を守る重要な役割を持っています。そのため、高卒であっても、多くの人々から尊敬される存在となるでしょう。
③学費がかからない
高卒で公務員を目指す最大のメリットの1つが、大学の学費を気にすることなくキャリアを築ける点です。
現代の大学の学費は高騰しており、多くの家庭で大学進学のための資金調達に頭を悩ませています。
しかし、高卒で公務員を目指すことで、学費の負担を回避しながら、安定した収入とキャリアを手に入れられるのです。
公務員としての給与も安定しており、生活をしっかりと支えることができるので、経済的な安心感を得られます。
高卒で公務員になる3つのデメリット

公務員は魅力的な職業です。しかし、高卒で公務員になる場合、いくつかのデメリットが考えられます。ここからは、高卒で公務員になる3つのデメリットを解説します。
- 給与が低い
- 同じ環境で働き続ける可能性が高い
- 年功序列の雰囲気がある
①給与が低い
まず1つ目に、高卒の公務員は大卒の公務員と比べて給与が低いことが挙げられます。
公務員の給与は、学歴や職種、経験年数によって決まるため、高卒の公務員は、大卒の公務員と比べて初任給が低く設定されていることが一般的です。
また、昇給のペースも大卒に比べて緩やかであるため、長期的に見ると大きな給与差が生じる可能性があります。この給与の差は、生活の質や将来の生活設計にも影響を及ぼすことが考えられます。
②同じ環境で働き続ける可能性が高い
大卒の公務員に比べて出世しにくかったり、長い間同じポジションで働き続ける可能性が高いこともデメリットとして挙げられます。
公務員の昇進制度は、学歴や実績、能力を基にしていますが、高卒の場合、大卒の同僚と比べて昇進のチャンスが限られることが一般的です。
特に、上級職や管理職への昇進は、高卒の公務員には難易度が高いのです。
その背景には、大卒の者が持つ専門的な知識やスキル、そして大学での学びが昇進の際の評価に影響を及ぼすことが考えられます。
③年功序列の雰囲気がある
公務員は年功序列の文化が根強いこともデメリットとして挙げられます。
年功序列は、経験年数や在籍年数によって昇進や給与が決まるシステムです。実力主義が浸透している民間企業と比べると、公務員は年功序列に基づく評価が主流となっています。
そして、高卒の公務員は年功序列の中で大卒の同僚と比べて不利な立場になることが多い傾向にあります。そのため、実力を発揮しても昇進や給与アップのチャンスが限られることが考えられるでしょう。
高卒で公務員になるのが向いている人の3つの特徴

公務員の仕事には魅力を感じているけど、自分が公務員としてやっていけるのか不安に思っている人も多いのではないでしょうか。
そこで、高卒で公務員になるのが向いている人の3つの特徴を紹介します。
- 社会の役に立ちたい人
- コミュニケーション力が高い人
- 真面目で丁寧な人
①社会の役に立ちたい人
公務員は、市民の生活を支える重要な役割を果たしています。そのため、社会の役に立ちたい強い意志を持つ人には非常に向いています。
公務員としての仕事は、地域の発展や市民の安全、健康を守るための業務が中心です。さまざまな業務を通じて、直接的に地域社会に貢献できます。
そのため、自分の行動が社会に良い影響を与えることに喜びを感じる人には、公務員に向いているでしょう。
②コミュニケーション力が高い人
公務員の仕事は、市民や他の部署との連携が不可欠です。そのため、コミュニケーション力が高い人には特に向いています。
具体的には、市民の要望を正確に理解し、それをもとに適切なサービスや対応を提供する能力が求められます。
また、他の部署や関連機関との連携をスムーズに行うためのコミュニケーション能力も必要です。
人との関わりを大切にし、相手の意見や立場を尊重する姿勢がある人は、公務員としての業務を効果的に遂行できるでしょう。
③真面目で丁寧な人
公務員としての業務は、多くの場合、細かいルールや手続きが存在します。そのため、真面目で丁寧な人には向いています。
公務員としての仕事には、市民の生活や安全を左右するような業務も多いため、ミスが許されない場面も少なくありません。そのため、1つ1つの業務を丁寧に、そして正確に遂行することが求められます。
細部にまで気を配り、責任感を持って業務に取り組める人は、公務員としての適性が高いと言えるでしょう。
高卒の人の公務員以外の3つの進路先

高卒者が選ぶ進路は多岐にわたります。ここでは、公務員以外の高卒の進路先を3つ紹介します。
- 進学
- 民間企業への就職
- フリーター
①進学
1つ目は進学です。高卒者が進学を選ぶ理由は、専門的な知識や技術を身につけるためです。
専門学校や短期大学は、実践的なカリキュラムが多く、即戦力としてのスキルを磨くことが期待されます。また、大学に進学することで、幅広い知識を深められます。
進学することで、将来的に専門職やマネジメントを目指すための土台を築けるでしょう。
②民間企業への就職
2つ目は民間企業への就職です。
高卒者が民間企業に就職するメリットは、早期のキャリアアップが挙げられます。高卒での入社は、大卒者よりも若い年齢でのキャリアスタートとなるため、早くから実務経験を積めるからです。
また、企業によっては高卒者専用の採用枠が設けられていることも。このように、高卒者でも十分にキャリアを築けるのです。
③フリーター
3つ目はフリーターです。フリーターとは、正社員としての就職をせず、アルバイトや派遣で働く人を指します。
フリーターとして働くメリットは、自分のライフスタイルに合わせて働く時間や場所を選べることです。また、様々な職種や業界での経験を積めるため、自分の興味や適性を探る期間としても有効です。
しかし、安定した収入や福利厚生が得られにくいデメリットもあります。将来の計画をしっかりと立てることが重要です。
高卒で公務員になるためには試験対策が必須

公務員は給与も安定していて社会的にも信頼されているため、とても人気の職業です。職種にもよりますが、倍率は3倍程度と高いため、しっかり対策する必要があります。
特に試験対策は必須です。とはいえ、高卒者向けの公務員試験は高校で学んだ範囲までしか出ないため、大卒者向けの試験より難易度は低めです。希望の職種を目指して対策を行いましょう。
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。