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粗利(アラリ)、営利(エイリ)ってなに?|就活生に聞いた!就活で知っておきたい用語

「粗利(あらり)」「営利(えいり)」という言葉を聞いたことはありますか?学生生活ではあまり馴染みのない言葉ですが、就職活動をするにあたって、知っておいて損のない言葉です。この2つの意味を知っていると、ビジネスを理解しながらインターンなどに取り組めます。

この記事では、それぞれの意味と算出方法について解説していきます。

粗利とは

粗利の意味

「粗利(あらり)」は、粗利益(あらりえき)や荒利益(あらりえき)の略語です。正式名称を『売上総利益』といいます。売上総利益とは売上高から売上原価を差し引いた、残りの利益のことを指します。

例えば・・・

1,000円で仕入れたTシャツを1,200円で売ります。この時の粗利益は200円になります。

1,200円(売上高)- 1,000円(売上原価)=200円(粗利益)

粗利率

粗利と合わせて知っておきたい言葉が「粗利率(あらりりつ)」です。正式名称は『売上総利益率』です。売り上げに対してどれだけ利益を得たか表した収益性分析の一つです。

例えば・・・

1,000円のTシャツを50枚仕入れ、1,200円で45枚売ります。このときの粗利は

54,000円(売上高)- 50,000円(売上原価)=4000円(粗利)

です。

この粗利率を計算する場合 粗利÷売上高×100 となり、

4,000円(粗利)÷ 54,0000円(売上高)×100=7.4%(粗利率)

という数字を出すことができます。すべて完売することができれば

10,000円(粗利)÷ 60,000円(売上高)×100=16.6%(粗利率)

ということです。Tシャツが50枚完売したとしても2割に満たない利益ということになります。

営利とは

粗利と似ているように見えますが、意味は違います。

営利は正式名称を「営業利益」と言い、粗利から販売費や一般管理費を差し引いた残りの利益のことを指します。

商品を売るためには、その商品の広告宣伝費運搬費、人件費などがかかり、それらが販売費に当たります。また、一般管理費とはその商品を開発する企業を管理する費用のことで、役員の報酬や通信費などがそれに当たります。

粗利益-(販売費+一般管理費)=営業利益

商品を売り、利益を得るためには様々な経費がかり、単に原価と販売価格を考えれば良いというわけではありません。

注目すべきは粗利

粗利は商品を売って得た利益。営利は粗利から販売費や一般管理費を差し引いた利益。

会社としての利益になるのは粗利です。

そこから販売費や一般管理費だけではなく、人件費や税金なども支払っていくため、粗利が高くなければ、経営が成り立ちません。逆を言うと、諸経費を抑えることができれば、利益が多く残ります。

だから、経費削減を意識したり、販売価格を見直したりなどの工夫が必要になってくるのです。

これからインターンなどに参加する学生は、これらの利益について知っておくことで、より企業への貢献度が高く、充実したインターンになるでしょう。

最後に

筆者である私は「粗利」の意味を大学3年の時に受けた旅行会社のインターンシップで丁寧に教えてもらいました。旅行会社はホテルや飛行機が時期によって大幅に値段が変わるため、粗利率が非常に低い業界です。だから、何件もプランを売り上げないといけない厳しい業界であるということも知ることができました。業界によって粗利率の高い、低いが大きく違ってくるんですね。

みなさんもこの意味をしっかり押さえて、就職活動の参考にしてみてください。

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イーグル

この記事を書いた人

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