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文系大学院生の就職を解説|不利と言われる理由や活かせる力も紹介

文系大学院生は、就活で不利と言われる場合もあります。どうすれば文系大学院生としての強みを活かせるのかわからず、悩んでしまう方もいるでしょう。

本記事では、文系大学院生が不利と言われる理由や就活で活かせるスキル・人気の就職先について解説します。

文系大学生としての強みを活かして就活に活かしたい方は、ぜひご覧ください。

文系大学院生はそもそも少数派!

文系で大学院に進む学生は、少数派となっています。文系の学生は、基本的に大学を卒業すると就職することが多く、理系の学生とは違って大学院に進むケースが少ないのが特徴です。

文系の大学院に進めば、より自身が学びたいと感じている科目を選んで追求できるのが利点となります。

しかし、しっかりと方向性を決めて時間を有効活用しないと、就活でアピールできる事柄がなくなってしまうため、注意が必要です。

文系大学院生が就職で不利と言われる理由4つ

不利と言われる理由をチェックすれば、就活で上手に立ち回るためにどうすれば良いか考える際のヒントになります文系の大学生が就活で不利と言われる理由は、以下の4つです。

  1. 専門知識が直接仕事に活かしにくいから
  2. 学業が多忙で就活が困難だから
  3. 年齢によって選考で不利になりやすいから
  4. 社会的能力が低いという先入観があるから

①専門知識が直接仕事に活かしにくいから

大学院で学んでいる専門知識を、直接仕事に活かしにくいことが不利に働く場合があります。

理系の大学院生は研究した内容が仕事でそのまま役立つことが多いため、相対的に文系の学院生への評価が下がりやすいのが懸念点です。

そのため、大学院生は就活で学んだことを強調するよりも、学ぶ中で得られたスキルや強みを伝えるよう意識しなければいけません。

ただ、法律や経済について知識を深めている場合は仕事に比較的活かしやすいため、強みとして押し出すようにしましょう。

②学業が多忙で就活が困難だから

学業が多忙になり、就活に割ける時間が少なくなってしまうことも、不利となりやすいです。

就活では企業が実施する面接や説明会、インターンシップなどに自身の予定をあわせて参加することが求められます。

学院生は学生よりも学業に打ち込むことが多く、就活をメインにした動きができない分、企業と顔を合わせる機会が少なくなりがちです。

数多くの会社と真剣に向き合って対策をしている就活生と比べて、好評価を得づらくなる点に注意しなければいけません。

③年齢によって選考で不利になりやすいから

年齢が上がることで、選考でより若い学生が優先されやすくなる懸念もあります。

大学生と大学院生では、修士号取得の場合2年、博士号取得の場合は5年遅れた状態で就活を始めなければいけません。

企業は新卒社員には若い時期から早く経験を積んでもらい、貢献力を高めてほしいと感じているため、年齢で評価に差が出ることもあります。

人材を選ぶ際にスキルや性格が似通っていて、年齢だけ条件が違う場合、より若い学生が選ばれやすくなるため、就活で不利になりやすいです。

④社会的能力が低いという先入観があるから

企業によっては、社会的な能力が低いのでは、と先入観を持たれるリスクがあります。

文系で大学院に進むと、大学を卒業して就活が上手くいかずに逃げ道として大学院に進学した印象になってしまうこともあるため、注意が必要です。

また大学を卒業して就職し、業務で実践的なスキルを磨いてから転職活動を始めている方と実力を比べられてしまうケースもあります。

年齢と実務経験が見合っていない、と捉えられないよう、対策が必要です。

文系大学院生が就職で活かせる力5つ

文系の大学院生が就職でどんな力を活かせるのか確認すれば、どんな強みがあることを伝えればよいか思い浮かべやすくなります。活かせるスキルは、以下の5つです。

  1. 一つのことに熱中する集中力
  2. 問題を論理的に解決する課題解決力
  3. 信頼できるデータを集める情報収集力
  4. 研究発表で培ったプレゼン力
  5. 研究で身についた語学力

