モノづくりが好きな人の中には、将来は製造業で働きたい人もいるでしょう。しかし、志望動機に何を書けばいいのかわからないという悩みもありますよね。
本記事では、製造業で働きたい人向けの志望動機の書き方と、志望動機の例文を3つ紹介しています。製造業の志望動機作成で悩んでいる人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
製造業とは?志望動機作成時に知っておきたい内容を解説
製造業とは、簡単に説明すると、素材を加工し製品を作ることです。ただし、製造業の仕事内容は幅が広いため、主に以下の3つに分けられます。
- 製品を作るための素材を作る業務
- 部品を作るために素材を加工する業務
- 製品を作るために部品を加工する業務
また、製造業は作るだけでなく、法人営業や生産管理、新しい商品の企画など、実際に作る以外にも活躍できる職種が多いです。
雇用形態は主に、正社員と派遣社員の2種類です。雇用主が異なるだけで、仕事内容に大きな差はありません。
派遣会社によっては、社員へ昇格できる制度を設けているところもありますので、事前に確認しておくといいでしょう。
製造業で活躍するために求められる3つの適性
以下に当てはまる人は、製造に向いている傾向があります。
もちろん、当てはまっていない場合であっても、製造業に向いている人はいます。あくまで、判断材料の1つとして参考にしてみてください。
①モノづくりへの熱意
どの職業にも言えることですが、職業に対する熱意はとても大事です。特に製造業の場合、1つの作業を長時間繰り返すことが多いため、生半可な気持ちでは務まりません。
製造業の募集は、未経験や学歴がない人であっても挑戦できる場合が多いですが、仕事が簡単なわけではありません。
熱意を持つこと以外にも大切なことはありますが、責任感を持って仕事に取り組んだり、モチベーションを保つのには必要なものと言えるでしょう。
②地道のコツコツ作業ができるか
製造業は、作るものによって差はありますが、基本的に同じ作業を長時間こなさなければいけません。
そのため、長時間同じ作業を続けることや、集中力が長時間続かない人の場合、仕事が苦痛に感じる可能性があります。
逆に、同じ作業を長時間続けるのが得意な人や、1つのことを極めるのが好きな人にとっては、向いている職業と言えるでしょう。
慣れることで解決できる部分もありますが、性格的な問題も関わりますので、事前に製造業について調べておくことも大切です。
③正確さが求められる作業が得意か
製造業は「素材」「部品」「製品」と製造工程が分けられますが、どの工程においても正確性が求められます。
例えば、素材の製造段階で品質に問題が出てしまうと、素材を使用して製造した部品、部品を使用して製造した製品の品質にも影響が出ます。
このように最悪の場合、1つの工程で正確さが欠けることによって、後の工程に悪影響を及ぼす可能性も考えられるでしょう。
そのため、常に正確に作業を進めることが求められます。
製造業の志望動機作成時に意識したい3つのポイント
製造業の志望動機を作成するときは、以下の点を意識するとよりよい志望動機を作成しやすくなります。
①なぜ製造業で働きたいのかを明確にする
1つ目は、製造業で働きたい理由を明確にすることです。製造業で働きたい理由は人それぞれで、様々なものが考えられます。
例えば、お菓子作りが趣味で、同じものを何個も丁寧に作るのが得意であるからなどが考えられるでしょう。
このように、様々な職業がある中でどうして製造業を選んだのかを最初に説明することで、製造業で働きたいという熱意を伝えられます。
実際に志望動機を書くときは、働きたい理由を簡潔に記載することが重要です。その後、自身の体験談などを理由に付け加えることで、より説得力のある志望動機に仕上げられます。
②なぜその企業で働きたいかを明確にする
2つ目は、企業で働きたい理由を明確にすることです。製造業をしている企業は1社だけではありません。そのため、なぜその企業でなくてはいけないのか、説明する必要があります。
例えば、お菓子の製造業であれば、子どもの頃からよく食べているお菓子を作ることが夢であったなどが挙げられます。
