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就活で挫折経験がないときの対処法を解説!例文や答え方も紹介

就活の面接では、「挫折した経験はありますか?」という質問をされることが多々あります。しかしエピソードとして話せるような経験がないと、困ってしまいますよね。

ここでは、就活で挫折経験がないときの対処法を解説します。また挫折経験の例文や答え方も紹介するので、参考にしてください。

久保

キャリアアドバイザー 久保

大手営業会社で営業マネージャーを経験後、株式会社C-mindに入社し、キャリアアドバイザーとして活躍。転職やキャリアアップなどの経験から、内定後のことも考えたアドバイスを行う。

捉え方次第で挫折経験になる 

自分の中では挫折経験がないな、と思っていても、第三者からすると立派な経験だったりします。なぜならその人の捉え方次第で、挫折経験になるからです。

挫折と感じる認識は人それぞれで異なります。同様に、企業が評価する挫折経験もさまざまなのです。

経験は困難や問題の大小にかかわらず、自分が高い壁と感じたことや失敗したことを提示してもいいでしょう。その逆境にめげず努力して克服し学び得た経験が重要視されます。

就活で企業が挫折経験を聞く3つの意図 

就活で「挫折経験」を聞かれると、そもそもどんなことを言ったらいいのか分からず困ってしまいますよね。「面接官の意図が知りたい」と思う人も多いでしょう。

そこで今回カリクルメディアでは、今まで累計5000人以上の就活生と面談を重ねてきたトップ就活エージェントや、最終面接の担当経験もある面接官など、就活のプロ17人にアンケートを実施!

「面接で挫折経験について聞く理由」について質問しました!

主にストレス耐性や乗り越え方を知りたいという人が多いですね!

乗り越え方と答えた人の中には「どのように解決したのか」はもちろん、「どのように立ち直ったのか」など、メンタルを持ち直す力があるかどうかが気になっている人もいました。

この結果をもとに、就活で企業が挫折経験を聞く意図について以下の3つを解説します。

  1. ストレスにどれほど強いか知りたい
  2. 挫折経験を活かせる人材か知りたい
  3. 努力できるか知りたい

①ストレスにどれほど強いか知りたい

アンケート結果からも分かるとおり、挫折経験の有無を知りたい理由として、就活生がストレスにどれほど強いか知りたいからと言う面接官は多くいます。

「どんなことを辛く感じるか知りたい」と答えた人もいたので、就活生がどんなことをストレスに感じるのかを知りたい面接官もいるようですね。

ストレスに負けず乗り越えられる精神力の強さを培ったことを、エピソードとともに伝えられると効果的にアピールできます。

②挫折経験を活かせる人材か知りたい

挫折経験を活かせる人材か知りたいという点も企業の意図するところです。

アンケート結果を見ても、挫折経験そのものというより「挫折経験からどのように立ち直ったか」を知りたい人が多くいました。

辛い経験を次の行動に活かせる人は、その先の成長を期待することができます。

また困難な状況から改善点を分析して解決できる力を「レジリエンス」といいます。このレジリエンスがある人は企業にとって貴重な人材であり、求められる潜在能力です。

企業側は経験を活かし成長できる人、すなわち伸びしろのある新入社員を求めています。

困難にぶつかっても、諦めずに解決策を考え行動できる人間だとアピールすることが重要です。

③努力できるか知りたい

企業は就活生が努力できるか知りたいと思っています。

なぜなら挫折を味わって、そこから努力して克服した人は、何も経験していない人よりもハングリー精神を発揮して貢献してくれるのではないか、と企業側は期待しているのです。

