病院の選考においても、一般企業と同じように面接が行われます。
しかし「病院の面接」と言われても、どんな対策を行うべきか分からない方もいるのではないでしょうか。
本記事では、病院面接でよく聞かれる質問や回答のポイント、注意点などを紹介します。
病院の面接に臨むなら、ぜひともここで一緒にポイントをチェックしてくださいね。
病院の面接で特に見られている部分
病院の面接にて、面接官は特に以下の2点に注目して応募者をチェックしていると考えられます。
- コミュニケーション能力があるか
- 常識があるか
上記2点を意識して面接に臨むことで、好印象を与えやすくなるでしょう。
①コミュニケーション能力があるか
病院の面接で重視されるポイントとしてまず挙げられるのが、コミュニケーション能力の有無です。
病院で働いていれば、患者さんやその家族との関りは毎日あります。業務をこなすうえで、一定以上のコミュニケーション能力は不可欠です。
コミュニケーション能力を示すには、質問に対して適切な回答をハキハキとすることが大切だと言えます。
緊張しすぎるとうまく返答できなくなることも多々あることから、落ち着いて対応できるように準備を入念に行いましょう。
②常識があるか
常識の有無に関しても、病院の面接では重視されると考えておくべきです。一定の常識がないと、患者さんに不信感を与える恐れがあります。
また同僚としても、常識がない人と働きたいとはなかなか思われません。同じ能力であれば、非常識な人よりは常識的な人を選ぶでしょう。
常識があると伝えるには、受け答えの態度や所作に気を付けることが大切です。
また、清潔感の有無も重要な判断材料になることから、服装や髪形、女性の場合はメイクに至るまで気を付けて臨んでください。
病院面接でよく聞かれる質問6選
病院の面接に臨む際には、頻出の質問に対して事前準備しておくことが大切です。
そのためここでは、病院面接でよく聞かれる質問として以下の6つを紹介します。
- 自己紹介
- 志望動機
- 自己PR
- 資格やスキル
- 働き方の確認
- 感染症のリスクの確認
①自己紹介
面接で非常によく聞かれる質問としてまず挙げられるのが、自己紹介です。
面接の最初に求められることが一般的であり、用意をしていないと慌ててしまってその後の対応に影響することも考えられます。
まず氏名を伝えて(新卒採用なら大学・学部も)、自分の得意なことや意気込みなどを簡単に伝えることが基本です。
第一印象を決める重要な質問であることから、笑顔でハキハキと、面接官の目を見て答えることが重要だと言えます。
②志望動機
志望動機についても、ほぼ間違いなく聞かれると考えることをおすすめします。
志望動機を聞くことで、その病院に関する理解度の深さや志望度、そして働く意欲などについて確認できるためです。
回答時にはその病院を選んだ理由をまず簡潔に述べて、その後説明を加えるようにします。
また、志望動機として給与や待遇などを理由にすると「働く意欲が低い」などと思われてしまうことから、原則として避けましょう。
③自己PR
志望動機と並んで頻出の質問だと言えるのが、自己PRです。自分がどんな強みを持っているのか、端的にアピールしましょう。
まず「私の強みは〇〇です」と結論を簡潔に述べ、次にその強みを裏付ける説明をエピソードを交えながら行います。
話の信ぴょう性や説得力を高めるためには、具体的なエピソードを交えることが必須です。
また、誰かから評価された話も伝えられると、さらに説得力が増すでしょう。自己分析をしっかりと行い、経験の棚おろしをして臨んください。
④資格やスキル
病院の面接で聞かれやすいこととしては、資格やスキルも挙げられます。病院の仕事は、一般的な企業と比較して専門性が高いためです。
既に病院での業務経験や関連資格を持っていれば伝えるべきですが、なくても回答はできます。諦めずに、回答を練り上げることが重要です。
アルバイトやサークル活動の経験からでも、アピールできるエピソードは見つけられます。
病院に関する話でなくても全く問題ありませんので、以下を整理しておくと良いでしょう。
- 頑張って取り組んだこと
- 取り組みの成果
- 経験から学んだこと・感じたこと
⑤働き方の確認
働き方に関する確認も、病院の面接ではよく行われます。病院では、夜勤をはじめとしてさまざまな働き方があるためです。
事前に募集要項をチェックし、以下のような勤務条件について聞かれた際には明確に答えられるようにしておきましょう。
- 残業ができるか
- 週何日シフトに入れるか
- 夜勤などの勤務体制に対応できるか
- 転居を行う異動は可能か
回答内容は、採用後の働き方にダイレクトに影響する可能性があります。そのため面接の合否ばかりを気にせず、正直に答えることが大切です。
募集要項を事前に確認し、許容できる勤務条件かどうか事前に確認してから応募することがまず大切でしょう。
⑥感染症のリスクの確認
病院の面接特有の質問内容としては、感染症リスクの確認も挙げられます。
病院ではさまざまな事情を抱えた患者さんと接することから、感染症のリスクがどうしても高まるためです。
