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面接でリーダーシップを発揮した経験をアピールする方法|具体例も紹介

就活生に対して、リーダーシップを発揮した経験を聞く企業は少なくありません。そのため、どうして企業がリーダーシップを求めるのか、まず理解しておきましょう。

そこで、本記事ではリーダーシップを発揮した経験を伝える際のポイントや回答例を紹介します。ぜひ、これからの就活対策の参考にしてくださいね。

目次

企業がリーダーシップを発揮した経験を求める意図

就活の面接でリーダーシップを発揮した経験を聞く理由は、主に以下の2つです。質問の意図に合った回答ができるように、企業側が知りたいことを把握しましょう。

  1. 入社後の活躍をイメージしたいから
  2. 主体性を求めているから

① 入社後の活躍をイメージしたいから

企業は当たり前ではありますが、仕事で活躍できる人材が欲しいと思っています。

仕事ではチームプレイが必要不可欠です。その際にそのチームを成功に導くのは強いリーダーシップを持った人間でしょう。

面接時にリーダーシップがあるかの判断は入社後の活躍イメージに直結します。

個人の能力も大切ですが、それ以上にチームで何かを達成した経験や仲間の成長をサポートできたエピソードがあればぜひ伝えましょう。

② 主体性を求めているから

企業側は面接の際に会社を良くするための主体的な行動力があるかを判断しています。

採用後にはメンバーとともに目標に向かって積極的に仕事に取り組む必要がありますが、リーダーシップがあると周りに働きかけて目標達成の原動力にもなるでしょう。

ポイントは主体性をアピールすることです。

実際にリーダー経験がなくても、リーダーに必要となる能力を得た経験を示せば、リーダーシップを示すことができます。

面接で高評価されるリーダーシップの具体例3つ

企業では具体的にどんな能力が求められるのでしょうか?企業が必要とするリーダーシップは、主に以下の3つです。

  1. 傾聴力のあるリーダー
  2. 継続した努力ができるリーダー
  3. 困難な目標を達成した経験のあるリーダー

① 傾聴力のあるリーダー

傾聴力とは、相手の話に耳を傾けながら、深く理解する力のことです。

リーダーは自分の意見の押し付けになることを避け、正確に部下全員の考えや状況を把握する必要があります。

そのためにも、傾聴力によって部下の考えを理解し、チームに反映することが重要です。

お互いに信頼関係が構築でき、チームのパフォーマンスを向上させることができるのが優秀なリーダーでしょう。

② 継続した努力ができるリーダー

また、継続した努力ができるリーダーも評価が高いです。

良くないケースでありがちなのが、下にばかり成長を要求するリーダーです。もしかしたら皆さんもそのようなリーダーに出会った経験もあるかもしれませんね。

しかしながら、組織やチームを良くするうえで一番大切なのは、リーダーが成長して基準を上げることです。

部下やメンバーを持ちつつも常に成長意欲が衰えないリーダーは高評価でしょう。

③ 困難な目標を達成した経験のあるリーダー

最後に、困難な状況でも成果を出せるリーダーは高評価でしょう

既に困難な目標を達成しているリーダーは現実的です。楽して成果を出そうと考えるのではなく、すべきことに全力を注ぎます。

困った時に頼られるリーダーでしょう。

リーダーシップ発揮経験を伝えるポイント3つ

リーダーシップを発揮した経験を回答するときには、答え方が重要です。以下の2つのポイントを押さえて回答しましょう。

  1. 結論ファースト
  2. 具体的なエピソード

① 結論ファースト

仕事において重要になるのが、結論から話すことです。

職場ではその場にいる人が全員同じことをしているわけではありません。

なので、コミュニケーションを取る際には、別のことを考えていた人でも理解ができるように、分かりやすく簡潔に伝えることが大切になります。

伝え方次第で人を動かすことができます。結論から話す能力があることで、組織を任せることができると判断されるかもしれません。

② 具体的なエピソード

次に、リーダーシップを発揮したエピソードを、具体的に述べてください。

抽象的な言葉のみでは信憑性に欠けるので、自身の人柄や入社後の姿をイメージしやすいようにエピソードを盛り込みましょう。

またエピソードを話す際に、ストーリも一緒に伝えることを意識しましょう。

結果だけでなく、そこに至るまでの心情や当時の状況も一緒に伝えることでより相手に伝わりやすくなりますよ。

リーダーシップ発揮経験の回答例3つ

ここで、リーダーシップを発揮した経験の回答例を3つ紹介します。以下の例文を参考にして、自分なりに効果的なアピールができるように考えてみてくださいね。

  1. 回答例①
  2. 回答例②
  3. 回答例③

リーダーシップ経験の回答例①

メンバー全員に声をかけたり、共通の目的を提示したことで、リーダーシップが発揮されたと言えるでしょう。

私がリーダーシップを発揮したのは、オーストラリアのメルボルンに3ヶ月間語学留学したときです。

グループワークをする機会が多くありましたが、クラスメイトは全員出身国が違い、英語も完璧ではないため、予想以上に話し合いが大変でした。

