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【履歴書の敬語】ですます調・である調の使い分けや要注意表現も紹介

就職活動を始めるにあたり、まず作成するものの1つが履歴書です。この履歴書ですが、普段から接客業のアルバイトなどで敬語を用いている人は自信があるので何も調べずに作成するかもしれません。

しかし、意外と普段使っている敬語が、厳密に見るならば敬語としておかしかった…なんてことはよくあります。そこで今回は就活の際に用いる敬語について詳しく解説していきます。ぜひ参考にしてみてください。

履歴書では敬語の使い方も見られている!

企業が履歴書を確認する際に、住所はきちんと都道府県から書かれているか、といった正しいビジネスマナーを踏まえているかをチェックされるのは多くの方が知っていることでしょう。

それに加え、企業は正しい敬語を使えているかももちろん確認しています。

「どうでも良いじゃないか、細かい企業はこっちから願い下げだ」と思う人も居るかもしれませんが、「クライアントの前に出して恥ずかしくない」社員を企業は求めるので、考えてみると当然です。

敬語の種類3つと履歴書での使い方

敬語の種類には大きく分けて3つの種類があります。

それぞれ聞いたことはあるものの、厳密に分類できていない方もいるでしょうから、履歴書での使い方とともに確認していきましょう。

  1. 尊敬語
  2. 謙譲語
  3. 丁寧語

①尊敬語

尊敬語は、その名の通り自分が敬うべき存在が主語になる場合に用いられる敬語で、企業や目上の人が対象となります。下記が尊敬語の例です。

  • 「する」→「なさる・される」
  • 「いる」→「おいでになる・いらっしゃる」
  • 「見る」→「ご覧になる」

また、尊敬語は相手が主語となるものなので、後述する謙譲語と混ぜて使わないようにしましょう。謙譲語は相手を敬うため、自分が主語とする、へりくだった言葉です。

②謙譲語

上記でも簡単に紹介しましたが、目上の相手と会話する際に自分を下に見立てる、ひりくだった言葉が「謙譲語」です。謙譲語の例には下記のようなものがあります。

  • 「いる」→「おる」
  • 「する」→「させていただく・いたす」
  • 「見る」→「拝見する」

あくまでも「自分が主語」となることに注意しましょう。自分以外のものが主語となる際に謙譲語を使ってしまうと、相手のことを貶める表現となってしまいます。

③丁寧語

丁寧語は最も私たちの生活において親しみのある敬語で、ビジネスシーンであればどのような場面でも広く用いられるので、慣れている人も多いでしょう。

しかし、一方で普段からよく使う分、間違ったまま覚えているものもあるかもしれません。勘違いしたまま使っていた言葉ほど、正しいものに直すのは時間がかかるので一度確認してください。

丁寧語の例には下記のようなものがあります。

  • 「する」→「します」
  • 「見る」→「見ます」
  • 「いる」→「います」

語尾は「ですます」・「である」どちらでもOK

履歴書で使う語尾は「です・ます」と「である」のどちらでも構いませんが、一般的には「です・ます」が用いられることが多いです。

どちらかに統一できていないとマイナスイメージを与えてしまうので、一度どちらを使うか決めたら、ブレないようにしましょう。

  1. ですます調のメリット・デメリット
  2. である調のメリット・デメリット

①ですます調のメリット・デメリット

です・ます調は、履歴書を作成するにあたって最も一般的な口調。スタンダードかつ丁寧で柔らかい印象を与えたいときに用いるのが良いでしょう。

万人受けする口調なので、誰が読んでも悪い感じはしませんし、攻めたことをしたくない方にはです・ます調をおすすめします。

しかし、語尾のバリエーションが乏しいので、冗長になることもあるでしょう。特に気をつけないと語尾に「です」または「ます」が連続し、小学生の日記のようになってしまうため注意しましょう。

②である調のメリット・デメリット

一方、履歴書を「である」調で執筆するメリットとして、強い意志が伝わりやすく、断定的で説得力が増すこと、文字数を少なく抑えられることなどがあります。

しかし、一方で、どうしても「です・ます」調よりは尊大で堅い印象を与えるので、特に上記のような点に魅力を感じないならば、「です・ます」調を使う方が無難でしょう。

いずれにせよ、毎回使い分けるのは大変なので、就活においてはどちらかの口調に固定した方が良いです。

履歴書の敬語の要注意表現3つ

ここまで履歴書を作成する際の敬語の使い分けやポイントについて解説してきましたが、要注意の表現もいくつかあります

下記の3点はいずれも就活において多くの学生が間違えるポイントなので、一緒に確認していきましょう。

  1. 「させていただく」の乱用はNG
  2. 「御社」ではなく「貴社」
  3. 「参考になった」はNG

①「させていただく」の乱用はNG

ビジネスシーンで非常に多く用いられる言葉ですが、「させていただく」は実はあまり乱用しない方がよいでしょう。

多くの人がメールなどで使いますし、実際、代わりの表現が思いつかないこともあるので使わざるを得ない場合もありますが、代替表現を思いつく際は使わないようにしましょう。

いわゆる二重敬語で、本来「相手の了承を得て、自分が恩恵にあずかる」という意味の言葉なので、正しい使い方ではない場合が多く、多用すると稚拙な印象を与えてしまいます。

②「御社」ではなく「貴社」

これは驚く人も多いでしょうが、「御社」は話し言葉なので、履歴書では使わないようにしましょう。文章では「貴社」が正しい使い方です。

また、一般企業以外の法人を指す場合、病院は「貴院」、銀行は「貴行」などになるので、その点も注意が必要です。

複雑でややこしいかもしれませんが、文章では「貴社」、面接の際は「御社」と覚えましょう。

③「参考になった」はNG

つい使ってしまいがちな言い回しとして「参考になりました」がありますが、これは厳密に言うと「自分の足しになりました」という意味なので、上から目線な言葉であり、使うのは避けましょう

この場合は「勉強になりました」という言い方が適切と言えます。

「参考にさせていただく」という表現がありますが、これは上から目線な上に二重敬語と、ビジネスシーンで不適切な要素が2つも入っている表現なので、絶対に使わないようにしましょう。

履歴書では敬語を上手に使って選考を突破しよう

今回は就職活動において履歴書を作成する際、適切な敬語を用いることの重要性や実際の使い方、注意点などを解説してきました。

履歴書はあなたと志望する企業が初めて接点を持つ物なので、必ず適切な言葉を用いて、悪い印象を与えないようにしましょう。

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若林

この記事を書いた人

若林

青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。

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