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就活は何社受けたら大丈夫?文理別の応募社数・不採用の改善策も解説

就活では、複数の企業に応募するのが一般的です。しかし、どの程度の企業に応募すべきかわからず、迷ってしまうこともあるでしょう。

そこで本記事では、文系・理系別の応募社数や不採用になった場合の改善策を紹介します。

応募社数に関する疑問を解消し、自信を持って選考を受けるための参考にしてくださいね。

就活は何社受けたらいい?文理別に平均応募社数を紹介

最初に、文理総合と文系・理系別の平均応募者数を紹介します。

  1. 【文理総合】就活の平均応募数は20.4社
  2. 【文系】就活で20~49社の応募が一般的
  3. 【理系】就活で1~4社の応募が一般的

各数値を確認し、どの程度の会社を受けるか決める際の参考にしてください

【文理総合】就活の平均応募数は20.4社

公益社団法人 全国求人情報協会の調査によると、文系・理系総合の平均応募数は20.4社でした。

そもそも応募とは、興味のある企業に自分の個人情報を提供し、採用情報を受け取ることを指します。そのため、企業に応募した全ての学生が選考を受けるわけではありません

応募後に「この企業とは相性が合わない」「ほかに魅力的な企業がある」と感じた場合は、応募のみで終了し、選考を受けないこともあります。

まずは関心のある企業に応募して企業の選択肢を増やし、選考を受けるか否かはその後に考える学生も多いと言えるでしょう。

【文系】就活で20~49社の応募が一般的

上記と同様の調査によると、文系の応募平均数は20〜49社でした。

なお、文系学生が企業説明会に参加した平均社数も20〜49社であることから、説明会に参加した企業にそのまま応募するケースも少なくないと考えられるでしょう。

また、総合職や営業など、文系が活躍できる職種は幅広いため、自然と応募数が多くなる傾向があります。

ほかに、理系と比べて文系の方が就活に時間を割きやすく、多数の企業に応募しても企業研究をきちんと行える点も応募数が多い理由の1つです。

【理系】就活で1~4社の応募が一般的

上記と同様の調査において、理系の応募社数は1〜4社が平均でした。平均値が5社未満と、文系より大幅に応募数が少ないことがわかります。

理系の応募数が少ない理由は、推薦と専門性です。理系は学校や教授からの推薦を受けて就活を行うケースが多いため、応募の時点で選考を受ける企業が絞られています

また、大学で研究したことや専門分野に関連した企業を中心に選考を受ける学生が大半なので、応募する企業の選択肢が少なくなるのだと考えられるでしょう。

参考:公益社団法人全国求人情報協会「/2022年卒学生の就職活動の実態に関する調査」

就活で受ける企業が多い時のメリット・デメリット

続いて、受ける企業が多い時のメリット・デメリットを紹介します。

たくさんの企業を受けることには、良い点もあれば注意すべき点もあるため、メリット・デメリットを考慮に入れた上で応募数を検討していきましょう。

応募社数が多い時のメリッ

まずは、応募数が多い時のメリットを3つ紹介します。

  1. 同業界の企業を比べられる
  2. 選考経験が豊富になる
  3. 落ちても他の企業の選考にすぐ切り替えられる

それぞれのメリットを具体的に確認し、就活に活かしていきましょう。

①同業界の企業を比べられる

同業界の企業を比較し、自分に最適な企業を選べるところがたくさんの企業に応募するメリットの1つです。

同じ業界の企業でも、業務内容や社風など多くの面で異なる場合は少なくありません。

複数の企業に応募することで、各企業を比べながら、より理解を深められるようになります

例えば、最初はA企業を志望していたとしても、選考過程で各社を比較した結果B社が第一志望になった、というケースも珍しくないため、慎重に検討することが重要です。

②選考経験が豊富になる

多くの企業に応募することで選考経験が豊富になるのも大きなメリットです。就活の面接には独特の緊張感があり、慣れていないと本来の実力を出せない恐れがあります。

せっかく書類選考を突破して面接を受けられたとしても、緊張で自分の魅力をアピールできなければ不合格になる可能性も。

志望度の高い企業を受ける前にさまざまな企業の選考を受けて経験を積んでおけば、次第に場慣れし、過度な緊張を抑えられるようになるでしょう。

③落ちても他の企業の選考にすぐ切り替えられる

たくさんの企業に応募しておけば、たとえ1社の選考に落ちたとしても他の企業の選考にすぐ切り替えられます

あらかじめ企業の選択肢を増やしておくことで「今回は落ちてしまったけれど、まだ他の企業が残っているから大丈夫」と気持ちに余裕を持てるでしょう。

就活において、精神的な余裕を保つのはとても重要なこと。プレッシャーで追い詰められすぎると就活自体が嫌になってしまうこともあるため、選択肢はなるべく多く残しておくと安心できるはずです。

