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就活の企業選びの軸の定め方|面接で聞かれた時の答え方も解説

就職活動では、あなたに合った企業を選択するのがカギになります。企業選びの軸を定めることは、そのために大事になります。ブレていると、理想の企業が見つけにくくなるでしょう。

とはいえ「企業選びの軸ってどのように決めればいいんだろう?」と悩みますよね。

そこで本記事では、企業選びにおける軸の定め方を徹底解説します。記事後半では面接での回答例も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

就活の企業選びの基準を定めるべき2つの理由

まず、基準を定めるべき理由を2つ紹介します。

  1. 効率良く就活を進められる
  2. 企業とのミスマッチを防げる

①効率良く就活を進められる

1つ目は、就活を効率よく進めるためです。基準が定まっていれば、情報収集や選考に取り組む企業や業界を絞りやすくなります。

結果、無駄な時間を費やすことがなく、効率よく就職活動が進むでしょう。

また、時間を最適化し、ストレスを軽減する効果も期待できます。効率よく最適な企業に出会い、理想的なキャリアを歩んでくださいね。

②企業とのミスマッチを防げる

2つ目は、企業とのミスマッチを防ぐことです。軸が定まっていれば、入社後に業務や企業文化とのミスマッチを避け、仕事の満足度を高められます。

具体的には、価値観や仕事環境の適合性、企業文化との一致、成長機会、福利厚生と給与などを基準にすると、選んだ企業との長期的な関係の構築を期待できるでしょう。

入社後にミスマッチが判明すると、就活生と企業のどちらに対してもマイナスになります。だからこそ、基準が重要になるのです。

就活の企業選び4ステップ

次に、企業選びを下記の4ステップで紹介します。

  1. 自己分析
  2. 就活の軸を定める
  3. 軸に沿って企業を分類する
  4. 自分に最も適している企業を選択する

①自己分析

まずは、自己分析から始めてください。自身を深く知っていなければ、軸が定めにくくなるためです。

具体的には、価値観や強み・弱み、興味・趣味、将来のビジョンを整理してください。自分史やマインドマップを使い、ノートにまとめることもおすすめです。

希望する職種や条件を明確にする重要な工程なので、丁寧に行ってくださいね。

②就活の軸を定める

続いて、就活の軸を定めます。就活を効率よく進めたり、ミスマッチを避けることに有効です。

軸がないと求人情報や企業の多さに圧倒され、最適な企業が埋もれてしまいます。時間やお金、精神を無駄遣いしないためにも、必ず定めておきましょう。

決め方については、次の項で具体的に紹介します。ここでは、定めることが大切だということを頭に入れておいてください。

③軸に沿って企業を分類する

軸が決まったら、軸に沿って企業を分類しましょう。これは、価値観の合う企業に出会うことに繋がります。

大量の求人情報が整理され、選択肢を絞り込む際に焦点を絞るのに役立ちます。

④自分に最も適している企業を選択する

分類できたら、その中から最も適している企業を選択しましょう。仕事に満足し、成果を期待できるためです。

また、価値観や興味が合致する企業環境で働くと、モチベーションが高まり、長期的なキャリアに繋がります。

企業については、Webサイトの情報だけではわからないことも多いでしょう。そのため、企業説明会やインターンを通じて、実際の社員と話す機会を持つことをおすすめします

就活で企業選びの軸になるもの

次に、企業選びの基準になりやすい軸の一部を紹介します。

  1. 社風
  2. 業務内容
  3. 評価制度
  4. 教育体制
  5. 安定性・成長性
  6. 社内の雰囲気

①社風

1つ目は、社風です。社風は企業の文化や価値観を表すもので、職場環境や満足度に大きな影響を与えます。

適切な社風の企業を選ぶことは、長期的なビジネスプランの成功にもつながりますよ。自分に合った最適な職場で働くためにも、社風をよく理解し、あなたに合った理念を見つけてくださいね。

