【質問例57選】会社説明会での質問と考え方を解説|マナーやNG例も紹介
「会社説明会では質問したほうがいいのだろうけど、何を聞こう」と、説明会における逆質問で悩んでいる学生もいるのではないでしょうか。
本記事では、会社説明会で質問したい内容を30個紹介します。また、質問時に押さえておくマナーを解説しているので、ぜひ参考にしてください。
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会社説明会とは?

会社説明会とは、企業が就活生に向けて自社の情報を紹介する場で、就職活動における大切なステップのひとつです。
具体的には、企業理念や事業内容、職場の雰囲気、募集職種などを伝え、学生からの質問にも答える機会となります。
就活生にとっては、企業の実情を直接知ることができる貴重な時間です。自分の志望と企業の方向性が合っているかを確かめる場でもあるため、後悔のない就職選びにつながるでしょう。
ただ話を聞くだけでなく、事前に企業の情報を調べたうえで気になる点を準備しておくことが大切です。主体的な姿勢は企業側にも伝わり、好印象を与えやすくなります。
説明会を通して企業理解を深めることで、エントリーシートや面接の際にも、より説得力ある志望動機を伝えられるようになるはずです。
好印象を与える会社説明会での質問の考え方

会社説明会での質問は、企業への関心や理解度を示す絶好のチャンスです。ただし、その場しのぎの質問では、逆効果になるおそれがあります。好印象を与えるには、準備と質問の質が大切です。
ここでは、質問を考える際に押さえておきたいポイントを順を追って解説します。
- 企業研究を徹底する
- 質問内容を洗い出す
- 質問意図を明確にする
- 企業理解を深める視点を持つ
①企業研究を徹底する
好印象な質問をするには、まず企業研究をしっかり行うことが欠かせません。
企業の公式サイトやIR情報、プレスリリースだけでなく、社員インタビューやSNSなどの口コミ的な情報にも目を通すと、より立体的な理解が得られるでしょう。
競合企業との違いや業界全体の動きにも注目すると、質問の切り口に深みが出てきます。
たとえば、「グローバル展開について教えてください」よりも、「ASEAN市場向けの新規事業で求められる人物像はどのような方ですか」と尋ねたほうが、調べた内容を考慮していることが伝わります。
企業が公開している情報を確認しておくことで、説明会での質問が表面的な内容にとどまらず、具体性を持ったやり取りが可能になります。
しっかりと調べたうえで質問すれば、「この学生は本気だ」と思ってもらえる可能性も高まるでしょう。
加えて、企業の理念やミッションにも目を向けておくと、質問の中に共感や価値観の一致を自然に織り込むことができます。
これによって、単なる情報収集ではなく、企業との相性を探る姿勢もアピールできるのです。
②質問内容を洗い出す
企業研究を終えたら、次に自分が知りたいことを整理して、質問候補を洗い出しておきましょう。あらかじめ準備をしておかないと、当日うまく質問ができず、せっかくのチャンスを逃してしまいます。
まずは、自分の就活の軸や大切にしている価値観を言語化し、それに関連した分野に絞って疑問点を考えていきます。
「働き方」「キャリアパス」「若手の裁量」「評価制度」「プロジェクトの進め方」など、実際に働く場面をイメージしながら整理すると効果的です。
また、質問の内容は「入社後にどう貢献できるか」を見据えたものにすると、採用担当者にとっても印象に残りやすくなります。
自分がどのようなスタンスで働きたいかを踏まえて、「こういう場面で迷ったとき、御社ではどのように判断されていますか」といった視点で質問を構築してみてください。
質問候補は複数用意しておくと、当日の説明内容によって臨機応変に変更することができ安心です。事前にリスト化しておけば、他の学生と内容がかぶった場合も慌てずに対応できます。
こうした準備が、質問の質を一段階引き上げるポイントになるのです。
③質問意図を明確にする
