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「簡単な自己紹介」とは?話すべき内容とポイントを解説|例文も紹介

就職活動に自己紹介はつきものですが、「簡単に自己紹介をお願いします」と言われても、どれくらいの時間でどれくらい話せばいいのか不安に思う方も多いのではないでしょうか。

この記事では「簡単な自己紹介」とはそもそも何のためにあるのか、どのようなことを話すべきなのかを詳しく解説します。面接官に好印象を与えるコツも紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

「簡単な自己紹介」とは?自己PRとの違いも解説

「簡単な自己紹介」とは、初対面の相手に「自分はこういう者です」と、1分程度で説明することです。志望動機などの話をする前に挟む、最初のコミュニケーションとなります。

時間が短いため、簡潔に自分のことを伝えられ、なおかつ面接官に興味を持ってもらえるように、あらかじめ話すことをまとめておくのがおすすめです。

注意点として「自己紹介」と「自己PR」は異なります。自己紹介はあくまで自分の基本的なプロフィールを話すことです。

簡単な自己紹介と言われているのに、長所や強みなど自分をアピールする話をしてしまうと、話が長くなってしまいます。印象も良くないものとなりますので、自己PRと混同しないように気をつけましょう。

面接で「簡単な自己紹介」を求められる理由を採用視点で解説

そもそも企業は、何のために「簡単な自己紹介」を求めるのでしょうか?ここでは企業側がどんな目的で何を見ているのか、下記の2点について解説します。

  1. 学生の人柄を知るため
  2. 面接で深掘るポイントを整理するため

企業側が求めていることがわかれば、自己紹介も組み立てやすくなるでしょう。詳しく紹介します。 

①学生の人柄を知るため

企業は簡単な自己紹介を通して、どのような人柄の学生なのかを見ています。自己紹介の内容ももちろんですが、話し方や表情、雰囲気やマナーなども観察しています。

極端な例ですが、明るくはきはきと話す学生と、座り方がだらしなく、うつむきながらぼそぼそと話す学生では、企業に与える印象は違ってきますよね。

他にも「緊張しているけれど真面目そうだ」「穏やかな話し方でコミュニケーション能力が高そう」など、短い自己紹介の中でも人柄や特徴を判断しています。

②面接で深掘るポイントを整理するため

企業は、すべての学生にまったく同じ質問をするわけではありません。学生の自己紹介で出てきた内容について、面接内で深掘りして質問することも多くあります。

例えば学生時代に力を入れたこと、もしくはアルバイトなどについては、自己紹介で話したあと、その後の自己PRにもつながる内容です。企業としても詳しく質問したいポイントとなるでしょう。

自己紹介では自己PRはできませんが、「もっと詳しく聞いて欲しい」キーワードを取り入れるのは、企業にとっても学生自身にとってもメリットとなります。

「簡単な自己紹介」で伝えるべき内容

ここでは、「簡単な自己紹介」では具体的にどんな内容を話せばいいのかについて詳しく解説します。盛り込むべき内容は大きく分けて下記の4点です。

  1. 氏名、大学名、学部、学科名
  2. 学生時代に力を入れたこと
  3. 本日の面接での意気込み
  4. 締めの挨拶

なお、今回の「簡単な自己紹介」は、約250~300文字、1分程度で話せる量を目安としています。

①氏名、大学名、学部、学科名

自己紹介の冒頭は、名前・所属を伝えます。どこから来た誰なのか、自分についての基本プロフィールを話しましょう。

〇〇大学〇〇学部4年の〇〇と申します。

最初は緊張するかと思いますが、ゆっくり、はっきりと面接官を見て話すようにしましょう。

学校名や学部は省略せず正式名称で、名前は名字だけでなくフルネームで伝えます。その企業に合ったものであれば、所属ゼミや専攻した分野についても触れるのもおすすめです。

