就職活動では、企業が内定後に面談を行うことがあります。しかし「内定者面談ではどんなことが聞かれるんだろう?どんな準備をして臨めばいいの?」と悩みますよね。
そこで本記事では、内定者面談の目的や内容、準備の流れまで徹底解説します。記事後半では、逆質問や質問例も紹介しているのでぜひ最後まで読んでみてくださいね!
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そもそも内定者面談とはなに?
まずは内定者面談の概要を、内容と担当者の2つのポイントについて見ていきましょう。
- 内定後の学生と企業がお互いの理解を深める場
- 基本的には人事担当者がでてくることが多い
①内定後の学生と企業がお互いの理解を深める場
内定者面談は、企業と内定者の間の認識のズレを解消し、最終的な入社意思を固めるために行う重要な機会です。
企業側は会社のビジョンや期待する役割、具体的な業務内容について説明を行い、内定者は会社やポジションに関する疑問や不安を解消することができます。
業務内容や職場の様子、研修制度などについて詳しく説明を受けることで、入社後のビジョンを具体的に描けるようになり、より前向きな検討が可能になるでしょう。
また、入社日や給与、福利厚生などの詳細な条件を明確に提示し、内定者の希望条件も聞くことで、入社後のミスマッチを防ぐことができます。
②基本的には人事担当者がでてくることが多い
内定者面談では、通常、人事部の社員が企業側の担当者として出席することが多いです。
面談は内定通知後から数週間以内に実施されることが多く、企業によっては入社式までの期間に複数回実施される場合もあります。
また、配属先が決まっている場合は、その部署のマネージャーや先輩社員が同席することもあるでしょう。
このような人事担当者との面談を通じて、給与条件や福利厚生、配属に関する具体的な説明を受けることができ、入社後の不安解消にもつながります。
内定者面談の目的は主に4つ

まず、内定者面談の主な目的を4つ紹介します。
- 入社意思があるか確認するため
- 入社前に不安要素を払拭するため
- 内定承諾期限を決めるため
- 配属先を決めるため
①入社意思があるか確認するため
内定者面談の目的は、内定者に入社意思があるか確認するためです。面談を通じて、内定者の意欲や疑問を聞き、会社の情報を提供することで、双方の期待を確認します。
面談を通じて内定者の動機や期待、疑問、希望などを聞き、企業への熱意や適切な情報提供が可能です。また、入社への意欲も再確認できます。
このように、面談を通して双方の期待を一致させることで、円滑な入社プロセスを進めることが可能になるのです。
②入社前に不安要素を払拭するため
内定者面談は、入社前に不安要素を払拭するために行われます。具体的には、内定者が入社前に抱える不安や疑問を解消し、スムーズな職場適応をサポートします。
面談を通じて、業務内容や職場環境について詳しく説明し、チームメンバーや上司とのコミュニケーションのスタイルを理解させることで、内定者の不安を軽減し、入社後の円滑なスタートを促進させるのです。
また、企業の理念や文化、期待する役割についても共有し、内定者が自信を持って入社するための手助けにもなります。
③内定承諾期限を決めるため
内定者面談の目的は、内定承諾期限を決めるためでもあります。企業側は内定を出す際に、内定者が十分な情報を得て入社の意思決定をすることを望んでいるからです。
面談を通じて仕事内容や待遇、環境についての詳細な説明が行われ、内定者の疑問や懸念が解消されることが期待されます。
また内定者は、入社に対する意欲や適切な判断を行う材料を手に入れられ、企業側にも、内定者が入社を決める期限を作れるメリットがあるのです。
このように、内定者面談は双方にとって透明性と納得感を高める場となります。
④配属先を決めるため
配属先を決めることも、内定者面談の目的のひとつです。面談では、内定を受けた新入社員と企業側がお互いの希望や適性を確認し、最適な部署やプロジェクトに配属するための情報交換が行われます。
新入社員のスキルや興味、キャリアプランを把握し、適切なポジションを割り当てることで、新入社員がやりがいを感じながら働けるようサポートしているのです。
このように、内定者面談は入社後に働きやすいようにサポートする役割も持っています。
内定者面談への準備3ステップ

次に、内定者面談への準備を3ステップで紹介します。
- 企業と日程調節を行う
