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【新卒・未経験者必見】営業職の志望動機の書き方を例文付きで紹介

「営業の志望動機の書き方が分からない」「未経験だけど営業職に就職できるのか」と悩む人は沢山います。新卒一年目は営業職のイメージが強いからこそ、営業職の就活対策に悩む就活生も多くいるでしょう。

そこで本記事では、営業職の志望動機の書き方を紹介します。営業職の種類の解説や強みとなる力も紹介しているので、ぜひ参考にしてくださいね。

吉田

キャリアアドバイザー 吉田

新卒で株式会社C-mindに入社後、キャリアアドバイザーとして累計1000人以上の就活生との面談を経験。就活時代も大手からベンチャーまで様々な業界・職種を見てきた経験から、幅広い視点でのサポートを得意とする。

目次

【志望動機を書く前に確認!】営業職の種類を解説

最初に営業職の種類を確認しましょう。営業職と言っても種類は沢山あり、職種ごとの業務内容は大きく変わります。ここでは7種類の営業職を紹介します。

  1. 個人営業はBtoC
  2. 法人営業はBtoB
  3. 新規営業は新しい顧客の獲得
  4. ルート営業は長期的な営業
  5. 提案営業は課題解決からサポートする営業
  6. カウンター営業は訪れたお客さんにする営業
  7. 技術営業は専門的な営業

①個人営業はBtoC

個人営業は「BtoC営業」のことで、具体的には保険や不動産などの個人の顧客を対象にする業界に多いです。BtoCは「Business to Customer」の略で、企業と個人顧客間でのビジネスを指します。

平日は企業に勤めている消費者がメインのターゲットになるため、休日出勤が存在したり、夜間の勤務がある場合もあります。また商材が身近なものが多く、営業難易度が比較的低いものが多い職種です。

②法人営業はBtoB

法人営業は「BtoB営業」のことで、具体的には人材サービス・ITシステム・コンサルティングなどの業界の営業に多いです。BtoBは「Business to Business」の略で、企業間のビジネスを指します。

平日に勤務している人の仕事中に営業をかけるので個人営業と比べると休日出勤が少なく、また対照的に営業難易度が高い職種です。

③新規営業は新しい顧客の獲得

新規営業は名前の通り、初めての顧客を獲得するための営業です。個人・法人営業のように顧客の種類ではなく、営業方法によって判断します。そのため個人営業で新規営業を行っているという人も存在します。

具体的な業務内容は企業への架電業務から商談などです。営業をかける範囲は企業によって異なります。

④ルート営業は長期的な営業

ルート営業は既存の顧客に対して、新商品の提案や既存サービスの単価向上などを行う職種です。新規営業と対称であり、既存の顧客に行う営業のことを指します。

高い専門性やトークスキルなどが重要になるため、営業難易度は高いですが、ルート営業で成果を出せる営業マンは市場価値が高くなる傾向にあります。

⑤提案営業は課題解決からサポートする営業

提案営業とは、顧客が持っている課題に対して自社の商品を用いた解決案を提案する営業です。具体的にはコンサルティングなどがあり、顧客満足度を高く得られる特徴があります。

他の営業とは違い、営業をかけてからサポートまでを担当することが多く、顧客との関係性の構築が不可欠な職業です。

⑥カウンター営業は訪れたお客さんにする営業

カウンター営業とは店舗等に来店した顧客に営業をかけていく職種です。具体的なターゲットとして、旅行代理店や住宅展示場、銀行員などが挙げられます。

店舗などを設置するため全国に拠点を置きやすく、地方勤務等も多い職種です。商材によって難易度が異なり、アルバイト等を採用する業界もある一方、携帯販売など単価が高いものは正社員が行います。

⑦技術営業は専門的な営業

技術営業は、自身の持つ技術力や専門知識を活かして、顧客へ営業をかける職種です。セールスエンジニアやサービスエンジニアなどと呼ぶこともあり、エンジニアのような業務が多いのも特徴です。