②学生時代に力を入れたこと

続いては、こちらも面接の定番ですが「学生時代に力を入れたこと」です。ただし自己PRの時間ではないため、あくまでも簡潔に述べる必要があります。

学業であればゼミの内容や取得した資格など、学業以外であれば部活動やサークルなどのリーダー性や、コンクールなどの成績が当てはまります。

ほかにも趣味でなにか成し遂げたことや、ボランティア活動などで地域に貢献したことなども良いでしょう。後の志望動機や自己PRにつながり、面接官に注目してもらえそうなものがおすすめです。

③本日の面接での意気込み

意気込みを簡単にでも付け加えることで、面接官に意欲が伝わりやすくなります。とはいえ、特に難しいことを言わなくてはいけないわけではありません。

「緊張していますが、本日は私のことを少しでもお伝えできるよう真摯に取り組みます。」
「本日の面接も、最初から最後まで気を抜くことなく精一杯がんばりますので、どうぞよろしくお願い致します。」

簡単なフレーズのようですが、実際はアドリブでスムーズに出てくる言葉ではありません。あらかじめ何を言うかをまとめて、しっかり練習して臨むといいでしょう。

④締めの挨拶

こちらは上記の「意気込み」とセットで述べることが多いかと思います。シンプルに「よろしくお願いいたします。」で締めくくりましょう

とは言え、この締めの一言がないと「自己紹介終わったのかな?まだ続くのかな?」といった微妙な空気になってしまいます。

これで自己紹介は終わりです、という意味をこめて、必ず締めの一言を述べましょう。

「簡単な自己紹介」での3つのポイント

ここでは「簡単な自己紹介」の内容ではなく、話し方で気をつけるべき点について紹介します。注意したいポイントは下記の3つです。

  1. 明るくハキハキと話す
  2. 愛想良く笑顔を意識する
  3. 面接官の目を見て話す

せっかく内容のよい自己紹介でも、話し方で面接官への印象を悪くしてしまっては意味がないですよね。ひとつずつ詳しく解説します。

①明るくハキハキと話す

まず心がけたいのは、できるだけ明るく、ハキハキと話すことです。簡単な自己紹介は面接の冒頭で行われるため、最も緊張している時間帯となるでしょう。

人は緊張していると、早口になってしまったり、うまく口が動かずもごもごとしてしまいがちです。普段通りに話そうとするよりも、いつもより明るい声で、はっきり話すようにしてみてください。面接官にもポジティブな印象を与えられますよ

ハキハキ話すのが難しい方は、ゆっくりやさしいトーンで話すのもおすすめ。ピンと張り詰めた緊張感をやわらげることができます。

②愛想良く笑顔を意識する

次に気をつけたいのは表情です。笑顔で自己紹介ができるよう、意識してみましょう

緊張のあまり、つい力が入りすぎて怖い顔になってしまったり、逆におどおどと自信なさげな顔になっていませんか?

企業側も、難しい顔や無表情で話をする人よりも、笑顔で話せる人と一緒に働きたいと思うでしょう。表情からもコミュニケーション能力は伝わるものです。

笑顔のコツとしては、口角を上げることを意識するのがおすすめの方法です。また、緊張感を保ちながらも、ほどよくリラックスして面接に臨むのも効果的ですよ。

③面接官の目を見て話す

3つ目の注意点は、目線です。簡単な自己紹介を含め、自分が発言する際には、面接官の目をまっすぐ見て話すことが重要です。

とはいえ、1分間の自己紹介の間、ずっと面接官の目を見続けるのは大変です。その場合は、面接官の首元や額に目線をずらすのがおすすめです。

ただし、冒頭の名乗りや、自己紹介の中で伝えたい重要なワードを話す時は、面接官の目をしっかりと見つめるように気をつけましょう。

面接官が複数いる場合は、右から左、左から右へと、まんべんなく視線を動かすのがスマートです。

「簡単な自己紹介」についての例文3選

ここでは、「簡単な自己紹介」では実際にどのような内容を話せばいいのか、例文とともに解説します。具体例として、「学生時代に力を入れたこと」別に下記の3パターンを用意しました。