質問を考えるときは、「なぜその質問をするのか」という目的を明確にすることが非常に重要です。企業は学生の質問から、どこまで考えているのか、どのような価値観を持っているのかを見極めています。
例えば、「研修制度について教えてください」という一般的な質問だけでは、何を知りたいのかが曖昧になってしまいます。
しかし、「自分は成長環境を重視しており、現場配属までの流れやOJTの具体的なサポート体制について知りたいです」と付け加えることで、質問に明確な意図があることが伝わります。
また、質問に至った背景を短く添えるだけで、より立体的なコミュニケーションになります。
たとえば、「インターンで主体的に動くことの難しさを感じたため、入社後にどのようなサポートがあるかを伺いたいです」といった表現は、相手にも納得感を与えます。
こうした意図のある質問は、企業理解と自己理解が両立していることを印象づける材料になります。
内容そのものよりも、その裏にある考え方が問われる場面でもあるため、意図を整理しておくことが大切です。
さらに、意図を整理することは自分自身にとっても、企業との相性を見極めるうえで有効です。自分に合う職場環境を見つけるためにも、目的を持った質問を意識しましょう。
④企業理解を深める視点を持つ
質問は単なる情報収集のためではなく、企業理解をさらに深めるためのきっかけでもあります。
そのため、制度や条件といった表面的なことではなく、組織文化や働き方、現場での価値観に踏み込んだ視点が求められます。
たとえば、「チームで成果を上げる文化があると伺いましたが、部署間で意見が対立した場合はどのように調整されるのですか」といった問いかけは、企業の実際の運営スタイルを知るうえで有効です。
また、「若手でも意見を発信しやすいとのことですが、実際に提案が通った事例があれば教えてください」など、具体的なケースを引き出す質問も、企業のリアルな姿を知る助けになります。
これにより、自分がその環境で活躍できるかを判断する材料にもなるでしょう。
こうした質問は、企業の内側を理解しようとする姿勢として高く評価されることが多く、採用担当者に強い印象を与えることもあります。
企業に合わせた質問づくりを意識することで、より充実した説明会の時間が過ごせるはずです。
企業の理念や人材育成のスタンスなど、数字や制度だけでは見えない部分に焦点を当てることが、真に理解を深めるカギになります。
聞くべき本質を見極める目線を持ち、価値ある質問をしていきましょう。
会社説明会で質問する際のマナー

会社説明会での質問は、採用担当者に自分を印象づけるチャンスです。ただし、マナーを守らなければ、かえって逆効果になることもあります。
ここでは、失礼にならないために最低限押さえておきたい質問時のマナーを紹介します。
- 学校名と氏名を名乗る
- 質問テーマを明示する
- 要点を押さえて簡潔に質問する
- 感謝の言葉を伝える
① 学校名と氏名を名乗る
質問をする前に、まず自分の学校名と氏名を名乗るのが基本的なマナーです。「○○大学○○学部の△△と申します」と一言添えるだけで、相手に対する配慮が伝わり、礼儀正しい印象を持たれやすくなります。
とくにWeb説明会のように、対面ではない場面では誰が発言しているのかがわかりにくいため、名乗ることはより重要になるでしょう。
また、名乗ることで自分の所属が明確になり、相手もその学生のバックグラウンドを踏まえて回答を考えやすくなります。
企業によっては、参加者の情報を記録しておくケースもあるため、自己紹介はそのまま評価の一部になる場合もあります。
短い言葉でも印象を左右する場面ですので、最初のひと声を忘れずに意識しておきたいところです。
② 質問テーマを明示する
質問の際に「何について知りたいのか」を先に伝えることは、相手にとっても自分にとっても大きなメリットがあります。
たとえば「御社の研修制度についてお伺いしたいのですが」と話し始めるだけで、採用担当者はすぐに内容を理解し、的確な回答に導きやすくなります。
テーマが明示されていないまま質問を始めると、話があちこちに広がってしまい、結果的に要点が伝わらなくなるおそれがあります。
質問の時間は限られているため、端的な導入を入れることで、時間を有効に使うことができるでしょう。