製造業や開発業に多く、基本的な営業スキルだけでなく、専門的な知識が不可欠な職種です。

営業職の志望動機で未経験者でもアピールできる5つの強み

続いて、営業職の志望動機でアピールできる強みを5つ紹介します。該当する強みを持っている場合はぜひ活かしてくださいね。

①コミュニケーション能力

1つ目はコミュニケーション能力です。どんな職種にも必要になる基本的なスキルですが、特に営業職では顧客が考えていることを理解してそれに合わせて話すスキルが重要です。

ただ商品を売り込むだけではなく、適切な顧客に適切な売り方が出来ているかはコミュニケーション能力の有無によって変わってくるでしょう。

自分が営業をかけられる顧客の立場だったら、どんな人からの営業なら受けたいと思いますか?話すのが楽しい、この人の紹介する商品なら買いたい!と思わせるようなコミュニケーション能力が大切です。

②継続的に学習する力

2つ目の強みは継続的に学習する力です。営業職は、業界知識や分野に対する理解などが顧客よりも専門的でなければいけません。そのため常に学習する必要があります

顧客が疑問に思ったことは一番に営業の人に質問します。説明書にも契約書にも載っていないようなことは、深い理解力や蓄積された知識が無いと答えられません

しっかりと答えて信頼関係を築くためにも、継続的に学習する力は営業職に活かされます。

不動産に行ったとき、家について基本的な知識しかありませんという方と契約しようとは思いませんよね。変化の速い業界などでは常に勉強する必要があります。

③トラブル対応力

3つ目の強みはトラブル対応力です。営業を行う中では、クレームというトラブルに対面する機会が多くあります。営業スキルがどれだけ高い人でもクレームを受けたことがある人がほとんど。

そのため、クレームを回避するスキルより、クレームへの対応力が活かされるのです。

クレーム対応力があることは営業スキルだけでなく、仕事の生産性にも繋がりますよ。

④精神的なタフさ

4つ目の強みは精神的なタフさです。基本的な業務が人との対話である営業職は、精神的なダメージを食らうことがあります。クレーム対応だけでなくノルマ達成のために、プレッシャーを感じる社員もいます。

そのため営業職として働く就活生が精神的なタフさを持っていると、企業からは「ストレスに負けずに長期的に働いてくれそう」と良い評価をされるでしょう。

面接時に過去の経験を聞かれる際、営業職の場合は忍耐力のある経験をしてきたか、精神的にどれほど耐えられる性格なのかを見ています。

⑤ニーズを把握する力

最後の強みは、ニーズを把握する力です。営業職は顧客に適切な商品を売り込む職業です。そのため顧客の話を聞くだけでなく、そこからニーズを把握する力が求められるのです。

顧客が自覚していないニーズを見つけ、そこに刺さる商品を提案すると、顧客満足度が上がり信頼関係にも繋がるでしょう。

顧客に対して、本当に求めている商品が適切なのかなどを考える必要があります。

ニーズを把握する力を持っている場合は、ヒアリング力があるかも考えてみて下さい。話を聞き出せるかどうかは、ニーズを把握するうえで最も大事になります。

営業職の魅力を知って志望動機を見つけよう

続いて、営業職の魅力を紹介します。なんとなく営業職を志望している人は、どんな魅力があるかを把握してから志望動機を書くようにしてくださいね。

  1. 数字で結果がわかる
  2. 幅広いビジネススキルが身につく
  3. 他社から信頼を得る力が身につく

①数字で結果がわかる

1つ目の魅力は、自分の仕事について、数字で結果がわかることです。営業職はノルマが課せられる場合がほとんど。それは、自分の進捗状況や実績が数字で分かるということでもあります。

また自分以外の社員にも同じ基準の数値が渡されるため、自分が他者と比較してどのくらいの立場にいるのかを明確化することも可能です。数字がはっきりとみえることは、仕事へのモチベーションにも繋がるでしょう。

