就活豆知識

HOME > カリクル就活 > 就活豆知識 > 就職四季報は就活に必ず必要?使うメリットと使い方を徹底紹介

就職四季報は就活に必ず必要?使うメリットと使い方を徹底紹介

就職四季報は、企業の採用情報や給与待遇などを客観的なデータでまとめた参考書です。

しかし、名前は知っていても本当に就活に必要なのか疑問に感じている方もいるでしょう。

そこで、本記事では具体的なメリットや使い方のポイントを紹介します。四季報について詳しく知り、就活に役立てるための参考にしてみてください。

就職四季報とは

就職四季報とは、東洋経済新報社が発行する企業情報参考書です。企業選びに役立つ情報が各企業ごとにまとまっており、就活に必須の参考書として知られています。

企業の基本情報にとどまらず、分野別のランキングや客観的な評価なども載っているるため、企業選びに迷った時の道標になるはず。

毎年11月に新しい版が発売開始されるので、本格的な就活準備がスタートする大学3年生の4月頃には購入しておくのがおすすめです。

また、大学3年生の4月以降に始まる夏季インターンシップの募集に向け、四季報で企業研究を行なっておけば、選考を通過する可能性も高まるでしょう。

就職四季報で分かる情報

四季報で確認できる情報は、主に3つに分けられます

  1. 給与待遇
  2. 企業別の採用情報
  3. 求める人材

上記の項目は、いずれも入社希望の企業を決めたり、選考対策を行ったりするのに必要なものです。具体的な内容を確認していきましょう。

①給与待遇

給与待遇は、自分と相性が良い企業や、働くのに適した企業を見つけるために見ておきたい項目です。

例えば、平均年収には、年収の数値だけでなく社員の平均年齢も載っているので、どのくらいの年齢でどの程度の年収を得られるのか明らかにできます

また、有休消化年平均を見れば、必要な時に休みを取りやすい企業であるか確かめられるでしょう。

他には、平均勤続年数や3年後の離職率も記載されており、長く働き続けられる企業であるかチェックしたい時にも役立ちます。

②企業別の採用情報

四季報には、就活前に把握しておきたい企業ごとの採用情報も記載されています

エントリーの開始・終了時期といった基本情報だけでなく、男女別の採用率など企業の実情まで確認できる項目も含まれています。

例えば、明らかに女性より男性の方が採用率が高い企業は、女性にとって働きづらい環境である可能性が考えられるでしょう。

このように、採用情報の中に偏りのある数値を見つけたら、本当に自分と相性の良い企業であるのか確認しておくことが重要です。

③求める人材

求める人材は、企業との相性を確認するために確認しておきたい項目の1つです。

企業が求める人材と自分の特性に乖離がある場合、もし入社できたとしても働きづらさを感じるリスクがあります。

また、選考を受ける際に企業が求める人材にマッチすることをアピールできれば、高評価に繋がる可能性が高まるでしょう。

求める人材は各企業によって異なるため、さまざまな企業をチェックして自分に合うところを探してみてください。

就職四季報を使う3つのメリット

ここからは、具体的なメリットを3つに分けて紹介します

  1. 多くの企業情報を簡単に探せる
  2. 客観的なデータが載っている
  3. 企業別の比較をしやすい

どのようなメリットがあるのかチェックして、就職活動に活かしていきましょう。

①多くの企業情報を簡単に探せる

注目しておきたいメリットの1つとして挙げられるのが、多くの企業情報を簡単に探せることです。

国内にはさまざまな企業や業界があり、その中から自分にマッチする企業を探さなければなりません。しかし、自分で全企業の情報を集めるのは至難の業です。

膨大な情報が掲載されている四季報なら、自分で1つ1つの企業を調べる手間を減らせます