また、質問の内容によっては、答える担当者が変わる場合もあるため、テーマを明確にしておくと、適切な情報が得られる可能性も高まります。
伝えたいことを確実に届けるためにも、最初のひと言に気を配ってください。
③ 要点を押さえて簡潔に質問する
質問は、できる限りシンプルにまとめるのが基本です。とくに会社説明会では、多くの学生が順番を待っており、時間が限られているため、長すぎる質問は避けたほうがよいでしょう。
要点を押さえた短い質問は、相手にも伝わりやすく、印象もスマートになります。質問が冗長になってしまう原因の多くは、背景説明に時間をかけすぎることです。
もちろん前提が必要な場合もありますが、必要以上に細かい話は省略し、「なぜその質問をするのか」「何が知りたいのか」に焦点を当てるとスムーズに伝えられます。
さらに、話しながら考えるのではなく、事前に簡単なメモを用意しておくと、緊張していても的確に質問できるはずです。
質問の中に自分の考えや関心がにじむような一言を添えられれば、企業側にも熱意が伝わるでしょう。
④ 感謝の言葉を伝える
質問の最後には、必ず感謝の気持ちを伝えるようにしてください。「お忙しい中、ご回答いただきありがとうございます」といった一言は、話を気持ちよく終えるために欠かせません。
丁寧な言葉遣いは、それだけで印象がぐっと良くなります。感謝の言葉があるかどうかで、その人の人柄やコミュニケーション力が見えてくることもあります。
ビジネスの場では、感謝を伝えることは基本中の基本であり、それが自然にできる人は企業からも好まれる傾向にあります。また、感謝の言葉には会話を締めくくる効果もあります。
相手にとっても「質問は終わったのだな」とわかりやすくなり、次の流れにスムーズに移れます。どんなに良い質問をしても、最後の印象が雑になれば台無しになってしまうこともあるでしょう。
質問内容だけでなく、終わり方まで気を配ることが、就活では大切な姿勢です。
会社説明会で実際に使える質問例【カテゴリ別】

会社説明会での質問は、企業理解を深めるだけでなく、志望度や意欲を伝える大切な機会です。しかし「何を聞けばいいのか分からない」と不安に感じる学生も多いでしょう。
ここでは、実際に使える質問をカテゴリごとに整理し、自信を持って説明会に臨めるようにまとめました。
- 事業・サービスに関する質問例
- 業務内容に関する質問例
- キャリアパスに関する質問例
- 社風・職場の雰囲気に関する質問例
- 選考・求める人物像に関する質問例
- 福利厚生・制度に関する質問例
- インターンシップに関する質問例
① 事業・サービスに関する質問例
企業の事業内容やサービスに関する理解を深めることで、自分がその会社にどう貢献できるかを考える手助けになります。表面的な情報だけでなく、独自の強みや将来性に踏み込んで質問してみましょう。
- 現在注力されている事業領域について教えてください
- 御社の中核サービスが選ばれている理由は何ですか?
- 競合他社と比較した際の強みや優位性をどう捉えていますか?
- 新規事業の立ち上げはどのような流れで進められるのでしょうか?
- サービス改善の際に参考にしている指標やデータはありますか?
- 社員がサービス開発にどの程度関与することができますか?
- 顧客から評価されているポイントにはどのようなものがありますか?
- 海外展開の方針や実績について伺いたいです
② 業務内容に関する質問例
仕事内容を具体的にイメージすることは、企業とのミスマッチを防ぐうえで欠かせません。入社後のギャップを減らすためにも、日々の業務やチームの働き方について詳しく聞いてみましょう。
- 入社1年目の具体的な業務内容について教えてください
- 1日の仕事のスケジュールはどのようなイメージですか?
- 新人がつまずきやすい点や、乗り越えるための工夫を教えてください
- 業務において必要とされるスキルは何ですか?
- チームで仕事を進める際の役割分担や連携について伺いたいです
- プロジェクトの進行管理はどのように行われていますか?
- 異なる部署との関わりがある場合、どのような協働が発生しますか?