他の職種の業務内容は個人での業務や、期間や範囲が曖昧なものが多くあります。自分の中で目標を立てられたり、達成率の変化を知りたい時も数字で明確化できるのが営業職の魅力です。

②幅広いビジネススキルが身につく

営業職として働くことで、幅広いビジネススキルが身につくことも、魅力の1つです。顧客への対応によりビジネスマナーとヒアリング力、商材の紹介よってプレゼン力、目標数値があることよってタスク管理力などが身に付きます。

どれも社会人として必要なスキルであり、営業職では社会人としての基本的なスキルを短期間で総合的に身に着けることが可能です。

研修期間後も業務をしながらスキルを身に着けられるというメリットもあります。営業職に新卒募集が多い理由にはこれらの背景もありますよ。

③他者から信頼を得る力が身につく

3つ目の魅力は、社会人としてだけではなく人として、他者から信頼を得る力が身につくことです。営業をかけられた顧客は、その商品の内容に加えて、営業の人自体の信頼度を元に受けるかを判断します。

人としても社会人としても信頼を得られる人である場合は、業績にも繋がってきます。仕事で身に着いた信頼を得る力は日常でも活かされるでしょう。

例えばパーカーを着たタメ口の人が営業に来たら、話を聞こうとも思わないですよね。第一印象なども信頼に繋がるため、細かい気配りができるようになります。

【新卒向け】営業職の志望動機の書き方4ステップ

次に、営業職の志望動機の書き方を4つのステップで解説します。具体的に書くべき要点を紹介しているのでぜひ参考にしてくださいね。

  1. 志望する企業の営業職の業務内容を理解する
  2. 業界・企業を志望した理由を述べる
  3. 志望理由の根拠となるエピソードを書く
  4. 入社後の活躍の展望を書く

①志望する企業の営業職の業務内容を理解する

まずは、志望する企業の営業職について、業務内容を理解しましょう。志望する企業が行っている営業は、本記事で紹介した営業の種類ではどれに当てはまりますか?

営業の種類を把握出来たら、具体的にどの企業・顧客にどんな商材を売り込んでいるのかまで、調べてみて下さいね。企業の強みを把握することにも繋がるので、企業間の比較に活かすのもおすすめです。

②業界・企業を志望した理由を述べる

次に、なぜその業界・企業の営業職を志望するのかを考えます。これは志望動機では最初に述べる「結論」にもなります。ステップ①で見つけたその企業の営業職の特徴を用いて考えてみて下さいね。

業界内でも似ている企業がある場合はなぜその企業を志望するのか、具体的な事例だけでは分からない場合は、社風や企業理念、実績などを参照してみて下さいね。

③志望理由の根拠となるエピソードを書く

業界・企業を志望した理由を述べたら、その次に根拠となるエピソードを述べます。エピソードで伝えるべき内容は、その企業を志望するきっかけや、強みが発揮された経験などです。

その企業を魅力に感じていることを具体的に述べられているだけでは、選考通過にはつながりません。

働く際にはどのような強みを用いて働けるのか、自身のアピールの根拠付けのためにも、強みが発揮されたエピソードを述べましょう。

④入社後の活躍の展望を書く

最後に、入社後の活躍のイメージや抱負を述べます。論理の飛躍がないように、ステップ③で述べた自分の強みをどの業務にどう活かして働くつもりなのか、できるだけ具体的に述べて下さい。

企業に対してどんな魅力を感じ、働く上で強みになる部分にはどんな根拠があり、入社後はその強みを元にどのように活躍するのか、それらが伝わる文章になっていれば完成です。

最後に結論をもう一度述べ、最初から最後まで一貫性がある文章であるかも確認してくださいね。

営業職の志望動機はテンプレシートを使って強みをアピール

ここまで営業職の志望動機の書き方を紹介してきましたが、いざ本文を書こうとしても、なかなか書き出せないですよね。

「エピソードは思いつくけど全体の流れが分からない」「指定文字数以内やつながりなどを考えると分からなくなってしまう」と悩む人もいます。

そこでカリクルでは、志望動機を書くためのテンプレートを無料でプレゼントします!

