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デベロッパーとゼネコンの違いを分かりやすく解説|代表企業も紹介

建築業界へ就職を目指す際に、デベロッパーとゼネコンの違いや仕事内容がわからないなど、就職活動の初期段階でつまずいてしまっている人もいるのではないでしょうか。

同じ建築業界ではあるものの、建築において担当する仕事が違うため、自分がどちらを目指すのか決めるためにも詳しく知っておく必要があります。

本記事では、デベロッパーとゼネコンの仕事内容について解説します。建築業会へ就職を考えている人は、ぜひ本記事を参考にして、どちらの道に進むのか決めてみてください。

デベロッパーとゼネコンの違い

デベロッパー ゼネコン 違い

デベロッパーとゼネコンでは、建築の過程において担当する仕事が異なりますデベロッパーは主に、不動産の開発に関わっており、マンションやビルの開発、リゾート開発などが担当です。

一方、ゼネコンは、不動産の建設に関わる仕事です。そのため、デベロッパーとゼネコンは、発注者と受注者の関係性にあります。

建築業界へ就職を目指す人から、デベロッパーとゼネコンはどちらも人気が高い仕事です。

特に大手企業の場合は、建築業界の中でも就職難易度は高いですので、企業分析や試験対策などをして、万全な状態で挑みましょう。

デベロッパーの仕事内容

デベロッパー 仕事内容

デベロッパーの仕事は、主に以下の4つが挙げられます。

  1. 用地取得
  2. 企画
  3. 建築管理
  4. マーケティング

①用地取得

建物を建てるには用地取得が必要です。そのためまず、土地の情報を集めなければいけません。

土地の情報については、主に不動産会社や地権者などから情報収集し、開発目的に適切か確認します。

また、土地の情報収集後はその土地を入手するために、地権者と土地を譲ってもらうための交渉が必要です。

土地の情報を収集するだけでなく、交渉もしなければならず、実際に土地を入手するために時間をかけながらする仕事です。

②企画

実際に土地を入手できたら、その土地にどのような建物を建てるのかを考えるのが企画の仕事です。

具体的に考える内容は、入手した土地の周りの状況を把握し、需要のある建物は何かです。

全体的な企画の流れとしては、外観のデザインに関してはデザイナーが、設計図に関しては設計士が担当し、細かい打ち合わせをしながら計画を進めます。

③建築管理

企画が完成したら、実際に建物を建てるのはゼネコンの仕事になります。建築管理は、ゼネコンの工事状況や建物の品質を管理するのが仕事です。

しかし、ゼネコン側にも施工管理という、どの程度の日程で工事を進めていくのか計画する仕事があるため、細かい工事に関する管理はゼネコンが担当します。

デベロッパーは、実際に予定通り工事が進んでいるのかなど、工事全体の状況を確認し、管理するため、ゼネコンの施工管理とは異なります。

④マーケティング

マーケティングとは、市場調査や販売戦略を考える作業で、デベロッパーにとって重要な仕事です。

デベロッパーのマーケティングでは、駅やショッピングモールなどの建物周囲の環境や、どのような人が住んでいるかなどを調査します。

調査結果によって、入手した土地にどのような建物を建てるべきか、また建てた後にどのくらいの値段で取引するか考えなくてはなりません。

デベロッパーの仕事はたくさんありますが、マーケティングは企業の業績に左右するため、重要な仕事と言えるでしょう。

ゼネコンの仕事内容

ゼネコン 仕事内容

ゼネコンは、建物を建てる以外にもたくさんの仕事内容があります。主な内容としては、以下の4つが挙げられます。

  1. 営業
  2. 設計
  3. 施工管理
  4. 研究

①営業

ゼネコンは、デベロッパーなどの発注者から仕事を依頼してもらい、工事を行います。仕事の獲得方法としては主に、コンペか発注者から指名されるかの2パターンがあります。

1つ目のコンペは、発注者から提示された企画に対して、複数のゼネコンが企画に対して提案、そのなかから好条件を提示したゼネコンが選ばれる方法です。

2つ目の発注者からの指名は、発注者から直接依頼したいゼネコンを指名する方法です。営業の仕事次第で企業の業績が左右される可能性もあるため、重要な仕事と言えるでしょう。

②設計

設計では、発注者の企画に合わせた建物の設計が求められます。

この設計の仕事は、ゼネコンによって自社で行うところと、外部に依頼するところの2パターンがあるため、設計の仕事がない場合もあります

設計は、発注者からの企画をもとに、建物のデザインや設備などの設計が主な仕事内容です。

建築士の資格やデザインに関する知識など、専門的な知識を要する仕事のため、これらの資格やスキルを持った人材が必要になります。

③施工管理

施工管理は、工事の日程や工事で使用する重機の手配などを行い、作業が予定どおり進むように調整するのが仕事です。

ゼネコンの仕事にはさまざまな会社が加わることが多く、それにともない作業に関わる人の人数も多くなりがちです。

仕事に関わる大勢の人をまとめるのも施工管理の仕事のため、担当者には多くの作業員をまとめるリーダーシップが必要と言えるでしょう。

④研究

建築業界についてあまり理解のない人からすると、研究と言われても何をしているのかイメージできないでしょう。研究は、新しい建築方法や技術について、研究や開発をする仕事です。