- 成果や成果物の評価方法について教えてください
③ キャリアパスに関する質問例
将来的なキャリアのイメージが持てるかどうかは、企業選びの大事な視点です。働きながら成長していけるかどうかを見極めるため、育成環境やキャリア制度について質問してみてください。
- 入社から5年以内にどのようなキャリアステップがあるのでしょうか?
- 管理職への昇進はどのような基準で判断されますか?
- 社内でのジョブローテーションの頻度や対象者の選定基準は?
- 専門性を高めるキャリアと、ゼネラリスト志向のキャリアの違いを教えてください
- 自らキャリアを切り拓くチャンスはどれくらいありますか?
- 他職種への転向や部署異動は希望できますか?
- 海外勤務や出向のチャンスについても知りたいです
- 若手社員が活躍しているキャリア事例があれば教えてください
④ 社風・職場の雰囲気に関する質問例
企業のカルチャーや人間関係が自分に合うかどうかは、働きやすさを大きく左右します。実際のコミュニケーションの取り方や職場の雰囲気について具体的に聞くと、イメージが掴みやすくなります。
- 日常的なコミュニケーションの取り方を教えてください
- 雰囲気の良さを感じるエピソードがあれば伺いたいです
- 年齢や職種を問わず意見を出しやすい環境ですか?
- 社内イベントや交流の機会にはどのようなものがありますか?
- 上司との距離感やフィードバックの文化について知りたいです
- オンライン勤務が増える中で、社員間のつながりはどう保たれていますか?
- 社員の主体性が尊重される文化でしょうか?
- チーム内の雰囲気や働き方の特徴を教えてください
⑤ 選考・求める人物像に関する質問例
選考で評価されやすい人物像を把握することで、自分のアピールポイントをより的確に伝えることができます。企業が重視する価値観や人物像について質問しておくと安心です。
- 書類選考や面接で重視されるポイントは何ですか?
- 学生時代にどのような経験をしてきた人が評価されやすいですか?
- 面接でよく聞かれる質問にはどのようなものがありますか?
- これまでの内定者に共通している特徴を教えてください
- 成績や専攻などの条件面よりも重視している点があれば知りたいです
- グループワークなど選考過程での評価軸はどうなっていますか?
- 選考時に学生のどのような姿勢や意欲を見ていますか?
- リーダー経験がない場合、どのように自己PRすべきでしょうか?
⑥ 福利厚生・制度に関する質問例
働く環境としての安心感を得るには、制度面の整備状況を知ることも重要です。制度の有無だけでなく、実際にどれくらい活用されているかを確認しておきましょう。
- 有給休暇の取得状況や取りやすさについて教えてください
- 時短勤務やフレックスタイム制度の導入状況を知りたいです
- 育休・産休取得後の復職実績はどのようになっていますか?
- 健康面のサポート制度(例:健康診断、メンタルケア)はありますか?
- 社宅や住宅補助制度の条件や利用実績について伺いたいです
- 働き方改革に対する具体的な取り組み事例があれば教えてください
- 社員が自由に使える福利厚生サービスがあれば知りたいです
- 福利厚生制度に対する社員からの反応や評価はどうですか?
⑦ インターンシップに関する質問例
インターンは企業理解と実践経験の両方が得られる貴重な機会です。本選考とのつながりや参加者の体験談など、気になる点を事前に確認しておくと安心です。
- インターンに参加した学生の主な学びや気づきを教えてください
- インターンの経験が本選考でどのように活かされますか?
- インターンの選考基準や重視されるポイントはありますか?
- インターン期間中のフィードバック体制について教えてください
- オンライン開催と対面開催で内容に違いはありますか?
- 本選考との関連性や参加の有無による影響について伺いたいです
- インターンの内容は職種別に異なりますか?
- どのような姿勢でインターンに臨めば評価されやすいでしょうか?
- インターン後に社員との交流機会などは用意されていますか?