テンプレートには5つの質問があり、回答していくだけで簡単に志望動機が完成します。もちろん、できた志望動機を自分なりにアレンジして、自分の魅力を最大限引き出すことも可能。

この特典はパソコン・スマホにダウンロードして利用できます。さっそく以下のフォームから、特典をチェックしてみてくださいね。

【履歴書・面接】営業職の志望動機を伝える際の3つのポイント

ここでは、営業職の志望動機を伝える際のポイントを紹介します。履歴書でも面接でもポイントは共通するので、どちらの場面でも意識するようにしてくださいね。

①結論から述べる

志望動機を伝える際は、結論から述べて下さい。履歴書なら最初の50字、面接なら最初の10秒間で、結論を述べられているかを意識してみましょう。

何人もの学生の志望動機を読んでいる面接官は、結論が分かりづらい文章は内容が入ってこず、理解しないまま不合格にする場合もあるでしょう。

また面接でも、最初に結論が述べられない場合は何を言っているか分かりづらいと評価されてしまいます。

②営業職として活躍できる根拠をはっきりと述べる

2つ目のポイントは、営業職として活躍できる根拠を述べることです。書き方のステップ③にもあったように、エピソードを用いることで根拠がはっきりとして、嘘をついていないことと実際の実績をアピールできます。

その際、エピソードと営業職の業務内容の繋がりが最も重要です。たとえば、営業職として活躍できる根拠に強みのエピソードを述べる場合、的外れな内容だとギャップになる恐れがあると思われてしまいます

エピソードに用いる話が志望理由に繋がるかを見極めて下さいね。

③将来像を具体的に述べる

志望動機の最後に述べる将来像は、できるだけ具体的に述べて下さい。「○○な人になりたい。」「○○の人たちの役に立ちたい。」は将来像ではありますが、曖昧過ぎて何をするべきなのか理解できていない様子を伝えてしまいます。

具体的に考えるコツとしては、3年後には何人のチームでどんな業務を行っているのか、5年後には実績が何件で何という役職についているのか、などを自分に問いかけてみて下さい。

3・5・10年後の将来像を考えておけば、その先を聞かれた際もスラスラと答えられますよ。

営業職の志望動機の例文14選

ここからは、営業種類別・業種別・経験別で分けて、以下の14種類の例文を紹介します。それぞれの例文の赤文字部分が良いポイントになるので、是非参考にしてくださいね。

営業種類別業種別経験別
個人営業不動産ボランティア
法人営業食品メーカー部活
新規営業銀行サークル
ルート営業保険
提案営業
カウンター営業
技術営業

営業種類別例文7選

営業の種類で解説したそれぞれの営業ごとの例文を紹介します。志望先の営業の種類のものを参考にしてくださいね。

  1. 個人営業
  2. 法人営業
  3. 新規営業
  4. ルート営業
  5. 提案営業
  6. カウンター営業
  7. 技術営業

①個人営業

まずは個人営業の代表例として、不動産を志望する例文です。コミュニケーション能力に加えて対応力があることをアピールしています。

大学生になって一人暮らしをする際、不動産を訪れたのですが、その際に親身になって物件を探してくれた貴社の社員の方に感銘を受けて、不動産業界の中でも貴社を志望しています。

学生時代にはコールセンターのアルバイトを行い、お客様の属性によって必要な情報やよく聞かれる質問などを個人でまとめていました。するとそれが評価され、お客様対応マニュアルの作成を任されました。お客様の属性によって必要になるサポート内容と、それぞれの人に潜在ニーズとしてよくあるものもまとめました。結果的に、長時間お客様の対応に時間を取ることが少なり、満足度アンケートの評価は全体の数字が上昇しました。

