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内々定と内定の違いってなに?内定が取り消される理由も解説

就職活動を進めるにあたり、「内定」はもちろんのこと「内々定」という言葉もよく目にすることでしょう。

しかし、具体的に「内定」と「内々定」の違いがわからない方も多いのではないでしょうか。

本記事では、「内定」と「内々定」の違いについて詳しく解説していきます。また、内定が取り消される理由や、取り消された場合の対策についても見ていきましょう。

内々定と内定の違い

内々定と内定の違いついて確認する前に、内々定と内定の定義についてそれぞれ解説していきましょう。

両者の違いがわからないと、まだ就活を終えてはいけないのに終わった気になったり、反対に就活を終えても良いのに、まだ続けてしまったりするので、きちんと整理しておきましょう。

  1. 内定とは
  2. 内々定とは
  3. 内定と内々定の違い

内定とは

就職活動における「内定」とは、企業が求職者に対して正式な採用意向を示した通知のことを指す言葉です。

内定が「出された段階」では、労働契約が成立しているわけではありませが、内定を受け取った側がそれを「受諾」することで、双方の間に労働契約が生じます

つまり内定を受諾するということは「企業と労働契約を結ぶ」ということなので、基本的に撤回はできませんし、企業側からも取り消しはできません。

内々定とは

一方で「内々定」とは内定の事前約束のようなものであり、「特に理由がなければ、そのまま採用される」という状態のことを指します。

内々定は内定解禁日よりも前に出すことができるので、優秀で、企業からすれば絶対に逃したくないような学生に対して早い段階で出されることも多いです。

ただし、内々定は口約束のようなもので、法的拘束力が無いため取り消しも可能と言えます。たとえ契約書やサインを交わしていたとしても法的拘束力は無く、企業・志望者どちらも取り消し可能です。

内定と内々定の違い

内定と内々定の違いは一言で言うならば「労働契約が成立しているかどうか」です。

先ほど簡単に解説したように、内定は労働契約が成立していますが、内々定はいわば口約束のようなものなので、用意に取り消しできます。

内定は基本的に取り消しが志望者・企業双方ともにできず、内々定はどちらからも申し出ることができる、と覚えるとわかりやすいでしょう。

内々定が取り消される3つの理由

先述したように、内々定の場合は残念ながら取り消される可能性もあります。

内々定が取り消される理由は大きく分けて3つあるので、自分が志望する会社が当てはまりそうにないか、あらかじめ確認しておきましょう。

  1. 企業の経営が困難になった
  2. 就活生の都合が合わない
  3. 就活生が問題を起こした

①企業の経営が困難になった

一旦内々定を出したものの、その後企業の経営が困難になることは、不景気のこの時代において珍しいことではありません。

業績の良くない会社が真っ先に削減するものは人件費ですし、既存社員よりもまだ入社していない、内々定を出しただけの学生の方が、先に削減対象となる可能性が高いでしょう。

また、当然ながら内々定取り消しは志望者側からも申し出ることができるので、業績を調べて「この企業は長続きしないのでは?」と不安になり、内々定を断ることもできます。

②就活生の都合が合わない

就活生の都合が合わない場合も、内々定取り消しとなる可能性が高いです。

この理由で内々定取り消しになるケースとして、「単位を取得できず、留年することになったから」というものも多くあります。

企業からすれば「予定していた年度に入社してもらえない」という表向きの理由はもちろん、「いいかげんな人材である」と判断し、取り消しとなることも多いでしょう。

③就活生が問題を起こした

就活生が問題を起こした場合も、内々定の取り消し対象となる可能性が高いです。企業も複数の学生の中から、わざわざ問題児を採用したいとは思いません。

「問題」にもさまざまありますが、特に多いのは何かしら事件や事故を起こした、学歴や経歴について嘘をついていた、などが挙げられます。

また、近年ではSNSが原因で取り消しとなるケースもあり、社会通念に反した投稿をする人は、まず内々定取り消しとなるでしょう。企業によっては「裏アカ」を持っていないか入社前に調査することもあるため、注意しましょう。

内定が取り消された時の2つの対処法

内定が取り消された際の対処法は大きく分けて2つあります。

目的や、どのくらいその企業を志望していたのか、就活の進み具合などによって異なってきますので、状況に応じて下記の2つを使い分けてください

  1. 専門家に相談する
  2. 切り替えて行動する

①専門家に相談する

内々定取り消しに遭った際、どうしても入社を諦めきれない場合は専門家に相談しましょう

全国の労働基準監督署などに設置されている「総合労働相談コーナー」では労働分野の相談を行っているので、相談してみるのも選択肢の1つです。

基本的に内々定には法的拘束力が無いとされていますが、不当として損害賠償請求が通ったケースもあります

参考:全国労働基準関係団体連合会「コーセーアールイー事件」より

②切り替えて行動する

確かに粘れば内定取り消しを撤回できる可能性はありますが、多くの場合は切り替えて就活を続ける方が良いでしょう

そもそも、一度内定を取り消された企業と争って、無理矢理内定を勝ち取ったところで、就職後は非常に気まずい思いをする可能性が高いでしょう。

驚くほど条件が良い企業だった、他の企業全てに落ちてしまった、自他ともに認める強靭なメンタルの持ち主である、などでない限り、切り替えて他の企業を受けることをおすすめします。

内々定に関する質問2つ

内々定に関してよくある質問を2つ、代表例として選出し回答していきます。

下記の2つは、就職活動において抱く可能性が高い疑問なので、就活を始める前だとしても、簡単に確認しておきましょう。

  1. Q1|内定が出てから承諾するまでの期間はどのくらい?
  2. Q2|内定辞退したい時はどうすればいい?

Q1|内定が出てから承諾するまでの期間はどのくらい?

内定が出てから承諾するまでの期間についてですが、理想は2.3日、長くとも1週間くらいと考えておきましょう。

企業側の気持ちになって考えると、他の志望者との兼ね合いもあるので、早く返事をして欲しいはずです。返事をしないで放置していると内定取り消しとなるケースもあります。

焦って、あまり希望しない企業への就職を決めてしまうのは良くありませんが、数日中により行きたい企業の合否が出る場合以外は、可能な限り早く承諾しましょう。

Q2|内定辞退したい時はどうすればいい?

内定辞退をしたい場合は、必ず電話で伝えることが大切です。「ただでさえ断りにくい話題なのに、わざわざ電話でしなくてはならないのか…」と思った人も多いでしょう。

メールで内定辞退を伝える人も居ますが、電話の方がより誠意があるとみなされますし、一般的です。

また、近年ではSNSの発展により、どこから情報が漏れるかわかりません。逆恨みなどを避けるためにも、最後まで誠実に対応することが懸命と言えます。

内々定と内定の違いは契約しているかどうかの違い

今回は内々定と内定の違いについて解説し、内定が取り消されるパターンや、取り消された際の対処法なども解説してきました。

内々定と内定の違いは、一言で言うならば「契約しているかどうか」です。この知識を踏まえた上で効率良く就活し、ぜひ第一志望への就職を叶えてください。

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若林

この記事を書いた人

若林

青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。

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