就活の準備といってまず思い浮かべるのが「リクルートスーツ」。
黒色のスーツに白いワイシャツが当たり前になっている現代。
ですが、『そもそもなんでリクルートスーツ着なきゃいけないの?!』と思っている就活生も多いのでは?
ということで、今回はリクルートスーツの必要性について、その歴史と筆者の個人的な意見を交えて書いていきます。
リクルートスーツの誕生
リクルートスーツが誕生したのは1970年代後半。大学生協と伊勢丹のタッグにより販売が始まりました。そこから徐々にリクルートスーツが広まっていきました。当初は「紺色のスーツに赤ネクタイ」が主流でした。女性のリクルートスーツの定着は、男性より少し遅れてからスタートしますが、やはり「紺色のスカートタイプのスーツ」が主流でした。
そこから、1990年代後半までは男女ともに紺色が無難とされてきました。
では、いつから「リクルートスーツ=黒色のスーツ」が定着したのか?
黒色のスーツは、2000年代になってから徐々に増えていきました。
『黒いスーツの方が写真映えしやすい』
『冠婚葬祭にも着まわせる』
『何着もすぐに買えないから1着目は黒が無難』
このような理由で黒色スーツの需要が高まっていきます。2つ目と3つ目の理由は、バブル経済が崩壊してからリーマンショックまでの不景気だった日本経済の影響もあるかもしれませんね。
このように、「リクルートスーツ=黒色のスーツ」という概念は初めからあったものではありません。ですから、令和を迎えたこれからも同じ概念が続いていくとは言えません。
リクルートスーツの必要性
さて、では就活にリクルートスーツが必要な理由について考えてみましょう。
新卒の就活とは、学生が社会人になるための活動。ほとんどの学生は学費を支払い、授業を受けていますよね。お金を払っているから授業をサボろうが、居眠りしようが、少々の惰性は許されます。決して推奨しているわけではありません。
社会人になるといういうことは、お給料をいただいて働く人になるということです。お金を貰う側になるのです。当たり前のことを言ってると感じたかもしれません。ですが、お給料をいただくということは、それ相応の責任・職務を課されるということです。
就活とは、会社のため、世の中のために働く立場になるための準備期間だと私は考えます。ですから、面談・面接などの場において、社会人としての先輩方に敬意をはらうことは大切です。しっかりとした礼儀やマナーをもって接することで、自分自身も社会人になるための基礎の基礎も身に付いていきます。
マナーの中には、もちろん身だしなみも含まれます。その身だしなみを整える一番手を付けやすい手段がリクルートスーツの着用だと思います。学生としてではなく、社会人候補の一個人として接するための一つの装備品とイメージしていただくとわかりやすいと思います。
ですから、リクルートスーツは「着なければいけないもの」ではなく、「着ておけば無難」くらいの感覚でいいと思います。相手に失礼のない立ち振る舞いが出来ていれば、黒色であろうが紺色であろうがそこまで気にはならないはずです。
これからのリクルートスーツ文化も変化をしていく
私服OK・服装自由といった企業も増えてきている今、時代とともに現在のリクルートスーツの常識もこれから変化していくはずです。現に、紺色のスーツが主流だった時代から変わっています。大手メーカーも就活の髪形を自由にしよう!という広告を掲げるなど、「就活の当たり前」はこれからも変わり続けていくはずです。
大切なのは「就活の当たり前」にとらわれて自分を見失わないことです。周囲と足並みの揃う当たり前の部分ではなく、自分自身の強みを見いだし、それを企業側へ自身をもってアピールすることが大切なのではないでしょうか。
この記事を書いた人
岡村
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