この経験は、個人営業を行う貴社ではお客様によって臨機応変に対応することに活かせると考えています。全ての人に共通したヒアリングを行うのではなく、お客様一人一人に合った適切なサービスを提供したいです。

赤字部分の、具体的に個人営業の業務ではどのように活かすのかを述べられている部分がポイントです。

②法人営業

法人営業の代表例として、コンサルタントの企業を志望した例文です。

人の役に立つ、影響力の大きな仕事をしたいという夢があり、この夢をかなえられるのはコンサル業界だと考えています。業界内でも若い社員の方が多く活躍し、挑戦する人を尊重している社風である貴社を志望しました。

企業の経営方針や、プロジェクトに助言を行い、世の中に価値の高い企業を増やすことが、コンサルによって可能だと思います。長期的に考えると最も大きない影響力を与えられるのではと考えました。
また学生時代の長期インターンでは事業部のリーダーを務め、人をまとめるだけでなく、自社へのリスクや長期的な目線を考える大切さを学びました。

何事にも積極的に挑戦したいと考えていて、貴社のHPに見られた「挑戦」「行動」などの言葉も魅力的に感じています。周りにも同じように切磋琢磨する人がいることは、仕事のモチベーションにも繋がります。入社後は営業経験を積みながら、より多くの人へ影響を与えていきたいです。

赤文字部分の、長期間の営業業務になる法人営業に活かせるエピソードがポイントです。

③新規営業

新規営業には、高いコミュニケーション能力がアピールポイントとなります。そのため実際に発揮されたエピソードが用いられています。

人見知りせず、誰とでもコミュニケーションを取れるという自分の強みを活かせる仕事を行いたいと思い、志望しました。

学校では一人になっている子に積極的に話しかけたり、グループの中心にいる機会が多くあったと感じています。
また仕事に対する意識の変化として、学生時代のアルバイト経験があります。高級レストランでの接客バイトを行い、お客様に料理の説明などを行いました。全てのお客様に同じように対応していた時、「ロボットみたいな接客だ」と注意されたことがありました。お客様は食事だけでなく、サービスにもお金を払っているのだと店長に教えて頂き、それから接客に対する意識が変わりました。

新規のお客さんを獲得する必要がある新規営業では、相手を不快にさせない会話力が必要になります。強みであるコミュニケーション能力と、バイト経験で培ったお客様をおもてなしする意識を活かして業務に取り組みたいです。

赤文字部分で、新規営業で必要になるスキルを理解している様子が伝わるのがポイントです。

④ルート営業

商社は既存の取引先に対して営業を行う機会も多く、ルート営業の代表業界でもあります。

高い技術力で作られる日本の製造業をサポートするために、流通面からアプローチしたいと思い、商社業界を志望しています。その中でも、業界内では製造業界の顧客が最も多く、さらに世界中にネットワークを所持する貴社で働きたいと思い志望しました。

日本の現在の経済状況は悪化している傾向にあり、今こそ日本の強みである製造業を世界中に広める必要があると考えます。島国である日本は、製造業の強みだけでなくそれらを運ぶ商社や流通の役割も大きいと感じています。
学生時代には1年間アメリカに留学した経験があります。英語力が身に付き、また異国の地で一人で生活したことから、強い精神力が身に付きました。

このスキルは、幅広い地域で様々な顧客を相手にする貴社の営業職で発揮できると考えています。また中国語の勉学にも励み、中国語検定2級の取得を目指しています。言語力を身に着けながら、日本と世界のネットワークを支えたいです。

幅広い分野でのルート営業が既にあることを理解している様子が、赤文字部分から伝わるのがポイントです。

⑤提案営業

続いて、提案営業の例文です。自社のITサービスを売り込むIT業界を例にしています。

IT技術を利用して顧客の環境を改善する業務内容に魅力を感じて、IT業界への関心を高く持っています。中でも貴社は、取り扱っているサービスの幅が広く、特に製造業界とも取引されていることを魅力に感じ、志望しました。