応募社数が多い時のデメリット

ここからは、応募社数が多い時のデメリットを2つ紹介します。

  1. 管理が大変
  2. 企業研究が疎かになる

応募数を増やしすぎると、さまざまな面でデメリットを感じるようになるため、十分に注意しましょう。

①管理が大変

応募する企業の数が増えれば増えるほど、スケジュール管理が大変になります

日本では各企業が一斉に採用活動をスタートする場合が多いので、同じ時期に書類選考や面接を受けるケースも少なくありません。

そのため、他の企業と面接の日程が被ったり、面接日を忘れて無断欠席をしてしまったりといったリスクが考えられるでしょう。

順調に選考が進んでいたとしても、きちんとスケジュール管理ができていなければ、せっかくのチャンスを失ってしまう可能性があります。

②企業研究が疎かになる

たくさんの企業に応募した場合、各企業の研究が疎かになる点にも注意が必要です。

就活では、企業ごとに研究を行い、対策を立てておくことが重要。企業研究が追いつかず、志望動機や自己PRを複数の企業で使い回していると、質問に対して的確な回答ができなくなる可能性があります。

回答の仕方によっては、採用担当者に対して「この学生は、きちんと考えて質問に答えていない」という印象を与え、不採用になるリスクが高まるため注意しましょう。

企業研究を深め、自信を持って選考を受けられる範囲で応募することが大切です。

就活で受ける企業が少ない時のメリット・デメリット

受ける企業が少なすぎる場合にも、メリットとデメリットがあります。就活で後悔しないためには、自分に適した応募数を考えることも重要なポイントです。

どのようなメリット・デメリットがあるのか確認した上で、応募する企業数を検討するようにしてください。

応募社数が少ない時のメリット

最初に、応募数が少ない時のメリットを2つ紹介します。

  1. 管理がしやすい
  2. ひとつの企業対策に時間が取れる

どのようなメリットがあるのか把握しておけば、就活を有利に進めるきっかけを掴めるはず。詳細を確認し、就活に役立てていきましょう。

①管理がしやすい

あらかじめ応募数を絞っておくと、選考のスケジュール管理が容易になります。書類提出や面接に追われることがなくなり、精神的にも余裕を持てるでしょう。

また、他の企業と面接が被る事態を防ぎやすいのも大きなポイントです。面接が被ると、選考を辞退する企業を決めたり、スケジュール変更が可能か連絡をしたり、さまざまな面で手間がかかります。

場合によっては、スケジュール調整に時間を取られ、本来行わなければならない就活対策が疎かになる場合も。

余裕を持って選考に進むには、ある程度応募数を絞ることも重要だと言えます。

②ひとつの企業対策に時間が取れる

各企業の研究と対策に時間を割けるのも応募数を絞るメリットです。

前述の通り、行うべき対策は各企業によって異なるので、選考前に理解を深めておく必要があります。そのため、企業研究に割く時間も考慮に入れ、応募数を決めることが大切になりますよ。

応募数が少ないと企業研究にかけられる時間が増え、企業が求める人物像なども十分に把握した上で選考に臨めるでしょう。

きちんと企業研究をしていれば、企業からの質問にも自信を持って答えられるでしょう。

応募社数が少ない時のデメリット

ここでは、応募数が少ない時のデメリットを2つ紹介します。

  1. 不採用だとエントリーを増やす必要がある
  2. 選考の経験が足りない

デメリットを把握しておかないと、思わぬところでつまづく可能性があります。どのような点に気をつけるべきか具体的に確認しましょう。

①不採用だとエントリーを増やす必要がある

少ない応募社数で選考を受ける場合、選考で不採用になった際にあらためて応募を増やさなければならない点に注意が必要です。

再び選考を受ける企業を探し、応募を検討するのには時間も手間もかかります。さらに、各企業が一斉に選考をスタートしてから時間が経っていると、すでに応募が締め切られているリスクもあるでしょう。

選考を受けられる企業の選択肢が減ることで精神的に追い詰められ、うまく就活が進まなくなる可能性も高まります。

そのため、応募数を決める際は不採用になった場合のことも考慮に入れることが重要です。

②選考の経験が足りない

応募した企業が少ないと、選考の経験を十分に積めない可能性があります。前述の通り、就活は場数を踏んで選考の雰囲気に慣れておくことが大切です。

他企業をほとんど受けることなく第一志望の選考に臨んだ場合、想像以上に緊張してうまく受け答えができなくなる恐れがあります。

十分に企業研究をしていたとしても、経験不足で面接に失敗してしまっては意味がありません。

事前に経験を積み、心の準備を整えることも重要視して応募数を決めるようにしましょう。

迷う人必見!企業選びの軸を定める方法3つ

ここからは、企業選びの軸を定める際に意識したい3つの方法を紹介します。

  1. やりがいを感じる瞬間を把握する
  2. 企業理念と自分の価値観のマッチ度を見る
  3. 福利厚生で譲れない部分を決める

各ポイントを確認し、自分に合う企業を選んでいきましょう。

①やりがいを感じる瞬間を把握する

企業選びの際は、自分が最もやりがいを感じる瞬間を把握しておく必要があります。

どのような時に仕事への情熱が湧き上がるのか考えて、やりがいを感じられる職業を探すのがポイントです。

そのためには、自己分析が必要不可欠になります。やりがいを感じる瞬間は人によって異なるため、自分自身についてしっかりと理解を深めておきましょう。

自己分析を通して、今まで気づかなかったやりがいや情熱を見つけられる可能性もあるので、じっくり自分と向き合ってみてくださいね。

②企業理念と自分の価値観のマッチ度を見る

企業理念や社風を把握し、自分の価値観とのマッチ度を確認することも大切です。たとえ世間的に評価の高い企業だとしても、自分の価値観とマッチするとは限らないからです。

「マッチ度が低い」と感じているのに、無理をして企業が求める人物像に合わせていると、実際に働くことになった段階で「やはりこの企業では働けない」と後悔する可能性があります。