会社説明会での質問として避けるべきNG例

会社説明会では、自分を印象づけるチャンスでもありますが、質問の内容によっては評価を下げてしまうことがあります。ここでは、就活生がついやってしまいがちなNG質問の具体例と理由を紹介します。
- 調べればわかる質問をする
- ネガティブな印象を与える質問をする
- 当日説明された内容を繰り返し質問する
- 他の学生と重複する質問をする
- 個人的な利益ばかりを強調する質問をする
- 回答に困る抽象的な質問をする
①調べればわかる質問をする
企業のホームページや採用パンフレットに記載されているような基本情報を、そのまま質問するのはNGです。事前準備が足りない印象を与えてしまい、志望度が低いと見なされかねません。
NG質問例:
- 「御社の事業内容を教えてください」
- 「従業員数は何人ですか?」
- 「勤務地はどこですか?」
このような質問は、まず自分で調べるべき内容です。聞く場合は、調べたうえでの疑問や深掘りした内容にしましょう。
②ネガティブな印象を与える質問をする
企業への不信感や否定的な姿勢が伝わるような質問は、印象を悪くする原因になります。労働環境など気になることがあっても、言い方や切り口に注意が必要です。
NG質問例:
- 「離職率は高いんですか?」
- 「サービス残業ってありますか?」
- 「パワハラがあったらどうしますか?」
気になることはポジティブな視点で聞く工夫をすると、相手も答えやすくなります。
③当日説明された内容を繰り返し質問する
説明会中に話されたばかりの内容を再度質問すると、話を聞いていないという印象を与えてしまいます。集中力やメモの取り方が問われるポイントです。
NG質問例:
- 「海外展開はありますか?」(すでに説明済みの場合)
- 「福利厚生ってどんな内容ですか?」(資料に記載がある場合)
- 「若手の活躍は可能ですか?」(動画で紹介されていた場合)
話をよく聞き、内容を理解したうえでの深掘りが評価されます。
④他の学生と重複する質問をする
すでに別の学生が質問した内容を繰り返すのは、場の流れを読めていないと判断されがちです。自分の順番を待つ間に、内容がかぶらないよう注意しましょう。
NG質問例:
- 「どんな社員が多いですか?」(直前に他の人が聞いていた場合)
- 「入社後の研修について教えてください」
- 「勤務地の希望はどのくらい通りますか?」
他の質問に耳を傾け、関連情報を深掘りする形で差別化を図るとよいでしょう。
⑤個人的な利益ばかりを強調する質問をする
待遇や自分の都合に偏った質問は、自己中心的な印象を与えてしまいます。もちろん気になる点ではありますが、企業目線も意識して聞くことが重要です。
NG質問例:
- 「有給休暇は全部消化できますか?」
- 「絶対に地元勤務できますか?」
- 「ボーナスは何カ月分ですか?」
待遇面を聞きたい場合は、制度や方針にフォーカスして尋ねるようにしましょう。
⑥回答に困る抽象的な質問をする
漠然とした質問は、相手も何を答えればよいのか分からず困らせてしまう場合があります。意図が伝わりにくい質問は、準備不足の印象にもつながります。
NG質問例:
- 「御社の強みって何ですか?」
- 「どんな人材が向いていますか?」
- 「やりがいは何ですか?」
聞きたいことを明確にし、具体的なテーマや場面を示すことで、より実のある回答が得られます。
Web会社説明会で質問する際のポイント

Web会社説明会では、画面越しだからこそ注意すべき点があります。対面とは異なるため、環境やマナー、話し方によって印象が大きく変わるでしょう。
ここでは、Web説明会でスムーズに、かつ良い印象を残す質問の仕方について、具体的なポイントを紹介します。
- 静かで安定した通信環境を確保する
- はっきり発声し表情やリアクションを意識する
- タイミングを見て質問する配慮をする
① 静かで安定した通信環境を確保する
Web説明会に参加する際、まず整えておくべきなのが静かで安定した通信環境です。通信状況が悪いと、音声や映像が途切れてしまい、質問の内容が相手にうまく伝わりません。
これにより、あなたの印象が「準備不足」や「真剣さに欠ける」といったネガティブなものになってしまう可能性があります。