現在の製造業の課題は、DX化が進んでいないことであり、さらにその原因は各々の企業がITや情報に関する知識が疎い部分が多い傾向にあると考えております。日本の強みである製造業を大事にしたい想いが強くあるため、貴社のような企業で働き、日本の製造業のDX化を促進させていきたいです。
学生時代は営業のインターンを行い、顧客との関係性を築きました。貴社は提案営業という形でありますが、ニーズを把握する面ではこの経験を活かせると考えています

入社後は学ぶ姿勢を忘れず、働きながら日本の製造業に貢献していきたいです。

赤字部分で志望企業の営業の種類を把握している様子と、どの部分に強みを活かせるのかを述べているのがポイントです。

⑥カウンター営業

カウンター営業は、お店に訪れた人に行う営業です。そのため商品を求めている人に、適切なものをおすすめできるトーク力が大事になります。

沢山の人に貴社の商品の魅力を伝え、毎日のオシャレを楽しんでもらいたいと思い、志望しました。

私の趣味は化粧品を集めることで、年に3回以上デパートでおすすめの商品を教えてもらい、購入しています。お店の人と会話して、自分に合う商品を勧めていただける買い物の満足度が最も高いと考えています。そのため、自分も誰かのオシャレを楽しむお手伝いをしたいと思うようになりました。
学生時代はアパレルのお店でアルバイトを行い、お客様に合う商品を紹介しました。最初はなかなか進めた商品を購入してもらえることが少なかったのですが、商品を売り込みすぎていることに気づき、提案ベースで会話を楽しむことを意識しました。結果的に楽しい時間だったと言いながら、商品を購入してくれるお客様が増えていきました。

入社後はお店に訪れてくれたお客様が、あの店員に接客してもらえてよかったと思ってもらえるような営業を行いたいです。

赤字部分は将来像としてはより細かい設定が必要になりますが、具体的にイメージできている様子が伝わるのがポイントです。

⑦技術営業

技術営業は新卒ではあまり採用されません。そのため以下はセールス経験のある人の例文です。

最新技術のAIを駆使した貴社の製品に興味を持ち、技術を広めたいと思い志望しました。

前職では法人を対象に、製造システムのセールスとして3年間勤務しました。顧客の要望をヒアリングし、営業をする中で最も意識していたことは、誰が聞いてもわかる説明が出来ているかどうかです。
自分が知識を持っているからこそ、説明が不十分で無いかを常に確認していました。結果的に、営業を行った顧客から、導入前後にギャップに感じる部分はほとんどなかったと褒めて頂けることが多くありました。またこれらのの業務を行っていく中で、技術的な知識が足りなく苦戦したことがあったため、現在はエンジニアの領域の勉強を行っております

貴社では今までのセールス経験と学習した知識を活かし、今後も学ぶ姿勢を意識しながら、顧客に技術を提供し、より画期的な社会にしていきたいと思います。

前職の経験を経て、現在どのような取り組みを行っているかが具体的に述べられているのがポイントです。

業種別例文4選

続いて、営業職の募集が多い業界ごとの例文を紹介します。比較的イメージが付きやすく就職難易度も高い傾向にあるので、ぜひ参考にしてくださいね。

  1. 不動産
  2. 食品メーカー
  3. 銀行
  4. 保険

①不動産

まずは、不動産業界を志望する例文です。個人営業の例文とは違う内容になっていますよ。

多くの家族が安心を感じる家に出会って欲しいという想いがあり、不動産業界を志望しています。中でも一軒家に強みのある貴社に魅力を感じて志望しました。

昔から両親と一軒家に住んでいますが、自分にとって家は最も落ち着く場所であり、安心できる空間でもあります。
学生時代は、雑貨屋でのアルバイト経験があり、お客様に適切な商品をご案内することを経験しました。遠足を控えた家族に展示商品以外にもあるラインナップを紹介した所、「希望以上の買い物ができた」と喜んでもらえたことがありました。その時に、雑貨や日用品だけでなく、多くの家族にもっと大きい影響を与える買い物のお手伝いをしたいと思うようになりました。