就職活動は効率的に時間を使うことも重要なポイントです。多種多様な企業の情報を即座に調べられる参考書があれば、強い味方になるでしょう。

②客観的なデータが載っている

各企業からのアンケート回答をもとにした、客観的な数値データが掲載されているのも大きなメリットです。

就活情報サイトなどに掲載されている口コミは、あくまでも主観的なもの。中には、偏りのある情報もゼロではありません。

平均年収や有休消化年平均、離職率などの数値データであれば、主観の入らない客観的な情報として企業選びの参考にできるでしょう。

また、知名度の高い出版元が収集したデータであるため、信頼性もしっかり担保されています。

③企業別の比較をしやすい

たくさんの企業情報が掲載されているからこそ、簡単に各企業を比べられる点も就活生から人気を集めるポイントです。

客観的な数値データを元に比較を行えるため、業界内での企業の立ち位置や、今後の見通しなどをすぐに調べられます

例えば、現在と過去の業績から成長率の高い企業を探したり、離職率を比べて働きやすさを確認したりといった分析ができるでしょう。

一般的に良いイメージがある企業でも、数値データを元に他企業と比較すると「自分とは相性が悪い」と感じる場合もあるため、しっかり比較しておくことが大切ですよ。

就職四季報を見る時の6つのポイント

ここでは、四季報を見る時に意識しておきたい6つのポイントをまとめました。

  1. 業績
  2. 採用数
  3. 採用実績校
  4. 開示度とNA
  5. 残業時間
  6. 有給の取得

それぞれのポイントを具体的に確認し、企業情報を把握するための参考にしてみてください。

①業績

企業の業績とは、会計年度ごとの売上高や利益などのこと。過去と比べて、売上高と利益が両方とも増加していれば、順調に成長している企業であることを表しています。

また、売上高は製品やサービスの売上を表し、利益は売上にかかったコストなどを差しいた数値を表すため、売上高が増加しても利益は赤字になる場合も珍しくありません。

例えば、本業で稼いだ度合いを示す「営業利益」が赤字だと、企業体力が低下し、採用数が減少する恐れがあります。

さらに「経常利益」まで赤字が及ぶと、企業の存続も危ぶまれるため注意してください。

②採用数

採用数とは、その名前の通り企業が採用する学生の数を表します。採用数の少ない企業だと、優秀な学生でも選考に落ちる可能性があるでしょう。

どの程度の採用数であるか確認するのはもちろんのこと、内訳も要チェック。文系・理系別、男女別、大卒・院卒別に分かれているため、よく確認してください。

また、従業員数と比較して明らかに採用数が多い場合、前年に大量の従業員が離職したと考えられます

大量離職は、企業側に何らかのマイナス要因が存在する恐れがあるため、注意が必要です。

③採用実績校

採用実績校とは、社員として採用した人の出身校のことです。偏差値のない就職活動において、採用実績校は自分のレベルに合った企業であるか確認する指標になります。

自分の出身校が入っていれば安心感がありますが、もちろん採用実績校に通う全ての人が採用されるわけではありません。

また、社員の出身校が多すぎて全て掲載できない場合もあるため、自分の学校が入っていなくても落ち込む必要はないでしょう。

あくまでも、採用のレベル感を掴む1つの指標として参考にするのがおすすめです。

④開示度とNA

開示度は、企業が情報開示に積極的であるかを相対評価で表したもの、NAとは「No Answer」を表し、企業側がアンケートに回答しなかった項目を指します。

一般的に良いデータは、企業側も進んで開示する傾向があるので、NAとなった情報は企業側があまり公開したくないデータであると考えられます。

開示度は、企業の信用度を表す指標の1つです。もし、企業分析や他企業との比較で必要な情報が開示されていないのであれば、他のサイトなどでよく調べておくと良いでしょう。