マッチ度を確認する際には、自己分析に加えて企業研究もしっかり行いましょう。自分と企業の両方を理解することで、最適な就職先が見つかるはずです。

③福利厚生で譲れない部分を決める

働きやすい職場を見つけるためには、福利厚生で譲れない部分を決めるのがポイントです。

働き方や給料は、仕事をする上での大きなモチベーションになります。例えば「有給を取りやすい」「若手でも昇給のチャンスが多い」「リモートワークOK」など、企業によって福利厚生の内容はさまざま。

たとえ志望度の高い企業だとしても、福利厚生が自分の希望と合わなければ、入社後に働きづらさを感じる可能性があります

どのような点を重視したいのかよく考えて、自分に合う企業に応募するようにしましょう。

不採用が続いた時の改善策3つ

続いて、不採用が続いた時に意識したい3つの改善策を紹介します。

  1. 不採用になった原因を分析
  2. 改善策を探して実践する
  3. 選考の練習をする

悪い状況を打破するためにも、積極的に改善策を取り入れていきましょう。

①不採用になった原因を分析

まずは、不採用になった原因を分析する必要があります。原因がわからなければ、対策も考えられないからです。

例えば「自分の魅力をアピールできなかった」「質問に対して、的確な回答ができなかった」など、考えられる原因はさまざま。

今までの選考を振り返り、原因をリストアップしましょう。

不採用になると、落ち込んで選考を振り返る気力も湧かない場合もありますが、気持ちを落ち着けて冷静に原因を追求するようにしてください

②改善策を探して実践する

原因を明確にした後は、改善策を探して実践に移します。原因に見合った改善策を積極的に取り入れていけば、自信を持って選考を受けられるようになり、不採用のリスクを抑えられます。

例えば、自分の魅力をアピールできなかった場合はしっかりと自己分析を行うことが重要です。

また、企業側からの質問に的確な答えを出せなかった場合は、改めて企業研究を行い、理解を深めておくと良いでしょう。

このように改善策を検討し、現状からレベルアップできるようにしてください。

③選考の練習をする

いきなり本番を迎えるのではなく、練習を積んで選考に慣れておくことも重要。練習の際は、1人で練習するのではなく、先輩などの第三者の力を借りるようにしましょう。

例えば、模擬面接を行ったり、エントリーシートの添削をお願いするのがおすすめです。

第三者の目が入ることで、自分では気づかなかった問題点を発見できる場合があります。

練習後にフィードバックを受け、どこに注意すべきか把握しておけば、余裕を持って本番を迎えられるはずです。

就活の受ける企業数に関するよくある質問

最後に、よくある質問と回答を2つ紹介します。

  1. 都心・地方でエントリー数に違いはある?
  2. 複数業界に応募しても大丈夫?

応募数に関する疑問を解消した上で、どの程度の企業を受けるのか決めていきましょう。

①都心・地方でエントリー数に違いはある?

都心と地方の学生を比べると、地方の方が応募数が少なくなる傾向があります。その要因の1つとして挙げられるのが、都心へのアクセスの問題です。

都心には大企業の本社が集中しており、選考も都心で行われるケースが多いとされています。

たくさんの企業に応募すると上京の時間やお金がかかり過ぎてしまうため、地方の学生は都心の学生より応募数が少なくなるのでしょう。

ただし、近年はWEB面接も増えているため、上京の手間が減れば地方の学生の応募数が増加する可能性があります。

②複数業界に応募しても大丈夫?

どの企業に応募するかは学生の自由なので、複数の業界を選んでも問題はありません。ただし、全ての業界の研究を十分に行えないリスクがあります。

業界ごとの特徴や今後の展望など、選考を受ける前に確認しておきたいことは多種多様。研究が間に合わないまま本番を迎えると、企業からの質問に答えられない恐れがあります。

そのため、応募する業界を決める際は、研究にかける時間も考慮に入れるようにしてください。自分で対応できる範囲をきちんと決めてから応募先を選べば、失敗を防げますよ。

記事を参考に、就活で何社受けるか自分なりに決めよう

応募社数は多すぎても少なすぎてもリスクがあるため、まずは平均値を参考にしながら検討することが大切です。

スケジュール管理や企業研究をしっかり行える範囲であれば、並行して複数企業の選考を受ける場合も余裕を持って対応できます。

今回の記事を参考に、自分に見合った応募社数を決めてみてくださいね。

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若林

この記事を書いた人

若林

青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。

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