一軒家の購入を考えるお客様は多くが家族連れでもあります。アルバイトの経験を活かしながら、貴社で多くの家族が良かったと思えるような人生のお買い物のお手伝いをしたいです。

業界内でのその企業の特徴をしっかりと捉えていることが企業研究もしっかりとできていることにも繋がります。

②食品メーカー

食品メーカーの例文を紹介します。メーカーは食品以外にも、特徴を抑えれば比較的楽に書けますよ。

子どもたちが楽しい食生活を送れるようにしたいという思いがあります。中でも子供達から人気な菓子製品を多く生産し、また健康への意識も高く持てる製品を生み出し続けている貴社の商品を広めたいと思い、志望しました。

子どもたちに関わらずお菓子はどの世代の人にも人気があり、常に需要が高いですが、健康面も考慮された製品は少ないと感じます。お菓子を食べながらも、罪悪感が少なく、健康にも気を使えるような製品がもっと増えて欲しいと思っています。
学生時代はゼミで地域創世プロジェクトに参加し、その地域の特産品を利用した製品をスーパーにおいてもらえるように営業業務を担当しました。むやみにお店に置いて欲しい想いを伝えるだけでなく、商品に誇りを持ったプロとなることが営業職では大事だということも学びました

これらの経験を活かして、貴社の営業職で子どもたちに商品の魅力を伝えたいです。

自身の経験から、営業職として大事なポイントを学んだことが分かりやすいのがポイントです。

③銀行

銀行は安定性の高さから、就活生からの人気が高い業界でもあります。

人々の大事なお金を扱う銀行が、安全で利用しやすいものになってほしいという想いがあり、銀行への就職を志望しています。中でも貴社は、通帳の電子化やネットバンキングサービスをいち早く取り入れていたことから、新たな技術を率先して取り入れられている部分に魅力を感じて志望しました。

様々なものが電子化することで便利になる一方、慣れていないことでついていけない高齢ユーザーも多くいると思います。それらの人に寄り添い、新しい技術を取り入れるサービスをより多くの人に知ってもらいと考えています。
学生時代には老人ホームのスタッフボランティアを行い、高齢の方とお話しする機会が多くありました。電子化が便利なことは理解しているが利用するには難易度が高いとお話をされていて、自分が教える役割を担いたいと思いました。

お金という誰にとっても大事なものであるからこそ、全ての人に利用しやすい銀行を実現したいです。

どの層に寄り添った営業を行いたいのか、明確化されている部分がポイントです。

④保険

保険業界は扱う商材が無形であるからこそ、高度の営業スキルが求められます。以下の例文は車の保険を扱う企業を志望する例文です。

人々が安心した生活を送る環境を支えたいと考え、保険業界を志望しています。業界内でも多くの車の保険商材を取り扱っており、顧客に寄り添ったサービスで定評のある貴社に興味を持ち、志望しました。

学生時代には飲食店の接客バイトで、幅広い年齢層のお客様とのコミュニケーションをとる機会が多くありました。最初はマニュアル通りにおすすめの料理を進めていたのですが、他の店員のお客様が毎回満足度が高い様子に憧れ、どんな工夫をしているのかを聞いてみました。すると、そのお客様がお店に訪れたきっかけを伺い、その理由にふさわしい料理をおすすめしているとのことでした。それから、自分もそのような接客を意識してみた所、一貫してお店のおすすめを紹介していた時よりも、感想を言っていただける機会が増えていきました。

