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履歴書での長所・短所の書き方を解説!例文やポイントも紹介

履歴書で必ずと言って良いほど書く長所と短所ですが、自分の人柄を他人へ説明するのは思っている以上に難しいでしょう。

どう書けばより効果的に長所を伝えられるのか、そして短所をマイナスな印象にさせずに伝えられるのか気になりますよね。

この記事では履歴書での長所・短所の書き方を解説、また例文やポイントを紹介していきます。

長所・短所と強み・弱みは違う

長所と短所を聞いてくる企業があれば、強みと弱みを聞く企業、またはこの両方を訪ねてくる企業もあります。それぞれ似た質問に感じますが、どういった違いがあるのでしょうか

ここでは、長所・短所と強み・弱みの違いを紹介していきます。

長所・短所とは人柄に関わること

長所と短所は、就活生の性格や人柄について尋ねています。元々持つ性格のことを指しているので、どんな環境でも変わらないその人の良さや弱点ということになりますね。

本人が長所を活かしたり短所を克服することで何か達成できることはあれど、通常は他人に直接的なメリットやデメリットを与えることはありません

「身に着けたスキル」というよりも、「元々の性格や人柄」について尋ねられていると考えれば良いでしょう。

強み・弱みとはスキルに関わること 

強みと弱みは、自分が持つスキルのことを指しています。

環境や物事によっては、大きく活かせる武器です。そのため長所や短所と違い、自分だけでなく相手に直接的なメリットやデメリットが発生する場合があります

採用担当者が知りたがる理由は、入社後に就活生がどういった活躍ができるのかを知るためです。そのため自分の性格や人柄を伝えるだけでなく、それが入社後にどう活かせるかまで回答する必要があります。

履歴書で長所・短所を聞く2つの理由

就活で長所と短所を聞かれる理由は、「就活生の人物像を知りたい」という採用担当者の狙いからです。また自分自身のことを理解できているかどうかも、評価基準となるでしょう。

ここでは履歴書で長所・短所を聞く2つの理由を、細かく解説していきます。

  1. 企業の求める人物像に合っているか知りたい
  2. 自己分析ができているか知りたい

①企業の求める人物像に合っているか知りたい 

1つ目の狙いは「企業の求める人物像であるかどうか」を探るためです。社会人として発揮できる強みや能力も大切ですが、やはり企業という1つの組織で勤務する以上社員の人柄は重要ですよね。

企業によって作り上げている雰囲気や、大切にしている社風はそれぞれです。どれだけスキルが優れていても、人間性が合わないと判断されて選考結果に影響がでることも有り得ます。

企業研究を通して、企業が求める人間性を推察し、魅力に感じてもらえそうな長所を考えてみましょう

②自己分析ができているか知りたい 

長所を尋ねるもう1つの理由は「自己分析ができているか」を判断するためです。

自分を客観的に見て正しく分析できるかどうかで、入社後の活躍の仕方に大きく違いが出てきます。「自分は今何ができるか」を考えられると、積極的に業務に取り組むことができるからです。

そのため自己分析ができているかどうかは、採用担当者から見ると重要な評価基準となります。長所を尋ねられた時に、「特になし」「分からない」と答えるのはマイナス評価になるので気を付けましょう。

長所・短所の書き方のポイント4つ

長所と短所は、多くの就活生が聞かれる質問です。他の就活生と差をつけた長所・短所にすることで、良い印象を与えましょう。

ここでは完璧な回答にするための、長所・短所の書き方のポイント4つを解説していきます。

  1. 特徴的なキーワードを使う
  2. 企業に遭う長所・短所を伝える
  3. 社会人としてふさわしくない短所は避ける
  4. 長所と短所で矛盾がないようにする

①特徴的なキーワードを使う

特徴的なキーワードを使うことで、印象に残る文章にしましょう

人柄を表す「温厚」「真面目」「努力家」といった言葉はありきたりなため、他の就活生も使っている可能性が高く印象に残りづらいです。

例えば「真面目」をアピールしたいのであれば、「いかなる状況でも、物事に真剣に取り組む精神力の高さ」と言い換えることで、具体的かつインパクトのある表現になります。

個性をアピールするために、1つの長所とっても言葉に工夫をしてみましょう。

②企業に合う長所・短所を伝える 

よりアピールするために、企業に合う長所・短所を伝えましょう

長所をアピールするのは自分だけでなく、他の就活生もそれぞれの長所を武器として面接官に説明します。その中でより飛び抜けるためには、企業と相性の良い長所と短所を見つけることです。

