近年のグローバル化に伴い、日本国内だけでなく、海外への就職を目指す学生も増加しています。
しかし「日本と海外の就活は何が違うの?海外に就職するには何をすればいいの?」と悩みますよね。
そこで本記事では、海外と日本の就活の違いを解説します。海外に就職する方法やポイントも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
日本と比べた海外の就活の3つの特徴

まず、日本と比べた海外の就活の3つの特徴を紹介します。
- 海外は実力主義
- マナーが決まっていない
- 海外は一年中人員を募集している
①海外は実力主義
海外の就活は、実力主義です。つまり、就活生のスキルや成果が評価されます。
日本の就活はポテンシャル採用が一般的で、学歴や将来の成長性が重要な評価基準です。未来の潜在能力を重要視するため、経験が浅い新卒者などにも機会が与えられるでしょう。
一方、海外の就職活動では実力が重要視されています。そのため、履歴書だけでなく、実績や経験を示すポートフォリオも重要です。
②マナーが決まっていない
海外の就活では、日本と異なり厳格なマナーやエチケットが定まっていない傾向があります。日本では当たり前のスーツを着る文化も、海外にはありません。
海外の就活では、カジュアルな雰囲気のイベントやネットワーキングが盛んで、異なる文化や背景を理解し適切に対応する柔軟性が求められます。
日本でのマナーにとらわれずに、国ごとの文化やマナーに合わせましょう。
③海外は一年中人員を募集している
海外の企業は、一年中人員を募集しています。日本では一般的に新卒採用が春に行われますが、海外では採用時期が多様で、常に新しい人材を求めているのです。
理由は、海外企業が成長段階にあり、ビジネスの需要に応じて柔軟に採用を行うからです。また、異なる地域での採用ニーズがあるため、国内の採用時期とは異なり、一年中積極的に採用活動を行っています。
海外での就活を検討する場合、日本とは異なる採用時期にも対応できるよう、情報収集と応募の準備を柔軟に行いましょう。
④転職は当たり前
海外では、転職が当たり前です。なぜなら、海外では一つの企業に長期間勤めることが日本よりも少ないからです。
多くの人々が自己成長を求めてキャリアを進めるため、短期間で企業を移り、新しいスキルを身につける機会を得ることが一般的と言われています。
【国別】海外の就活の特徴

ここまで、日本と海外とでは就活に違いがあると紹介しました。とはいえ「海外」と一括りにはできません。国ごとに文化や採用基準が異なるのです。そこで、ここからは海外の就活の特徴を国別に紹介します。
- アメリカ|学歴主義
- 香港|即戦力重視
- オーストラリア|過ごしやすく自然豊かな国
- ベトナム|女性も働きやすい環境
- シンガポール|治安が良くて安全
①アメリカ|学歴主義
アメリカの就活では、学歴が重要視される傾向にあります。理由は、アメリカの大学教育が世界的に評価されており、優れた学術的知識や専門的スキルを身につけることが期待されているからです。
アメリカの就職市場では、卒業した大学や専攻がポテンシャルや能力を示す重要な指標となります。そのため、就活では、成績や学業成果、インターン経験など、学歴に関連する情報をアピールすることが重要です。
ただし、必ずしも学歴だけが全てではなく、実務経験や人間性も評価されることもあります。しかし、学歴主義の影響力は根強いことは頭に入れておきましょう。
②香港|即戦力重視
香港の就活では、即戦力が重視されます。新卒であることはそれほど評価されず、経験の有無が重要です。
また、香港の企業は外国人雇用に積極的であるため、英語力が必須になります。留学生でも即戦力として評価されるため、専門知識と実践的スキルの磨き込みが必要です。
履歴書と面接は丁寧に準備し、経験や達成に重点を置いた自己アピールをしましょう。自発性と柔軟性を持ち、ビジネスのスピードに適応できる意欲ある姿勢を示すことで、香港の就活市場で即戦力と判断されますよ。
③オーストラリア|過ごしやすく自然豊かな国
オーストラリアは海外で働くことに非常にオープンな国であり、ワーキングホリデー制度が人気です。ワーキングホリデーで働きながら現地の文化や言語を学び、貴重な経験を積めます。
興味を持った企業での実績や人脈を築くことで、そのまま社員になるケースも。多くの人々がワーキングホリデーを通じて、国内企業で就職しています。
オーストラリアの魅力的な自然環境と穏やかな生活スタイル、そしてワーホリを通じたチャンスが、多くの若者にとって魅力的な就活の特徴ですよ。
④ベトナム|女性も働きやすい環境
ベトナムは、女性も働きやすい環境が魅力。ベトナムの社会は徐々に変化しており、女性の職業活動が促進されているからです。性別による差別は減少し、女性がキャリアを追求しやすくなっています。
ベトナムの就業環境は多様性と包容性が重視されており、女性もキャリアを築きやすい社会が広がっていると言えます。海外での職業活動を検討する女性にとって、ベトナムは魅力的な選択肢となるでしょう。
⑤シンガポール|治安が良くて安全
シンガポールは、海外の就活において魅力的な選択肢になります。なぜなら、アジア系の企業が多く進出しており、様々な産業での雇用機会が豊富にあるからです。
また、シンガポールは治安が非常に良く、安全性が高いのも特徴です。治安の良さは海外での生活や仕事を検討する際に重要な要素であり、シンガポールはその点で信頼性があります。
安心して海外での就職活動を進めたい方にとって、シンガポールは多くのチャンスとなるでしょう。
日本から海外で就職する3つの方法