もし、志望動機を見た人が、他の企業でもいいのではないかと判断した場合、評価が下がるかもしれません。
企業で働きたい理由を記載することで、企業に熱意を伝えられますし、他の志望者と差をつけるポイントでもあるので、しっかり考えて記載するようにしましょう。
③自分のアピールポイントを明確にする
3つ目は、自分のアピールポイントを明確にすることです。企業からすると、志望者を採用することで、企業にどのようなメリットがあるのかイメージしやすくなります。
特に製造業においては、細かい作業が得意であることなどがアピールポイントになるでしょう。エピソードを軽く付け加えられると良いですね。
例えば休日にプラモデルを作るのが趣味な人は、限られた時間で細かい作業をこなせることをアピールできるでしょう。
このように、相手に自分を採用することで、どのようなメリットがあるのかイメージしやすいように伝えることが重要です。
製造業の志望動機の書き方を3ステップで解説
志望動機の作成は、思ったことや考えたことをそのまま書いても、いい文章は書けません。作成するときは、上の3ステップで進めるといいでしょう。
①志望理由を結論ファーストで書く
まず、なぜ製造業を志望したのか理由を記載しましょう。このとき、最初の理由を長く記載しないことが重要です。
あまり長く記載してしまうと、どこが理由なのか相手に伝わりにくくなってしまいます。
そのような場合、相手に探す手間をかけさせてしまいますし、自分の志望理由を正確に伝わらない可能性があります。そのため、短く簡潔に記載しましょう。
②志望理由の根拠となるエピソードを書く
次に、志望理由にエピソードを付け加えましょう。エピソードを記載することで、志望理由に説得力が増します。
またエピソードを付け加えることで、相手の印象に残りやすいです。企業は何個もの志望動機を見るため、ありきたりの内容では印象に残りません。
エピソードを付け加えることで、説得力も増しますし、相手への印象も残しやすいので、必ず記載するようにしましょう。
③入社後にどのように活躍できるかを書く
最後に、入社後にどのような活躍ができるのか記載しましょう。企業は、採用してもメリットがない人を採用しません。
そのため、自分を採用することでどのようなメリットがあるのかアピールする必要があります。
自ら採用するメリットを記載することで、企業側も採用後のイメージをしやすいですし、何より他の志望者との差別化を図ることも可能です。
製造業の志望動機はテンプレを利用して作成しよう
ここまで、製造業の志望動機を作る前に重要なポイントは以下の3点でした。
①製造業は地道で正確な作業が得意な人に適性がある ②なぜその業界・企業で働きたいのかを明確にする ③入社後の展望まで考える |
しかし、いざ書こうとしてもアピールポイントが分からなかったり、入社後の展望を考えられなかったりと、なかなか進まないですよね。
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【エピソード別】製造業の志望動機の例文3選
ここまで志望動機の作成方法を解説しましたが、実際どのような文章を書けばいいのか、まだイメージしきれていない人もいるでしょう。
今回は、3つの体験をもとに製造業の志望動機を作成しましたので、参考にしてみてください。
例文①アルバイト
私が貴社を志望した理由は、お菓子製造のアルバイト経験から製造工程の奥深さを目の当たりにし、仕事に対する魅力を感じたためです。 アルバイトを通じてお菓子を手作りする工程を近くで拝見し、製品へのこだわりや細部まで手のこんだ作業に感動しました。また、私は手芸が趣味であり、長時間の細かい作業を得意としています。このスキルを活かして、製造現場でもミスの少ない丁寧な作業で貢献できると考えております。 私の製造業に対する熱意とスキルを活かし、貴社の製品品質や生産効率の向上に寄与したいと考えている所存です。 |
例文①はアルバイトの体験をもとに、志望動機を作成したものです。理由を簡潔に書き、エピソードを付け加えることで、なぜ製造業で働きたいのか理解しやすくなっています。
例文②サークル活動