例えば社風に真面目さを取り上げている企業であれば、それに相応しい長所を、明るさや笑顔を取り上げていれば、それにぴったりな人柄であることをアピールしましょう。

また業務内容も考慮して、長所を考えるべきです。「この会社で活躍できる長所を持っている」と思わせるように工夫しましょう。

③社会人としてふさわしくない短所は避ける 

社会人として、ふさわしくない短所は避けるようにしましょう

短所は人それぞれ自由で、乗り越えられれば問題ありません。だからこそ面接官は短所を聞きますし、そこまでネガティブな影響にはなりません。

しかし「社会人としてありえない短所」はマイナスでしかなく、採用しない方が良いと思わせてしまいます。

例えば「寝坊しやすくて遅刻癖がある」「先延ばしにする癖があり期限が守れない」といった、業務に支障をきたすと判断される短所は避けましょう。

④長所と短所で矛盾がないようにする

長所と短所で、矛盾がないように気を付けましょう

就活における長所と短所は、「こういう長所があるからこその、この短所」と関連づけることが大切です。逆に言えば「長所がこれなのに、こんな短所があるのか」と思わせてはいけません。

例えば「慎重である」ことを長所として説明したのに、短所で「せっかち」と言ってしまうと、矛盾が生まれてしまいます。採用担当者が、履歴書全体の内容に不信感を覚えてしまうかもしれません

長所と短所それぞれ内容に気を付けつつ、違和感の無い説明になるようにしましょう。

履歴書に書く長所の例文4つ

ここでは、履歴書に書く長所の例文4つを紹介していきます。

長所ごとに作成されており、ここまでで解説したポイントも含めているので、是非参考にしてみてください。

  1. 協調性がある
  2. 行動力がある
  3. 計画性がある
  4. 集中力がある

①協調性がある

私の長所は、集団の中で状況を判断をしながら、周りと協力して物事に取り組める点です。

私は高校時代に所属していた吹奏楽部で、副部長を務めていました。

事務的な業務が多い部長と違い、私は部活全体をまとめる役割となることが多かったです。各パートが抱える問題や悩みを汲み取り、副部長の私が共になって、改善に進むよう取り組んでいました。

貴社に採用された際もこの協調性を活かして、周りと共に協力しながら円滑に業務を進めていきたいと考えています。

協調性があるという長所を、部活動での経験を交えて説明した例文です。

そのまま協調性という言葉ではなく、「周りと協力できる」と表現することで個性を出しています。部活動というチームに所属していた経験が、協調性があることの証明となるでしょう。

②行動力がある 

私の長所は、何事もまずは挑戦してみてそこから学ぼうとする点です。

私は高校時代、ボランティア活動に積極的に取り組んでいました。活動毎に違うメンバーと違う活動内容に取り組むのは、そう簡単なことではありません。「うまく馴染めるか」「ちゃんと貢献できるか」と不安になることもあります。

しかし私はどんな時も「まずはやってみよう」という気持ちを大切にして、果敢にボランティア活動に挑戦していました。

入社後も、難しい業務や課題に直面することがあるかもしれません。どんな時も挑戦することを恐れず、経験と共に成長していきたいと考えています。

行動力があるという長所を、ボランティア活動での経験を交えて説明した例文です。

入社後も積極的に挑戦していくと表明して締めることで、入社後にどう活かせるのか展開をアピールすることができます

③計画性がある 

私の長所は、事前に物事の順序を組み立てて、何事も万全な状態で取り組めることです。

私がゼミで行った研究発表では、長期の観察が必要で、その分資料やパワーポイントの準備も膨大でした。計画をして効率よく進まないと失敗してしまうと考えた私は、数カ月に渡る細かい計画表を用意したのです。

事前に詳細まで計画立てていたことで、私は負担なく研究に取り組み、結果的に完成度の高い研究発表をして高い評価を貰いました。

入社後もこの計画性の良さを活かして、様々な業務で貢献していきたいと考えています。

計画性があるという長所を、研究発表での経験を交えて説明した例文です。

計画が立てられるということだけではなく、そのおかげで成功体験に繋がったと説明することで、長所が普段活かせていることが証明できます

④集中力がある 

私の長所は、自分の中で定めた目標が達成されるまで、ひたむきに努力できる集中力の高さです。

私は高校時代に、吹奏楽部とボランティア部の2つを兼任していました。

ボランティア部に所属していた分、吹奏楽部での練習時間は他の部員と比べて少なかったです。短時間な分、日々の練習1つ1つに力を入れて集中していました。そのおかげで、無事コンクールメンバーに選ばれました。

入社後も、業務に追われて忙しい時期もあるかと思います。そんな中でも、集中力の高さを活かして、効率よく業務を処理していきたいと考えています。

集中力があるという長所を、部活動での経験を交えて説明した例文です。

集中力が高いことを活かして、短時間でも成果を残せるというのは社会人になると大きな武器になります。入社後も業務効率が良いであろうことを、アピールしましょう。

履歴書に書く短所の例文4つ

自分の短所を採用担当者に説明するというのが、想像できない方も居るかもしれません。

ここでは履歴書に短所を書く際の、例文4つを紹介していきます。これまでに解説したポイントも含めているので、ぜひ参考にしてください。

  1. 優柔不断
  2. 頑固
  3. 心配性
  4. せっかち

①優柔不断

私の短所は、優柔不断な点です。

私が在籍していた研究室で研究課題があった際、テーマ決めにかなりの時間がかかりました。それぞれのテーマを選んだときに考えられるメリットデメリットを想定すると、つい優柔不断になってしまったのです。

