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NPOに就職するメリット・デメリットを解説|就職までの流れも紹介

就職活動の中で、NPO法人への就職を考えている学生も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、NPOに就職するメリット・デメリットを詳しく解説します。また実際に就職するまでの流れも紹介します。ぜひ参考にしてください。

NPO法人は非営利組織

まず最初に、そもそもNPO法人とは何なのかについて簡単に説明します。

  1. 営利を目的としていない
  2. ボランティアではない

①営利を目的としていない

NPOとはNon Profit Organizationの略です。NPO法人は、非営利を目的とした組織となります。

しかし、非営利とは言っても、利益を出してはいけないわけではありません。実際には、多くのNPO法人が事業活動を行い、その収益で運営を支えています。

重要なのは、その利益が社会貢献や公共の利益に役立てられる点です。営利企業が株主価値の向上を目的とするのとは対照的に、NPO法人は社会問題の解決や地域社会の活性化を主眼に置いています。

②ボランティアではない

一般に、NPO法人と聞くとボランティア活動を想像する人も少なくありません。しかし、NPO法人で働く人々はプロフェッショナルであり、多くの場合、給与を受け取っています

ボランティア活動とは異なり、NPO法人は組織としての戦略やビジョン、ミッションを持ち、それに基づいて活動を展開しています。

また、NPO法人には専門的なスキルや知識が求められる場合も多く、そのためには適切な人材が必要です。このように、ボランティアとNPO法人は根本的に異なる性質を持っています。

NPO法人への就職のメリット4つ

NPO法人には、一般企業とは異なる多くの魅力があります。ここでは、NPO法人で働く4つのメリットを紹介します。

  1. やりがいや社会貢献の実感を得やすい
  2. 働き方が柔軟
  3. 人脈が広がりやすい
  4. 社会貢献の経験を活かした転職ができる

①やりがいや社会貢献の実感を得やすい

NPO法人で働く最大の魅力は、社会貢献の実感を得やすい点です。

多くのNPO法人は、社会問題の解決を目的としています。そのため、自分が関わるプロジェクトが直接的に誰かの役に立っていると感じる瞬間が多いのが魅力です。

例えば、環境保全活動に従事している場合、自分の手で植樹した木が成長する様子を見れます。また、教育支援を行っている場合、支援対象の子供たちが成長していく過程に立ち会えます。

具体的な成果を目の当たりにすることで、仕事のやりがいを強く感じれることがNPOで働くメリットです。

②働き方が柔軟

NPO法人は一般企業と比べて働き方が柔軟であることも、メリットの1つとして挙げられます。

リモートワークやフレックスタイム制が導入されている場合が多く、自分のライフスタイルに合わせて働くことが可能です。

特に、小規模なNPO法人では、職員同士の連携が取りやすいため、柔軟な働き方がしやすい環境が整っています。

また、多くのNPO法人ではプロジェクトベースでの仕事が多いため、一つ一つの仕事に集中して取り組めます。

③人脈が広がりやすい

また、NPO法人で働くと人脈が広がりやすいメリットもあります。

NPO法人で働くと、多くの人と関わる機会が増えます。これは、NPO法人が多くのステークホルダーと連携して活動を行っているためです。

例えば、地域社会、企業、学校、政府機関など、多様な組織とパートナーシップを結ぶことがあるため、多くの人脈を築けます。

また、NPO業界内でも、情報共有や協力の文化が根付いているため、業界内での人脈も広がりやすいです。

④社会貢献の経験を活かした転職ができる

NPO法人での経験は、将来の転職にも有利です。特に、企業のCSR(企業の社会的責任)部門やSDGsに関連する仕事に就く際、NPOでの経験が高く評価されます。

NPO法人で働いていると、社会問題に対する深い理解と、それを解決するための具体的なスキルを身につけられます。

NPO法人での経験は、企業が社会貢献活動を行う上で非常に重要な要素であり、NPOでの経験が転職活動でプラスに働く可能性が高いと言えるでしょう。

NPO法人への就職のデメリット4つ

NPO法人で働くことは社会貢献と密接に関わる仕事ですが、その裏にはいくつかのデメリットも潜んでいます。ここでは、NPO法人に就職することによる4つのデメリットを紹介します。

  1. 新卒採用が少ない
  2. 営利団体より給与水準が低い
  3. 理想のキャリアとのギャップがある
  4. 一般企業への転職が難しい

①新卒採用が少ない

NPO法人において新卒採用は一般企業に比べて少ない傾向があります。多くのNPOは中途採用が主流であり、新卒一括採用の制度が整っていない場合が多いのです。

これは資金的な制約や、即戦力が求められる業務内容が影響しています。そのため、新卒でNPO法人に入る場合、長期インターンシップやボランティアの経験がないと難しいでしょう。

新卒採用が少ない事実は、就職活動を始める前に十分に考慮するべきポイントと言えます。

②営利団体より給与水準が低い

NPO法人での給与水準は一般企業よりも低いのが一般的です。

内閣府の調査によると、NPO法人の常勤職員の平均年収は約231万円とされています。これは一般企業の平均年収と比較するとかなり低い水準です。

ただし、多くのNPO法人では副業やパラレルワークが許可されている場合もあるため、給与の低さを補うことは可能です。

③理想のキャリアとのギャップがある

NPO法人では、一般企業に比べて昇進やキャリアアップが難しい場合があります。

これは、NPOが社会問題解決を主目的としており、ビジネスとしての拡大や利益追求が二の次であることが多いからです。

そのため、自分自身のキャリアビジョンとNPOでの実際の業務内容にギャップが生まれやすいと言えます。

特に、リーダーシップを発揮したい、マネジメントに携わりたい希望がある場合、その実現は一般企業よりも難しい可能性が高いでしょう。

④一般企業への転職が難しい

NPO法人から一般企業への転職は、一般的には難しいとされています。

なぜなら、一般企業の人事担当者がNPOの業務内容を十分に理解していない、または「NPO=ボランティア」といった誤解を持っている場合があるためです。

しかし、近年ではSDGsやCSRに力を入れる企業が増えており、NPOでの経験が評価されるケースも増えています。それでも、転職活動ではNPOでの業務内容をしっかりとアピールする必要があります。

