就活生ならだれもが恐ろしいと感じることとして、「無い内定(NNT)」の状態が挙げられます。
「無い内定のままだったらどうしよう」と考えたり悩んだりした経験は、多くの就活生があるのではないでしょうか。
本記事では、無い内定(NNT)の割合や対策、内定が取れなくて辛い時の対処法などを紹介します。
どうか辛い気分のまま落ち込んでしまわずに、状況を良くするきっかけに本記事を利用してくださいね。
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そもそも無い内定(NNT)とは?
無い内定の場合の末路について調べる前に、「そもそも無い内定って正確には何?」と思っている方もいることでしょう。
そのためここでは、無い内定の概要や就活生の実態について以下の2点に整理して解説します。
- 無い内定(NNT)とは
- 12月時点で無い内定就活生はどのくらい?
①無い内定(NNT)とは
無い内定とは、内定が無い状態を指す言葉です。ローマ字表記の「Nai Nai Tei」の頭文字を取って、「NNT」とも表記されます。
大学4年時の10月よりも前に内定を出すことを指す「内々定」をもじり、真逆の状態である内定が取れない状況のことを「無い内定」と表現しているのです。
就活生であれば、内定を獲得できないことは非常に苦しいことでしょう。しかし正しい就活の進め方を理解することで、状況は変えられます。
②12月時点で「無い内定」就活生はどのくらい?
株式会社リクルートが公表している調査データによると、23卒の2022年12月1日時点での「無い内定割合」は6%でした。
(出典:株式会社リクルート「就職プロセス調査」)
また同調査によると、3月卒業時点での無い内定割合は以下の通り毎年4%程度であると分かります。
3月卒業時点での無い内定率 | |
---|---|
2022年卒 | 3.6% |
2021年卒 | 3.9% |
内定がもらえない人の末路5つ

ここでは、内定がもらえない就活生が今後どのような進路を選ぶのか、一般的なケースとして以下の5パターンについて解説します。
- ニートかフリーター
- 就職浪人
- 起業
- 院進学
- 公務員
どんな道に進むにしても、選択肢を把握して、心構えや対策をしていきましょう。
①ニートかフリーター
内定がもらえない人の今後としてまず挙げられるのが、就職をせずニートやフリーターになることです。
ニートもフリータに対して、「楽そうだ」「時間が自由に使える」と考える方もいるかもしれません。
しかしいずれも社会的立場が弱く、貯金ができないことに悩んだり強い劣等感を感じたりと多くの方が悩んでいます。
長い目で見ると就職した方がさまざまな面でメリットが大きいため、無い内定だと諦めてしまわずに頑張ってみることがおすすめします。
②就職浪人
内定が獲得できない場合、就職浪人をして卒業後も就活を続ける方法も考えられます。
就職浪人であれば学費がかからず、就活に使うための時間にも余裕が持てるでしょう。しかし、新卒ではなくなる点はデメリットです。
また、就職浪人は学生ではなく社会人でもないため、社会的に認められないことに悩む可能性はあります。
また、浪人をしても内定を獲得できるかは分からないことから、現役時代の就活は何が悪かったのかを整理して活かすことが重要です。
③起業
場合によっては、既存の企業へ就職せずに自分で起業する方法も考えられます。
年齢制限や学歴は一切関係なく、起業するだけであれば誰でもできる点が魅力です。また、全てを自分の裁量で行えることは、大きなメリットでしょう。
しかし、全てを自分で決められる反面、やったことの責任は全て自分で取らなくてはいけません。
また、いくら懸命に働いても収入にならない可能性があることから、選択は慎重に行った方が良いでしょう。
④院進学
大学院へ進学すれば、就職浪人を避けることが可能です。特に理系の場合は、大学院へ進むことは一般的な進路だと言えます。
大学院で2年間さまざまな経験・勉強をし、改めて就活に挑戦することも良い方法でしょう。
しかし大学院に進むのであれば、就職活動と並行して行わないと時期的に厳しいとは言えます。
すでに募集が終わっている時期になっている可能性もあることから、大学院への進学も考えるなら計画をしっかりと練ることが重要です。