建築業界だけに限った話ではありませんが、ものづくりの業界では、どれだけ費用を抑えて良いものを作るかが重要になります。

他のゼネコン会社に競争で勝つには、より低コストで良いものを作る必要があります。そのため研究職はとても重要な役割を担っていると言えます。

デベロッパーの代表企業3社を紹介

デベロッパー 代表企業

デベロッパーとはどのような職業か知っていても、有名な会社はどこなのか、またその会社がどういった事業をしているのかよく知らない人もいるでしょう。

就職活動の際にデベロッパーの大手を探すのであれば、以下の3社について見てみると良いでしょう。

  1. 三井不動産
  2. 三菱地所
  3. 住友不動産

①三井不動産

三井不動産は、日本橋三井タワーや霞が関ビルディングなどのオフィスビル、ららぽーとや三井アウトレットパークなどの商業施設を開発している、不動産デベロッパーです。

三井不動産は上記以外の事業領域として、ホテル・リゾートやロジスティクス(物流)、住宅や街づくり複合開発などを行なっています。

また、日本だけではなく、ニューヨークやロンドン、中国など海外への事業展開を進め、グローバルカンパニーへと進化しています。

②三菱地所

三菱地所は丸ビルや新丸ビルなどを所有しており、オフィスビルや住宅事業を展開している、不動産デベロッパーです。

特にオフィス事業に対して力を入れており、丸の内エリアを中心に、最先端の機能を備えたオフィスビルの開発をしています。

もちろん、オフィスビル事業のみならず、住宅事業にも力を入れており、注文住宅やリフォームなどの実績も十分です。

③住友不動産

住友不動産は、分譲や賃貸に強い不動産デベロッパーです。リフォーム事業や開発のみならずアフターケアも充実しているのが、住友不動産の強みです。

商業施設の開発より、オフィスビルやマンションなどの開発がやや多い傾向にあります。企業規模で言うと、三井不動産や三菱地所に次ぐ大手デベロッパーと言えるでしょう。

もし将来的に、オフィスビルやマンション等の開発事業に携わりたいのであれば、おすすめの企業です。

ゼネコンの代表企業3社を紹介

ゼネコン 代表企業

ゼネコン会社もデベロッパー会社同様に、大手会社がどこなのかやどういった建物を建てているのか知らない人が多いのではないでしょうか。

就職活動で大手ゼネコン会社を把握しておきたいのであれば、まずは以下の3社を見てみるとよいでしょう。

  1. 大林組
  2. 鹿島建設
  3. 大成建設

①大林組

大林組は東京に本社を置く会社で、札幌や横浜、福岡など日本の各地に支社を置いています。

多くの人が知っている建物を建てており、例えば東京スカイツリーや六本木ヒルズなどが挙げられます。

そのほかにも、商業施設や工場、学校などの建築物にも多く関わっているデベロッパーです。近年は環境に配慮した施工などの取り組みとして、カーボニュートラルへの対応を進めています

②鹿島建設

鹿島建設は東京に本社を置く、ゼネコン会社です。海外展開もしており、グループ会社も多いことから、支社は日本と海外のものを合わせると、200社以上あります。

日本で1番の売上高を記録したり、いくつもの高層ビルを建設したりするなど、実績豊富のゼネコン会社と言えます。

海外展開をしていることから、今後も不動産開発の幅を広げていくことでしょう。

③大成建設

大成建設は、東京に本社を置くゼネコン会社です。実績としては、羽田空港国際線ターミナルや新宿センタービルなどがあります。

また、上記のような建築物以外にも、大成建設ハウジングが傘下のため住宅業界との関わりもあります。

そのほかにも、土木工事や機械装置の設置工事などさまざまな事業を展開しているため、幅広く建築業会に関わりたい人におすすめの会社と言えるでしょう。

デベロッパーとゼネコンはどちらも建築業界

デベロッパー ゼネコン 建築業界

デベロッパーとゼネコンはどちらも建設業界であり、人気が高いです。しかし、同じ建設業界ではありますが、デベロッパーは不動産の開発、ゼネコンは建築と役割が異なります

建設業界への就職をしたいのであれば、自分がデベロッパーとゼネコンのどちらを目指すのか決めてから、就職活動に進むといいでしょう。

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若林

この記事を書いた人

若林

青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。

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