NPO法人へ就職するまでの流れ

NPO法人への就職の流れは、一般企業とほとんど同じです。ここでは、NPO法人へ就職するまでの5ステップを紹介します。

  1. 情報を集める
  2. インターンやボランティアに参加する
  3. 説明会へ行く
  4. 書類選考
  5. 採用面接

①情報を集める

NPO法人への就職を考える際、最初に行うべきは情報収集です。インターネットや書籍、セミナーなどで基本的な知識を得ることが重要です。

特にNPO法人の特性、業界の動向、求められるスキルセットなどをしっかりと把握しておくことが、後のステップで役立ちます。

また、具体的な団体に興味がある場合は、その団体のウェブサイトやSNSを訪れ、活動内容やミッション、ビジョンを確認しましょう。

これにより、自分がどのような場で活躍できるのか、またその団体が自分の価値観に合っているのかを判断する材料が得られます。

②インターンやボランティアに参加する

情報収集だけではなく、実際に現場で働いてみることも大切です。多くのNPO法人ではインターンシップやボランティアプログラムが用意されています。

インターンやボランティアに参加することで、理論だけでなく実践的な知識や経験を積めます。特に新卒の場合は絶対に参加しておきましょう。

現場で働くことで団体の文化や働き方、チームの雰囲気を肌で感じることができ、自分に合った団体かどうかをより具体的に判断できます。

③説明会へ行く

多くのNPO法人は説明会やイベントを開催しています。説明会などに参加することで、団体の活動内容や採用情報、働き方などを直接聞けます。

また、質疑応答の時間が設けられている場合も多く、自分が持っている疑問や不明点を解消する絶好の機会です。

さらに、現場で働いている職員と直接対話できる場合もあり、貴重な情報を得られるでしょう。

④書類選考

書類選考では、履歴書や職務経歴書、エントリーシートなどが一般的に必要です。NPO法人では特に、自分がどのようにその団体のミッションに貢献できるのかを明確にすることが求められます。

そのため、自分のスキルや経験をしっかりとアピールするとともに、団体の活動に対する熱意やビジョンを表現することが重要です。

⑤採用面接

最後のステップは採用面接です。採用面接で大切なのは、自分がどのように団体に貢献できるのか、そしてその団体で何を学び、どのように成長していきたいのかを明確に伝えることです。

また、面接官がどのような質問をするか事前に予想し、しっかりとした準備をしておくことも成功の鍵です。

NPO法人に就職したい人がやるべきこと4つ

ここでは、NPO法人に就職を考えている人が事前に行うべき4つの対策を解説します。

  1. 社会貢献したい理由を明確にする
  2. 情報収集を怠らない
  3. インターンやボランティアに積極的に参加する
  4. 他の選択肢も考えておく

①社会貢献したい理由を明確にする

NPO法人に就職する際に最も重要なのは、なぜ社会貢献したいのか、その理由を明確にすることです。NPOは非営利組織であり、その主な目的は社会問題の解決です。

したがって、自分がどのような社会問題に対して貢献したいのか、そのビジョンやミッションにどれだけ共感できるのかをしっかりと考えましょう。

明確な理由があれば、仕事に対するモチベーションも高まり、困難な状況に遭遇したときにも前向きに取り組む力になります。

②情報収集を怠らない

NPO法人に就職する前に、しっかりと情報収集をすることが重要です。NPO法人は一般企業とは違い、給料が低い場合が多く、研修制度も不十分な場合があります。

そのため、事前に各団体の運営状況や働き方、給与体系などを調査することで、後悔することなく就職活動を進められるでしょう。

また、NPO法人が開催するイベントやセミナーに参加することで、実際に働いている人たちの声を聞く機会も増えます。

③インターンやボランティアに積極的に参加する

NPO法人に就職する前に、インターンシップやボランティア活動に参加することをおすすめします。

これにより、NPO法人での仕事内容や働き方を事前に体験でき、自分に合った団体を見つけやすくなります。

また、NPO業界は人脈が非常に重要です。インターンやボランティアを通じて人脈を築ければ、就職活動でも大きなアドバンテージとなるでしょう。

④他の選択肢も考えておく

NPO法人は一般企業と比べて新卒採用が少ない傾向にあります。そのため、NPO法人以外の選択肢も考慮に入れておくことが賢明です。

例えば、企業のCSR部門やSDGsに関連するプロジェクトなど、社会貢献を目的とした仕事はNPO法人以外にも存在します。

複数の選択肢を持つことで、自分自身のキャリアパスをより広げられます。

NPOでやりたいことを明確にして就職活動しよう

NPO法人は中途採用が多く、一般企業と比べると新卒採用が少ない傾向があります。そのため、インターンやボランティア活動への参加はほぼ必須です。

また、NPO法人への就職では、社会貢献したい理由を明確にすることが大切です。情報収集と自己分析を怠らず、しっかり対策しましょう。

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若林

この記事を書いた人

若林

青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。

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