- 面談目的・回数や内容の共有を受ける
- 面談へ向けて逆質問を準備する
①企業と日程調節を行う
内定者面談の準備として、まずは企業と日程調節を行いましょう。自分の都合と企業の予定を調整し、最適な面談日を決めます。
素早い返信と柔軟な態度が必要ですので、企業の提案にも柔軟に対応しましょう。円滑なコミュニケーションでスムーズな日程調整を心掛けることが大切です。
②面談目的・回数や内容の共有を受ける
日程が決まったら、あらかじめ面談の目的や回数、内容について事前に企業側からの共有を受けると良いでしょう。
なぜなら、面談の内容を知っていくことで、面談のテーマや焦点を把握し、アピールや質問を準備できるからです。
また、企業の期待や課題を理解し、自分の成長計画やキャリア目標とリンクさせることが可能となります。
③面談へ向けて逆質問を準備する
面談へ向けて、あらかじめ企業への質問を準備しておきましょう。逆質問を用意していくことで、自分の興味や懸念を示せるだけでなく、真剣に会社を考えている姿勢をアピールできるからです。
気になる点や不安な点をリストアップし、面談中に適切なタイミングで質問することで、疑問や不安が解消され、内定後のイメージが鮮明になります。
内定者面談の質問・逆質問例4つ

次に、内定者面談の質問・逆質問の例を4つ紹介します。
- 給与や賞与、ボーナスについて教えてほしい
- 休暇の取得可能日数や実績を知りたい
- 何か気になることや不安なことはあるか
- 他社の就活状況はどうか
【逆質問】Q.1|給与や賞与、ボーナスについて教えてほしい
内定者面談では「給与や賞与、ボーナスについて教えてほしい」という質問をしてもよいでしょう。お金に関する質問は選考中には控えるべきですが、内定後ならば問題ありません。
給与や賞与について質問することで、新たな職場の給与体系やボーナス制度を理解し、将来の経済的計画を立てるのに役立ちます。
具体的には、「給与の評価基準や昇給の機会はどのようなものですか?」や「業績に応じた賞与の割合について教えていただけますか?」など、より詳細な情報を求めるとよいでしょう。
しかし、内定が出た後に給与のことをしつこく質問し、失礼な態度を取らないようにして下さい。あくまでも他の質問と一緒に聞くようにしましょう。
【逆質問】Q.2|休暇の取得可能日数や実績を知りたい
内定者面談の逆質問として、「休暇の取得可能日数や実績を知りたい」という質問もおすすめです。この質問により、入社後のワークライフバランスや休暇政策を理解できます。
休暇の種類や取得の可否だけでなく、半休や時間休の利用についても質問することで、柔軟な働き方の実現が可能かを把握できます。
あなたの予定と会社の方針を合わせて適切な休暇プランを立てるために、詳細な情報を確認しておくことが大切です。
【質問】Q.1|何か気になることや不安なことはあるか
内定者面談では「何か気になることや不安なことはあるか」と質問されることがあります。質問の意図は、内定者の心配事や不安に耳を傾けることです。
内定者にとっては、自分の考えを話す機会となり、良好なコミュニケーションを築く手助けにもなります。企業は内定者が円滑にスタートできるよう気配りをし、モチベーションを高めるためにこの質問を行うのです。
気になることがあるなら正直に質問し、入社後のギャップをなくせるようにしてくださいね。
【質問】Q.2|他社の就活状況はどうか
他社の就活状況はどうかは、内定者面談でよく出る質問です。面接官は、志望者の選考状況や他社との比較を通じて、その企業への真摯な意欲を確認したり、個人の選考ポイントを知ろうとします。
この質問には、正直かつポジティブに回答しましょう。
「幸いなことに複数企業から内定をいただいております。しかし、御社は私の理想とする環境であるため、御社への入社を考えております」
というように、企業への熱意をアピールするとよいでしょう。
内定者面談当日の準備
内定者面談は合否が決まる場ではありませんが、社会人との貴重なコミュニケーションの機会です。当日を有意義なものにするために、服装や持ち物、質問事項など、必要な準備を整えておきましょう。リラックスした状態で臨むことで、自分の疑問や不安を解消することができます
- 対面:服装や身だしなみを注意する
- 対面:筆記用具やメモ帳・印鑑などを忘れない
- オンライン:気を抜かずに準備する
①対面:服装や身だしなみを注意する
内定者面談では、服装の指定がない場合は選考時と同様のリクルートスーツを着用するのが基本です。
