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履歴書での正しい言葉遣いを解説|間違えやすい要注意表現も紹介

自己分析や志望動機は熟考していても、意外と忘れがちなのが言葉遣いです。正しい敬語を使う機会があまり無く、自分が書いた履歴書の言葉遣いが不安な人もいるのではないでしょうか。

そこで本記事では、履歴書の正しい言葉遣いを解説します。間違えやすいNG表現もまとめているので、履歴書を推敲する時の参考にしてください。

履歴書では言葉遣いも見られている!

言葉遣いで最低限気をつけるべきなのは、次の2点です。

  1. 目上の存在には敬語を使おう
  2. 語尾はですます調が主流

就活時の履歴書は、志望動機や長所などの内容だけではなく、書き方・言葉遣いもチェックされています。各ポイントを解説しているので、改めて確認しておいてください。

①目上の存在には敬語を使おう

企業や大学の教授など、目上の人について書く時は敬語を適切に使いましょう。普段のアルバイトは丁寧語で問題無いかもしれませんが、ビジネスシーンでは正しい敬語が不可欠です。

丁寧書こうとして二重敬語になっていることも。「おっしゃられる」「ご覧になられる」などの二重敬語はNGです。

専門用語や、普段使い慣れていない難しい言い回しにする必要はありません。動詞を正しい敬語にするだけで、ビジネスシーンにふさわしい文章になりますよ。

②語尾はですます調が主流

履歴書の語尾は、「ですます調」でも「である調」でも問題ありません。「ハローワークインターネットサービス」(厚生労働省)では、「ですます調」が推奨されています。

「ですます調」は丁寧な印象を与えられるので、履歴書に書く際に無難な語尾です。一方で、文字数がかさばったり語尾がワンパターンになりやすいデメリットがあります。

「である調」は語尾の文字数が少ない反面、意思が強い・尊大で堅いなどのイメージを持たれるおそれが。読み手によっては、「上から目線だ」と誤解する可能性があることを考慮しておきましょう。

履歴書の言葉遣いで気を付けるべきポイント3つ

就活時の応募書類全般で、言葉遣いには注意が必要です。ここでは、以下の3点に注目しています。

  1. 敬語の誤用に注意
  2. 話し言葉を使わない
  3. ら抜き言葉に気をつける

各項目では誤用と正しい使い方を紹介しているので、言葉遣いが不安な人は確認しておきましょう。

①敬語の誤用に注意

尊敬語と謙譲語の使い分け、二重敬語など敬語の誤用は避けたいですよね。履歴書で注意すべき表現として、次の3点を紹介します。

  1. ですます調とである調は一方に統一する
  2. 「御社」ではなく「貴社」
  3. 「させていただく」の多用はNG

曖昧になりがちな部分なので、自分の文章を見返してみてください。

①ですます調とである調は一方に統一する

ですます調・である調のいずれかを選んだら、語尾は必ず統一しましょう。志望動機・アピールポイントなどの各項目内に限らず、履歴書全体で語尾を統一したほうが、採用担当者が読みやすくなります。

ですます調を使うと一文が長くなり、書きたい内容が欄内に収まらない場合もあるでしょう。しかし文章をコンパクトにしようとして、である調を混在させてしまうとまとまりが無い文章になってしまいます。

②「御社」ではなく「貴社」

履歴書などの応募書類に書く時は、「貴社」を使用しましょう。「御社」も「貴社」も意味に大きな違いはありませんが、「御社」は話し言葉、「貴社」は書き言葉として使い分けるのが一般的です。