しかしテーマ選定に時間がかかり過ぎてしまった分、肝心の研究時間が足りなくなり内容が疎かになってしまいました。

この経験を通して優柔不断は時に時間を無駄にしてしまうことを学んだ私は、今は「何を選ぶかよりも、選んだ後にどう頑張るか」が重要だと考えるようにしています。

優柔不断という短所を、研究発表での経験を交えて説明した例文です。

ただ優柔不断なのではなく、様々な想定をしてしまうからこそだと説明することで、それほどネガティブな印象にはなりません。

②頑固 

私の短所は、頑固な点です。

私のアルバイト先である雑貨屋では、月替わりでキャンペーンを実施しています。

ある月に、私は自分が考案したキャンペーン内容は絶対に効果があると思い込み、他の従業員に反対されても意見を変えませんでした。

しかし結局その月の売上は、他の月と比較して低い数字を記録してしまいました。

この経験から、その時の考えだけが正しいと思い込むことのリスクを学びました。今は視野を広げて、柔軟な対応ができるように心がけています。

頑固という短所を、アルバイトでの経験を交えて説明した例文です。

失敗を通して、頑固のデメリットを学んだことを明確にしましょう。今は違う考え方ができているとアピールすることで、採用担当者にとってマイナスな印象になることを避けられます

③心配性 

私の短所は、心配性な点です。

私が所属していた研究室では、1人で実験に取り組み発表する課題があります。実験結果が上手く成功するか不安だった私は、数パターンの実験を用意していました。

結局いくつかの実験を同時に抱えることになった私は、それぞれの実験の完成度が下がってしまったうえに、レポート内容も複雑なものとなってしまいました。

この経験から、過剰な心配や不安は時に時間や労力を無駄にしてしまうことを学びました。今は何事も事前に完璧な対策を施しておくことで、過剰に心配する必要のないように努めています。

心配性という短所を、研究発表での経験を交えて説明した例文です。

短所の改善方法に、「今は何事も心配しないように気を付けている」というように説明するのは避けましょう。逆に「リスクマネジメントが一切できない」という、新たな短所に思われてしまう可能性があります。

④せっかち 

私の短所は、せっかちな点です。

私の大学は部活ごとに体育館を使用できる時間が決まっており、15分延長する度に次の体育館使用時間が短縮されてしまうというペナルティがあります。練習時間が減ることを恐れていた私は、片付け時間になる度に部員への声掛けを強く行っていました。

暫く経った頃、コーチから「片付け時の声掛けの圧が強いせいで、雰囲気が悪くなってしまう」と注意を受けました。

この経験から、自分の中では時間を気にしているだけでも、周りに圧を与えていたり行動を急かしてしまうことを学びました。今は急ぐ時こそ落ち着いて、余裕を持って考えてみるようにしています。

せっかちという短所を、部活動での経験を交えて説明した例文です。

せっかちでいることが周りにどういう影響を与えてしまうのか理解していること、そのうえでどう改善に取り組んでいるのか説明しましょう。

長所・短所が思い浮かばないときの対処法2つ

自分自身の長所や短所を考えたことが無い人にとっては、どれだけ考えても思いつかないこともあるかもしれません。だからといって長所と短所を、捏造するのは良くない手段です。

ここでは長所・短所が思いつかないときの、対処法2つを紹介していきます。

  1. 褒められたことや失敗経験を思い出す
  2. 他者から聞く

①褒められたことや失敗経験を思い出す 

過去に他人から褒められた経験や、失敗経験を思い出しましょう

これまでの人生で、誰かに褒められたことがきっとあるはずです。

褒められるような出来事が起きたのは、自分の何かの能力や長所が発揮されたからこそでしょう。自分ではたまたま起きたことだと思っても、長所が活かせたかもしれません。

逆に、これまでに何か失敗したこともあるかと思います。もしかするとそれは、自分の短所が原因となって起きたことではないでしょうか

これまでの経験を思い出して、自分の長所や短所を考えてみましょう。

③他者から聞く 

自分の長所と短所が思いつかない場合、他者に聞いてみましょう

自分自身を客観的に見て、性格を分析するのは実は簡単なことではありません。これが長所だと思っていても、他により優れた長所があるかもしれないですよね。

その場合は、家族や友人、または学校の教師やアルバイト先の上司など、身近な人物に自分の長所と短所について聞いてみましょう。

普段自分と関わっている身近な人たちは、もしかしたら自分以上に貴方のことを知っているかもしれませんよ。

長所・短所の書き方を理解して履歴書で好印象を与えよう 

長所と短所は、自分の人柄を強くアピールする良い機会です。上手く伝えることで、採用担当者の心を動かす大きなチャンスになるかもしれません。

長所と短所の書き方を理解して、履歴書で好印象を与えましょう

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若林

この記事を書いた人

若林

青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。

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