男性は黒やグレーの無地の靴下とレザーの黒い革靴を、女性は肌色に近いストッキングと黒いパンプスを合わせます。
髪型は清潔感を重視し、男性は整髪料でセットし、女性は長髪の場合は顔に髪がかからないようまとめるのがおすすめです。
内定者面談は合否に関わる場ではありませんが、面接時と同様の身だしなみを心がけ、好印象を与えられるよう注意を払いましょう。
②対面:筆記用具やメモ帳・印鑑などを忘れない
内定者面談に向けて、必要な持ち物を事前に準備しておくことが重要で、基本的な持ち物として、メモ帳と筆記用具は必須となります。
また、書類の提出や交通費の精算時に押印が必要になる場合があるため、印鑑も持参することをお勧めします。
その他、企業から事前に送付された案内書類や、自分が準備した質問事項をまとめたメモなども忘れずに持参しましょう。
特に成績証明書や卒業見込証明書など、企業から要求された提出書類がある場合は、忘れずに持参することが大切です。
③オンライン:気を抜かずに準備する
オンラインでの内定者面談であっても、気を抜かずに対面と同じようにに準備をしておきましょう。
まず、Web会議ツールの動作確認を事前に行い、カメラやマイクが正常に機能することを確認することが重要です。
服装も、オンラインであっても正装を心がけ、画面越しでも好印象を与えられるよう意識しましょう。
また、対面と比べて非言語コミュニケーションが取りづらい分、表情や姿勢、相槌など、画面越しでも伝わるコミュニケーションを意識することも意識してください。
内定者面談の後にはお礼メールも忘れずに送ろう
内定者面談は重要な機会であり、面談後のフォローも採用担当者との良好な関係構築に欠かせません。
特にお礼メールは、面談での学びや感謝の気持ちを伝えるとともに、入社への意欲を改めて示す絶好の機会となります。
お礼メールの例文
以下に、内定者面談後のお礼メールの基本的な例文を示します。
件名:内定者面談のお礼(〇〇大学 氏名) 〇〇株式会社 人事部 採用担当 〇〇様 いつもお世話になっております。 〇〇大学〇〇学部の〇〇と申します。 本日は、お忙しい中、内定者面談のお時間をいただき、誠にありがとうございました。 実際に働かれている先輩社員の方々のお話を伺い、入社後の具体的なイメージを掴むことができました。特に、〇〇についてのお話は、今後の学生生活での目標設定に大変参考になりました。 入社までの期間、本日いただいたアドバイスを活かし、より一層自己研鑽に励んでまいります。 今後ともご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。 〇〇大学〇〇学部 〇〇 〇〇 TEL:xxx-xxxx-xxxx Mail:xxxxx@xxx.com |
内定者面談に関してよくある質問2つ

最後に、内定者面談に関してよくある質問に回答します。
- 内定者面談の服装はスーツか?
- 面談で確認しておくべきポイントは?
Q.1|内定者面談の服装はスーツか?
内定者面談の服装は、基本的にはスーツが無難です。スーツは、採用面接時に着用したもので問題ありません。
しかし、企業によっては「オフィスカジュアル」や「私服」での参加を指定することもあります。その場合は、その指示に従って適切な服装で面談に臨みましょう。
Q.2|面談で確認しておくべきポイントは?
内定者面談では、企業への質問を通して以下のポイントを確認しておきましょう。
- 賃金: 給与の詳細や支払い体系を確認
- 評価制度: 昇進や昇給の基準、評価の頻度や方法について確認
- 実際の仕事内容: 具体的な業務内容やプロジェクトについて詳しく聞き、自身のスキルと合致するか確認
- 福利厚生: 健康保険や退職金制度、休暇などの福利厚生制度を把握し、働きやすさを判断
これらのポイントを明確にすることで、将来のキャリア選択や働く環境についてより具体的なイメージを持てます。
内定者面談にも気を抜かずに挑もう
本記事では、内定者面談の目的や内容、準備の流れまで解説しました。
内定者面談の目的は、入社意思の確認や配属先の決定などさまざまです。選考ほどの準備は必要ないものの、あらかじめ質問内容を考えておくなどの準備は必要です。
質問や逆質問の対策を中心に、内定者面談のポイントを押さえた上で気を抜かずに臨みましょう!
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。