特に質疑応答の場面では、聞き返されることなく質問がスムーズに届くことが大切です。事前に通信速度をチェックし、Wi-Fiが不安定な場合はモバイルルーターや有線接続を活用しましょう。
また、家庭内の他の通信機器を一時的にオフにして、帯域を確保するのも効果的です。さらに、周囲の騒音が入り込まないよう、できるだけ静かな部屋を選んでください。
家族やペットが入ってこないようにドアを閉め、必要があれば「今は説明会中」と周知しておくことも忘れずに。ヘッドセットや外付けマイクを使用すると、よりクリアな音声を届けられるでしょう。
このように、通信や音声環境に細やかな配慮をすることで、質問の内容だけでなく、あなたの準備や姿勢そのものが相手に伝わります。
② はっきり発声し表情やリアクションを意識する
Web説明会では、対面とは違い相手の反応や空気感がつかみにくいため、自分の存在感や熱意をしっかり伝える工夫が必要です。
中でも、はっきりした発声と表情、そして適切なリアクションが好印象を左右します。まず、質問をする際は明るくクリアな声を意識してください。
音声がこもったり小さすぎたりすると、聞き返されるだけでなく、自信がないようにも映ってしまいます。
特にWebでは音声の強弱や滑舌が伝達の明確さに直結するため、普段よりゆっくり、ハキハキと話すようにしましょう。
また、画面越しでは視線が合いにくいため、カメラを意識して話すこともポイントです。話す相手がカメラの向こうにいると想像するだけで、表情や姿勢に変化が出てきます。
口角を上げて笑顔を意識すると、明るく前向きな印象を与えることができるでしょう。リアクションも忘れてはいけません。
うなずく、相槌を打つ、眉を上げるなど、小さな動きが「きちんと話を聞いている」「興味を持っている」というサインになります。
こうした細やかな動作は、発言しない時間帯でも評価の対象になることがあります。
質問の内容そのものに加えて、声や表情といった非言語の要素が、あなたの誠意やコミュニケーション能力を効果的に伝えてくれるのです。
③ タイミングを見て質問する配慮をする
質問をする際、内容と同じくらい大切なのが「タイミング」です。Web会社説明会では進行状況や他の参加者の様子が見えにくく、つい発言のタイミングを誤ってしまうことがあります。
しかし、話の腰を折るような発言や、周囲の空気を無視した行動は、相手に悪い印象を与える原因となりかねません。
まず、司会者や担当者から「質問の時間です」などの案内があるかを注意深く聞いておきましょう。
指名される形式でない場合でも、話が一区切りついたタイミングを見計らって挙手ボタンを押す、またはチャット欄で「質問があります」と伝えると、スムーズにやり取りが進みます。
また、他の参加者が質問しているときに被せて発言するのは避けてください。音声が重なると相手に内容が伝わらず、混乱を招くことになります。順番を待つ姿勢も、ビジネスマナーのひとつです。
加えて、質問をする際は要点を押さえて簡潔に話すことも忘れずに。長々と背景を説明したり、自分語りに終始したりするのは避けるべきです。
事前に聞きたい内容をメモしておくと、緊張しても冷静に質問ができるでしょう。
タイミングへの配慮が行き届いていれば、あなたの礼儀正しさや相手を思いやる気持ちが自然と伝わります。それが結果として、説明会後の印象にも良い影響を与えるはずです。
会社説明会の質問に関するよくある質問【Q&A】

就活生にとって会社説明会は、企業の理解を深める貴重な場です。ただ、どんな質問をすればいいか、何を聞いていいのかわからないと不安に感じることもあるでしょう。
ここでは、会社説明会に関して多くの学生が疑問に思うポイントを、よくある質問形式でわかりやすく解説していきます。
- 質問をしない場合でも選考に影響はあるか
- 質問が浮かばないときの対処法
- 質問内容のメモは取っても良いか
- 他の学生の質問を参考にしても良いか
- 質問の内容は事前に準備しておくべきか
- 質問に対する企業の回答をどう活用するか
① 質問をしない場合でも選考に影響はあるか
質問をしなかったからといって、選考にマイナスの影響が出ることは基本的にありません。会社説明会は情報提供が主な目的の場であり、静かに話を聞いている姿勢も問題視されることはないでしょう。