また、文化も違うためか、グループワークの足並みがなかなか揃いませんでした。

そこで私は、あまり話せていない人に積極的に声を掛けて意見を引き出すとともに、チームでやらなければいけないことのリストを作り、現状の課題をまとめました。

その結果、グループワークを円滑に進めることができました。

私は留学先で発揮したリーダーシップを活かして、社員と良好な関係を構築して、業務を進めたいと思っております。

リーダーシップ経験の回答例②

話し合いの場を設けて、周りを巻き込んで同じ目的のために取り組んだ経験が示されています。冷静に問題に向き合えたため、好印象を与えやすいです。

私はレストランでアルバイトをしながら、リーダーシップを発揮できるように意識しています。

私が大学2年生のときに、勤務しているレストランのそばに競合となる新しいお店が開店し、たくさんのお客様が流れてしまいました。

競合の影響もあり、他のアルバイトの接客態度にも悪影響が出たため、店長に話し合いの場が必要だと提案しました。

そして話し合いの際に私は、競合店に対して悲観的になるのではなく、私たちにできることを考えるべきだと伝えました。

接客態度を見直すとともに、カフェの外観を変更した結果、沈んでいた売上を前の状態まで戻せました。

私はこの経験を通して、周りを巻き込んで取り組む力を身に着けたと感じております。仕事でもメンバー全員が同じ目標に向かうために、私なりのリーダーシップを心がけたいです。

リーダーシップ経験の回答例③

リーダーシップを発揮して、チーム全体の力を向上させたと述べられています。仕事でもチームで活躍してくれそうな印象を与えるでしょう。

私はリーダーとして、チーム力を高められます。私は高校時代にサッカー部に所属しており、副キャプテンを務めていました。

大会優勝を目指して日々努力をしていましたが、最上級生としての初の大会で大敗してしまい、個人の能力h高いチームだったのでチーム意識の低さが原因だったと考えています。

そこでまず、ミーティングを開催し意見を出し合いました。その場は、多くの部員の本音が聞ける良いミーテイングとなり、チームがより仲間の意見を気にするようになりました。

結果的に、目標の大会優勝には届きませんでしたが、チーム全員の意識や能力が格段に上がって、チーム力を向上できたと感じています。

入社後にはチームで成長できる空間を作り、チームとして結果を出せるように努力していきたいです。

リーダーシップ発揮経験を答える際のNG例2つ

続いて、リーダーシップを効果的にアピールするために、避けるべきポイントを2つ解説します。どんな答え方がNGなのか、事前にチェックしておきましょう。

  1. 出来事や役職の説明で終わってしまう
  2. 声が小さく自信がなさそうに見える
  3. 「ありません」と回答してしまう

① 出来事や役職の説明で終わってしまう

リーダーシップと聞くと、部長やバイトリーダーのように、何かの役職をイメージする人も少なくありません。

しかし、企業が聞きたいのは役職ではなく、働く上で必要な能力を持っているかどうかです。したがって、ただ役職を答えて終わらないようにしましょう。

役職だけ伝えても印象には残らず、自慢しているだけだと思われる可能性もあります。リーダー経験の有無に関係なく、何を学んで、今後どう活かすのか話すことが大切なのです。

② 声が小さく自信がなさそうに見える

リーダーシップ経験を答える際には、面接中に矛盾する行動を取らないように気をつけてくださいね。

例えば、声が小さくて自信なさそうに答えていると、リーダーシップ経験の信憑性が低くなるでしょう。

就活生の適性や人柄を把握するための質問なので、質問の答えと面接中の雰囲気がかけ離れていると、あなたがどのような人物なのか企業担当者には分かりません。

実際の人間性とリーダーシップのアピール内容に、整合性が取れるように注意する必要があります。

③「ありません」と回答してしまう

「ありません」と回答してしまうことは、最も避けるべき対応です。

リーダーシップは必ずしも組織のトップに立って大勢を率いた経験だけを指すわけではありません。

授業のグループワークで意見のまとめ役になった経験や、アルバイト先で新人スタッフの指導を行った経験、部活動で後輩のサポートをした経験なども、立派なリーダーシップのエピソードでしょう。

大切なのは、肩書きや役職ではなく、チームの目標達成に向けて貢献した経験そのものです。

そのため、「リーダーシップを発揮した経験はありません」と即答するのではなく、これまでの経験を丁寧に振り返ってみてください。

リーダシップを発揮した経験への深堀り質問を対策しておこう

リーダーシップを発揮した経験は、単に経験を語るだけでなく、その時の考え方や具体的な行動・得られた成果まで、しっかりと準備しておく必要があります。

ここでは、面接官からの様々な切り口での質問に対し、どう答えるべきか見ていきましょう。

  1. リーダーとして大切にしていることは?
  2. 最大の困難は何だった?
  3. あなたのモチベーションの源泉は何?
  4. あなただから出来た理由・発揮された強みは?
  5. もう一度やり直すなら何に気をつける?