⑤公務員
一般企業への新卒就職が上手くいかなくても、公務員を目指す道はまだ残されています。
公務員の場合、条件を満たすことで新卒・既卒関係なく受験できるためです。さらに大学を卒業すれば、公務員試験の勉強に時間を使えます。
ただし公務員は人気の高い職業の1つであり、自治体によっては非常に高倍率になる点は覚えておかなくてはいけません。
目指す以上はしっかりと勉強をする覚悟を持ち、公務員試験に失敗したケースのことも考えておく必要があるでしょう。
内定がもらえない人の特徴と対策5つ

ここでは、内定がもらえない人の特徴を以下の5つに分類し、内定を獲得するための対策方法を併せて紹介します。
- 準備不足
- 自分に合ったレベルを理解していない
- 身だしなみに問題がある
- 言葉遣い・態度に問題がある
- 質問に回答できていない
①準備不足
内定を獲得できない理由としてまず考えられるのが、準備不足です。
面接対策が十分でないことから、採用側が志望度の低さを読み取って不採用におちいるケースが多いと言えます。
どんなに優秀な人でも、面接で自分を表現できないと内定は獲得できません。そして面接は、準備や練習次第でうまく対応できるようになるものです。
「自分は面接が苦手」と感じているなら、面接に向いていないのでなく準備が不足していると考えて取り組み直すことをおすすめします。
対策方法
就活の準備方法としては、以下が挙げられます。
- 自己分析
- 業界・企業分析
- 志望動機の洗い出し
- 面接対策など
人によっては、「そんなこともうやっている」と考える方もいるかもしれません。しかし正しいやり方でイチからやり直してみることで、新たな発見があることも多々あります。
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②自分に合ったレベルを理解していない
内定を獲得できない人の特徴としては、自分に合ったレベルを理解していないことも挙げられます。
大企業しか応募していない、受ける企業数が少ないなど、応募先を限定しすぎてしまっているケースは思いのほか多いものです。
特に就活の準備が進んでいないと、大企業や有名企業ばかりを受験してしまうことは多くあります。
大企業や有名企業の選考はやはり難しいことが多く、内定を獲得できていないとしても不思議はありません。
対策方法
自分に合ったレベルを理解できていない場合は、自己分析・企業分析を改めて徹底的に行いましょう。
自分の適性ややりがいを感じる点を理解して業界研究を行うことで、それまで考えもしなかった業界・企業を見つけることも充分にありえます。
また、OB・OGが選考を受けた企業を参考にしたり、周囲の友達にアドバイスをもらったりする方法も考えられるでしょう。
もう一度自分を客観的に見直すことで、自分に合った業界・企業を探し直してみてください。
③身だしなみに問題がある
身だしなみに問題があって、内定を獲得できないケースも実はあり得ます。一緒に働きたいと感じてもらうには、清潔感が想像以上に重要です。
特に新卒採用では、清潔感や爽やかさが重視されます。そして面接官の第一印象を決める大きな要素が身だしなみなのです。
自分ではしっかりとした身だしなみで臨んでいると思っても、周囲からはだらしなく見えている可能性はあります。
身だしなみへの注意が足りず、選考を落とされてしまうことは十分にあり得るでしょう。
対策方法
身だしなみを整えるための基本は、以下の通りです。
- 散髪に行く
- ヒゲをしっかりと剃る
- メイクを見直す
- 服のシワやシミは取る(クリーニングに出す)
髪型は、額を出すことを基本とします。できるだけシンプルに、清潔感を重視した髪型にしましょう。また女性の場合はメイクを見直し、ネイルアートなどを避けることも大切でしょう。
自分だけのチェックでは気づけないこともあるため、友人や家族に見てもらうのもおすすめですよ。
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④言葉遣い・態度に問題がある
身だしなみと同様に面接官の印象を大きく左右するものとして、言葉遣いや態度も挙げられます。