内定者本人が了承していても、後に家族が感染リスクに反対して内定を辞退するケースもあります。
そのためもし家族やその他の同居人がいるならば、感染リスクについて全員が了承したうえで回答する必要があるでしょう。
病院の面接の事前準備
病院の就職面接に臨むのであれば、事前準備は万全にしておきたいものです。
そのためここでは、病院の面接に臨む際に準備しておきたいことを以下の通り3つ紹介します。
- 病院について調べる
- 環境への理解を深める
- 逆質問を考える
病院について調べる
準備しておきたいこととしてまず挙げられるのが、病院に関する情報収集です。
面接を通過するためには病院の経営理念や事業内容を確認し、その病院にどんな特徴があるのかを理解することが求められます。
病院のホームページや採用情報などより情報収集を行って、病院が求める人物像をイメージできるようにすることが大切です。
求める人物像をイメージするために、院長のメッセージやコラムなどがあればできる限り読んでおくべきでしょう。
環境への理解を深める
病院の職場としての環境についても、理解を深める必要があります。病院で働く以上、病気や感染症のリスクは一定避けられません。
たとえば感染症が流行した際に出勤できるのか、他人事にせず本気で考えておく必要があります。
また、病人が集まる場所で働くことのリスクについては自分が把握するだけでなく、家族や同居人にも説明して理解を得ておくことも重要です。
しっかりと理解を深めておき、面接で感染症リスクについて聞かれたら明確に答えられるようにしておきましょう。
逆質問を考える
病院の面接に臨むのであれば、逆質問にも対応できるよう準備しておくことをおすすめします。
逆質問はアピールのチャンスなのですが、対策しておかないとその場で対応できないことが多々あるためです。
適切な質問の例については次の項で説明しますが、以下の質問は避けることが基本でしょう。
- 既に説明を受けていることについて
- 休日や給与など待遇に関して
- 調べればすぐにわかること
上記の質問を行うと、「やる気がない」「仕事への意欲がない」と判断される恐れがあります。
病院の面接での逆質問例
病院の面接における逆質問に備えるなら、どんなことを聞くのか事前に考えておくことがおすすめです。
ここでは、逆質問の例として以下の2つの質問を紹介します。
- どんな人が活躍しているか
- 必要なスキルは何か
①どんな人が活躍しているか
逆質問の具体例としてまず挙げられるのが、既に働いているスタッフに関する質問です。
活躍している人について聞くことで、間接的に「どうすれば活躍できるのか」「自分も活躍したい」との前向きな考えや志望度の高さを伝えられます。
また、活躍している人について聞くことで、病院が求める人物像を把握可能です。
面接官からの回答を受けて自分の強みのアピールにつなげられると、志望度の高さだけでなく自分の魅力も伝えられてさらに効果的でしょう。
②必要なスキルは何か
病院で今後働くうえで必要なスキルについても、おすすめの質問例の1つです。仕事への意欲や、前向きな姿勢を伝えられます。
ただし、質問の仕方によっては受け身の印象を与えかねないため、注意が必要です。
現在も努力していることを伝えたうえで、さらにどういったスキルが求められるのか確認する流れがおすすめでしょう。
具体的には、「現在〇〇について勉強中なのですが」と前置きしたうえで、活躍するために必要なスキルを聞くと効果的です。
病院の面接に挑む時の2つの注意点
病院の面接に臨むにあたっては、以下の2つの点に注意が必要です。
- 清潔感のある様子を心がける
- ハキハキと明るく振る舞う
上記の要素を意識的に取り入れて、面接官に少しでも良い印象を与えられるように努めましょう。
①清潔感のある様子を心がける
面接では、清潔感のあるみだしなみを心がけましょう。病院では、清潔感は非常に大切な要素だと言えます。
また今後一緒に働く同僚を選ぶのであれば、同じ能力なら身だしなみがきちんとしていて清潔感がある人の方が良いものです。
髪型や服装をしっかりと見直し、できる限り家族や友人にも身だしなみをチェックしてもらうと良いでしょう。
身だしなみに関しては、第三者に指摘されて初めて分かることもあります。
②ハキハキと明るく振る舞う
面接の受け答えはハキハキと行い、明るく振る舞うことが大切です。
病院では一定以上のコミュニケーション能力が求められることから、明るく元気にやり取りをできる人の方が好印象だと言えます。
面接ではどうしても緊張で表情や動きが堅くなってしまうことから、普段よりも意識して明るく振る舞うことが重要でしょう。
自然な笑顔で堂々と受け答えできると、明るいだけでなく落ち着いた印象も面接官に与えられます。
病院の面接には質問対策をして挑もう
病院の面接に臨むにあたっては、質問対策をしっかりと行うことをおすすめします。
一般企業でも頻出の質問内容や病院特有の質問内容など、事前に想定できるものに対してはしっかりと対策を練りましょう。
この記事を書いた人
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。