②業務内容

2つ目は、業務内容です。業務内容は、将来の仕事や経験に直結し、自分がどれだけやりがいを感じ、成長できるかに影響します。

また、業務内容は働く環境や文化とも関連しています。具体的な働き方を想像したり、希望通りに働ける環境であるかどうかを見極めるのに役立ちます

③評価制度

3つ目は、評価制度です。働く姿勢や成果がどのように評価され、報酬や昇進に結びつくかを示すものです。

公平かつ透明な評価制度は、モチベーションを高め、キャリアパスを明確にします

言うまでもなく、企業ごとに評価制度は異なります。そのため会社ごとにある評価制度を把握することは、長期的な成功と満足度を確保する上で不可欠なのです。

④教育体制

4つ目は、教育体制です。教育制度が重要な理由は、適切な教育が成長スピードに直結し、将来の成功に大きく関わるからです。

教育が整った企業は、研修プログラムなどの明確化を通じて社員のスキルアップを支援します。また、安心して成長できる環境が整っているかどうかも重要です。

教育が充実している企業は、将来のキャリアを築くための強力なパートナーとなりえるでしょう。

⑤安定性・成長性

5つ目は、企業の安定性と成長性です。安定性は、企業が将来的にも安定的な収益を確保し、雇用を維持できることを意味します。

安定性がなければ不安定な職場環境が待ち受け、成長性がなければ将来のスキルなどの発展が限定されます。

両者を検討し、最低限の条件を満たす会社を見つけることがポイントになりますよ。

⑥社内の雰囲気

6つ目は、社内の雰囲気です。1つの会社で働く際の生活全体に影響を与えるからです。

良い雰囲気の企業では、働く環境が快適で、チームとの協力がしやすく、自己成長しやすくなります。逆に雰囲気が悪い企業ではストレスが高まり、働きがいが減少します。

自分の価値観や働くスタイルに合った雰囲気を持つ企業を選ぶことは、精神的なストレスの軽減や成長に影響を及ぼす重要になるのです。

企業選びの軸を面接で質問される場合もある

企業選びの軸は、自分の中だけで定めておき、頭に入れておくだけで問題ないと考える人も多いでしょう。ただし、面接で聞かれることもあります

面接官が就活の軸を質問する理由は、学生がなぜ自社を希望するか知りたいからです。

伝える際は、あなたが思い描く価値観やキャリアプランに基づいて、誠実に伝えましょう。具体的な理由を整理しておくことで、急に聞かれても慌てず答えられ、好印象を残せます。

企業選びの軸を面接で質問される2つの理由

なぜ、企業はあなたに企業選びの軸を質問するのでしょうか?主な理由を2つ紹介します。

  1. 学生が企業にふさわしいか判断したいから
  2. 長い期間働いてくれるかを判断したいから

①学生が企業にふさわしいか判断したいから

1つ目は、学生が企業にふさわしいか判断したいからです。企業は、あなたのスキルや経験の豊富さだけでなく、自社の価値観や社風と合致するかどうかを確かめる必要があります。

たとえば、積極的に挑戦する企業文化であるにもかかわらず、自分のペースで確実に仕事を進める働き方を理想とする学生を入社させてしまうと、ミスマッチが起きます。

そのため、面接で就活における軸について質問し、学生が長期間にわたり活躍できるかどうかを判断する材料として役立てています

②長い期間働いてくれるかを判断したいから

2つ目は、長い期間働いてくれるかを判断したいからです。企業は、時間やお金を投資して新人教育を行います。そのため、すぐに辞められてしまうと、損失を被ります。

出来るだけ長く、ストレスなく働き続けてもらえる学生を、面接官は探しているのです。

企業選びの軸を面接で答える時のポイント3つ

次に、企業選びの軸を面接で答える時のポイントを3つ紹介します。

  1. 福利厚生を全面に出さない
  2. 転職前提で話さない
  3. 優先順位を定めておく

①福利厚生を全面に出さない

企業選びの際、福利厚生の希望を全面に出すのは避けましょう。軸にしてしまうと、仕事の進め方や企業の雰囲気があなたに合わない可能性があるからです。

先ほど紹介した6つの軸(社風、業務内容、評価制度、教育体制、安定性・成長性、社内の雰囲気)に焦点を当ててくださいね。

福利厚生は重要であることは間違いありません。ただし、軸に据えてしまうと企業とのミスマッチが発生しやすいため避けましょう

②転職前提で話さない

企業選びの軸を伝える際、転職前提で話すことは避けましょう。前述した通り、企業は長い期間働いてくれることを望んでいます。転職前提で話すことは「いつかはやめます。」と言っているようなものです。

もちろん、長いプランを立てる上で転職について考えることは重要です。ただし、面接で話すことは避けておきましょう。

ただし、将来転職や独立を支援する企業文化を持つ企業もあります。その場合はキャリアプランのアピールが有効になるため、あらかじめ調べて臨機応変に対応しましょう。

③優先順位を定めておく

企業選びの軸を面接で伝える際、優先順位を定めることが大切です。なぜなら、選択がスムーズになり、面接での回答も簡潔で効果的に伝えられるからです。

たとえば、「企業の文化や価値観が最も重要で、次にキャリアの成長機会、そして福利厚生が重視ポイントです。」などと答えるのが適切です。

優先順位がはっきりしていれば、あなたの選考基準が明確になるだけでなく、面接官に好印象を与えられるでしょう。

面接で企業選びの軸を聞かれた時の回答例6選

最後に、面接で企業選びの軸を聞かれた時の回答例を軸ごとに6パターン紹介します。

  1. 社風
  2. 業務内容
  3. 評価制度
  4. 教育体制
  5. 安定性・成長性
  6. 社内の雰囲気

①社風

私は就職活動において、社風を軸にしています。なぜなら、人生の大部分を仕事に費やす以上、自分に合った職場環境で働きたいと考えているからです。

御社の「チームワークを重視する」社風は、私が大切にする価値観と一致しています。

また、御社の働きやすいオフィス環境を作る取り組みにも感銘を受けており、御社の環境であれば、仕事でパフォーマンスを発揮できると考えております。

さらに、御社の長期的なビジョンに共感しており、その一環として自己成長や専門的なスキルの向上が期待できると考えています。

この例文では、社風が企業選びの軸であることをアピールしています。なぜ社風が大切なのかを述べつつ、企業のどのような部分が自分の軸と一致したかを述べている点がポイントです。