自身の経験からお客様の背景を知り、それに沿った商品を提供することは、接客に対する印象も上がると気づきました。入社後も顧客に寄り添い、業務を行っていきたいです。

主に取り扱っている商材の特徴をつかみ、また業界内の評判も把握していることが、企業研究を行えていることを示しています。

経験別例文3選

最後に、学生時代の経験を元にした例文を3つ紹介します。それぞれの経験をどのように営業に活かしていくのかに注目してみて下さいね。

  1. ボランティア活動
  2. 部活動経験
  3. サークル活動

①ボランティア活動

老人ホームでのボランティア活動をアピールする例文です。強みを見つけるまでの流れが読みやすくなっています。

私が営業職を志望する理由は、人とのコミュニケーションや関係構築が得意であり、人々のニーズに応えることに喜びを感じるからです。営業職は顧客との信頼関係を築き、彼らの課題を解決するための最適な提案をすることが求められます

以前、老人ホームでのボランティアを行った際、非常に怒りっぽい男性がおり、私はいつも文句を言われていました。しかしある日、その男性が他の入居者の家族を羨ましそうに見ており、「寂しいのではないか」と気づきました。

それから私は、努めて積極的に、笑顔で話しかけるようにしました。最初は怒られることも多かったですが、根気強く話しかけているうちに、ぽつぽつと言葉を交わしてくれるようになり、最終的に声をかけると笑顔を見せてくれるようになりました。

これらの経験から、顧客が本当に求めているものをしっかりと分析し、ニーズに合わせた対応をしていけるのは自分の強みであると気づきました。以上の理由から、自身の能力を活かしつつ、営業の成果を上げたいと考えています。

営業職に求められるスキルを理解していることが伝わるのがポイントです。

②部活動経験

野球部の部活動の経験で得た分析力と精神力をアピールする例文です。

私が営業職を志望する理由は、野球の経験から得た責任感やチームワークを活かし、目標達成に向けて努力できると考えているからです。野球では、個々の役割を果たしながらチーム全体の勝利に貢献することが求められます。営業職も同様で、顧客との信頼関係を築きながら、チームと協力して目標を達成することが重要だと認識しています

また、私は野球の経験から情報収集力や分析力を養ってきました。以前、練習試合で相手チームに手も足も出ず敗北したとき、どうして負けたかを分析し、1試合をやりきる体力が身についていないのではと仮説を立てました。そこで、持久力をつけるためのトレーニングを増やしたところ、次の試合では終盤までバテることなく善戦できました。

営業職も厳しい競争や困難な状況に直面することがあると思いますが、私は野球の経験から得た分析力、精神力を活かし、成果を上げたいと考えています。

個人としての活躍だけでなく、チームとしての意気込みも行っている部分がポイントです。

③サークル活動

最後に紹介する例文は、サークル活動でリーダーを務めた経験をアピールする例文です。

対人理解力とリーダーシップ経験を活かし、顧客との信頼関係を築きながら目標達成に貢献したいと考え、貴社の営業職を志望しています。

大学のサークルでリーダーを務めた経験から、メンバーの個々の特性やニーズを理解し、協力しながら目標を達成することの重要性を学びました。また、リーダーとしての経験から、チームワークや調整能力も身につけました。営業職も同様に、顧客の要望や課題を理解し、最適な提案をするために対人理解力が求められます。

さらに、大学のサークル活動ではイベントの企画や予算管理も行いました。この経験が、営業職で顧客のニーズを把握し、計画的なアプローチや予算管理を行う際にも役立つのではないかと考えています。これらの経験を通じて得られた対人理解力とリーダーシップ経験を活かし、営業職で顧客との信頼関係を築きながら目標達成に貢献したいと考えています。

サークル活動を経て得た強みが営業職で求められるどんな強みに活かせるのか、が赤字部分から分かるのがポイントです。

例文を参考に営業職の志望動機を書いてみよう

本記事では、営業職で活かせる強みや営業職種別の例文を紹介しました。自分が営業職でどんなスキルを用いてどう活躍できるのか、志望動機では具体的に述べて下さいね。

本記事の例文から自分と似ているものを探して、ぜひ参考にしてみてください。

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若林

この記事を書いた人

若林

青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。

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