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コンピテンシー面接とは?普通の面接との違いと対策方法を解説

コンピテンシー面接と普通の面接との違いが分からず、どう対策すればいいのか迷っている人も多いのではないでしょうか。

本記事では、コンピテンシー面接と普通の面接との違いと対策方法について詳しく解説します。ぜひ参考にしてください。

コンピテンシー面接とは

コンピテンシー面接は、候補者の「行動や思考」を評価する新しい形式の面接です。

具体的には、企業内で実際に活躍している人材の行動特性(コンピテンシー)や思考パターンを基準に、面接を受ける候補者がその基準を満たしているかどうかを確認する方法です。

コンピテンシー面接の特徴は、候補者の「過去の経験」に焦点を当て、その経験を通じての行動や思考を深く掘り下げることにあります。

コンピテンシー面接と従来の面接の3つの違い

コンピテンシー面接は従来の面接とは異なります。ここでは、コンピテンシー面接と従来の面接の3つの違いについて解説します。

  1. 会話内容が判断材料になる
  2. 面接スタイル
  3. 質問内容

①会話内容が判断材料になる

従来の面接では、履歴書や職務経歴書の内容を基に、学歴や職歴、面接時の印象などを中心に評価が行われます。

一方、コンピテンシー面接は、優秀な人材の行動パターンや考え方が評価の中心としています。そのため、コンピテンシー面接では会話内容が判断材料となるのです。

具体的には、候補者の過去の経験や行動を深く掘り下げ、その行動特性が企業の求めるコンピテンシー(行動特性)にどれだけ合致しているかを確認します。

②面接スタイル

コンピテンシー面接は、候補者の過去の行動や思考に焦点を当て、決められた手順で質問を繰り返すスタイルです。

これにより、候補者の行動特性を明確にし、その特性が企業の求めるものとどれだけ合致しているかを評価します。

対照的に、従来の面接は、履歴書や職務経歴書の内容を基に、面接官が質問を行い、候補者に自己PRや志望動機を述べてもらう形式が一般的です。

③質問内容

コンピテンシー面接では、候補者の過去の行動やその背景にある思考を深く掘り下げるための質問が中心となります。

例えば、「過去にチームでのプロジェクトで困難を乗り越えた経験はありますか?」や「その時どのような行動を取りましたか?」など、具体的な経験に基づいた質問が行われます。

一方、従来の面接では、志望動機や将来のビジョンに関する質問が中心です。「なぜ当社を選びましたか?」や「今後のキャリアプランは?」など、事前に質問内容を予想して対策しやすいものが大半になります。

コンピテンシー面接を取り入れるメリット

コンピテンシー面接では、自社で実際に活躍している人材の行動特性を基準に、候補者の過去の経験や行動パターンを深堀りすることで、より適切な人材の採用が期待できます。

ここでは、コンピテンシー面接の2つのメリットを解説します。

  1. 企業とのマッチ度が上がる
  2. 学歴などにとらわれないで判断される

①企業とのマッチ度が上がる

コンピテンシー面接の最大のメリットは、候補者の本質を深く理解できる点にあります。従来の面接では、提出した書類の内容や自己PR、受け答えの姿勢など、表面的な部分からの評価が中心でした。

しかし、コンピテンシー面接では、過去の経験や行動から、その人の「パーソナリティ」や「行動特性」を探れます。これにより、企業とのマッチ度があるのかを判断することに繋がります

②学歴などにとらわれないで判断される

現代は「VUCA」と呼ばれる変動的で不確実な時代となっています。VUCA時代において、学歴や職歴、スキルの高さだけで人材を評価するのは困難です。

コンピテンシー面接では、候補者の「行動パターンや思考」に焦点を当てるため、学歴や職歴といった外的な要因に左右されず、候補者の本質的な部分が評価されます

そのため、多様なバックグラウンドを持つ人材にチャンスが訪れるでしょう。

コンピテンシー面接を取り入れる3つのデメリット

コンピテンシー面接には大きなメリットがある一方で、デメリットも存在します。ここでは、コンピテンシー面接の3つのデメリットを紹介します。

  1. 導入が難しい
  2. 見極められても候補者の志望度が上がらない
  3. コンピテンシーを設定する必要がある

①導入が難しい

コンピテンシー面接を導入する際の最大のハードルは、導入コストです。従来の面接方法と比べ、新しい評価基準や質問内容を設定するための時間と労力が必要となります。

また、面接官自体もコンピテンシー面接の方法に慣れるための研修が必要となり、そのためのコストも考慮しなければいけません。

企業側は、短期的には高いコストがかかることを理解し、長期的な採用の質の向上を目指す必要があります。

②見極められても候補者の志望度が上がらない

コンピテンシー面接は、候補者の過去の行動や経験に焦点を当てるため、従来の面接のように「自己PR」や「志望動機」を強調する機会が少なくなります

そのため、候補者が自分の強みや経験をアピールするチャンスが減少し、その結果、企業への志望度を高めるきっかけが少なくなる可能性があるのです。

③コンピテンシーを設定する必要がある

コンピテンシー面接を導入するためには、まず企業独自のコンピテンシーを設定する必要があります。これは、企業の文化や価値観に合った人材を採用するための基準となるものです。

しかし、このコンピテンシーを設定する過程は複雑であり、多くの時間と労力が必要となります。特に、既存の採用基準や評価基準との整合性を取るための調整は、簡単ではありません。

コンピテンシー面接の対策方法3選

コンピテンシー面接は従来の面接と形式や評価基準が異なるため、面接対策方法も異なります。ここでは、コンピテンシー面接の具体的な対策方法を3つ紹介します。

  1. 成果を出した経験を予め用意しておく
  2. 成果を出したプロセスを考える
  3. 自己分析を行いエピソードに深みを持たせる

①成果を出した経験を予め用意しておく

コンピテンシー面接では、候補者の過去の行動や思考に焦点を当てます。そのため、具体的な成果を出した経験を事前に整理しておくことが重要です。

例えば、学生時代にプロジェクトを成功させた経験や、アルバイトでの成果など、具体的な状況や行動、結果を明確に伝えることが求められます。

この時、具体的な数字やデータを用いると、より説得力のあるエピソードとなります。

②成果を出したプロセスを考える

成果だけでなく、その成果を出すためのプロセスも重要です。どのような課題に直面し、どのようなアプローチや工夫を行ったのかを伝えることで、あなたの思考の過程や問題解決能力をアピールできます。

また、困難な状況でどのように対処したのか、失敗経験からどのような学びを得たのかなど、具体的なエピソードを交えて話すことで、より深い理解を得られるでしょう。

③自己分析を行いエピソードに深みを持たせる

自分自身を深く理解することは、コンピテンシー面接での成功に欠かせません。自己分析を行い、自分の強みや弱み、価値観などを明確にすることで、それを基にしたエピソードを伝えられます。

例えば、チームでのプロジェクトでリーダーシップを取った経験がある場合、それがどのような価値観から来ているのかを伝えることで、エピソードに深みを持たせられます。

コンピテンシー面接は自己分析をして望もう

従来の面接と異なり、過去の行動からコンピテンシーを見抜こうとするのがコンピテンシー面接です。

コンピテンシー面接を受ける際、自己分析は非常に重要なステップです。「自分が過去にどのような行動をとったか」「その行動をとるに至った背景や思考は何か」など、自分自身の行動特性や思考パターンを詳しく話す必要があるからです。

面接官に自分の魅力や適性をしっかりと伝えるためにも、自己分析をしっかりと行い、自分の行動や思考の背景を理解しておきましょう。

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若林

この記事を書いた人

若林

青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。

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