②業務内容

私は就職活動において、業務内容を軸にしています。なぜなら、私はデジタルマーケティングという業務に魅力を感じており、その分野での経験を積みたいと考えているからです。

御社のデジタルマーケティング業務は、先進的で挑戦的な要素があり、私の理想的なキャリアプランに合致していると感じました。

データ分析やオンライン広告などのプロジェクトに参加し、自身のスキルを向上させることで、御社の成功に貢献できると考えております。

また、御社の取り組みは市場に新しい価値を提供しており、その一翼を担いたいと考えています。このような業務内容が、私のキャリア目標と一致しており、御社で活躍できると考えております。

この例文では、業務内容が企業選びの軸であることをアピールしています。具体的な業務内容を挙げ、それがあなたの興味や価値観と一致することを強調していることがポイントです。

③評価制度

私は就職活動において、評価制度を軸にしています。なぜなら、評価制度は個人の成長とモチベーションに大きな影響を与え、御社での長期的な成功につながると考えるからです。

御社の成果主義という評価制度は、私の軸に合致しています。この制度は、個人の実績や能力を公平に評価し、成果に応じて報酬や昇進の機会を提供していると考えるからです。

学生時代のアルバイトでは、成果が時給に直結する環境で働いており、それが私に合っていると確信しました。

自分の成果が正当に評価され、報われる環境で仕事に取り組むことで、長期的な目標に向かってモチベーション高く働けると考えております。

この例文では、評価制度が企業選びの軸であることをアピールしています。過去の体験談をもとに、企業の評価制度があなたの理想と一致することを伝えているのもポイントです。

④教育体制

私は就職活動において、教育体制を軸にしています。なぜなら、教育がしっかりしている企業は、個人の成長と仕事のやりがいに直結すると考えているからです。

御社の新入社員向けに開発された独自研修プログラムは、業界での実務スキルを習得し、リーダーシップを発揮するためのエッセンシャルなツールだと考えています。

また、役職ごとの研修の充実や、個別スキルに応じたプログラムなど、成長できる環境が整っていることにも感銘を受けました。

このような具体的な教育体制が、私の軸にマッチしており、自己成長と会社への貢献の両方において役立つと考えております。

この例文では、教育体制が企業選びの軸であることをアピールしています。研修プログラムについては、企業についてよく調べ、具体的なプログラム名を挙げると良いでしょう。

⑤安定性・成長性

私は就職活動において、企業の安定性や成長性を軸にしています。なぜなら、大学時代に経済の不況を経験し、多くの企業が困難な状況に直面している中で、安定性が将来への安心感をもたらし、成長性が自己実現やキャリアの伸展につながると感じたからです。

過去に、安定性のある企業でのインターンシップ経験から、リーダーシップとイノベーションのバランスが、成功の鍵であることを学びました。

安定的な基盤の上に成長を築くことで、社員としての安心感と、新たな挑戦へのモチベーションを同時に得られると確信しています。

御社は、安定性と成長性を兼ね備えているため、充実したキャリアを築けると考えております。

この例文では、企業の安定性や成長性が企業選びの軸であることをアピールしています。安定性や成長性が需要だと感じるきっかけになった出来事を挙げることで説得力を持たせていることがポイントです。

⑥社内の雰囲気

私は就職活動において、社内の雰囲気を軸にしています。なぜなら、アルバイトの経験から社内の雰囲気が一番のモチベーション源であり、個人の成長やチームワークに直結すると感じているからです。

以前の職場では、オープンで協力的な雰囲気があり、みんながアイデアを出し合い、共に成長しました。

御社の雰囲気は、私の理想と一致しています。従業員同士が協力し合い、新しいアイデアに対してオープンで受け入れる文化がある点に魅力を感じました。

この雰囲気の中であれば、高いパフォーマンスを発揮し、協力しながら成長できると考えております。

この例文では、社内の雰囲気が企業選びの軸であることをアピールしています。アルバイトの経験から職場の雰囲気が重要であることを知ったことを挙げ、企業のどのような雰囲気に惹かれたかを述べています。

就活での企業選びのための基準を定めよう

本記事では、企業選びにおける軸の定め方や就活の軸を面接で聞かれた時の答え方を解説しました。

就活の軸を持つことは、就活を効率よく進めるだけでなく、あなたにマッチした企業の発見にも役立ちます

まずは自己分析を行い、あなたの軸を見つけてみましょう。また、面接で聞かれることもあるため、準備しておくといいですよ。

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若林

この記事を書いた人

若林

青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。

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