ただし、企業によっては参加者の様子を評価の一部として見る場合もあるため、関心があることを示したいなら質問をするのがおすすめです。
質問を通じて主体性や意欲をアピールできる可能性があるため、選考の一環と考えて準備しておくと安心です。
無理に質問を捻り出す必要はありませんが、自分の志望度が高い企業に対しては、積極的な姿勢を見せることが有利に働くこともあるでしょう。
② 質問が浮かばないときの対処法
質問が思い浮かばないときは、まず企業のホームページや採用サイトを一通り確認しておくことをおすすめします。基本的な情報に触れることで、自分なりに気になる点が出てくるかもしれません。
説明会中にも、話の中で引っかかるキーワードや興味深いテーマがあれば、それをメモしておくと質問のヒントになります。
他の学生の質問内容を聞きながら、自分との共通点や違いに着目するのも有効な方法です。
焦って無理に質問を用意しようとするよりも、自然な疑問を持てるように準備を整えることが、結果的に良い質問につながります。
③ 質問内容のメモは取っても良いか
質問や企業の回答をメモに取ることは、まったく問題ありません。むしろ、その姿勢は企業側からも前向きに見られることがあるでしょう。
特に、説明会で得た情報を志望動機や面接での受け答えに活かすためには、しっかりと記録しておくことが重要です。
話を聞きながら要点だけを簡潔に書き留めると、後から振り返る際にも役立ちます。ただし、メモに夢中になりすぎて企業の話を聞き逃さないよう注意してください。
聞く姿勢を大切にしながら、自然な態度で情報収集を行うことが大切です。
④ 他の学生の質問を参考にしても良いか
他の学生がする質問を参考にすることは、非常に有意義です。自分では気づかなかった視点や新しい発見につながることも少なくありません。
ただし、その内容をそっくりそのまま繰り返すのは避けましょう。もし似たような質問をしたい場合には、「先ほどのご質問に関連して」というように、自分なりの切り口を加えると好印象です。
限られた時間の中で質の高い質問をするためにも、他の参加者のやり取りから学ぶ姿勢はとても大切です。
⑤ 質問の内容は事前に準備しておくべきか
質問は、できれば事前にいくつか用意しておくのが望ましいです。企業研究を進める中で出てきた疑問や関心のある点をメモしておくと、当日の説明と照らし合わせながら確認できます。
すべての疑問が説明会で解消されることもあるため、いくつかの候補を準備しておけば、状況に応じて臨機応変に対応できるでしょう。
しっかり準備してきたことは、企業に対して関心の高さや熱意として伝わります。自然体で聞きたいことを聞けるように、事前の準備を怠らないようにしてください。
⑥ 質問に対する企業の回答をどう活用するか
企業から得た回答は、ただ聞いて終わりにするのではなく、自分の就職活動に活かすことが重要です。
たとえば、説明会で「若手に裁量がある」といった話があった場合、それが自分の価値観と合うのであれば志望動機に盛り込むことができます。
また、他社との比較に使うことで、自分に合った企業を見極めるヒントにもなるでしょう。回答内容を手元に残しておけば、面接対策やエントリーシートの作成にも役立ちます。
情報は得ただけでは意味がありません。どう活用するかが、他の就活生と差をつけるポイントになります。
質問力を高めて企業理解を深めよう!

会社説明会では、質問を通じて企業への理解を深め、自身の志望度を高めることができます。好印象を与えるには、徹底した企業研究を行い、質問の意図や内容を明確にしておくことが重要です。
さらに、マナーを守りながら簡潔に伝えることで、相手にも誠実さが伝わります。実際の質問例を参考にすることで、効果的な質問ができるようになります。
逆に、調べればわかることやネガティブな印象を与える質問は避けるべきです。Web会社説明会では、通信環境や表情なども意識しましょう。
質問に悩んだ場合でも、事前準備や他の学生の質問を参考にすることで対策が可能です。会社説明会での質問力は、企業理解と自己アピールの両面で大きな武器になります。
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。