⑤残業時間

仕事とプライベートの両立が重視される近年は、残業時間もしっかりと確認しておく必要があります

一般企業の平均残業時間は20時間/月とされているため、30~40時間/月以上であればで、残業の多い企業だと考えられるでしょう。

しかし、成長分野の企業は繁忙期に残業が多くなることも少なくありません。

残業時間だけで待遇の悪い企業だと決めつけるのではなく、業績や福利厚生なども考慮に入れた上で総合的に判断する必要があります。

⑥有給の取得

四季報には、実際に社員が取得した有給の日数や、有給付与日数に対する消化日数の割合が掲載されています。

一方で、企業の公式ホームページなどに載っているのは、有給で休める上限を定めた付与日数のみです。

有給の付与日数は20日前後である場合が多いですが、消化率は企業によって幅があります。10日ほど有給を消化できていれば、平均的なラインと言えるでしょう。

消化日数の割合が低い場合、有給が取りづらい社風である可能性もあるため、有給を重視したい時は注意してください。

就職四季報は4種類ある

就職四季報は、以下の4種類に分けられます

  1. 就職四季報総合版
  2. 就職四季報優良・中堅企業版
  3. 就職四季報企業研究・インターンシップ版
  4. 就職四季報女子版

それぞれに特色が異なるため、目的に合ったものを選ぶようにしましょう。

①就職四季報総合版

こちらは、最もスタンダードなバージョンとして知られる四季報です。

最大の特徴は、企業から掲載料をもらっていないこと。客観的かつ中立的な立場から集めた膨大なデータが掲載されています。

離職率など、就活サイトでは載せられることの少ない情報も含まれているため、企業の内側まできちんと確認するのに役立つでしょう。

総合版という名前の通り、さまざまな情報が幅広く収集されているので、就活を始めたばかりで「各企業の詳細を全く把握できていない」という方におすすめです。

②就職四季報優良・中堅企業版

中堅企業やベンチャー企業など、未上場の優良企業を集めたバージョンです。総合版は上場企業が中心となっているため、大手以外の企業情報を知りたい場合に適しています

近年は、新卒でベンチャー企業や中堅企業への就職を希望する学生が増加しており、総合版では足りない情報を補うことを目的に優良・中堅企業版が出版されました。

注目度の高いメガベンチャーや地方の優良中堅企業などが掲載されているので、企業選びの視野を広げたい時にも役立つでしょう。

③就職四季報企業研究・インターンシップ版

こちらは、インターンシップに臨む就活生をサポートするために作られたバージョンです。主に、就活準備を始めた大学3年生以下を対象にしています。

インターン選考の有無や本採用との関係といった情報が詳しく掲載されており、就活の初めの一歩を踏み出す際に重宝するでしょう。

また、企業情報に留まらず、企業・業界研究のポイントなどがまとめられているのも大きな特徴。「まだ就職したい企業や業界が定まらない」という方にもおすすめです。

④就職四季報女子版

女子版は、女性にとって働きやすい企業を探すために必要な情報が掲載されたバージョンです。

近年は、女性の社会進出が進み、結婚・出産後も働き続けたいと考える女性が増えています。しかし、男性と比べてキャリアアップの悩みを抱えることも少なくありません。

女子版には、産休取得情報や女性の役職数など、女性目線から企業分析を行える情報が揃っているため、将来を見通して企業選びをしたい時に最適です。

働く女性が輝ける企業を見つけるために活用してみましょう。

就職四季報を利用して就活をスタートしよう

給与待遇や採用情報などが掲載された四季報は、就職活動に欠かせない参考書の1つです。

客観的なデータがまとめられているため、公式サイトや説明会では見えてこない企業の実情も確認できるところが魅力。

四季報を上手に使って、就職活動を有利に進めていきましょう。

  • フェイスブック
  • ツイッター

rina

この記事を書いた人

rina

#福岡県出身 #大学生 #24卒 #ビジネス領域専攻 #韓国語勉強中 #韓国ドラマ #コスメ #旅行好き

若林

この記事を書いた人

若林

青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。

PICKUPピックアップ記事

まずはカリクル公式LINEを友だち追加!

無料スーツレンタルはこちら