就活の面接では、面接官から自己紹介を1分間の短い時間で求められることがあります。
短い自己紹介は、企業がどのような意図をもって質問しているのかわからず、何を話せばいいか悩む方も多いようです。
本記事では、1分間の自己紹介で話すべき要素と注意点をご紹介します。
面接官の意図を考えて、1分間の自己紹介を作りましょう。
キャリアアドバイザー 鈴木
新卒で大手金融機関に入社したが、成長のスピードの遅さと、年功序列に懸念を抱き転職を決意。 転職する際、スピードの速さと裁量が持てるという2軸で転職活動をし、シーマインドキャリアに入社。 入社後、キャリアアドバイザーとして年間1000人以上の学生の就活相談をし、実績No.1を獲得。
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就活で1分の自己紹介をする目的2つ
企業が1分間の自己紹介を求めている目的は2つです。
この1分間で面接官に与える第一印象は決まるため、面接の流れを左右する重要なポイントになります。
面接官の目的を確認して、自己紹介を考えましょう。
- 人柄を知りたい
- リラックスしてもらいたい
①人柄を知りたい
面接官は、自己紹介で就活生のエントリーシートからは伝わらない人柄を知りたいと考えています。
自己紹介は話している内容以外にも、表情や話し方で第一印象やマナーなど多くのこと知ることが可能です。
声のトーンが不機嫌そうだったり、おどおどしているといい印象にはつながりません。笑顔でハキハキと会話するだけでも、面接官からの印象は良くなるでしょう。
その際は、目線や表情も意識して、暗い印象にならないよう注意が必要です。
自己紹介は面接の一番最初に行うので、ここで第一印象が決まると言っても過言ではありません!
②リラックスしてもらいたい
自己紹介には就活生にリラックスしてもらいたいという、面接官の優しさの可能性もあります。
誰でも話しやすい内容をはじめにすることで、就活生が話しやすい雰囲気を作ることが目的です。
面接は、エントリーシートではわからない就活生の内面を見極めるために行っていますが、中には緊張してしまい言葉が出てこなかったり、自分を出せなかったりする人も少なくありません。
就活生本来の人柄を知るために、自己紹介で緊張を解く目的があります。
自己紹介と自己PRの違い
自己紹介と自己PRの違いは「何を目的としているか」です。自己紹介の目的は初対面の面接官に自分が何者か伝えること、自己PRの目的は自分の強みや働く意欲をアピールすることです。
しかし、目的が異なるとはいえ、「自己紹介に自己PRを混ぜてはいけないの?」と思う人もいますよね。
そこで今回は、年間5000人以上の就活生と面談してきたトップエージェントや、最終面接も担当した面接官、計16人に、「自己紹介に自己PRが混ざっていたときの印象」についてアンケートを取りました!

結果的に、「さほど気にしない」という人が多い印象ですね!内容がしっかりしていればむしろ好印象になることもある、と答える方もいました。
自己紹介では「1分でお願いします」と言われがちですが、1分はさほど長くないので、自己PRを入れるときは時間配分に気をつけてくださいね。
自己PRを入れる際は、長くならないよう要点だけ伝えることを意識しましょう。
就活で1分の自己紹介に入れるべき3つの要素

就活で1分の自己紹介に入れるべき、3つの要素をご紹介します。
1分という時間は長くないため、必要な内容を簡潔に伝えることが重要です。面接官に伝わりやすいよう、話す内容は事前に考えておきましょう。
- 挨拶・氏名・所属
- 自分らしさが伝わる内容
- 意気込み・挨拶
①挨拶・氏名・所属
最初の10秒で、挨拶・氏名・所属を伝えましょう。
大学名や学部を正式名称で述べ、氏名や所属がしっかり聞き取れるようハキハキとした口調で話し出すことが大切です。
「自分が何者なのか」を伝えるのは、コミュニケーションの重要な部分です。はじめに基本情報を伝えることで、コミュニケーション能力があるとアピールできるでしょう。
面接官は1日に複数の就活生を面接することも多く、印象に残りづらい自己紹介では覚えてもらえない可能性もあります。自分の所属や氏名をはっきり伝えることで、面接官に覚えてもらいやすくなるのがメリットです。
②自分らしさが伝わる内容
次に、自分らしさが伝わる内容を40秒程度で述べます。
内容は、趣味・ガクチカ・特技など自分自身を知ってもらう内容なら問題ありません。
このときの内容は、面接官の興味関心を惹きつける重要な部分です。強みや長所ばかりでなく、面接官に深掘りしてほしい内容を意識しましょう。
情報を全て入れてしまうと、時間が足りなくなる可能性もあるため、話すのは伝えたい内容のポイントだけに収めるのがおすすめです。
自己紹介の時に、深掘りしてほしい要素を散りばめることが重要です。逆に、深く答えられない内容は自己紹介でも触れない方が吉ですよ。
③意気込み・挨拶
残りの10秒程度で、意気込みを1~2文程度で語り、最後に挨拶をするというのが理想的な流れです。
具体的には、「常に新しいことへ挑戦し続ける御社の姿勢に強い魅力を感じ志望しました。本日は宜しくお願い致します」とまとめましょう。
最後に明るく元気に意気込みを伝えると、就活生の熱意が面接官に伝わります。
面接に緊張している場合は、その旨を伝えた上で自分が「どんな人間なのかしっかり伝えられるよう努力する」といった方向にまとめるのもおすすめです。
熱意があるに越したことはありません。自己紹介の最後は、熱意ある意気込みでしめましょう!
就活での1分の自己紹介例2つ