履歴書やメールなどは「貴社」、面接や電話などは「御社」を使います。混在してしまう学生は少なくないため、正しく使い分けられると好印象を与えられるでしょう。

③「させていただく」の多用はNG

敬語を意識しすぎて、「させていただく」を多用するのは避けましょう。「させていただく」は冗長的な印象があるため、できるだけ簡易な表現に言い換えるのが無難です。

相手の了承を得て自分が恩恵にあずかる、という意味がある「させていただく」はそもそも謙譲語なので、二重敬語にならないようにしてください。

②話し言葉を使わない

ビジネスシーンでは、話し言葉だと幼稚な印象を与えます。書類が話し言葉になっていないか注意しましょう。

  1. 「なので」などの接続詞にも注意
  2. 「ちゃんと」,「やっぱり」などもNG

ここでは、就活時によく使われる単語の話し言葉と書き言葉の具体例を挙げているので、参考にしてください。

①「なので」などの接続詞にも注意

何気なく使っている接続詞にも注意が必要です。以下では、履歴書で間違えやすい言葉の一例をまとめました。

話し言葉書き言葉
なので・だから・ですからそのため
でも・だけど・ですがしかし・だが

接続詞を使うと一文が長くなったり、冗長的な印象になったりします。無くても話が通じる、また違和感が無い場合は、余分な接続詞は省きましょう。

②「ちゃんと」,「やっぱり」などもNG

普段話す時に使う言葉の多くが話し言葉です。「ちゃんと」「やっぱり」などの言い換え例として、次のものが挙げられます。

話し言葉書き言葉
ちゃんときちんと
やっぱりやはり
全部すべて
たくさん・いっぱい多く・豊富
~しちゃう~してしまう
~じゃない~ではない

声に出して読みやすい場合、話し言葉を使っているかもしれません。文章をチェックする際は、ぜひ声に出してみてください。

③ら抜き言葉に気を付ける

誤用が多いのが、ら抜き言葉です。文化庁では、ら抜き言葉を「若者言葉」のひとつとしており、改まった場面では適切な言葉遣いが求められています。

ら抜き言葉でよくあるのが、「見れる」「来れる」「食べれる」。それぞれ、「見られる」「来られる」「食べられる」が本来の言い方です。

「ら」を入れる言葉は、「~できる」に言い換えができます。また、「られる」になる動詞は、勧誘表現にした際に「よう」がつくのが特徴です。

動詞勧誘表現可能表現
見る見よう見られる
来る来よう来られる
食べる食べよう食べられる

言葉遣い以外にも!履歴書でのNGワード3つ

語尾や敬語などの言葉遣い以外に、履歴書では以下の言葉にも気をつけましょう

  1. 「いろいろな」などの抽象的表現
  2. 「~と思います」
  3. 役職に「様」を付ける

細かい部分ですが、これらのポイントを押さえるとより一目置かれる履歴書になりますよ。

①「いろいろな」などの抽象的表現

履歴書に限らず、就活時は抽象的な表現は避け具体的な言葉で伝えるようにしましょう。「いろいろな」「さまざま」「多種多様」などが抽象的表現です。

抽象的な言葉だと選考時に印象に残らないだけではなく、「ごまかしているのでは」と思われる可能性もあります。

「さまざまなボランティアに参加しました」ではなく、「地域清掃や学童保育など、さまざまなボランティアに参加しました」と複数の具体例を挙げると、自分ならではの内容になるのでおすすめです。

②「~と思います」

「~と思います」は主体性が感じられず、説得力に欠けてしまいます。考えを述べるのは大切なので、言葉を変えて伝えましょう。

断定した語尾にすると、自信がある人物だと印象づけられます。「頑張りたいと思う」を「頑張ります」「努めます」にするだけで、自信がありそうですよね。

断定するのが不安な人は、「~を考えている」を使ってみてください。「貢献したいと思う」よりも「貢献したいと考えている」のほうが、具体的な案を持っている人のようだと思われるでしょう。

③役職に「様」を付ける

多くの人が気をつけているであろう、「御中」「様」などの敬称ですが、役職名と「様」の組み合わせはとくに注意してください。

例えば、人事部長宛てで履歴書を送る場合、「株式会社○○△△△△人事部長様」はNG。正しくは「株式会社○○人事部長△△△△様」です。以下の例も参考にしてください。

株式会社○○ 御中
株式会社○○ 人事部 御中
株式会社○○ 人事部長 △△△△ 様
株式会社○○ 人事部 採用担当者 様

また、株式会社は「(株)」と省略せず、すべて正式名称で書きましょう。

履歴書では正しい言葉遣いをして選考を突破しよう!

正しい言葉遣いで書かれた履歴書は、ほかの学生と差をつけられます

本記事の誤用・正しい例を参考にして、選考を突破できる履歴書を作成してみてくださいね。

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若林

この記事を書いた人

若林

青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。

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