次に、日本から海外で就職する3つの方法を紹介します。
- 現地の企業の求人に応募する
- 日本にある会社の海外支店へ希望を出す
- 留学して働く
①現地の企業の求人に応募する
海外での就職を考える際の一般的な方法は、現地の企業の求人に応募することです。
現地の企業は、海外でのビジネスに精通しており、地域のニーズに合わせた人材を求めています。日本人の経験やスキルを活かし、新たな環境で成長できるチャンスがあるのです。
また、現地の企業は、就労ビザの取得や手続きをサポートしてくれることがあります。これにより、異なる国での就職をよりスムーズに進められますよ。
現地の求人情報を確認し、適切な職種に応募することで、海外での就職が実現可能です。
②日本にある会社の海外支店へ希望を出す
日本から海外で就職する方法の1つは、日本にある会社の海外支店へ希望を出すことです。多くの日本企業は海外に支店を持っており、人材を求めています。
自社のビジネスモデルや製品に理解を持ち、海外市場での展望を持つ応募者は特に歓迎されるでしょう。興味のある地域や国を選んで支店への希望を届け、必要なスキルや経験をアピールした履歴書を提出してくださいね。
異文化コミュニケーション能力や語学力などがアピールポイントになります。面接では、自己成長意欲やチームプレイヤーとしての姿勢をアピールし、海外での挑戦に対する意欲を伝えることが重要です。
③留学して働く
留学して働くことも、日本から海外で就職する方法のひとつです。留学では、学業だけでなく現地の仕事やインターン経験も得られます。
また、現地での友人やネットワークを築くことで、就職の機会が広がるでしょう。異なる文化との触れ合いは自己成長につながり、国際的な経験は将来のキャリアに役立ちます。海外就職を考えるなら、留学して働く方法は魅力的な選択です。
海外で就職する人に必要なスキル

次に、海外で就職する人に必要なスキルを紹介します。
- 語学力
- 海外での就労経験
①語学力
海外就職に必要なスキルのひとつが、語学力です。語学力は、異なる国の職場で円滑なコミュニケーションを図り、文化理解を深めるために欠かせません。
現地の言語を理解することで、信頼や協力関係を築くことができ、就職の成功に近づきます。海外就職を目指すのであれば、語学力を高める努力を怠らないようにしましょう。
②海外での就労経験
海外での経験も、強い武器になります。なぜなら、海外の企業は新卒での入社が厳しい国も多いからです。インターンやワーホリで海外経験を積むのがおすすめですよ。
異文化への適応や国際的なスキルを身に付けることで、他の候補者と差別化できます。柔軟性、コミュニケーション、問題解決力などが育ち、グローバルな視野が国際的なキャリアを築く強力な武器になりますよ。
海外に就職する2つのポイント

最後に、海外に就職する2つのポイントを紹介します。
- 即戦力をアピールする
- 自立していることをアピールする
①即戦力をアピールする
海外に就職する際の重要なポイントの1つは、即戦力をアピールすること。海外企業は、グローバルな競争環境で優秀な人材を求めており、即戦力として貢献できる候補者を重視しているからです。
即戦力であることをアピールするためには、自身の専門知識、スキル、経験を明確に伝える必要があります。具体的な実績やプロジェクトの成功例を強調し、自信を持って自己PRしましょう。
②自立していることをアピールする
海外での就職において重要なポイントのひとつは、自立していることのアピールです。ここで言う「自立」とは、海外でも1人で生活できる能力を持つことを指します。
自立していることのアピール方法としては、過去の経験や実績を強調することが重要です。たとえば、海外旅行や留学の経験を通じて他の文化に適応し、言語や生活スキルを磨いたことが挙げられます。
また、問題解決能力をアピールすることも重要です。困難な状況にも立ち向かい、解決する力を持っていることを伝えることで、人として自立していることもアピールできます。
日本の就活は海外に比べて特殊である
本記事では、日本と海外の就活の違いについて紹介しました。
日本と海外の就活にはいくつも違いがあり、海外と比較すると日本は特殊な就活であることがわかりました。そのため、海外での就職を目指すのであれば、日本の文化にとらわれず、国ごとの文化への理解や対策が必要になります。
ぜひ、この記事を参考に海外への就活にチャレンジしてみてくださいね!
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。