①1つのことに熱中する集中力

就活では、1つのことに熱中する集中力を強みとして紹介できます

大学院では興味を持った事柄に焦点を当ててとことん掘り下げて学習することが多く、追求して取り組む力が身に付きやすいです。

また、集中力を示すエピソードとして大学院で学んだ経験を挙げられるため、直近の経験を押し出して信憑性の高いアピールができます。

集中して考える力は、顧客が抱えている悩みに対して最適なアプローチを導き出すスキルが求められる仕事にも活用可能です。

②問題を論理的に解決する課題解決力

問題を論理的に解決するために活用できる、課題解決力があることを強調するのもおすすめです。

文系の大学院では論理的な文章をまとめてレポートとして提出する機会があり、大学の時よりも専門的な内容をターゲットに考える必要があります。

そのため、より高度な論理的思考力を培っていることや、課題に対して適切な対策を考え抜く力が備わっていることを強調できるのがメリットです。

③信頼できるデータを集める情報収集力

信頼できるデータを集められる、情報収集力があることも自身の強みとして伝えられます

特に経済について専門的に学んでいる場合、さまざまなデータをもとに判断を行う機会が多くなるため、説得力を持たせられるのがポイントです。

情報を的確に分析して業務に活かす力について主張すれば、実践的なスキルを備えていることを印象付けられるでしょう。

④研究発表で培ったプレゼン力

研究発表によってプレゼン力を培ったことを強調して伝えるのもおすすめです。

大学院で専門的な知識をわかりやすくプレゼンするために工夫した経験などがあれば、顧客を相手に製品の魅力を話して印象付けるスキルとして活用できます。

また、チームで研究を行う中で自分からチームのために動き、尽力した結果成果をもたらした経験も強みとして主張しやすいです。

⑤研究で身についた語学力

研究で語学力を高めた場合は、ビジネスで語学を活かせることを強みとして紹介できます

大学では学ばない、より専門的な語学をマスターしていることを伝えれば、グローバルな拠点で活躍できる人材であるという印象を与えやすいです。

語学力について述べる際には、ビジネス用語も含めて難なくこなせるレベルなのか、語学試験に合格した実績があるかどうかも伝えましょう。

文系大学院生に人気の就職先3つ

文系大学院生が就活先として選びやすい職種や企業を知り、どんな企業に大学院生が集中するのか把握しましょう。具体的な就職先は、以下の3つです。

  1. 教職・公務員
  2. 大手商社
  3. 大手新聞社・出版社

①教職・公務員

教職や公務員で、大学院で学問を追求した経験を活かしたいと考える院生は多くいます。どちらも職業として長期間続けやすく、安定していることが人気の理由です。

教職では自身が学んでいた古文や語学などの知識を直接活かせる機会があり、生徒と関わって学問の魅力を教えたい方に適しています

また、公務員になるには試験に合格する必要があるため、大学院で得た知識を活かして挑戦する方も多いのが特徴です。

②大手商社

大手商社で、金融や法律に関する専門知識や語学力を活かしたいと考える方も多くいます

商社では市場の動向を先読みした上で、さまざまな会社と取引をする必要があるので、経済に関する知識を役立てやすいです。

また、学んだ内容によっては専門職で働くことも可能でしょう。商社も専門職も難易度は高めですが、挑戦する院生が多いのが特徴です。

③大手新聞社・出版社

大手新聞社や出版社で、高い教養力を活かして働きたいと考える方も多くいます

新聞社では社会学や歴史学が、出版社では文学の知識が必要になり、面接などでも強みとして主張しやすいのがメリットです。

たくさんの本や文献を読んで学び、アウトプットも行った経験があることを伝えると、仕事で活躍できるイメージを与えられます。

該当企業に就職したいと考えている理由も具体的に説明して、熱意があることを強調しましょう。

文系大学院生が就職で不利にならないための対処法3つ

院生としての経歴が不利に働かないようにするためには、対処法を実践する必要があります。有効な対処法は、以下の3つです。

  1. 自分のスキルをどう仕事に活かすかアピールする
  2. 企業の先入観を払拭する
  3. 目的意識を持っての進学だったことを示す

①自分のスキルをどう仕事に活かすかアピールする

自分のスキルをどのように仕事に活かせるのかをはっきりと伝えることで、人材としての魅力を主張できます。

学んだ内容が直接仕事に関係しない場合でも、学問に打ち込む中で心がけた姿勢や研究発表のためにチームに貢献する行動をとったことなどを述べれば、好印象につながりやすいです。

事前に会社が求めているスキルや心構えなどをチェックしておき、院生として過ごしてきた自身との共通点を見出して紹介しましょう。

②企業の先入観を払拭する

企業が院生に対して抱いている先入観を払拭することも、対策としておすすめです。

コミュニケーション能力が低いのでは、と受け取られないように、はきはきとした口調で明るく、わかりやすく話すことを心がけましょう

また、院生で学んだ結果として取得できた資格なども伝え、実力を印象付けることも大切です。自身を採用するメリットに焦点を当てて説明しましょう。

③目的意識を持っての進学だったことを示す

目的意識を持った上で大学院に進んだことを示すのも重要です。

就職浪人の延長線上で、就職先が決まらないからと大学院に進学する人もいるため、そうではないことを強調しましょう。

曖昧な動機で院生になっていないことを伝えれば、自分で考えて行動している自立した印象を与えられます。

学んだ科目が仕事に活かせる場合は、学問に興味を持ったきっかけや、進学した結果得られた考え方は何かを重点的に紹介しましょう。

文系大学院生は得たスキルをアピールして就職を成功させよう

文系大学院生は、院生として得たスキルを強調することで就活を成功させやすくなります

大学生と比べられて不利になるリスクもありますが、しっかりと対策を行うことで好印象にもつなげられるのがポイントです。

自身が修士号や博士号を取る中で得た強みを明確に伝えて、自身を採用するメリットを主張しましょう。

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若林

この記事を書いた人

若林

青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。

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