就活での、1分間の自己紹介例を2つご紹介します。
自己紹介に何を書いていいかわからない人は、例文をもとに自分の経験に落とし込み、企業に興味を持ってもらえる自己紹介を考えてみましょう。
- 例文①
- 例文②
面接にまだ慣れていない方は、以下2つの例文を参考に自己紹介を作ってみてくださいね。
例文①
〇〇大学〇〇学部4年の〇〇です。 大学ではダンスサークルに所属しており、副キャプテンとしてチームをまとめたりキャプテンの補佐を担当していました。 ダンスサークルでは、ジャンルによってチームが違い、私はヒップホップチームに所属していました。 サークル活動では、チーム一丸となって行動できるよう企画を考えたりコミュニケーションの取り方を考えて行動するよう心がけていました。 大会での入賞は逃しましたが、力を出し切ったと最後は全員で笑顔を迎えることができたと感じています。 本日は、このような機会をいただきありがとうございます。緊張していますが、精一杯頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします。 |
大学時代に、サークルに所属していた人の自己紹介です。入っていたサークルと、どんなダンスをしていたのかを伝え、そのチームのために何をしたのかを伝えています。
実際の行動内容は話しすぎないことで、面接官から質問を受けられるようにしているのが特徴です。
例文②
〇〇大学〇〇学部4年の〇〇です。 大学時代は台湾へ1年間留学しており、台湾の文化や歴史を学びました。 台湾での留学中は、現地の人とのコミュニケーションを意識し行動しました。台湾の方は日本語が伝わる方もいますが、大多数の人は中国語・台湾語がメインです。 自分のつたない英語や中国語でも伝わるよう、身振り手振りも加え表情にも意識しました。結果として現地でできた友人も多く、文化の違いから新たな視点を育むことができたと感じています。 将来は留学で学んだ中国語や英語を活かして働きたいという思いを、本日の面接でお伝えできればと思います。緊張していますが、精一杯頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします。 |
大学時代に留学経験がある人の自己紹介文です。留学した土地と、何を努力し何を学んだのか伝えています。
「新たな視点」はどういった点なのかを明言しないことで、面接官に質問するポイントを作っているのが特徴です。
就活で1分の自己紹介における注意点4つ

就活で1分の自己紹介をするときの、注意点を4つご紹介します。
話を1分間でまとめるだけでは、面接官の印象は良くなりません。
注意点を意識して、面接官に納得されるような自己紹介を意識しましょう。
- 丸暗記しない
- 大きくはっきり話す
- 自己PRにしない
- ESと矛盾しないようにする
①丸暗記しない
自己紹介を話すときは、内容を丸暗記しないようにしましょう。
丸暗記してしまうと、暗記した内容以外のことを聞かれるとパニックになるリスクがあります。
覚えた内容が緊張で飛んでしまい、頭が真っ白になる可能性も否定できません。
あくまでキーワードや全体の流れを覚え、他の部分は面接官の様子に合わせて臨機応変に対応するのがおすすめです。
臨機応変に話すと、丸暗記のときに比べて話に抑揚も出て、面接官に会話しているような印象を与えられます。
自己紹介に限らず、丸暗記で面接に臨むのは危険です。要点だけ押さえて、質問に臨機応変に対応できるよう準備しましょう。
②大きくはっきり話す
大きくはっきり話すのも、大切なポイントです。
面接の場は緊張しやすく、緊張しているとどうしても声が小さくなったり早口になったりします。
そうなると内容が聞き取りづらくなり、面接官からの印象もせっかちで落ち着きがない印象になるかもしれません。
大きくはっきり話すことで、内容が聞き取りやすくなり面接官からも印象も良くなるでしょう。1分間は短い時間ですが、焦らないよう気持ちゆっくり目に話すのがおすすめです。
③自己PRにしない
自己紹介の内容を、自己PRにしないことも注意点です。
自己紹介を求められているのに自己PRを話してしまうと、「自己紹介の目的がわかっていない」「コミュニケーションが取れない」と判断される可能性も。面接官からの印象が悪くなるため、注意が必要です。
結びの言葉で企業に惹かれた点を伝える場合も、あくまでさらりと伝えるようにしてください。
自己紹介と自己PRの違いをしっかり意識して、事前に内容を考えておくといいでしょう。
④ESと矛盾しないようにする
自己紹介で話す内容は、エントリーシートと矛盾がないようにしてください。
面接官は就活生が事前に提出した、エントリーシートや履歴書を見ながら面接しています。
エントリーシートや履歴書に書いた内容と大きく異なると、話に一貫性がなく信用できないと判断される可能性があります。
自分がどのような内容を書いたのか意識して、自己紹介の文章を考えると安心です。
面接前に、自分がエントリーシートでどんなことを書いたか必ず確認しましょう。
就活で1分間の自己紹介で自分を最大限伝えよう
就活における1分間の自己紹介は、面接官からの第一印象を決める重要なポイントです。
短い時間の中で、最大限自分の魅力を伝える必要があります。
自己紹介の内容は自己PRにならないように注意し、大きな声ではっきりと話しましょう。
自己紹介をしっかりできれば、面接の流れを掴むことができるでしょう。
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。