また挫折を知る人は、乗り越えようとする強い意思があり、努力したということの証拠になります。

企業は困難な状況でも乗り越える術を持ち、難しい挑戦に対しても努力をしていける人材を求めているのです。

挫折した経験をどう乗り越えて結果的に目標達成をしたか、その過程を企業を重視しています。

就活での挫折経験がないときの2つの見つけ方

どんなに考えても、エピソードが思い浮かばないという人もいます。そんな人のために、ここでは挫折経験がないときの見つけ方2つを紹介します。

  1. 外部環境が要因となった苦しい経験を探す
  2. 自分の内面や行動が要因となって起こった経験を探す

①外部環境が要因となった苦しい経験を探す

外部環境が要因(外的要因)となった苦しい経験を探すと何かエピソードが思い浮かぶかもしれません。

外的要因とは、自分の考えや行動などが原因ではなく、不可抗力的に外部環境が要因となって起こることです。

例えば、人間関係や周囲の環境の変化でストレスを強いられ、困難が生じ苦しい思いをしたことも挫折経験といえます。外的要因として、以下のような事例も考えられます。

  • 転校による人間関係のストレス
  • 自然災害によって苦境を強いられた経験
  • 新型コロナウィルスによる環境や学生生活の変化

②自分の内面や行動が要因となって起こった経験を探す

自分の内面や行動が要因(内的要因)となって起こった経験を探すことも、有効な手段になります。

内的要因とは外的要因とは反対に、自分の思考や感情、行動などが原因となり起こる事例です。

例として、受験や大会など自分の目標に向けて努力したけれど、結果が伴わず「もっとこうすべきだった」という反省が生まれるようなケースが内的要因であるといえます。

落ち込んで終わり、ではなく改善点を見出して再挑戦することで挫折を乗り越える、ということが挫折経験を語る上では重要です。

自分の未熟さを省みてより高みを目指す気持ちがある、と向上心を見せて「この人は期待できる」と思わせることがポイントです。

挫折経験を聞かれたときの答え方4ステップ 

挫折経験を語る過程で、つい感情的になってしまったり、支離滅裂になり何を伝えたいのか分からないのでは、あなたの熱意は伝わりません。

効果的に面接官の心に響くようなエピソードを語る際には、次の挫折経験を聞かれたときの答え方4ステップを軸に構成していきます。

  1. 挫折経験を述べる
  2. 挫折経験となった要因を答える
  3. 挫折を克服するためにしたことを述べる
  4. 挫折経験から学んだことを述べる

①挫折経験を述べる

まず、結論となる挫折経験を述べます。いつ・どこで・どのような挫折があったのか、簡潔に述べることで、これから始める話の内容を面接官に理解してもらえます。

最初にどのような経験なのかを知ってもらい、そこから興味を持ってもらうことが大切です。

話をする時にはまず結論から伝えると相手が話を理解しやすくなるので、このトーク術は習得しておきましょう。

②挫折経験となった要因を答える 

二つ目のステップは、挫折経験となった要因を答えることです。挫折に至るには、必ず何か要因があります。

外的要因によるものなのか内的要因なのか、きちんと原因を把握できないと学びを得ることができないからです。

内的要因だった場合は、その原因が自分のミスや努力不足からくるものか、きちんと分析をして、具体的に説明できるようにします。

③挫折を克服するためにしたことを述べる

3ステップ目は、実際に挫折を克服するためにしたことを述べることです。

困難な壁を乗り越えるために、実際に起こした行動や努力を伝えます。そうすることで、あなたの考え方や行動力を面接官に理解してもらえるでしょう。

社会に出ると業務を遂行する上で、様々な厳しい状況が待っています。そこであなたが難しい局面でどのように対処し、克服できるのかを採用担当者は注意深く見ているのです。

困難を克服する力は社会人に必要不可欠な能力です。

④挫折経験から学んだことを答える

最後のステップは、挫折経験から学んだことを伝えることです。経験による学びから成長していけるからこそ、意義があります。

ただ辛かった経験で終わってしまったら、何も説得力もありませんし、面接官の心にも響きません。むしろ挫折から何も学ぶことなく、成長のない人だと判断されてしまいます。

また学び得たことを入社後にどう活かせるかまで意識して伝えると、志望度の強さもアピールすることができ、入社意欲も評価してもらえるでしょう。

挫折経験がどうしてもない時の答え方4ステップ 

挫折経験を見つけられなかった人のために、ここでは挫折経験がどうしてもない時の答え方4ステップを、解説していきます。

  1. 挫折経験がないことを伝える
  2. 努力した経験を伝える
  3. 経験から学んだことを伝える
  4. 自社で活かせることを答える

①挫折経験がないことを伝える

もし挫折経験が見つけられなかった場合は、正直に挫折経験がないことを伝えてもいいでしょう。

しかしこの場合、いつも逆境や挑戦から逃げていたわけではない、という点を誤解を生まないように説明することが必須です。

逆転の発想から、多少の困難ではへこたれない精神力の強さから挫折経験がないといった、打たれ強さのアピールも可能です。

挫折経験がない理由に、プラス要素になるエピソードをつけて説明することをおすすめします。

②努力した経験を伝える 

努力した経験を伝えることも、効果的な方法です。誰しも何か目標に向かって努力して、達成した経験はあるのではないでしょうか。

就活において挫折が不可欠というわけではなく、いかに向上心を持ち努力をしてきたかが大切なのです。

目標を達成したということはその背景には努力や忍耐があり、挫折経験と同等かそれ以上の価値があると認めてくれるでしょう。

挫折経験そのものが重要なのではなく、挫折から成功までの努力の過程が見られています。挫折がなくとも、努力した経験とその過程をしっかり伝えることが重要です。

③経験から学んだことを伝える

経験から学んだことを伝えるという手段もあります。経験から何を学び、実際に起こした行動までを答えられることがポイントです。

面接官は、経験から学ぶまでの過程を重要視しています。誰でも経験するだけなら簡単ですが、そこで知識を習得したり、知見を深めたりできる人こそが企業から求められる人材といえるでしょう。

