就活豆知識

HOME > カリクル就活 > 就活豆知識 > 公務員試験の集団討論を徹底解説|流れや頻出テーマ、対策法も紹介

公務員試験の集団討論を徹底解説|流れや頻出テーマ、対策法も紹介

公務員試験では、集団討論が取り入れられることがあります。しかし「集団討論はどのように進行するの?どんなテーマが扱われるの?」と悩みますよね。

そこで本記事では、公務員試験の集団討論について徹底解説します。討論の流れや頻出テーマ、具体的な対策方法まで紹介しているので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね!

公務員試験の集団討論とは?

公務員試験における集団討論は、5~10人ほどのグループで与えられたテーマについて話し合う試験形式です。時間は自治体によって異なりますが、40~50分くらいが相場となっています。

集団討論では通常、複数の応募者が同じテーマに関して意見交換し、討論を行うことが一般的です。

参加者は討論を通じて自分の意見を表現し、他の参加者の意見を理解し、共感し合う必要があります。試験官は、参加者の話す力だけでなく、協力する姿勢や聞く姿勢も評価しています。

公務員試験の集団討論の流れ3ステップ

公務員試験の集団討論の流れを紹介します。なお、自治体によって流れ、形式は異なるため、あくまで参考としてみてください。

  1. 自分の考えをまとめる
  2. 役割を決める
  3. 話しあってグループの結論を出す

①自分の考えをまとめる

集団討論では、まず与えられたテーマに対する自分の意見をまとめます。最初の10分で自分の考えをまとめるよう指示される場合もあります。

自分の考えをまとめる際には、自分の立場をはっきりさせましょう。その上で、意見を支持するための情報や反論の材料を整理します。

また、自分の立場の根拠を思いつくことも重要です。頭の中を整理し、適切なタイミングで自分の意見を述べることで、他の参加者との対話がより深まります。

②役割を決める

次に、集団討論における役割を決めます。基本的には役割を決めるよう指示されますが、そうでない場合はグループで話し合って決めましょう。

役割としては、司会やタイムキーパー、書記などが挙げられます。この中から、あなたの性格に合ったものを選んでみましょう。

なお、試験においては役割を持った方が有利に進むことも考えられます。そのため、積極的に役割を持つと良いでしょう。ただし、無理やり役割を取るなどの行為は印象が悪くなるため避けましょう。

③話しあってグループの結論を出す

役割が決まったら討論を行い、最後にグループとしての結論を出しましょう。その際に大切なことは、はっきりとした結論を出すことです。

たとえば「AとBはどちらがよいか」に対して「どちらもよい」という結論は避けるべきです。

グループ内で意見が割れた場合でも、しっかり話し合い、はっきりとした結論を出すよう心がけましょう。

公務員試験の集団討論で頻出のテーマ4つ

次に、公務員試験の集団討論で頻出のテーマを紹介します。

  1. 時事問題
  2. 社会問題・国の行政課題
  3. 地域行政の課題
  4. その自治体独自の政策

①時事問題

一つ目は、時事問題です。公務員試験の集団討論において、時事問題は現代社会の重要な課題についての議論を促進し、受験者の社会的洞察力やコミュニケーション能力を評価するために頻繁に取り上げられます。

具体的には、感染症対策やワークライフバランス、環境問題など、幅広いテーマが出題の対象となります。

対策としては、普段から時事問題にアンテナ張った上で事前に最新の情報を入手し、多角的な視点から問題を分析し議論できる準備をしておきましょう。

②社会問題・国の行政課題

二つ目は、社会問題・国の行政課題です。公務員試験の集団討論では、社会に影響を与える様々な課題について論じることが求められます。

たとえば、環境問題においてはプラスチックごみや食品ロスの削減が急務です。また、教育改革においては、電子タブレット導入や小学校における英語教育の必修化が議論の中心となっています。

対策としては、個人の意見だけでなく、客観的なデータや統計に基づいた議論ができるようにしておくことが大切です。

③地域行政の課題

三つ目は、地域行政の課題です。公務員試験においてこのテーマを提示される理由は、参加者が地域社会における問題を理解し、それに対する適切な施策や政策提案を考える能力があるかを評価したいからです。

地域行政の課題は多岐にわたり、たとえば、少子高齢化による働き手の不足、高齢者ドライバーの増加とそれに伴う交通安全への懸念、空き家の増加と地域資源の浪費などが挙げられます。

対策としては、地域社会との連携を強化し、福祉や安全の確保、地域づくりの活性化などに関心を持つことが求められます。

④その自治体独自の政策

四つ目は、自治体独自の政策です。このテーマが頻出となっているのは、地方自治体が地域のニーズに合わせて政策を策定し、実行することが、地域社会の発展と公共サービスの充実に直結するからです。

たとえば、自治体独自の観光振興や子育て支援、医療体制の充実などがテーマとして取り上げられます。

対策としては、さまざまな自治体の政策をチェックしておくことが有効です。その際「なぜその政策に魅力を感じたのか」もメモしておきましょう。

公務員試験の集団討論で評価されるポイント5つ

次に、公務員試験の集団討論で評価されるポイントを紹介します。

  1. 協調性|チームプレーを意識
  2. 積極性|自分から発言ができる
  3. 貢献度|皆が話しやすい環境作り
  4. 論理的思考力|クオリティーの高い発言
  5. 人と関わる態度|笑顔、聞く姿勢

①協調性|チームプレーを意識

評価ポイント一つ目は、チームプレーを意識できているかです。公務員試験の集団討論では、ディベートのような相手を言い負かそうとするスタイルではなく、問題解決や意見調整に焦点が当てられます。