深堀り①リーダーとして大切にしていることは?

リーダーとして大切にしていることを問われた際は、以下の3つの観点から回答を組み立てると良いでしょう。

1つ目は「責任感と誠実さ」で、チーム全体の目標達成に責任を持ち、メンバーのミスも自分のこととして捉える姿勢に繋がります。

2つ目は「公平な評価と信頼関係の構築」で、感情論ではなく、メンバーの状況や努力を冷静に見極め、公平に評価することで、チーム内の信頼関係を築くために必要な力です。

3つ目は「目標達成への執着心」です。困難な状況でも諦めず、チームを牽引し続ける粘り強さがリーダーには求められます。

これらの観点から、自分がリーダーシップを発揮するときに大事にしていることを考えておいてくださいね。

深堀り②最大の困難は何だった?

リーダーシップを発揮した経験を語る際、面接官から「最大の困難は何でしたか?」という質問がよく投げかけられます。

この質問の意図は、あなたが困難な状況をどう分析し、解決に導いたのかの確認です。

そのため、例えば「メンバーのモチベーションが低下していた」「意見の対立があった」「予算や時間の制約があった」などの課題に対し、どう向き合い、克服したのかを説明してください。

また、その経験から学んだことや、今後どのように活かしていきたいかまで言及できると、より説得力のある回答となります。

深堀り③あなたのモチベーションの源泉は何?

モチベーションの源泉は人それぞれ異なり、リーダーシップを発揮する際の原動力となります。そのため、深掘り質問としてもよく聞かれる要素の1つです。

内面的な要因としては、達成感を得る喜びや自己成長への意欲が挙げられ、外面的な要因としては周囲からの評価や金銭的報酬などがあるでしょう。

たとえば「他者の成長に貢献すること」を源泉とする人は、チームメンバーの成長を実感し前向きに行動する姿を見ることでやりがいを感じます。

面接では、具体的なエピソードと共にモチベーションの源泉を説明すると、あなたの強みや仕事への姿勢をより効果的にアピールできるでしょう。

深堀り④あなただから出来た理由・発揮された強みは?

リーダーシップを発揮できた理由や強みを説明する際は、自分の性格や特徴と紐付けて具体的に伝えることが重要です。

例えば「コミュニケーション能力が高く、メンバーの意見を積極的に引き出せる」「計画的に物事を進められ、チームの進捗管理が得意」など自分ならではの強みを挙げましょう。

また、その強みがどのように活かされ、チームの目標達成につながったのかも併せて説明すると説得力が増します。

ただし、自分の能力を過度に強調するのは避け、チームメンバーとの協力があってこそ成果を出せたという謙虚な姿勢も忘れないようにしましょう。

深堀り⑤もう一度やり直すなら何に気をつける?

もう一度やり直すなら何に気をつけるかという質問では、自身の経験を振り返り、改善点を具体的に示すことが重要です。

たとえば、チームメンバーとのコミュニケーションの質と量を見直し、個別の対話機会を増やしたり、チーム全体でのミーティング頻度を調整したりする視点が考えられます。

また、意思決定プロセスにおいて、メンバーの意見をより積極的に取り入れ、チーム全体の当事者意識を高める工夫などにも言及できるでしょう。

チーム全体の進捗や方向性を客観的に見直し、必要に応じて軌道修正を行う視点も重要。具体的な改善案を示すことで、リーダーシップに対する理解の深さと、結果を追求する姿勢をアピール可能です。

リーダーシップ発揮経験がない人の対処法2つ

リーダーシップを発揮した経験がない場合には、どのように答えるべきなのでしょうか?ここで、対処法を2つ紹介します。

  1. 主体性を持って行動したエピソードを話す
  2. チームに貢献したエピソードを話す

① 主体性を持って行動したエピソードを話す

企業側は質問を通して、就活生の価値観や人柄を知りたいと考えているため、何かに一生懸命取り組んだ経験を話しても問題ないでしょう。

リーダーでなくても、「研究活動」「ボランティア活動」「イベント企画」のように、自分から積極的に行動した経験を伝えれば、リーダーシップがあると思われるかもしれません。

リーダー経験の有無よりも、経験によってどう感じたのか的確に伝えることが重要です。

② チームに貢献したエピソードを話す

企業がリーダーシップを質問する理由は、役職や立場の経験を聞きたいのではなく、どんな行動をしてチームに貢献してくれるのかを知りたいからです。

チーム内でリーダーではなくても、チームに貢献する力を持っているとアピールしましょう。

リーダーになった経験がない人も、リーダーシップがないとは限らないので、リーダーとしての能力を発揮した経験を伝えてくださいね。

リーダーシップ発揮経験は主体性をアピールしよう!

今回はリーダーシップ発揮経験を伝える際のポイントと注意点を解説しました。

企業が知りたいリーダーシップは、役職の経験のことではありません。リーダーシップを発揮した経験は誰にでもあるはずなので、面接で質問されたら主体性につなげて回答しましょう。

若林

このメディアの監修者

若林

青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。

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