  1. 学業やゼミの内容をアピール
  2. サークル活動をアピール
  3. 趣味やボランティア活動をアピール

目安としては300字程度、1分で話せる内容となっています。

例文① 学業やゼミの内容をアピール

◯◯大学◯◯学部の◯◯と申します。

私はゼミでWebマーケティングについて研究しています。SEOやSNSの活用方法や、データ分析から顧客の購買活動を解析することに特に力を注いでいます。ゼミの仲間と協力し、◯◯の商品化を目指してSカレに参加し、◯◯という結果を残すことができました。

学業以外ではカフェでのアルバイトに力を入れております。どうしたらもっとお客様にくつろいで頂けるかを常に考え仕事を続けることで、今ではアルバイトリーダーを任されています。

本日は貴重な機会をいただきありがとうございます。少し緊張していますが、精一杯がんばります。どうぞよろしくお願いいたします。

こちらは学業をメインとした自己紹介です。とはいえ、あまりゼミの内容について話してしまうと、時間も長くなり自己PRにつながってしまいます。

自己紹介では「Sカレに参加しました」という結果だけにとどめ、詳しい内容は後ほど自己PRの部分で話すといいでしょう。

また、学業だけだと自己紹介として少し足りないため、アルバイトの実績についても軽く触れました。

例文②サークル活動をアピール

◯◯大学◯◯学部の◯◯と申します。

私は社会学で主に観光学について学んでいます。両親が旅行好きで、小さな頃から国内・海外と家族旅行に行っていたこともあり、私自身も観光に深く興味を持っています。

大学での勉強だけでなく、旅行サークルの代表を務めています。学生なのでなるべくお金がかからないようみんなで計画し、格安の船を乗り継いで東北の島巡りをしたことが一番の思い出です。

また、アルバイトでは観光客向けの居酒屋で仕事をしています。自分が旅行に行くだけでなく、観光客を出迎えておもてなしすることで、人との新しい出会いの喜びを感じています。

本日は面接の機会をいただきありがとうございます。どうぞよろしくお願いいたします。

こちらはサークル活動をメインとした自己紹介です。サークル活動について話す際は、面接官にわかりやすく興味を持ってもらえるようなエピソードを取り入れるのがおすすめです。

ここでは「格安で島巡りの船旅をした」という話題について軽く触れました。後の自己PRで、どんな点に苦労したか、どんな学びがあったかなど、話を広げられるでしょう。

例文③ 趣味やボランティア活動をアピール

◯◯大学◯◯学部の◯◯と申します。

私は◯◯地方に祖父母が住んでいることもあり、昨年◯月に発生した大雨の被害にあった◯◯地区の復興支援ボランティアに参加しています。今も月に2回は◯◯地区に訪れ、住居の片付けや土砂の除去などのお手伝いをしています。地元の方たちとの交流も増え、ありがとうと感謝してもらうことに喜びとやりがいを感じていますが、それと同時にチームで円滑に活動を回すことの難しさも実感しています。

イラストを描くことが趣味で、アルバイト先の書店ではポップのイラスト係も担当しています。

本日は面接の機会をいただきありがとうございます。どうぞよろしくお願いいたします。

復興支援や、子ども向けスポーツのコーチや老人ホームなどのボランティア活動について話すのも、自己紹介の内容としておすすめです。

復興支援であれば、いつどこで起きた災害か、どれくらいの頻度で参加しているかを伝えると、より具体的な情報が面接官に伝わるでしょう。

とはいえリーダーシップ性などについて話し始めると、自己PRになってしまいます。おおまかな活動内容と、それについてどう思ったか、くらいにとどめておきましょう。

「簡単な自己紹介」で求められることを理解して面接に挑もう

面接の冒頭で求められる「簡単な自己紹介」について解説しました。ボリュームとしては1分程度で、学業や学生時代に力を入れたことについて軽く触れるのがおすすめです。

自己紹介はあくまで面接のはじまりのコミュニケーションですが、悪い印象は与えたくないですよね。明るくゆっくりはきはきと、面接官の目を見て話せるように準備して臨みましょう。

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若林

この記事を書いた人

若林

青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。

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