私が貴社の製造業務を志望する理由は、料理サークルにおいて物作りの魅力に気が付き、製造業に携わりたいと考えたためです。物作りにおいて細部までこだわる面白さと料理完成で得られる達成感に魅力されました。 私は料理サークルでの活動を通じて、苦戦しながらも細かい作業に取り組み、その過程で培った向上心が、最終的な達成感に繋がることを学びました。この経験から、私は製造業界でのものづくりに興味を抱き、貴社の製造部門での働き方や理念が理想的であると感じました。料理サークルで培ったものづくりへの情熱や向上心を貴社での仕事にも活かし、製品の製造において貢献したいと考えています。 私は料理サークルの活動で学んだものづくりへの情熱を大切にし、製造業に携わり社員としての誇りを持って活動します。私の経験や意欲を通じて、貴社の製造部門において価値ある成果を生み出す一員として活躍できることを期待しております。 |
例文②は、サークル活動の体験をもとに、志望動機を作成したものです。
製造業でも活かせそうな、細かい作業などを経験できるサークル活動であれば、志望動機の文章も作成しやすいでしょう。
例文③留学
私は半年間のアメリカ留学を通じて日本の製造業に対する魅力を発見し、貴社の製造部門を志望しました。 アメリカで貴社の商品が非常に人気であり、多くの人々がその製品を購入していることを目の当たりにしました。私自身も留学中、貴社の商品を購入し利用しましたが、その品質の高さと日本の製造業の技術水準に改めて感銘を受けました。 そのため日本の製造業での仕事に興味を抱き、貴社での活躍を志望いたしました。製品作りに携わり、多くの人々に素晴らしい商品を提供することができる喜びを実感したいと思っています。 また、私は手芸や料理など、細かい作業が得意です。これらのスキルを活かして、貴社の製造部門での仕事においても高いクオリティを追求し、貢献していきたいと考えています。留学経験がもたらした視点と経験を通じて、貴社の製品づくりに貢献できると信じております。 |
例文③は、留学の体験をもとに、志望動機を作成したものです。留学自体、体験できる人が多くないため参考にできる人は少ないでしょう。
しかし、他の国に行ったからこそ自国の物作りの良さを再確認できることから、留学の体験をもとに作成することも可能です。
製造業の志望動機作成時に注意すべき2つのこと
志望動機を作成するときに、注意すべきことが2つあります。
マイナスの印象を相手に与えないためにも、上記2点を志望動機に入れてしまわないように気をつけましょう。
①待遇を志望理由とするのは避ける
1つ目の注意点は、待遇を志望理由にしないことです。例えば企業を選ぶときに、給料や休日日数などを判断材料にする人もいるでしょう。
給料や休日が多い企業は魅力的ですが、待遇面を理由にしてしまうと、他の企業でもいいのではないかと疑問をもたれてしまいます。
志望動機では、なぜ製造業で働きたいのか理由を伝える場所でもあり、企業に入社したい熱意を伝える場所でもあります。
待遇を理由に挙げてしまうと、企業への熱意は伝わりにくくなってしまうため、志望動機には記載しないようにしましょう。
②製造業以外でも当てはまる志望動機は避ける
2つ目の注意点は、製造業以外でも当てはまる志望動機にしないことです。例えば、①でも説明した待遇はどの業種でも使用できる理由と言えるでしょう。
企業としても長く働いてもらうために、志望者が製造業に向いているかを重視します。
もし、製造業以外でも当てはまる理由の場合、本当は製造業ではなく他の業種の方が向いている場合があります。思い描いていた未来と現実にギャップが生じてしまい、早期退職の可能性もあるでしょう。
これらの理由から、企業側に不安を抱かせないためにも、製造業以外に当てはまる志望動機は避けた方が無難です。
製造業への理解を深めて志望動機を完成させよう
志望動機は、他の志望者と差をつけたり、企業に自分をアピールするのにとても重要な役割を果たします。
最初は作成するのが難しいと感じる人も多いでしょうが、本記事を参考に、自分の製造業に対する思いや企業に対する思いをアピールしましょう。
この記事を書いた人
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。