あなたがどのように努力して学びを得たのかを、理解してもらうことが大切です。

④自社で活かせることを答える

自社で活かせることを答えると、採用担当者に好印象を残すことがでるでしょう。

これまでの経験や学んだことが、入社後にどう活かせるかを提示すれば、今後の活躍や貢献度が高いというイメージを与えることができます。

そのためにも企業研究を綿密に行い、自分の強みや経験を志望企業でどう活かせるのか分析することが大切です。

たとえ挫折経験がなくても、それまでの経験から学びを得て、それが企業が求める能力や才能であれば貴重な人材になります。

挫折経験の回答例3つ

エピソードを語る際には、どのような挫折経験をして克服するために努力したこと、そしてその経験から何を学んだかを簡潔に伝えましょう。

挫折経験の3つの回答例を紹介しますので、参考にしてください。

また挫折経験からの学びを入社後にどう活かせるかまで伝えられると、志望度の高さもアピールできます。

  1. 部活
  2. アルバイト
  3. 勉強

①部活 

私は大学で登山部に所属しているのですが、富士山登頂に失敗したことが挫折経験です。

先輩方には富士山の厳しさや、トレーニングの大切さを教えられていました。しかし、どこか油断していた自分がいたのです。

結果、軽い気持ちで富士山登山に挑み、途中で体調を崩し下山することになり、特に一緒に下山してくれた先輩には多大な迷惑をかけてしまいました。

体調が悪い中、情けない気持ちと悔しい気持ちで下山したことは、一生忘れられません。

私は自分の甘さを反省し、そこから体力トレーニングや登山の勉強を気持ちを入れ替えて行い、翌年には無事に富士山登頂に成功しました。

登頂に失敗し挫折を味わった経験から、準備や努力の大切さ、そして自然の厳しさを身をもって学ぶことができました。

ここで培った強い精神力と体力で、御社の○○職として貢献していきたいと考えています。

登山に対する自分の認識の甘さゆえに、登山に失敗した挫折経験です。これは内的要因の例になります。

自分の誤った考えや努力不足が原因と認め、そこを改めることにより翌年には登頂に成功した経験とつなげたことがポイントです。

②アルバイト

私は学習塾でアルバイトをしていた時に、コロナ禍になり勉強を教えられなかった期間が、挫折を味わった経験になります。

自分の知識を教えることが役に立つという塾講師のアルバイトに、非常にやりがいを感じていました。しかしコロナ禍になり、授業ができなくなってしまったのです。

塾長からは経営自体も厳しい状況になると伝えられ、不可抗力な事態とはいえ何もできない自分にやるせなさと挫折感がつのりました。

しかし、どうしたら生徒も塾もいい方向へ進めるか塾長と一緒に考え、その塾では初の試みとなるオンラン授業に挑戦しました。

すると親御さんや生徒たちからも、感謝の言葉をいただき、塾の存続にも貢献することができたのです。

この経験から、諦めずに解決策を見つけ出す重要性を学ぶと共に、人と協力して困難を乗り越えていく大切さを実感しました。

この挫折経験で得たレジリエンス力を活かし、○○職で御社のために精進させていただきます。

ここでの挫折経験は、外的要因によるものです。誰も経験したことのないコロナ禍の中で、自分のやりがいも失ってしまったという挫折経験になります。

自分の責任から起きた挫折でなくても、解決策を考え実際に行動できたということが大切です。

③勉強 

私は英検1級合格を目指し努力していましたが、3回も不合格になってしまったことが挫折経験です。

毎日英語の勉強を努力していたつもりでしたが、毎回あとわずかな点数が足りず1次試験で落ちてしまい、2次試験に進めないということを繰り返していました。

中学時代から英語が得意だったので、自分の英語力を否定されたように感じ、初めて味わう英語学習での挫折だったと思います。

途中でもう諦めてしまおうかと、考えてしまったこともありました。しかし自分の勉強方法を見直し努力を続けた結果、4度目の試験で合格となり2次試験まで進み、無事に英検1級を取得することができました。

この経験から、原因を追求し粘り強く努力することの大切さを学びました。私の打たれ強さと英語力を御社の○○職で、活かしていきたいと考えております。

この挫折経験も内的要因によるものになります。まず落ちる原因を考え自分の勉強法を見直し、何度も不合格となり挫折感を味わっても、諦めない強い精神力をアピールしました。

諦めない心、目標を達成のために努力する力、次はどうすればいいか解決策を考える思考力など挫折経験から様々なことが学べたはずです。自分の強みとしてアピールしましょう。

就活で挫折経験がないと思っても学んだことや過程を伝えよう 

もし挫折経験が見つからなくても、問題ありません。就活では挫折経験がないと思っても、学んだことや過程を伝えることが大切です。

挫折経験以上のアピールポイントを効果的に伝え、あなたの魅力を知ってもらいましょう。

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若林

この記事を書いた人

若林

青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。

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