社会人の感覚と学生の感覚には違いがあることから、自分では言葉遣いに問題がないと思っていても面接官は気にしていることはあり得るでしょう。
また、表情やしぐさを含めた面接中の態度についても、見直してみる必要があります。
就活が上手くいかず自信を失うと、無意識のうちに表情を暗くしたり背中を丸めてしまったりするものです。
対策方法
言葉遣いに関しては、敬語の使い方を見直してみることをおすすめします。
特に尊敬語と謙譲語の使い分けがあいまいなままになっている就活生は多いため、一度勉強し直してみましょう。
また、面接中は笑顔を心がけることも大切だと言えます。面接が上手くいっていないと、どうしても自信の無さが顔に出てしまうものです。
口角を上げた自然な笑顔で対応できるように、笑顔の練習もしてみると良いでしょう。
⑤質問に回答できていない
内定を獲得できていない人の中には、質問にしっかりと答えられていない方も少なくありません。
上手く回答できていない人は、緊張しすぎてしまっているか、準備が不足しているのかのどちらかだと考えられます。
いずれにしても対策が不足していると思われることから、そのままの状態で就活を続けても内定を獲得できる可能性が上がらないでしょう。
「自分は苦手」と諦めてしまうのではなく、今一度見直してみることをおすすめします。
対策方法
面接の対策方法としては、以下が挙げられます。
- よくある質問の回答は用意しておく
- 面接の練習をする
本番で焦らないために大切なのが、しっかりとした準備です。できる限りの準備をしておくと、意外と落ち着いて本番に臨めるものだと言えます。
まず、よく質問される「志望動機」や「自己PR」などの質問には、回答を用意しておきましょう。
また、面接は場数を踏むことも大切であることから、模擬面接などで練習を重ねることも大切です。
その際には、相手の話を焦らずにしっかりと聞くことを徹底してみてください。
内定をもらえない状況が辛い時の対処法3つ

内定をもらえない状況が続くと、辛くてどうしようもない気持ちになることはあります。
辛くて我慢できなくなる前に、以下の3つの対処法を試してみてください。
- 就活以外に自分が活躍できる道を考える
- 趣味に没頭する
- 自分に合った生き方を見つめ直す
①就活以外に自分が活躍できる道を考える
内定がもらえない状況に辛くなったらできることとしてはまず、就活以外に自分ができる道を考えてみることが挙げられます。
就活以外にできることは何かを考えてみれば、自分にもできそうなことが見つかるかもしれません。
その一方で、「やっぱり自分には就活しかないな」と就活を頑張ろうと改めて感じる可能性もあります。
さまざまな道について考えてみることで自分の考えがまとまれば、落ち着いてもう一度歩き出せるでしょう。
②趣味に没頭する
自分の趣味に没頭することも、辛い時に取れる方法の1つです。
辛い気持ちのまま就活を続けていると、うまくいかずにますます苦しくなる悪循環におちいる可能性も十分にあります。
一旦就活からは離れて、自分の好きなことに没頭する時間を持ってみることも大切でしょう。
難しいことを考えずに好きなことを思い切りやることで、頭がすっきりして新たな気持ちで就活に望めるようになる可能性もあります。
③自分に合った生き方を見つめ直す
就活に行き詰まったと感じたら、自分に合った生き方を見つめ直すことも大切です。
他の生き方をできるだけ多く調べて、自分に合ったものがないか確認してみましょう。本やインターネットで調べても、人に会っても構いません。
これまでと異なる生き方を知ることで、少なくとも視野はこれまでよりも広がります。
もし自分に合った生き方が上手く見つけられなかったとしても、就活に関する新たな気づきや学びを得られる可能性はあるでしょう。
内定をもらえない末路を考えるより、対策をや息抜きをしよう
内定を獲得できない場合、これまでの就活の進め方に何らかの原因がある可能性が高いと言えます。
そのため今後のことを心配するよりも、対策を講じたり気分転換をしたりした方が良いでしょう。
本記事をぜひとも参考にしていただき、前向きに就活を進めるきっかけにしてくださいね。
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。