就活に向けて、面接の答えを暗記しようとする就活生は多いのではないでしょうか。しかし結論として、暗記をして面接に挑むのは避けるべきです。
今回は、暗記をして面接に挑むのがダメな理由や暗記して面接に挑む学生への評価、面接通過のコツを紹介します。面接対策でお悩みの人はぜひ最後までお読みください。
暗記をして面接に挑むのがダメな理由3つ
暗記をして面接に挑むのがダメな理由として、大きく以下の3つが挙げられます。
- 棒読みになってしまうから
- 言葉に詰まりやすいから
- 想定外の質問をされた時に慌ててしまう
それぞれ詳しく解説します。
①棒読みになってしまうから
暗記をして面接に挑むと、答え方が棒読みになってしまいがちです。自分の言葉というより、まるで原稿や台詞を読んでいるような印象を与えてしまいます。
面接において回答の内容が大切なのは事実です。また面接官は回答の内容だけでなく、話し方・熱意・個性といったさまざまな要素をチェックします。
棒読みの答え方では回答の内容以外の要素が高評価につながりにくいです。面接官に好印象を与えるためには、棒読みになりがちである丸暗記は避けるべきでしょう。
②言葉に詰まりやすいから
暗記して面接に挑むと言葉に詰まりやすくなります。面接で緊張から多少言葉に詰まるのは珍しくありませんが、暗記して挑むと通常よりも言葉に詰まる場面が多くなりやすいです。
暗記すると言葉に詰まりやすくなる理由として以下の3つが挙げられます。
- 記憶を辿りながら一字一句正しく話そうとしてしまう
- 内容を忘れた・思い出すのに時間がかかる時に焦って言葉が詰まる
- 暗記した内容を忘れないようにしようと意識するあまり緊張し過ぎる
言葉の詰まりは緊張を引き起こし、目が泳ぐ・声が小さくなる・声が震えるといった不自然な様子を招きがちです。結果として、面接官に悪印象を与えてしまう恐れが大きくなります。
③想定外の質問をされた時に慌ててしまう
想定外の質問をされた時に慌ててしまう恐れが大きいのも、暗記をして面接に挑むのがダメな理由の1つです。
暗記して面接に挑むとは、予想できる質問の対策に集中する行為と言い換えられます。しかし面接ではさまざまな質問が行われるため、すべての質問を完璧に予想するのは不可能です。
多くの面接で聞かれる定番の質問も確かに存在しますが、事前の予想が難しい企業独自の質問も珍しくありません。
事前に対策をしていなかった質問をされてしまえば、頭が真っ白になり話せなくなる・的外れの回答をしてしまう恐れがあります。当然、面接官に与える印象は悪くなってしまうでしょう。
面接で暗記をしている学生への採用担当者の評価とは
暗記をして面接に挑む行為は悪印象につながりやすいと紹介しました。面接で暗記をしている学生が採用担当者から受ける評価の具体例として、以下の3つが挙げられます。
- 対応力が低い
- コミュニケーション能力が低い
- 入社への熱意が低い
それぞれ詳しく解説します。
①対応力が低い
暗記して面接に挑む学生は対応力が低いという評価になりやすいです。前章で紹介したように、面接に暗記で挑むと想定外の質問をされた時に慌ててしまう恐れが大きくなります。
そして予想していなかった質問に慌てる様子は、アドリブに弱い・想定外の事態に対応できないという印象につながります。
社会に出て働けば想定外のトラブルが起こる場面は珍しくありません。そのためアドリブ力や対応力も就活生に求められる要素の1つです。
暗記して面接に挑むと対応力が低いと評価され、選考に通過できる可能性が低くなってしまいます。
②コミュニケーション能力が低い
暗記して面接に挑むと、コミュニケーション能力が低いという評価にもつながりやすいです。
質問への回答を丸暗記すると、話し方が棒読みになる・言葉に詰まる恐れが大きくなります。このように不自然な話し方は評価が下がってしまう大きな原因です。
また、暗記した回答を伝えようとするあまり、目が泳ぐ・面接官とは別の方を見ながら話してしまうケースも多くみられます。アイコンタクトの少なさも悪印象を与える原因の1つです。
コミュニケーション能力は多くの企業が就活生に対して求める要素です。面接に丸暗記で挑むと企業が求める要素が不足していると判断され、採用担当者からの評価が悪くなってしまうでしょう。
③入社への熱意が低い
面接で暗記をしている学生は、入社への熱意が低いと思われる恐れもあります。
丸暗記で面接をすると前章で紹介したように、自分の言葉ではなく原稿や台詞を読んでいるような淡々とした話し方になりがちです。感情が込められていない話し方では熱意や意欲が伝わりません。
面接では回答の内容だけでなく、会社や仕事に対する熱意も重視されます。丸暗記はどうしても感情を込めにくく熱意も伝わりづらいため、面接対策としてはNGといえるのです。
【丸暗記はNG】面接通過のコツ3つ
これまで紹介したように、面接に丸暗記で挑む行為はNGです。面接通過のために押さえるべきポイントとして、以下の3点が挙げられます。
- 重要なポイントだけを暗記する
- 強弱や抑揚をつけて話す
- 相手と目を合わせながら話す
それぞれのコツを押さえるべき理由や具体的な方法について詳しく解説します。
①重要なポイントだけを暗記する
文章単位ではなくポイントだけを暗記する方法は面接対策として効果的です。これまで暗記はNGと紹介してきましたが、正確には答える内容を一字一句すべて覚えるやり方がNGとなります。
回答文の丸暗記は避けるべきですが、要点となる部分のみを暗記する方法であれば問題ありません。暗記した部分を軸にその場で回答を組み立てられるため、さまざまな質問に対して柔軟に対応できます。
面接で特に伝えるべき重要なポイントのみを暗記して、実際の回答は面接本番の質問に合わせて臨機応変に考えましょう。
②強弱や抑揚をつけて話す
面接で良い印象を与えるためには、強弱や抑揚をつけて話すことも大切です。
丸暗記がダメな理由の1つとして「棒読みになってしまうから」を挙げました。しかし丸暗記をしていなくても、緊張のあまり面接で淡々とした話し方になるケースは珍しくありません。
丸暗記の有無に関係なく棒読みは感情が伝わりにくく、悪い印象を与えがちです。
話す内容が同じでも、話し方によって受ける印象は大きく変わります。好印象を与えるためにも強弱や抑揚をつけた話し方を意識しましょう。
③相手と目を合わせながら話す
面接では相手と目を合わせながら話すことも大切です。面接で目を合わせるべき理由として、以下の3つが挙げられます。
- 目を見ずに話す場合よりも自信がある印象を与えられる
- 相手を意識できるため独りよがりで一方的な話し方を防ぎやすい
- 前章で紹介したように、アイコンタクトの有無は評価に大きく影響する
ただし、相手の目を凝視すると顔に力が入り過ぎて険しい表情になり、かえって悪印象につながる恐れがあります。なるべく目元の力を抜いて穏やかな表情を浮かべるよう意識しましょう。
面接の評価方法は話し方と内容!丸暗記せず挑もう
面接では回答の内容だけでなく話し方も評価対象となります。面接に丸暗記で挑むと話し方に対する悪印象を与えやすく、面接での高評価はあまり期待できません。
回答を丸暗記する方法は避け、回答の内容・話し方それぞれについての対策をバランス良く行う必要があります。今回紹介した面接通過のコツを押さえた上で面接対策を進めましょう。
この記事を書いた人
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。