試験官は協調性があるかどうかを見られ、参加者がチーム全体の成功を重視し、相互の意見を尊重し合えるかを評価します。

協力し合い、結論に達する能力が高く評価され、単なる主張よりも協力的な意思決定が求められます。したがって、試験でのポイント獲得には、チームプレー意識が不可欠です。

②積極性|自分から発言ができる

評価ポイント二つ目は、自分から発言ができているかです。公務員試験の集団討論では、自己表現力やリーダーシップの一環として評価されます。

自発的な発言は、議論を促進し、グループ内での協力やアイデア共有に貢献します。

ただし、適切な場面での発言が求められるため、他の参加者の話を尊重し、トピックに関連する重要なポイントを指摘する能力も重要です。

③貢献度|皆が話しやすい環境作り

評価ポイント三つ目は、皆が話しやすい環境作りができているかです。なぜなら、皆が自分の意見を表明し、相手の意見に対し質問や補足をすることで、討論の質を向上させ、全体の理解度を深めるからです。

たとえば、討論の中で話せていない人に話を振り、積極的なコミュニケーションを促すことで、全体の討論が活発になり、様々な視点が考慮される環境が整います。

自分の意見を長々と話したり、相手を言い負かすことに集中しすぎないよう心がけることで、参加者が自分らしく発言できるような場を提供でき、評価も上がるでしょう

④論理的思考力|クオリティーの高い発言

評価ポイント四つ目は、クオリティーの高い発言ができているかです。なぜなら、クオリティーの高い発言は、テーマに対する理解や説得力を示し、他の参加者に新たな視点を提供できるからです。

クオリティを高めるためには、常に根拠を持って発言し、論理的に話すことが求められます。さらに、意見に一貫性を持ち、他の発言との整合性を持つことが大切です。

発言のクオリティーは事前準備によって決まる部分も多いため、普段から情報収集や話す練習に取り組んでおきましょう。

⑤人と関わる態度|笑顔、聞く姿勢

評価ポイント五つ目は、笑顔や他の人の意見を聞く姿勢です。笑顔はポジティブな雰囲気を醸し出し、他の参加者との円滑なコミュニケーションを促進します。

聞く姿勢も同様に評価されます。相手の発言に真剣に耳を傾け、尊重する姿勢は、他の参加者の意見を尊重し、議論の質を高めるのに役立ちます。

自分が次に何を話すかだけに気を取られると、笑顔や聞く姿勢がおざなりになることも。笑顔や聞く姿勢に気を配ることで、評価を上げるだけでなく、討論の雰囲気も良くなります

公務員試験の集団討論に受かるための対策法2つ

次に、公務員試験の集団討論に受かるための対策法を紹介します。

  1. テーマの事前調査
  2. 模擬討論

①テーマの事前調査

公務員試験の集団討論に合格するための対策として、テーマの事前調査は重要です。なぜなら、テーマに対する深い理解と十分な知識が、クオリティーの高い発言の土台となるからです。

まず、頻出テーマについて十分なリサーチを行い、あなたの意見をはっきりさせましょう。また、自分が受験する自治体についても詳細に調べ、地域特有の問題やニーズを理解することも重要です。

これにより、的確な議論や提案が可能となり、他の受験者との差別化が図れます。

②模擬討論

公務員試験の集団討論に受かるための対策法として、模擬討論は重要です。模擬討論を行うことで、自分の課題や弱点を明確に把握できます。

模擬討論を行う場合は、できるだけ様々な意見や属性を持った人と取り組んでみましょう。それにより、あらゆるケースに対応でする力が身につきます。

また、他の模擬参加者からのフィードバックも受けることも重要です。話を聞く態度は適切だったか、話は論理的でわかりやすかったか、などを尋ねてみましょう。

公務員試験の集団討論についてよくある質問2つ

最後に、公務員試験の集団討論についてよくある質問に回答します。

  1. クラッシャーがいる場合は?
  2. 集団討論に落ちたらどうすれば良い?

①クラッシャーがいる場合は?

集団討論における「クラッシャー」とは、自己主張が強く、他の参加者の発言を圧倒する傾向がある人を指します。彼らが討論の円滑な進行を妨げないよう、対策が必要です。

まず、クラッシャーの意見を尊重し、一通り聞いてあげることが重要です。その後、他の参加者にも機会を与え、バランスを保つよう心がけましょう。

また、逆に何も発言しないクラッシャーに対しては、適切な質問で発言のきっかけを与えることが効果的です。

②集団討論に落ちたらどうすれば良い?

公務員試験の集団討論に不合格だった場合、評価ポイントを改めてチェックしましょう。自分で振り返るだけでなく、試験管からのフィードバックがあれば合わせて活用します。

具体的には、協調性や積極性、発言の質などを通して自分の強みと課題を明確に確認します。足りない要素があればその弱点を補強しましょう。

また、過去の模擬討論や訓練を通じて実践し、自信をつけることも重要です。また、試験に再挑戦する前に、自分の志向や目標を再評価し、公務員職に本当に向いているかどうかを確認しましょう。

公務員試験の集団討論はしっかり対策して突破しよう

本記事では、公務員試験の集団討論について徹底解説しました。

集団討論は、対策次第で突破できます。まずは頻出テーマを把握し、情報を仕入れた上で対策しましょう。

また、他の人の意見を聞く姿勢や、他の人に意見を聞くことなども忘れずに取り組みましょう。

  • フェイスブック
  • ツイッター

若林

この記事を書いた人

若林

青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。

PICKUPピックアップ記事

まずはカリクル公式LINEを友だち追加!

無料スーツレンタルはこちら